マンションにエコキュートが設置できるって本当?費用や注意点、おすすめを紹介!
2024/11/19
「マンションにエコキュートを設置したいけどどうしたらいいですか?」、「マンションにエコキュートを設置するときに注意しなければならない点はなんですか?」、「マンション用エコキュートのおすすめメーカーを教えて下さい。」など、寒くなってきてマンションにもエコキュートが設置できるかどうかの問い合わせが増えています。
戸建て住宅だけでなマンションや集合住宅にも多くのエコキュートが設置されています。
マンション用エコキュート戸建て用とは違う点が多くあって商品選びも苦労することがあります。
そこで、今回はマンションにエコキュートが設置できるのかや設置する時の注意点やおすすめメーカーを詳しく説明します!
目次
マンションにエコキュートは設置できる?
マンション(集合住宅を含む)にエコキュートは設置できるのかという質問をときどき受けます。
結論だけを言うとマンションにエコキュートは設置できます。
通常のガス給湯器からエコキュートに交換するケースは非常に稀ですが、いくつかの条件さえクリアできれば設置可能です。
そもそもマンション用のエコキュートには商品数も限られていて選ぶことが難しいですし、大家やマンションの管理組合からの許可が下りないケースが多いです。
エコの王様でも1年間で20件~30件はマンションでの交換工事も実施していますが、そのほとんどが「電気温水器⇒エコキュート」もしくは「エコキュート⇒エコキュート」なので、新しく設置するのは難しいと考えておいたほうがいいでしょう。
マンションにエコキュートを設置する際の注意点
マンションにエコキュートを設置する場合の注意点は、全部で5つあるので詳しく説明します!
管理組合の規約を確認する
マンション(集合住宅含む)にエコキュートを設置する時にまずはじめにすることは、「管理組合の規約。」を確認することです。
管理組合のなかには、「管理組合で契約している工事業者でないと工事できない。」、「容量や仕様を変更できない。」という規約もあったりするため、「自分でエコキュートを選ぶ。「業者を選ぶ。」ことができないことがありますし、現状が電気温水器であれば「電気温水器」にしか交換できない場合もあるので、販売店する連絡する前に管理組合の規約を確認しましょう。
すでにエコキュートか電気温水器が設置されている
マンション(集合住宅含む)にエコキュートを設置する場合、すでにエコキュートか電温水器が設置されていることが大前提で各販売店は話を勧めます。
「なぜ、エコキュートか電気温水器が付いていないとエコキュートに交換できないの?」と思っている人もいるかもしれませんが、エコキュートはお湯を貯湯タンクに貯めて使う給湯器のため、自室の玄関やベランダに冷蔵庫を設置できるスペースが必要です。
また、満水時には貯湯タンクの重さが500kgを超える製品もあるため、地面に強度が必要になります。
もし、強度やスペースがない状態で設置すると隣部屋のとの境界トラブルや底が抜けるといったトラブルが起きかねません。
それに対して、すでにエコキュートや電気温水器が設置してあるマンションであれば設置スペースが確保されていますし、強度も確保されています。
マンションによっては、エコキュートや電気温水器専用の収納スペースもある場合もあります。
基本的にはマンションでのエコキュートの設置は、「電気温水器⇒エコキュート」、「エコキュート⇒エコキュート」への交換と考えておきましょう。
<電気温水器の収納BOX>
今使っている機種の性能を確認する
マンション(集合住宅含む)にエコキュートを設置する場合は、事前に現在使っている給湯器の性能を必ず確認しましょう。
「新しくエコキュートを設置するなら性能や容量を上げたい。」と思っている人も多いですが、マンションへの交換工事の場合は「現在と同じ性能の製品。」にしか交換できない可能性が高いです。
すでにエコキュートや電気温水器が設置されているマンションの場合は、決められた製品や性能を念頭に設計されています。そのため新しく「追い炊き機能を付けたい。」や「容量を1サイズ大きくしたい。」と言うのは難しいです。
もしできたとしても追加費用が高かったりするので、マンションでエコキュートを設置する場合は「今使っている性能の商品を設置する。」と覚えておきましょう。
工事当日までに準備物がいるかどうかを確認する
マンションでエコキュートを設置する場合は、戸建て住宅とは違い工事当日までに準備物が必要なことがあります。
よくある準備物は次の通りです。
・エレベーターやロビーに掲示する掲示物
・作業工程表
・設置するエコキュートの図面
・工事許可証
販売店に連絡すれば作って貰えることが多いので一度相談してみると良いでしょう。
マンションによっては「工事○○日前に提出してください。」みたいなところもあるので期限などについても管理組合と相談しておきましょう。
<エレベーターなどへの掲示物>
<作業工程表>
エコキュートの性能に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの選び方!後悔しないためのポイントを徹底解説!
近隣住民への配慮を忘れない
マンション(集合住宅含)を設置するときには、必ず隣や真下の人には一声掛けておきましょう。
工事する職人たちも騒音が出ないように注意して工事しますが、どうしても工具を使う時は音が出ます。
マンションの構造上、反響しやすいですのでトラブルになりやすいです。
エレベーターなどにも掲示物で知らせていますが、できたら自分で伝えておくとトラブル発生も防げるでしょう。
壊れる前に注文する
マンション(集合住宅含む)用エコキュートの一番困ることは、「即納できない。」という事です。
マンション用エコキュートを専門で扱っている販売店なら在庫を持っているかもしれませんが、通常のエコキュート専門店はマンション用を在庫として置いていないためお申込み後の発注になるケースがほとんどです。
ほとんどが受注生産品のため納品まで3ヵ月以上掛かることが多いです。
そのため、交換を検討している人は、完全に壊れてからでは即納できないため早めに注文することをおすすめします。
マンションにエコキュートを設置する場合の選び方
エコキュートのみならずどの給湯器も10年~15年が寿命と言われているため、一生に1度給湯器を交換するかしないといったところです。
そのため、「どんなエコキュートが合っているのが分からない。」というのが多くの人が感じいるはずです。
マンション(集合住宅を含)にエコキュートを設置する場合の選び方は全部で2つあるので詳しく説明します!
マンションや集合住宅用のエコキュートを選ぶ
2024(令和6)年11月現在、エコキュートメーカーのなかには、マンションや集合住宅用のエコキュートを販売しているところがあります。
マンションや集合住宅用のエコキュートと戸建て用エコキュートとの最大の違いは、「容量」です。
2024年現在マンション用エコキュートの容量はメーカーによって異なりますが、「180L」「300L」、「370L」の3種類が多いです。
また、一般地用に向けて全体的にスリムになっていたり、高さや幅が調整されていることあります。
一般地用のエコキュートを設置できることもありますが、設置場所などに余裕がない場合はマンションや集合住宅用のエコキュートを選ぶと間違いありません。
緊急時の性能で選ぶ
エコキュートは、暖かいお湯が配管を通ってから冷やされたりするので年数と共に配管を繋ぎとめている金具やパッキンが緩んだり割れたりします。
そういった現象が起きると、配管の水漏れが起きます。
戸建て住宅であれば、貯湯タンクもヒートポンプユニットも見えるところに設置されているので気づきやすいですが、マンション(集合住宅含)になると水漏れなどが起こってもなかなか気づかないのが現状です。
マンションでエコキュートを設置して水漏れが起きると下の階まで水が垂れてトラブルになりかねません。
エコキュートのメーカーになかには、「エマージェンシーストップ」と呼ばれる水漏れを感知した時に自動で給水を止める機能を兼ね備えているエコキュートも販売されています。
マンションのなかには、規約のなかに「エマージェンシーストップが搭載されている機種でないと設置できない。」と書いてあるところもあります。
水漏れした時でも安心して使えるのでエマージェンシーストップが付いている機種の購入をおすすめします。
マンションにエコキュートを設置する場合の費用はどのくらい?
一般地用のエコキュートの容量は、370L~550Lまでの大きさと性能、メーカーによって異なりますが40万円~80万円の費用が掛かります。
それに対してマンション(集合住宅含)用エコキュートのは、メーカーによって異なりますが39万円~46万円が相場です。
一般地用に比べると少し割安ではあります。
ですが、販売店によっては工事内容や設置回数などによって工事代金を高くする可能性があります。
また、マンションによってはサイズ変更が可能なところもあって一般地用を設置する場合は、一般地用と同じもしくは高くなる可能性もあるため、現地調査をしてもらってから最終の製品を決めるほうが良いでしょう。
エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
エコの王様がおすすめするマンション用エコキュートメーカー3選
2024(令和6)年11月現在、エコキュートを販売しているのは、「三菱」、「Panasonic」、「ダイキン」、「日立」、「コロナ」の5社です。
そのなかでもマンション(集合住宅含)用エコキュートを販売しているのは、「三菱」、「Panasonic」、「コロナ」の3社です。
3社ともそれぞれ特徴があるので詳しく説明します!
三菱
三菱は、一般地用用エコキュートの中でもトップシェアを誇る有名メーカです。
三菱が販売しているマンション用エコキュートとして、「エコキュートライト」と「コンパクトエコキュート」の2種類を展開しています。
サイズは、コンパクトエコキュートもエコキュートライトも幅430mm×高さ1,830mm×奥行630mmになっており一般地用エコキュート比べて約300mm短くなっているため設置しやすくなっています。
貯湯タンクを収納BOXに設置してヒートポンプユニットはベランダなどに設置できる特徴を持っています。
性能は、水漏れを感知すると自動で給水を止めるエマージェンシーストップだけでなく、追い炊きなども出来るフルオートと蛇口からお湯を出すだけの給湯専用が用意されていて選び安くなっています。
また、一般地用でも人気がある配管の自動洗浄をしてくれる「バブルおそうじ」が付いているのも魅力の1つです。
<コンパクトエコキュート>
三菱エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】三菱エコキュートの特徴や評判、おすすめを紹介!
引用画像:三菱エコキュートHP
Panasonic
Panasonicは、三菱と並んで一般地用では日本でトップシェアを誇りメーカーです。
Panasonicが販売しているマンション用エコキュートしては、「Vシリーズ」と通常型式のなかに「MQS」が付いている機種が有ります。
Vシリーズは、容量は200Lで以前まで販売されていた300Lタイプよりも約40%程度のスリム化に成功して、フルオートタイプという優れた製品の1つです。エマージェンシーストップもついているため水漏れ防止が出来るのも魅力です。
型式に「MQS」が付いている機種は、サイズも性能も一般地用と同じなので「変更出来るならPanasonicが良い。」という人が非常に多いです。
価格はVシリーズ用より高くなりますのでその点注意してください。
<Vシリーズ>
Panasonicエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
引用画像:PanasonicエコキュートHP
コロナ
日本ではじめて家庭用エコキュートを販売したコロナは、マンション用エコキュートも販売しています。
マンション用エコキュートして販売しているの容量は、185L~370Lまであってほとんどのマンションに対応できます。
性能としては、エマージェンシーストップだけでなく、全ての機種がフルオート対応になっているのが人気です。
多くのマンションや集合住宅でコロナ製のエコキュートが設置されていて後継機種として新しい機種も販売されています。
マンションでも370Lを使いたい人は、設置場所にもよりますがコロナをおすすめします。
<コロナ180Lエコキュート>
コロナエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】コロナエコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
まとめ
今回は、エコキュートはマンションに設置できるどうかについてお話しさせて頂きました。
マンションにエコキュートを設置する場合は、さまざまな条件をクリアしなければなりませんが設置可能です。
ですが、商品選びはマンション用や集合住宅用の製品しか選べないという点はありますが、設置工事は戸建て住宅と変わりませんのでその点安心してください。
工事までに用意しなければならないことや注意点がたくさんあるのがマンションの特徴ではあります。
エコの王様では、数多くのマンションでの施工実績もありますので、マンションでエコキュートの交換や設置検討している人は、是非1度問い合わせ下さい!
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