
【保存版】V2Hおすすめ5選!各製品の特徴を詳細解説!
2025/07/09
「最近、V2Hを設置している人が増えている人が多いようですが、それはなぜですか?」、「エコの王様がおすすめするV2Hはなんですか?」、「V2Hを設置する時の補助金はありますか?」など、V2Hに関する問い合わせが非常に増えています。
V2Hシステムは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を自宅で使えるようにした次世代の製品です。
電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気が自宅で使えるようになったことで、さまざまなメリットも生まれました。
また、V2Hメーカーによって形状も性能も異なります。
そこで今回は、エコの王様がおすすめするV2Hシステムを紹介します!
目次
V2Hとは
V2Hとは、Vehicle to Home(ビークル トゥー ホーム)の略称で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に貯められた電気を自宅で使えるように、蓄電池メーカーであるニチコンが「EVパワー・ステーション」という名称で世界で初めて市場導入したシステムです。
V2Hが登場する前は、EVやPHEVの充電は出来てもEVやPHEVに貯められた電気は自宅で使うことが出ませんでした。
ニチコンがEVパワー・ステーションが販売したことによってEVやPHEVに貯められている電気を走行だけでなく自宅で使えるになったこともあって日本全国で広がり始めました。
少し古い資料にはなりますが2023(令和5)年度には、ニチコンだけで18,000台を出荷するなどこれからもさらに普及すると見られている最先端のシステムと言えます。
V2Hシステムの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?家庭用電気にしてくれるその仕組みについて徹底解説!
ニチコン家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】ニチコンの蓄電池ってどうなの?人気の理由やおすすめ商品を紹介!
参考資料:「ニチコンの蓄電システム、V2Hシステムの紹介とVPPへの取り組み状況」 経済産業省HP
V2Hを販売しているメーカー
2025(令和7)年現在、家庭用V2Hシステムを販売しているメーカーは、「ニチコン」、「DENSO(デンソー)」「オムロン」、「SHARP」、「Panasonic」、「長州産業」、「東光高岳(とうこうたかおか)」、「長府工産」、「ダイヤゼブラ電機」の9社です。
最も人気があるのが世界で初めてV2Hシステムを市場導入したニチコンです。
その他のメーカーも家庭用太陽光発電システムのメーカーなどによって選ばれている商品は違いますが、どのメーカーも人気が出てきています。
※DENSOは、ニチコンのOEM製品です。
※長州産業は、PanasonicのOEM製品です。
エコの王様がおすすめするV2H5選!
2025(令和7)年現在、さまざまな性能のV2Hシステムが販売されています。
そのなかでもエコの王様がおすすめするV2Hシステム5つを紹介します!
ニチコン 「VSGシリーズ」
V2Hシステムを世界で初めて市場導入したニチコンが「EVパワー・ステーション」の後継機種として販売したのが、「VSGシリーズ」です。
EVパワー・ステーションとの違いは、「小型軽量化」されたことと「V2Hスタンドとパワコンディショナーが分離された仕様。」になっていることです。
EVパワー・ステーションは充電設備とパワーコンディショナーが一体化されていたため、大きさが幅808mm×高さ855mm×奥行377mmです。
それに対して、VSGシリーズの大きさは幅160mm×高さ1,356mm×奥行160mmとなっていて数字だけでも小型化されていることが分かります。
また、充電プラグだけだと幅160mm×高さ355mmと以前の約半分の大きさで設置可能です。
電気を変換してくれるパワーユニットと呼ばれるパワコンディショナーも小型軽量化されているので壁掛け設置も可能になりました。
EVパワー・ステーションよりも小型軽量化されているため設置スペースが無くてV2Hシステムの設置を諦めていた人たちで設置可能になっています。
VSGシリーズは、後付けてでパワーユニットに対応した家庭用蓄電池も設置できるので電気を自家消費したい人たちにも人気を集めています。
性能も家中の電気をバックアップできる全負荷200V対応で停電時の最大出力も5,900Wなので停電時でも安心して生活できますし、EVパワー・ステーションと同様に倍速充電も可能です。
<EVパワ・ステーション(2023年モデルまで)>
<VSGシリーズ充電プラグ設置例>
引用画像:ニチコン「EVパワー・ステーション」HP
引用画像:ニチコン「VSGシリーズ」HP
ニチコン 「トライブリッド蓄電システム」
2つ目に紹介するV2Hシステムもニチコンが販売している「トライブリッド蓄電システム」です。
トライブリッド蓄電システムもニチコンが2018(平成30)年に世界で初めて市場導入した製品です。
トライブリッドとは、「家庭用太陽光発電システム」、「家庭用蓄電池」、「V2Hシステム」の制御を1台のパワーコンディショナーで行うシステムを指します。
1台のパワーコンディショナーで3つの機器を制御できるため電気の変換ロスも少なく、家庭用太陽光発電システムで発電された電気を最大限活用できます。
トライブリッド蓄電システムのV2Hスタンドは、「一体型」と「セパレート型」から選ぶことができ、さまざまな立地条件での設置が可能になりました。
また、家庭用蓄電池分野でもトップシェアを誇るトライブリッド蓄電ユニットは、「4.9kWh」、「9.9kWh」、「7.4kWh」、「14.9kWh」の4種類から選ぶことができ、太陽光と家庭用蓄電池とV2Hシステム同時に使えば、停電時の最大出力が9,900Wまで出せるという特徴を持っています。
エコの王様でも人気が出始めている製品の1つです。
トライブリッド蓄電システムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのトライブリッドとは?すべてをまとめた新しいシステム
ニチコン家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】ニチコンの蓄電池ってどうなの?人気の理由やおすすめ商品を紹介!
引用画像:トライブリッド蓄電システムHP
オムロン 「V2Xシステム」
家庭用蓄電池分野で高い人気を持つオムロンもV2Hシステムを販売しています。
名称は、「V2Xシステム」となっていますが、性能はニチコンなどと同じシステムです。
オムロンV2Hシステムは、家庭用蓄電池で培われた小型・軽量化が反映されていてパワーコンディショナーとV2Hスタンドが別々になっており重量も軽く小型化されているのでどのような場所でも設置可能です。
また、停電時の出力も5,900Wと高出力でIHやエアコンと200V電源を必要とする電化製品も使えるので、停電時でも普段と変わらない生活を送りたい人で、少しでもスマートにV2Hシステムを設置したい人にオムロンV2Xシステムはおすすめです。
オムロンV2Xシステムに関する詳しい記事はこちら⇒オムロンのV2X KPEP-Aシリーズの特徴や価格・補助金について解説!
参考資料:オムロンV2XシステムHP
Panasonic 「ene plat」
家庭用太陽光発電システムや家庭用蓄電池、オール電化(エコキュートやIH)分野で日本トップシェアを誇るPanasonicが2023(令和5)年に販売を開始したV2Hシステムが「ene plat」です。
ene platは、V2HシステムとPanasonicの家庭用蓄電池を後付けで設置できる特徴を持っています。
基本性能は、ニチコンのトライブリッド蓄電システムと同じです。
トライブリッド蓄電システムは、家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使って電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電をすると、家庭用蓄電池の充電はできないため、電気代単価が安い深夜電力(23時~翌朝7時)で充電していました。
それに対してene platは、家庭用太陽光発電システムの余剰電力で電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電しながら家庭用蓄電池の充電もできる仕組みになっています。
停電時に家庭用蓄電池と電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を、家中で使える全負荷とあらかじめ決められた場所でしか使えない特定負荷を選べるのもene platの特徴です。
また、V2Hシステムのみならず家庭用蓄電池を設置する際に、200V電源を使う電化製品のなかで最も消費電力が大きいエコキュートへの接続は貯められている電気は早く無くなってしまうため避けられていました。
ですがene platの場合は、電気自動車とプラグインハイブリッド車に貯められている電気を同時に放電できるので、ene platを設置した場合はエコキュートに接続する家庭も増えています。
ene platに関する詳しい記事はこちら⇒パナソニックV2Hシステムeneplatとは?特徴やメリットを解説!
引用画像:PanasonicHP
SHARP 「JH-WE2301」
家庭用太陽光発電システムで国内で人気があるSHARPもV2Hシステムを販売しています。
今まで紹介したV2Hシステムは、太陽光パネルメーカーに関係無く設置できますがSHARPの家庭用太陽光発電システムを設置したユーザー向けに開発されました。
他のメーカーは、電気を変換してくれるパワーコンディショナーが家庭用太陽光発電システムの搭載枚数に応じて選べません。
ですがシャープの場合は、太陽光パネルの枚数や回路数によって「JH-55NF3」と「JH-40NF2」の2種類からパワーコンディショナーを選べます。
シャープV2Hシステムは、先ほど紹介したパワーコンディショナーがあればその他に設置するのは、専用のEV用コンバーターだけなので設置費用も抑えられます。
また、V2Hシステム業界のなかでEV用コンバーター(充電ケーブル)が再軽量化されているのでどんな場所でも設置可能です。
停電時の出力も「JH-55NF3」が5,500Wと「JH-40NF2」が4,000Wまで出力できますし、もちろんのことながら200V電源を必要とする電化製品も使えます。
シャープV2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒シャープのV2Hってあるの?蓄電池型パワーコンディショナーについて
参考資料:シャープV2H HP
V2Hのメリット
さて、ここ1年~2年でV2Hシステムが注目を集めています。
電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気が使えるというのV2Hシステム最大のメリットです。
ですが、それ以外にもV2Hシステムにはメリットがあるため注目されています。
V2Hシステムのメリットは全部で3点あるので詳しく説明します!
急速充電が可能
V2Hシステムが販売されるまでの電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電は、自宅に100V・200Vの充電ケーブルを使用して充電するか、高速道路上のPA・SAに設置されている充電設備を使うか、コンビニやカーディラーにある充電器を使って充電していました。
自宅で充電する場合は、200V用の充電ケーブル使って充電する場合は、最大出力が3,000Wまでしかない無いので充電に時間が掛かっていました。
ですが、V2Hシステムの場合は、200V電源で6,000Wまで出力できるので充電時間を半分にできます。
分かりやすく説明すると、電気自動車で有名な日産リーフ(バッテリー容量62kWh)を充電スタンドで満充電になるまでの時間は約25時間に対して、V2Hシステムを使った場合は、約12.5時間で満充電になります。
※充電時間は、バッテリー残量や各家庭のアンペア契約、電気使用量によって変わります。
災害時の非常用電源として電気自動車が使える
V2Hシステムがあれば電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を非常用電源として使えます。
非常時の電源としては、家庭用太陽光発電システムで発電された電気や、家庭用蓄電池に貯められている電気があります。
ですが家庭用太陽光発電システムの場合、発電しなくなる夕方以降や朝方は停電状態になりますし、家庭用蓄電池は消防法の規制で蓄電容量が17.6kWh以上の製品が無いため、停電時に使い続けると貯められている電気がすぐに無くなります。
それに対して、2025(令和7)年7月現在販売されているV2Hシステム対応車種は、消防法の規制も無いためバッテリー容量が20kWh~107kWhまであります。
そのため、停電時でも各電化製品の消費電力や使用時間などによって異なりますが、2日~5日程度の電気を賄えます。
近年の自然災害などの強大化によって電気自動車やプラグインハイブリッド車を持っている人たちは貯められている電気を自宅で使うためにV2Hシステムを導入し始めています。
引用画像:ニチコンVSGシリーズHP
参考資料:東京電力HP
電気代が節約できる
V2Hシステム最大のメリットは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気が使えるという点です。
家庭用太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降や発電量が不十分な時、電気使用量が多い時間帯などに電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を放電すれば、電力会社から電気を買う必要が無くなるため電気を節約できる可能性が高くなります。
V2Hをお得に購入するためには補助金を使え!
近年、注目を集めているV2Hシステムですが購入するとなると、メーカーや性能などによって異なりますが、工事代込で130万円~160万円程度の費用が掛かります。
決して安い買い物ではないのでほとんどのが少しでも設置費用を抑えてV2Hシステムを設置したいと考えています。
V2Hシステムを少しでも設置費用を抑えるのに最も有効なのは補助金を活用することです。
2025(令和7)年7月現在、V2Hを設置する際に補助金を出しているのは、NeV(一般社団法人次世代自動車振興センター)が出している補助金です。
補助金の詳細は次の通りです。
2025(令和7)年度は、2024(令和6)年度よりも予算額、補助率、補助金額も増額されているので、V2Hシステムを導入するなら今がチャンスです。
ですが、補助金上限に達するのが早い補助金でもありますので、補助金を使ってV2Hシステムの導入を検討している人は早めの検討をおすすめします!
参考資料:経済産業省HP
まとめ
今回は、エコの王様がおすすめするV2Hシステムについてお話させて頂きました。
V2Hシステムは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を自宅で使えるようにするために開発されました。
電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を自宅で使えるようになったことによって、停電時の非常用電源として使ったり、電気代節約ができる可能性が高くなります。
また、各V2Hメーカーによって性能も異なるため、今からV2Hシステムの導入を検討している人は施工実績も補助金実績も豊富なエコの王様に問い合わせ下さい!
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