【初心者必見】おひさまエコキュートとは?通常エコキュートとの違いやメリット・デメリットを紹介!
2024/09/15
「最近、おひさまエコキュートという給湯器が販売されたみたいだけど、どんな給湯器なの?」、「普通のエコキュートの違いはなんですか?」、「おひさまエコキュートのメリット・デメリットを教えてください。」などおひさまエコキュートに関する問い合わせが増えています。
おひさまエコキュートは、家庭用太陽光発電システムの普及と共に今後設置件数が増えると見込まれている次世代の給湯器です。
そこで今回は、おひさまエコキュートの特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明します!
目次
おひさまエコキュートとは?
おひさまエコキュートとは、家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使ってお湯を沸かす給湯器を指します。
開発された理由は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を抑えるために東京電力エナジーパートナーと電力中央研究所が共同で技術を開発し、2022(令和4)年に電機メーカーであるPanasonicが家庭用として販売を開始しました。
これからを担う新世代の給湯器と言えます。
Panasonicのエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
エコキュートとおひさまエコキュートの違いとは?
ここで気になるのが「エコキュート」と「おひさまエコキュート」との違いだと思います。
実際のところお湯を沸かす「時間帯」が違うという以外は、基本性能は同じです。
エコキュートは別名「夜間蓄熱型給湯器」とも呼ばれており、エコキュートを設置することによって昼間の電気代が高くなって深夜電力(23時~翌朝7時)までの電気代が安くなる時間帯別電灯契約に切り替わります。
安くなった深夜電力を使ってお湯を沸かして貯めておくので光熱費が抑えられるのが通常のエコキュートの使い方です。
それに対しておひさまエコキュートは、家庭用太陽光発電システムで発電された余剰電力を使ってお湯を沸かすため時間帯としては昼間になります。
それに伴って、おひさまエコキュートを設置しても時間帯別電灯契約に変わらないのも違いと言えます。
※深夜電力の終了時間は各電力会社によって異なります。
エコキュートの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートの寿命は何年!?少しでも寿命を伸ばすための方法を詳しく解説!
おひさまエコキュートのメリット
おひさまエコキュートの特徴は、全部で3つあるので詳しく説明します!
昼間にお湯を沸かせるので電気代を節約できる
おひさまエコキュート最大のメリットは、「電気代の節約」です。
通常のエコキュートは、電気代の安い深夜電力を使ってお湯を沸かすのに対して、おひさまエコキュートは家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使ってお湯を沸かすため電気代の節約できます。
家庭用太陽光発電システムの固定価格買取(FIT)制度の売電価格は年々下がっており2024(令和6)年度は1kWhあたり16円にまで下がりました。
ここまで売電価格が下がると電力会社から買う電気の方が高くなってしまいますし、売電期間の10年が終了すると売電価格は、1kWhあたり8円~9円程度までに下がります。
おひさまエコキュートを使えば家庭用太陽光発電システムの余剰電力を上手く活用できるため、電気の完全自家消費が可能です。
気温が高い昼間にお湯を沸かすため沸き増し時間も短くできるのでエネルギーを効率良く使えます。
また、昼間にお湯を沸かすので通常のエコキュートで指摘されている騒音問題は解消できます。
※税込価格で表記しています。
災害時でもお湯や水が使える
おひさまエコキュートは災害時に貯湯タンク内にお湯や水が残っていれば、飲料水と使用できませんが生活用水として使用できます。
また、停電していなければ家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使ってお湯も沸かせます。
エコキュートと災害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートは災害対策に最適って本当!?災害時の使い方やポイントを紹介!
補助金が使える
2023(令和5)年から地球環境に優しい高効率の給湯器に関しては、経済産業省から補助金が出ています。
2023年度のおひさまエコキュートの補助金は1台5万円だったに対して、今年度は年間保温効率が「3.5」を超える製品であれば基本額が80,000円に引き上げれられ購入しやすくなりました。
おひさまエコキュートの場合は、年間保温効率が「3.5」以下ではありますが太陽個光発電システムの余剰電力を使用してお湯を沸かすため補助金対象機種になっています。
今年度のおひさまエコキュートを導入した際の補助金は、最大で180,000円まで受給可能です。
※補助金を180,000円受給できるのは電気温水器からの切り替えのみです。
エコキュートの補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【最新版】今年はエコキュートが安く買える!? 使える補助金を一挙公開!
おひさまエコキュートデメリット
電気代を安くできるというメリットがあるおひさまエコキュートですが、デメリットもあります。
おひさまエコキュートのデメリットは全部で4つあるので詳しく説明します!
太陽光発電の設置が必須
おひさまエコキュートの最大デメリットは、家庭用太陽光発電システムを設置しなければならないことです。
通常のエコキュートも家庭用太陽光発電システム連携できる機種はたくさんありますが、必ずしも連携する必要はありません。
ですが、おひさまエコキュートは家庭用太陽光発電システムが設置している・設置することを前提に設計されています。
家庭用太陽光発電システムが無いところにおひさまエコキュートを設置しても動きません。
これからは、おひさまエコキュートの設置を検討している人は、「太陽光発電の有無が前提」であることを覚えておきましょう。
エコキュートと家庭用太陽光発電システムの相性に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートと太陽光発電の相性が良いって本当!?相性が良いと言われている理由について説明!
設置費用が高い
2024(令和6)年現在販売されているエコキュートの販売価格は、メーカー・容量・性能・タンク形状によって異なりますが400,000円~600,000円程度が適正価格と言われています。
おひさまエコキュートも容量やメーカーによって異なりますが、45万円~60万円程度で販売されています。
エコキュート自体の設置費用はそこまで高くありませんが、家庭用太陽光発電システムを設置していない場合は、エコキュートの費用プラス家庭用太陽光発電システムの設置費用が入ります。
家庭用太陽光発電システムもメーカー・容量・性能によって異なりますが、4kW発電するシステムを設置した場合の費用は1,000,000円程度です。
おひさまエコキュートと家庭用太陽光発電システムを合わせた費用を考えると高めですね。
エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
天候に左右される
おひさまエコキュートは、家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使ってお湯を沸かすため、非常に天候に左右されやすくなっています。
毎日快晴であれば問題無くお湯を沸かす電気を作れますが、曇りの日や雨の日、雪の日が続くと家庭用太陽光発電システムの発電量が不十分なため上手くお湯を作れません。
家庭用太陽光発電システムが発電している間にタンク一杯お湯が作れなかった場合は、電力会社から電気を買ってお湯を沸かします。
通常のエコキュートのように時間帯別電灯にはなっていないため、電気代が高くなるというデメリットがあります。
エコキュートと同じ問題が残っている
おひさまエコキュートは、基本構造・性能は通常のエコキュートと同じため、エコキュートで指摘されているデメリットは無くなっていません。
エコキュートで指摘されているデメリットは次の通りです。
・湯切れする
・設置スペースが必要
おひさまエコキュートになったからと通常のエコキュートで指摘されているデメリットが無くなったわけではないので注意が必要です。
エコキュートのデメリットに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートのメリット・デメリットとは?仕組みやおすすめを紹介!
商品ラインナップが少ない
2024(令和6)年9月現在、おひさまエコキューは4メーカー8機種しか販売されていません。
しかも、全ての機種が370Lと460Lの容量しかなく、タンク形状は角型のみになっています。
今後は、さまざまな性能のおひさまエコキュートが販売されると考えられています。
おひさまエコキュートのメーカー別の特徴
2024(令和6)年9月現在、おひさまエコキュートを販売しているのは「ダイキン」、「三菱」、「Panasonic」、「コロナ」の4社です。
それぞれのメーカーの特徴について詳しく説明します!
ダイキン
ダイキンのおひさまエコキュートは、「EQ37YFPV」と「EQ46YFPV」の2種類が販売されています。
ダイキンと言えばエコキュート業界のなかでもトップクラスの水圧を誇っています。
おひさまエコキュートにも、「パワフル高圧」やお湯を綺麗に保ってくれる「ゆるぴかUV」が搭載されていますし、温浴を楽しめる「ウルトラファインバブル」も設置可能です。
おひさまエコキュートのなかでも最先端を行っているのがダイキンです。
ダイキンエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
参考資料:ダイキンエコキュートHP
三菱
三菱おひさまエコキュートは、「SRT-B376U-PV」、「SRT-B466U-PV」の2種類が販売されています。
三菱エコキュートと言えば「キラリユキープPlus」、「バブルおそうじ」といった衛生面に配慮した機能が付いていることで有名ですが、おひさまエコキュートにも同様に標準装備されています。
それだけでなく、シャワーの水圧が強いハイパワー給湯も搭載されています。
そういったことから三菱エコキュートと同じように使えるので注目を集めています。
三菱エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】三菱エコキュートの特徴や評判、おすすめを紹介!
参考資料:三菱おひさまエコキュートHP
panasonic
Panasonicのおひさまエコキュートは、他のメーカーとは違い東京電力エナジーパートナーと電力中央研究所が共同開発した技術を用いて販売されています。
機種は、「HE-Y37KQV」と「HE-Y46KQV」の2機種が販売されています。
通常エコキュートと機能の違いは、ほとんどありませんがアプリと連携していて事前に設定しておけば気象警報が発令された時に万が一に備えてお湯をタンク容量一杯まで貯める動きをします。
時代にあったおひさまエコキュートを販売しているのがPanasonicです。
コロナ
世界ではじめて家庭用エコキュートを販売したコロナが販売しているおひさまエコキュートは、「CHP-37AY5V」と「CHP-46AY5V」の2種類が販売されています。
基本性能は最もスタンダードのフルオートと同じです。
コロナエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】コロナエコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
参考資料:コロナおひさまエコキュートHP
まとめ
今回は、最近注目されているおひさまエコキュートについてお話しさせて頂きました。
家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使って1日分のお湯を沸かせるという優れたエコキュートです。
余剰電力を使ってお湯を沸かせるので通常のエコキュートより電気代が節約できたり、停電時でもお湯を沸かせるといったメリットがある反面、家庭用太陽光発電システムが無ければ動かないや設置費用が高いといったデメリットもあります。
家庭用太陽光発電システムの設置を義務化しはじめている自治体も増えているなかでおひさまエコキュートも普及していく可能性は非常に高いです。
エコの王様では、各メーカーのおひさまエコキュートを取り扱っておりますし、家庭用太陽光発電システムの取り扱いも御座います。
おひさまエコキュートや家庭用太陽光発電システムの設置を検討している人は、是非一度エコの王様に問い合わせ下さい!
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