エコキュートが故障した?事例や対処法・修理費までを解説!
2023/02/06
こんにちは!エコの大臣です!
突然ですが、「蛇口をひねってもお湯が出ない!これって故障?」とパニックになった経験をお持ちの方、いらっしゃいませんか?「お湯が出ない」=「給湯器の故障」と考えてしまうかもしれませんが、実は他の原因でお湯が出なくなっていることもあるのはご存じでしたか?
そこで、今回はご自宅のエコキュートが故障してしいるのか、いないのか。もし、故障だったらどう対処すれば良いのかなど、エコキュートの調子が悪い時の症状や対処法などについてまとめてみました。
慌てて電話する前に1度確認してみましょう。もしかしたら、簡単に治せる症状かもしれませんよ!
目次
エコキュートが故障したかどうかを判断する基準
まずは、使用中のエコキュートが故障しているか、いないかを判断するための基準になる事柄をいくつかお伝えしましょう。いくつかの症状が同時に出ている場合はより故障の可能性が高まります。
エラーコードの出現
エコキュートのリモコンにエラーコードが表示されることがあります。水漏れや内部の基盤で故障が起こっているのを知らせてくれます。
もしも、エラーコードが出た場合には、番号をメモしておいてください。メーカーに修理依頼をするときに番号を伝えるとやり取りがスムーズに進みます。
設定温度よりもお湯が冷たい
リモコンで設定している温度よりも明らかに低い温度のお湯が出てくる場合があります。お湯の残量が少なかったり、水温が低い時期などは、故障していなくても似たような現象が起こることがあります。タンク内のお湯を沸き増しして、タンク内のお湯の量を増やすことで症状が改善することもあります。ぬるいお湯しか出なくなった場合には一度試してみて下さい。
それでも改善が見られない場合には、お湯の温度を調整する機械や、お湯と水を混ぜる弁の不具合などが考えられます。
水漏れが発生
配管の継ぎ目やエコキュートのタンクやヒートポンプから水漏れしている場合です。水漏れをそのままにしているとそれが原因でお湯が出なくなることもありますし、水道代も余計にかかります。
タンクやヒートポンプの内部で水漏れしていると、基盤がショートするなど大きな故障の原因にもなります。
本体の周辺が水で濡れたままになっていたり、配管から水が漏れているのが見えた場合には放っておかずに対応した方が良いでしょう。
また、目視で水漏れしている箇所が確認できた場合には一時的な応急処置も可能です。
給湯器からの水漏れに関する詳しい記事はこちら→給湯器の水漏れは何が原因?大惨事にならないためにやるべきこととは
異音がする
エコキュート本体やヒートポンプユニットから出る音が大きくなったり、変な音がする場合があります。その他にもお湯張りや追い炊きをするときに配管からゴーっという音がすることもあります。
機械に何かしらの不調がある場合も多いので、毎日のように続くようであれば、1度きちんと点検をしてもらった方が良いでしょう。
沸き上げできない
エコキュートは基本的には夜の間にお湯を沸かしてためておくタイプの給湯器になるのですが、朝になっても全くお湯の残量が増えておらず、お湯が使えないということがあります。
エコキュートの沸き上げ時間の設定が間違っているか、沸き上げ機能自体が故障している可能性があります。その場合は、リモコンから手動で沸き上げ操作を行ってみて下さい。1時間ほど待ってみても全くお湯の残量が増えない場合にはエコキュート自体が故障しているか、タンクから水漏れしている可能性が高いです。
電源が入らない
室内のリモコンの液晶が真っ暗で何も表示されない、本体のブレーカーが落ちてしまうなどエコキュートの電源が入らなくなってしまうことがあります。
エコキュートはタンクの正面に電源ブレーカーが付いています。これが、何かのはずみで落ちてしまうことがあります。ほとんどの場合、再度ブレーカーをONにすれば解決するのですが、それでも勝手にブレーカーが落ちてしまい、何度やっても電源を入れられなくなることがあります。その場合は、電子基盤の故障や漏電などの可能性があるので、専門業者による修理や点検が必要になります。
エコキュートの故障を自分で対処する方法
エコキュートが故障しているかな?と思っても実はちょっとした操作で直ってしまうこともあります。修理や交換を検討する前に以下のような操作を試してみて下さい。もしかしたら、そのまま使い続けられるかもしれません。
エラーコード
エコキュートも電化製品ですから、何かのはずみで誤動作を起こしてエラーコードが表示されることもあります。パソコンやスマホもそうですが、ちょっとおかしくなることがあっても、再起動したら直ることがありますよね?それと同じで、エコキュートもエラーが出ても本体の電源を入れ直して再起動すると元通り使えるようになることがあります。
エコキュートのタンク本体に付いている漏電ブレーカーをON・OFFしてみて下さい。本当に故障している場合は、再起動しても再度エラー表示されるので、その場合はメーカーや専門の業者に点検・修理の依頼をしましょう。
お湯の温度に違和感がある
シャワーから出るお湯の温度が設定温度よりもぬるかったり、極端に熱かったりすることがあります。
このとき、浴室のシャワーや洗面所のカランなど一部の蛇口ではきちんとお湯が出ないけれど、他のところでは普通に使えるという場合にはその場所のカランが悪くなっている可能性が高いです。カランの修理の方が安く、新品に交換しても数万円で済みますので、まずはそちらを確認してみましょう。
また、追い炊きやシャワーからぬるいお湯しか出ないという場合には、タンク内のお湯の温度が低くなっていることがあります。一度お湯を沸き増ししてから再度お湯を出してみると症状が改善されることがあります。特に冬場などはお湯を使う量も多く、外気温も低いためタンク内のお湯の減り方も早くなります。もし、お湯がぬるいのに悩んでいる場合は一度お試しください。
水漏れが発生
配管に小さな穴が開いていてそこから水漏れしてしまっているという場合などは、ホームセンターなどで配管補修用の防水テープを巻くことで応急処置をすることも出来ます。
ただ、配管の小さな傷などから水漏れしている場合に限ります。水が絶えず流れ出しているような状態だったり、本体内部の配管から水漏れしている場合は専門の業者に点検・修理を依頼するようにしましょう。
エコキュートの故障時の修理費用は?
色々と試してみてもどうしても直らないという場合には、メーカーや業者を呼んで修理してもらいましょう。そうなると気になるのが修理費用ですよね。
修理箇所によっても費用が変わります。ここでは一般的な修理箇所とおおよその費用感をお伝えしていきます。
症状や不具合の箇所 | 修理料金(目安) | 備考 |
電源が入らない | 15,000~45,000円 | 落雷が原因の場合は高額修理になる可能性が高い |
お湯張りが出来ない 自動保温や追い炊きが出来ない | 15,000~70,000円 | |
お湯が沸かない | 15,000円~ | ヒートポンプユニットの交換の場合は10万円以上になる場合あり |
お湯の温度が熱い、ぬるい | 25,000~50,000円 | |
異音がする | 25,000~40,000円 | |
水漏れ | 20,000~ | ヒートポンプユニットの交換の場合は10万円以上になる場合あり |
リモコンが点かない | 20,000~50,000円 |
※出張費・技術料等含
※金額はあくまでも目安です。
内容にもよりますが、エコキュートの修理は1回あたり3~5万円くらいかかることが多いです。
特にヒートポンプユニットと呼ばれる室外機の方が故障すると、場合によっては10万円以上の高額な修理となります。修理というよりも、ヒートポンプを丸ごと交換することも多いので、高額な修理費用がかかるというイメージです。
エコキュートが故障したら修理?交換?
エコキュートからお湯が出なくなったり、水漏れしているなどトラブルがあった時に、修理するのか本体ごと新品に交換してしまうのか悩むこともあると思います。
修理費用は先ほどもお伝えしましたが、部品の交換などの修理で1回3~5万円、本体ごとの買い替えとなると、本体と工事費用と合わせて40~60万円ほどの交換費用が掛かります。
ちょっとくらい、どこかが悪くなったからと言って、その度に交換していてはお金がついていきません…。修理か交換かという明確な線引きはないので、その都度選択を迫られることになるのですが、交換になる可能性が高いケース、交換した方が結果として得になるケースというのがございます。
まず1つは、修理しようにも部品が無くて交換が出来ないというケースです。エコキュートなどの電化製品は製造終了から一定期間までは修理用の部品を保管しておく決まりになっています。その後は部品がなくなるまでは修理での対応もしてくれますが、部品がなくなれば修理が出来なくなり、新品への交換となります。
もう1つは修理費用が高額になるケースです。これは、主にヒートポンプユニットの故障の場合です。ヒートポンプ内部の配管からの水漏れやガス漏れなどの場合、丸ごとの交換になってしまうことも多いのですが、ヒートポンプユニットだけを交換するにしても15~18万円程度の費用がかかります。ヒートポンプだけを交換しても本体は古いものをそのまま使うことになります。本体が故障すると交換したヒートポンプも無駄になってしまうのであまりおススメしません。
この2つのケースに当てはまる場合は、修理ではなく交換することをおススメします。最近では、購入時に製品の10年保証に加入される方がほとんどです。加入しておけば10年間は故障したときの費用に関しては安心して使い続けることが出来ますので、出来る限り加入しておくことをおススメいたします。
エコキュートの故障を避ける方法はあるの?
せっかく高い費用を払って設置したエコキュートですから、出来る限り長持ちさせたいですよね。エコキュートを故障させずに長持ちさせるための方法があるなら知っておきたいという方も多いと思います。これからエコキュートを使う上で長持ちさせるために気を付けておきたい項目を4つお伝えします。
エコキュート本体のまわりに物を置かない
エコキュートの周辺にあまり物を置かない方が良いとされています。近くに置いていた自転車が倒れた時にエコキュートにぶつかってしまい、それが原因で故障してしまうなんてこともよくあります…。
また、ヒートポンプの周りを囲ってしまったりすると空気の流れが悪くなって、効率が悪くなったり、季節によっては凍結や結露などの弊害があります。
エコキュートの周辺には物を置かずにスペースを確保しておくことが望ましいです。
住まいに合ったエコキュートを選ぶ
エコキュートを購入する際は、まず初めにタンクの容量を選ぶ必要があります。基本的には夜の間に1日に必要なお湯の量を沸き上げておいて、翌日にそれを使っていくことになります。使っている途中でお湯が足りなくなると、その度に沸き増し運転をして追加でお湯を沸かすことになります。
そうなると、機械に余計な負荷がかかってしまうため、通常よりも故障しやすくなります。なるべく運転する回数や時間を少なくさせられるように、初めに適切な容量のエコキュートを選ぶことが長持ちさせる秘訣の1つになります。
困ったときはなるべく大きめのエコキュートを選んでおくことをおススメします。故障の心配だけでなく、途中でお湯が足りなくなって不便な思いをすることも減りますので、使い勝手も良くなります。
また、サイズ以外にもエコキュートには「フルオート」、「オート」、「給湯専用」の3つのタイプがあります。それぞれ自動湯張りや追い炊き機能の有無によってお湯張りの性能が異なります。
フルオートが最も便利で一般的なタイプになっていますが、自動湯張りや追い炊きなど機能がたくさんあればそれだけ故障しやすくなります。そういった機能が必要がければ、1番シンプルな給湯専用のエコキュートを選択するのもアリです。シンプルなものほど壊れにくいというのはエコキュートでも同じです。
定期的なメンテナンスを行う
基本的にはエコキュートもメンテナンスフリーでも10年以上は使い続けることは出来ます。それでも、全く何もせずに放置しているのと、メンテナンスしながら使い続けるのでは物持ちの良さはやっぱり違ってきます。
配管に傷みがないか、タンクやヒートポンプの周りが汚れていたり水漏れしていないかなどを普段から意識して確認しておけば、損傷が大きくなる前に気が付いて修理する場合でも安い金額で済む可能性が高いです。
年に1度の大掃除のときに合わせてエコキュートの状態を確認したり、タンクの水抜きなどのメンテナンスを行なうようにしてみて下さい。
エコキュートのメンテナンスに関する詳しい記事はこちら→エコキュートのメンテナンス方法は?少しでも長持ちさせるためにやるべきこと
長期不在時は電源をOFFに
エコキュートはガスや灯油の給湯器と違って、必要な時にお湯を瞬時に沸かす仕組みではなく、事前に沸かしたお湯をタンクの中に貯めておき、それを取り出して使うという仕組みになっています。そのため、数日間外出して家を空けるという場合でも、自動でお湯を沸き上げ続けてしまいます。あらかじめ留守にすることがわかっているのであれば、リモコンで「長期不在モード」に設定しておきましょう。指定した期間の沸き上げを休止することが出来ますので、エコキュートが無駄に運転するのを防ぐことが出来ます。
ただ、不在モードは2週間までしか設定することが出来ないので、それ以上長く家を空けられる場合にはエコキュートのブレーカーを落としておきましょう。また、冬場に長期間家を空けられる場合には、エコキュートのタンクや配管の水を抜いてから外出するようにしましょう。配管内で水が凍結してしまい、配管や機器が破損してしまう場合があります。
エコキュートの不在時の設定に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートで長期不在するなら設定変更をしておこう!そのわけとは
エコキュートの故障のまとめ
今回はエコキュートが故障したときにみられる症状や、故障した場合の修理費用、応急処置の方法などについてお伝えしていきました。
簡単にまとめると・・・
・エラーコードが出て故障したと思っても、本体の電源のON/OFFで直る場合もあります。修理を依頼する前に1度確認してみましょう。
・本体や配管の水漏れ修理の場合は、3~5万円程度が修理費用の相場になってきます。ヒートポンプ周りの修理や交換になると10万円以上の修理代金になることも珍しくありません。使用年数によっては交換の方が安く済むことも。
・設置から10年以上経過しているエコキュートは部品が無くて修理できないことも…。その場合は、新品への交換を検討しましょう。
・エコキュートも年に1回はメンテナンスをしながら使う方が長持ちします。年末の大掃除のときにエコキュートも忘れずにチェックしてみて下さい。
故障かな?と思ってもリセットしたり、設定を変更することで症状が改善することも多くあります。どうしてもダメな場合はメーカーや施工店に連絡して点検や修理を依頼しましょう。
エコの王様では、設置したエコキュートに10年の保証が付いています。点検や修理にも自社のスタッフがお伺いしますので、長い間安心してお使い頂けるとご好評頂いております。
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