蓄電池の今後・将来はどうなる?絶対に設置をしておくべき理由について
2021/09/20
「蓄電池って良いって聞くけど今設置するのが良いか分からない。」、「蓄電池はこれから安くならないの?」、「蓄電池を設置するための補助金はどうなっているの?」など蓄電池に関するお問い合わせが、エコの王様でも増えています。
蓄電池が本格的に販売され始めてから10年ぐらいで販売台数が急激に伸びました。
蓄電池は、太陽光発電で発電された電気を貯められるので、自家消費や停電の時でも大活躍してくれます。
ですが、設置費用がいまだに高いことや、補助金のことなどが分からない等の理由で購入するのに躊躇してしまう製品でもあります。
今回は、「将来的に蓄電池が本当に必要なのか」や「蓄電池の購入するタイミング」、「少しでも蓄電池を安く購入するためのポイント」について詳しくお話します。
目次
蓄電池の価格
家庭用蓄電池の販売価格は年々下がっています。
統計が始まった2008年は1kWhあたり156,000円でしたが、10年経った2018年は1kWhあたり101, 000円で販売されるまでに下がりました。
ここまで1kWhあたりの販売価格が下がったのには理由があるのでご説明します。
目標価格
目標価格とは、国が家庭用蓄電池の補助金を受けるための条件として決めた価格のこと言います。
目標価格は年々下がっておりそれと連動するような形で蓄電システムの販売価格は下がりました。
少し古くはなりますが2019年度の目標価格は1kWhあたり187,000円です。
例えば、令和3年度は予算に到達したため終了しましたが、国からの補助金であるDER補助金は各販売店に販売価格を、1kWhあたり165,000円するように指示を出しています。
引用:株式会社三菱総合研究所
価格競争
蓄電池を導入するご家庭が増えたことによって、蓄電池の中で最も良く売れているリチウムイオン蓄電池の生産技術向上したことによって蓄電池本体の生産コストが低下しました。
生産コストが下がったことによって、各メーカーが少しでも安く売るため価格競争が生まれた結果、蓄電システムの価格が下がりました。
蓄電池の今後はどうなる?
家庭用蓄電池が販売され始めた2011年の販売台数は、約1,940台でしたがそこから年々販売台数は増えていき、昨年度2020年度の販売台数は約12.7万台で2011年~2020年までの総販売数は49.1万台にまで伸びました。
このような状況から考えても来年度以降も蓄電池の販売台数は伸びると考えられています。
蓄電池の販売台数がここまで伸びたのには理由があります。
その理由は太陽光発電と蓄電池の関係性です。
ここで、太陽光発電と蓄電池についての未来についてお話します。
蓄電池の将来
蓄電池がここまで販売台数が伸びたのは、太陽光発電との関連性が非常に高いです。
家庭用太陽光発電が本格的に販売されるようになったのと同時に始まったのが固定価格買取(FIT)制度です。
固定価格買取制度とは、国が家庭用太陽光発電で発電された電気を10年間は同じ売電価格で買い取るように各電力会社に義務付けた制度のことを言います。
この制度が始まった2009年の売電価格は1kWhあたり48円でした。
売電価格が高かったので、家庭用太陽光発電を設置するご家庭が一気に増えました。
10年経った2019年11月から順番に固定価格買取制度が終了するご家庭が増え始めました。
固定価格買取制度が終了したご家庭では、各電力会社によって多少の違いはありますが1kWhあたり7~9円にまで下がってしまいます。
関西電力のはぴeタイムRをご利用されているご家庭の場合は、昼間の電気代が1kWhあたり約26円ですので、太陽光発電で発電された電気を安い金額で売るより、発電した電気を全て自家消費したの方が良いのでないかという考えが広まりました。
太陽光発電で発電された電気を自家消費するために必要なのが蓄電池です。
蓄電池の役割は、太陽光発電で発電された電気を貯められるので、太陽光発電の発電量が不十分な場合は蓄電池に貯められた電気を必要に応じて、放電することによって電気代が節約できるため、電力会社から電気を買う必要がなくなります。
蓄電池の役割は、電気代の節約だけではありません。
近年、台風の巨大化や集中豪雨などの影響で停電する様子がテレビなどで報道されています。
太陽光発電を設置しているご家庭では、太陽光発電が発電している間は電気を使うことが出来ますが、発電しなくなった夕方以降は停電状態になりますので電気は使えません。
蓄電池を導入することによって、太陽光発電で発電された電気や電気代の安い深夜電力を貯められるので、貯められた電気を夜に使うことによって1日中電気を使うことが可能です。
ですが、蓄電池の容量には限界があるので電気を使い過ぎると思っていた以上に、蓄電池に貯められた電気が早く無くなってしまうのでご注意下さい。
自家消費の動きが今後も高まると予想されていますし、災害対策としての蓄電池の注目度も高いので今後も需要は伸びるでしょう。
蓄電池の容量に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
太陽光発電の将来
家庭用太陽光発電が本格的に販売され始めた2009年前後の販売価格は、1kWあたり約50~60万円で販売されていました。
2021年現在の販売価格は、メーカーや太陽光パネルの種類によって多少の違いはありますが、1kWあたり20~30万円程度で販売されています。
2009年前後と比べると半額近くにまで販売価格が下がったことが分かります。
各太陽光パネルメーカーの技術向上によって、太陽光パネルの大量生産が出来るようになったため販売価格が下がりました。
太陽光発電の設置価格は下がりましたが、それと同じように下がったのが売電価格です。
みなさんの中には「売電価格が下がったから元が取れない。」と思っておられる方もいますよね?
そもそも売電価格の考え方は、「太陽光発電システムを導入するための初期費用が回収出来る範囲内」での売電価格として設置しているので売電価格下がったからと言って、元が取れないということはありませんのでご安心ください。
また、現在の電気料金には再エネ賦課金があります。
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーの普及を促進するために国民全員が協力するための課金です。
再エネ賦課金は、各ご家庭の電気の使用量に応じて掛かります。2021年は1kWhあたり3.36円ですが、今後も上昇が見込まれており2030年度には1kWhあたり5円にまで上昇します。
再エネ賦課金は、どの電力会社に入っていたとしても一律で支払う課金なので、電力会社から買う電気を減らすためには普段の生活から電気を節約するか、太陽光発電を設置して電力会社から買う電気を減らす方法しかありません。
太陽光発電は災害時にも活躍してくれます。
太陽光発電を設置していれば、発電している日中であれば100vの電源を必要とする冷蔵庫やテレビ、照明などを使って頂くことが可能です。
近年の災害の強大化や太陽光発電の設置費用、再エネ賦課金などのことも考えると来年度以降も太陽光発電の需要は伸びると考えて良いでしょう。
再エネ賦課金に関する詳しい記事はこちら⇒太陽光発電で売電できるのって本当?買取価格と買取終了後にやるべきこと
蓄電池は今後価格は下がるのか上がるのか
蓄電池の価格は、蓄電容量や性能・電池の種類によって変わります。
現在、日本で最も良く販売されている家庭用蓄電池は、リチウムイオン電池を使った蓄電池が多いです。
リチウムイオン電池は、鉛蓄電池よりも小型・軽量で大容量の充電出来る、蓄電池として開発されました。
何千回と充放電が出来る電池のため、スマートフォンやパソコンなどに使用されています。
今、普及し始めている電気自動車などのバッテリーに使われているのもリチウムイオン蓄電池です。
リチウムイオン蓄電池の原料となるマンガン・コバルト・ニッケルは、レアメタルと呼ばれる希少金属が使用されています。
希少金属は価格が非常に高いため、リチウムイオン蓄電池の販売価格も高くなっているのが現状です。
家庭用蓄電池は国の目標価格の設定によって、ある一定のところまで販売価格は下がりました。
ですが、原料が高いため今以上にリチウム蓄電池の販売価格が下がるまでには、もう少し時間が掛かると考えておいた方が良いでしょう。
ですが、今よりも安くなることはあっても高くなることは無いです。
蓄電池の電池に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の寿命はどれくらい?少しでも長く使うためにやるべきこと
蓄電池に関連する補助金は今後どうなる?
令和3年度は、国からの補助金であるDER補助金は8月18日に予算の上限に達したため受付を終了しました。
DER補助金とは、蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金のことを言います。
DER補助金以外にも各自治体からの補助金もあります。
各自治体からの補助金は、自治体によっては補助金を出しているところもあれば補助金を出していない自治体もあります。
各自治体の補助金は、独自の条件と金額が決められているので、お住まいの地域のホームページで確認するのが1番確実です。
令和4年度の蓄電池の補助金に関する情報はまだ公開されていません。
今後の動きを注目して見ておきましょう!
蓄電池の補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】蓄電池の補助金はもらえるって本当?その条件や金額について公開!
蓄電池は今すぐ買うべきか買わないべきか
太陽光発電を設置してから10年を経過すると、固定買取期間が終了して売電価格が7~9円にまで下がってしまうので、発電した電気を売電するのではなく自家消費するためには蓄電池が必要になるため、太陽光発電を設置してから10年経過されたご家庭におすすめです。
また、太陽光発電を設置してから10年経過した場合、太陽光発電のパワーコンディショナーを交換が必要です。
太陽光発電のパワーコンディショナーが故障してしまうと発電しなくなってしまったり、発電効率が落ちてしまったりすることがあります。
パワーコンディショナーの寿命は、メーカーや設置場所によって多少の違いはありますが約10~15年です。
パワーコンディショナーの交換時期に、太陽光発電用と蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になった、ハイブリッド型蓄電池を導入すれば太陽光発電用の古くなったパワーコンディショナーが交換できるので、経済的にもこちらの方がメリットが出やすいです。
太陽光発電を設置してから10年未満のご家庭の場合は、蓄電池に電気を貯めるよりも売電する方が経済的なメリットが出やすいので、蓄電池の導入するのはもう少し待ったほうが良いでしょう。
蓄電池の機能に関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】蓄電池とは?仕組みや種類メリットデメリットを徹底解説!
蓄電池の今後を考えて少しでも安く購入しよう!
蓄電池を設置費用は、蓄電容量や性能によって多少の違いはありますが100万円以上する製品ばかりです。
では、蓄電池を少しでも安く買うためにはどうすれば良いのでしょうか?
蓄電池を少しでも安く購入するための方法は3つありますのでご説明します。
補助金をフル活用
蓄電池の購入費用を抑えるためには、補助金を活用するのが一番良いです。
令和3年度の国から補助金であるDER補助金は8月18日は終了していますが、お住まいの地域の自治体からの補助金が出ている可能性があるので、ホームページや販売店に確認しましょう。
国からの補助金と自治体から補助金が出ている場合は、両方を受け取ることが出来るので積極的に補助金を活用して少しでも安く蓄電池を購入しましょう!
少し前の型を買う
スマートフォン・テレビ・車などもそうですが、毎年新しい製品が発売されているので少し前の型式になると価格も下がりますよね?
蓄電池はテレビなどのように、毎年新しい製品が発売される訳では無いですが新しい蓄電池が発売されると古い蓄電池の価格は安くなります。
蓄電池の場合は、新しい蓄電池と少し古くなった蓄電池の性能や保証に大きな違いはありませんので、少し古い型式を購入して設置費用を抑える方法も良いでしょう。
安く販売しているお店を選ぶ
少しでも安い販売店を見つけるためには、相見積もりを取ることが重要です。
相見積もりを取ることによって、蓄電池の相場が分かりますし保証内容も分かります。
蓄電池は元々の金額が高いため、どの販売店も大幅な割引をしています。
もちろん割引額は各販売店によって違いますので、2社以上から相見積もりを取って割引額を比較してみましょう。
本体の割引額と共に確認して頂きたいのが、工事代金と保証内容です。
必ずしも工事代金が安いという訳ではなく、工事代金が高い販売店は工事保証が含まれている可能性もありますので、見積書を良く見比べてみましょう。
蓄電池の今後のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・蓄電池の販売価格は年々下がっている!
販売価格が下がった理由は、国が目標価格を設定したため販売価格が下がったことと各メーカーで価格競争が起こったためです。
・太陽光発電と蓄電池には将来がある!
蓄電池も太陽光発電も世界中の動きや日本の動きを見ていると、更に需要が伸びる可能性があります。
・蓄電池の販売価格は下がることはあっても上がることはない!
リチウムイオン電池の原料である希少金属が高いため、今より下がるまでにもう少し時間が掛かります。
・今後の補助金の動きに注目!
令和4年度の補助金の情報が公開されていないため、今後の動きに注目です。
・蓄電池を少しでも安く購入する方法はある!
安く販売店している販売店を見つけて、少し古い型式の蓄電池を補助金をフル活用して少しでも安く蓄電池を購入しましょう!
蓄電池は、自家消費のためや災害時の対策に最適な製品ですが、販売価格が以前100万円以上するものばかりです。
蓄電池を安く購入するためには、購入するタイミングや補助金、販売店が重要です。
エコの王様では、少しでもお客様にご満足して頂けるように各メーカーの蓄電池を取り扱っております。
蓄電池のことで分からないことがあればいつでもエコの王様にお問い合わせ下さい。
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