【2025年最新版】井戸水でもエコキュートが使えるって本当!?理由やおすすめメーカーを紹介!
2024/12/20
「今、井戸水使っているのですが、エコキュートに交換することはできますか?」、「井戸水を使っていたらエコキュートにできないって聞いたけど本当!?」、「井戸水対応エコキュートにする時の注意点はなんですか?」など、最近井戸水対応エコキュートに関する問い合わせが増えています。
確かにエコキュートが販売され始めた頃は、ほとんどの機種が井戸水に対応していませんでした。
ですが、現在は井戸水や地下水に対応したエコキュートも数多く販売されています。
そこで、今回は井戸水を使っていたらなぜエコキュートが設置できないと言われている理由や、井戸水を使っていてもエコキュートを設置するために必ずやらなければならないこと、注意点、おすすめメーカーについて詳しく説明します!
目次
井戸水を使っていてもエコキュートが使えるって本当!?
エコキュートが販売され始めた2000年代前半、井戸水を使っている自宅ではエコキュートは設置できないということがありました。
その理由は、「エコキュートが井戸水を使ってお湯を沸かすことを前提として作っていない。」ためです。
数年間は、井戸水対応エコキュートは作られて来ませんでしたが、2011(平成23)年4月以降にPanasonicの全機種が井戸水・地下水対応になったことをきっかけに各メーカーでも井戸水・地下水対応のエコキュートが開発されるようになりました。
井戸水とエコキュートの相性が悪いと言われている理由
エコキュートが開発された時になぜ「エコキュートは井戸水を使ってお湯を沸かすこと前提として作っていなかった。」のでしょうか?
井戸水とエコキュートの相性が悪いと言われ続けている理由は全部で2つあるので詳しく説明します!
配管の穴開き
エコキュートはさまざな配管が繋がってお湯を作ったり出したりしています。
エコキュートのお湯を作るヒートポンプユニット配管の一部には、銅管が使われています。
この銅管は、硫化イオンとの相性が非常に悪く、井戸水を使い続けると硫化イオンの作用で穴が開いてしまう可能性があります。
硫化イオンだけでなく、pH(ペーハー)が酸性に傾いている井戸水を使い続けても銅管を腐食させ穴を開けてしまうことがあるので井戸水とエコキュートは相性が悪いと言われています。
※pHとは、水の性質を0~14で表す数値を意味していてpH7を中性、7より小さい場合は酸性、7よりを大きい場合はアルカリ性になります。
井戸水に含まれる成分が問題
井戸水には、私たちが普段使っている水道水と比較して「カルシウム」や「マグネシウム」が多く含まれています。
カルシウムを多く含む井戸水を使い続けると、堆積し固形物化して各配管を詰まらせます。
マグネシウムなどの鉄成分が多い井戸水を使い続けても、マグネシウムなどが水酸化鉄や酸化鉄などに変化して配管の汚れや詰まりの原因になります。
また、井戸水のなかには目に見えない砂なども配管を詰まらせる原因にもなっています。
井戸水に含まれる成分は、配管だけでなくヒートポンプユニット内の水熱交換器を故障させる原因にもなるため、井戸水とエコキュートは相性が悪いと言われています。
エコキュートの各配管に関する詳しい記事はこちら⇒【エコキュート初心者必見】エコキュートの水漏れの原因とは?対策方法や修理費用を紹介!
井戸水を使っていてもエコキュートを設置したい!と思った時に必ずやること
ここ数年間の電気代の高騰で今までガス給湯器や灯油ボイラーを使っていた人たちもエコキュートに交換したい人たちが増えています。
それでも「井戸水を使っているからエコキュートにできるかどうかが分からない。」という人も少なくないはずです。
井戸水を使っていてエコキュートに交換する場合にまずはじめにすることは、水質検査です。
「井戸水対応のエコキュートがあるから水質検査はいらないのでは?」と考えています。
確かに、2024(令和6)年現在、井戸水や地下水対応のエコキュートも数多く販売されていますが、井戸水成分が強すぎると専用機種でも処理しきれない可能性があるため水質検査を行います。
一般的な水質検査は、水道法という法律に従って保健所が「飲料水として使用出来るか。」や「大腸菌や一般細菌の有無。」などを調べるのに対して、エコキュートメーカーが行っている水質検査は「エコキュートと井戸水の相性。」を確認します。
ここで気になるのが「どうやって水質検査をするの?」というところだと思います。
一般的には、購入者が各メーカーや販売店に連絡して「採取キット」を送付して貰います。
自分で井戸水を採取して販売店・メーカーに送ります。
メーカーによって異なりますが、1週間~2週間程度で水質検査の結果がでます。
水質検査は基本的に有償対応になりますが検査の結果、設置不可になった場合は検査料を返金してくれるメーカーがほとんどなので井戸水を使っている人は、一度水質検査をした方がいいでしょう。
また、水質検査をせずにエコキュートを設置して井戸水が原因で故障した場合は、保証対象外になりますので知っておきましょう。
参考資料:「水道水質基準について」環境省
井戸水対応エコキュートを設置する上での注意点
エコの王様に問い合わせ頂くなかで、「井戸水対応のエコキュートにしたいのですが、在庫はありますか?」、「費用はどれくらい掛かるんですか?」という内容が多いです。
井戸水対応エコキュートを設置する上で注意するべき点は全部で4つあるので詳しいの詳しく説明します!
設置費用が高額
井戸水用エコキュートの注意点1つ目は、設置費用が高額であることです。
一般地用のエコキュートの設置費用は、メーカーやタンク容量、性能などによって異なりますが、400,000円~800,000円が相場です。
それに対して、井戸水対応エコキュートの設置費用は、メーカーや性能などによって異なりますが660,000円~700,000円の費用が掛かります。
一般地エコキュート1.5倍~1.8倍の価格が掛かります。また、本体価格だけでなく砂が入らないように除去してくれるろ過機や砂こし機なども設置すると700,000円を超える可能性もあります。
これに水質検査代などが入ると750,000円の費用が掛かることもあるので、どのメーカーや機種を選ぶかが重要です。
※税込価格で表記している。
エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
設置までに時間が掛かる
井戸水用エコキュートを設置する上の注意点2つ目は、設置までに時間が掛かることです。
そもそも多くのエコキュートは、一般地用に作られていることが多いので在庫として置いている販売店は少ないです。
また、各メーカーとも井戸水対応エコキュートを一般用ほど生産していない可能性が高いので設置工事までに時間が掛かります。
商品が納品されたけど水質検査を結果を待って設置するとなると1ヵ月以上納期が掛かる可能性が高いです。
そのため、壊れてからすぐに交換できない可能性が高いため、エコキュートを設置して10年以上経過した人は事前に動いておいたほうが良いでしょう。
井戸ポンプが問題になることがある
現在井戸水を汲み上げるのに、汲み上げられる水量が一定ではない圧力スイッチ式ポンプを使っている場合は注意が必要です。
エコキュートを設置した段階でガス給湯器や灯油ボイラーと比べてもシャワーや蛇口から出てくる水圧は弱くなります。
エコキュートの水圧が弱いに加えて、汲み上げられる水量が少ないとさらに水圧は弱くなります。
水圧を維持するためにエコキュートメーカーは、流量・圧力変化に対応したインバータータイプのポンプの設置を推奨しています。
交換する場合、浅井戸で約40,000円~約100,000円、深井戸で場合によっては1,000,000円以上掛かるケースもあります。
そのため、井戸水対応エコキュートとポンプの交換費用が掛かることを心に止めておきましょう。
※税込価格で表記しています。
補助金が使えない
2024(令和6)年とエコキュートを購入する際に国からの補助金が受けられる「給湯省エネ事業」があります。
つい先日、2025(令和7)年度もエコキュートの補助金が出ることが決まりました。
補助金を上手く受給できれば2024年度だと最大で180,000円、2025年度で最大170,000円出ます。
ですが、井戸水対応のエコキュートは補助金対象機種になっていないので高額な設置費用を払う必要があります。
※補助金対象外は日立のみです。
井戸水対応エコキュートを販売しているメーカー
2024(令和6)年現在、井戸水対応エコキュートを販売しているのは「日立」、「Panasonic」、「ダイキン」、「長府製作所」の4社です。
そのなかでも今回は、日立、Panasonic、ダイキンの商品について紹介します!
日立
エコキュート業界で唯一の「水道直圧給湯方式」を採用しているエコキュートメーカーです。
水道直圧給湯方式とは、出湯直前に温めて水道水と割って出湯するガス給湯器や灯油ボイラーなどと同じ仕組みです。
日立エコキュートは、水道直圧給湯方式なので飲料水として使えます。
そんな日立は、井戸水に完全対応したエコキュート「ナイヤガラタフネス」シリーズを展開しています。
ナイヤガラタフネスはタンク内のお湯を使わずに熱源と用いて、ヒートポンプユニットに流入する水の量を極限まで減らして堆積物(スケール)になるカルシウムの流入を極端に減らす構造を採用しました。
ヒートポンプユニットの配管には、錆びに強いステンレスを採用して配管を防ぐようにしました。
また、他社では水質検査に10,000円~20,000円掛かるのに対して、日立は2.750円で出来るので経済的にも優しいです。
設置費用は少し高額ですか故障しにくいですし、貯湯タンクの保証も5年と長く設定されているので井戸水対応エコキュートを購入するなら日立がおすすめです。
<ナイヤガラタフネスの特徴>
日立エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】日立エコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
参考資料:日立エコキュートHP
Panasonic
Panasonicエコキュートは、三菱と並んで日本でトップシェアを誇るメーカーです。
Panasonicでは、2011(平成23)年4月以降に開発された全てのエコキュートは、井戸水・地下水対応エコキュートして販売されています。
水質検査さえクリアすれば機種に関係無く自由にエコキュート選べる特徴があります。
水質検査をしてエコキュートの利用が認められた場合は3年間の保証が適応され、水質などによって熱交換器などが故障した場合は、Panasonic独自のサービスで普及作業が行われます。
設置してから熱交換器などが故障した場合は、再水質検査を行い再び故障しないように沸き上げ温度を低めに設定されることがあります。
Panasonicの水質検査代金は16,500円です。
参考資料:PanasonicエコキュートHP
Panasonicエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
ダイキン
ダイキンは、Panasonicと同様に水質検査をクリアすればどの機種でも設置できる特徴があります。
井戸水の水質が原因で熱交換器が故障した場合は、無償で修理してくれます。それ以外の不具合などは通常のエコキュートのメーカーが適応されるので、保証期間内であれば無償で修理してくれます。
ダイキンエコキュートの中でも井戸水に特化しているのが、2019年モデルから販売され始めた「薄型パワフル高圧タイプ」です。
2019(令和元)年から販売された薄型パワフル高圧タイプは、給湯年間保温効率が高く省エネ性能が格段に上がっています。
2025(令和6)年12月現在販売されているダイキン薄型エコキュートは、EQA37YFTV(370L)とEQA46YFTV(460L)の2種類があってどちらも補助金対象機種なので、井戸水を使っていて設置場所が無かった人には、ダイキンをおすすめします。
水質検査代金は16,500円です。
※税込価格で表記しています。
ダイキンエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
参考資料:ダイキンエコキュートHP
まとめ
今回は、井戸水でもエコキュートは使えるのかという内容で話をさせて頂きました。
エコキュートが販売され始めた頃は、井戸水対応のエコキュートはありませんでした。
その後は、各メーカーの企業努力によって地下水や井戸水に対応したエコキュートも販売されています。
どのメーカーも共通しているのは井戸水を使っていてもエコキュートに交換したい場合に共通しているのは、「水質検査」です。
水質検査されクリアすれば自分が選んだエコキュートを設置可能ですし、故障したとしても保証期間内であれば無償で修理してくれます。
エコの王様では、各メーカーの井戸水対応エコキュートを取り扱っておりますし、水質検査の手伝いも行っています。
井戸水対応エコキュートから井戸水対応エコキュートへの交換される人や、初めて井戸水対応エコキュートの設置を検討している人は是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!
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