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V2HとV2Xの違いって何?初心者でも分かる基礎知識

2022/07/04

「最近、V2Hはよく聞かれるようになりましたが、同じような言葉があって何が何かが分からない。」、「V2Xって何?」、「V2Xはどんな時に使われるの?」など、V2Hシステムの普及と共に電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を、災害時の非常用電源として使おうとする動きも高まっています。

そのよう中で、V2Xシステムということ言葉も良く聞かれているようになって来ました。

今回は、V2HシステムとV2Xシステムの違いについて詳しくお話します!

 

V2Hとは?

V2Hとは、「Vehicle to home」(ビークル トゥ ホーム)の略称で、日本語直訳すると「クルマから家へ」を意味するシステムです。

V2Hシステムが開発されるまでは、電気自動車やプラグインハイブリッド車を自宅で充電することはできても、貯められた電気を自宅で使えませんでした。

電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気を、必要に応じて放電することによって電気代の節約ができます。

また、バッテリー容量が大きいため災害時の非常用電源としても活躍します。

V2Hシステムの一番の役割は、電気の変換です。

私たちが普段使っている電気は交流電流です。

電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気は、直流電流のため直接各電化製品に使えません。

V2Hシステムが直流電流を交流電流に変換して、各電化製品で使えるようにします。

逆に電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電する時は、V2Hシステムが自宅の交流電流を直流電流に変換します。

太陽光発電システムや家庭用蓄電池のパワーコンディショナーと同じ働きをしているので、V2Hシステムは別名「EV用パワーコンディショナー」と言われています。

V2Hシステムの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?家庭用電気にしてくれるその仕組みについて徹底解説!

 

V2Xとは?

V2Xとは「Vehicle to X」(ビークル トゥ エックス)の略称で、クルマと何か(クルマや歩行者、ネットワークなど)との接続や相互連携の総称を指します。

クルマの自動運転機能や自動ブレーキ機能などのセンシング技術だけでは感知しきれない人や車の動きを検知したり、ドライバーの快適性を向上させるシステムでもあります。

V2Xシステムは、運転支援や自動運転には不可欠であり、次世代を担う技術でもあります。

 

 

V2HとV2Xは直接関係ある?

V2HシステムとV2Xシステム自体は直接的な関係はありません。

V2Hシステム対応車種にV2Xシステムを塔載できれば、災害時に家でしか電気が使えなかった電気自動車やプラグインハイブリッド車に、貯められた電気を災害時に避難所などでも使えるようになります。

各メーカーともV2Xシステムの開発に力を入れていて、2020(令和2)年に家庭用蓄電池のアイビス7を販売しているダイヤゼブラ電機(旧社名田淵電機)は、高出力で高効率のV2Xシステム搭載可能な機器の開発に成功しています。

今後は、V2XシステムとV2Hシステムとの関係は深くなる可能性は高いです。

 

V2HとV2Xは車とモノをつなげる役割がある

ここで言う「モノ」と言うのは、各電化製品や災害が起きた時に避難所で使える非常用電源を指します。

V2Hシステムは、自宅に設置して電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気を自宅で使えるというメリットがある反面、自宅以外では貯められている電気は使えないというデメリットがあります。

V2Xシステムは、災害の影響で発生した停電の際に避難所などでも電気が使えます。

この動きは、V2L「Vehicle to Load」(ブイ トゥ ロード)システムと同じ役割を果たします。

V2Xシステムのほうが、V2Lシステムよりも高出力・高効率なため、避難所などでもエアコンなどの200V電源を必要とする電化製品が使えます。

 

V2Lシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2HとV2Lって何?その特徴や違いについてを解説!

 

V2HとV2Xのまとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

今回のお話をまとめると、

V2Xシステムとは、次世代を担うシステムのこと!

自動運転や自動ブレーキだけでは探知できない人やクルマの動きを探知できるだけでなく、高出力・高効率な非常用電源とも使えます。

V2HシステムとV2Xシステムの直接的な関係は無い!

将来的には、V2Hシステム対応車種にV2Xシステムを塔載されて災害時の移動式の非常用電源として使えます。

V2HシステムとV2Xシステムは車とモノを繋ぐ役割を持っている!

電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及と共に貯められた電気を自宅で使ったり、災害時の移動式非常用電源として使ったりする動きが高まっています。

自宅で使う時はV2Hシステム、避難所で電気を使う時はV2XシステムやV2Lシステムです。

V2Xシステムは、V2Hシステムが開発されたあとに考え出されたシステムのため、研究・開発が進んでいる途中です。

自然災害の強大化や少子高齢化が進む日本では、今後V2Xシステムが普及し始めるはずです。

今後のV2Xシステムに注目しておくと良いでしょう。

⇓⇓⇓V2Hに関するお問い合わせは下のバナーをクリック!⇓⇓⇓

 

この記事を書いた人: 清家 和馬
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