【初心者必見】エコキュートの水圧が弱いのはなぜ?理由や水圧を強くする方法を紹介!
2024/11/28
「エコキュートってガス給湯器と比べると水圧が弱くなるって本当ですか?」、「今のエコキュートの水圧が弱いので水圧を上げる方法はないですか?」、「今まで水圧が強かったのに突然、水圧が弱くなったんですが、なぜですか?」、「水圧が強いエコキュートがあれば教えて欲しいです。」などエコキュートの水圧に関する問い合わせが非常に多いです。
エコキュートにすると必ず出てくるのが「水圧」問題です。
エコキュートは構造上、ガス給湯器や灯油ボイラーに比べると水圧が弱くなるというデメリットがあります。
ですが、工夫やメンテナンスをすればエコキュートの水圧を改善させることもできますし、高圧タイプのエコキュートも販売されています。
そこで今回は、エコキュートの水圧が弱い理由や、水圧上げる方法、おすすめの高圧タイプのエコキュートを紹介します!
目次
エコキュートの水圧が弱い理由
エコの王様に問い合わせを頂くなかで多いのが、「ガス給湯器からエコキュートに変更すると、水圧が弱くなるって聞いたんですが本当ですか?」という質問です。
実際のところ、ガス給湯器や灯油ボイラーに変更すると蛇口やシャワーから出てくる水圧は弱くなります。
エコキュートから出てくるお湯の水圧が弱くなる理由は、エコキュートの仕組みにあります。
2024(令和6)年11月現在販売されている給湯器は、使用直前に水道水を強い火で瞬間的にお湯にして出湯する「水道直圧式」と貯湯タンクに貯めて出湯直前に水道水と割って出湯する「貯湯タンク式」の2種類に分けられます。
ガス給湯器や灯油ボイラーは水道直圧式、エコキュートは貯湯タンク式を採用しています。
ガス給湯器や灯油ボイラーから出てくる水圧は500kPs(キロパスカル)程度はあるのですが、エコキュートの貯湯タンクは500kPsの水圧に耐え切れずに破裂してしまう可能性があります。
そのため、エコキュートには減圧弁と呼ばれる部品が付けられており、出湯される時の水圧はメーカー等によって異なりますが180kPs~190kPsに抑えられています。
構造上、どうしてもエコキュートは水圧が弱くなります。
※日立エコキュートは、ガス給湯器などと同じように水道直圧式を採用しています
エコキュートの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年度】エコキュートのと電気温水器の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説!
エコキュートの水圧が弱いと何が困る?
ガス給湯器や灯油ボイラーと比べて水圧が弱いというデメリットはありますが、湯張りもできますしお湯も沸かせます。
その他に、エコキュートの水圧が弱いと困ることは全部で2つあるの詳しく説明します!
シャワーが弱くなった
ガス給湯器などからエコキュートに交換すると、「シャワーの水圧が弱くなった。」という声が聞かれます。
エコキュートは、減圧弁と呼ばれる部品で出湯時の水圧がメーカーによって異なりますが、180kPs~190kPsまでに抑えられます。
ガス給湯器や灯油ボイラー水圧はエコキュートの約3倍の500kPsと言われていわれています。
そのため、勢いがあるシャワーが出にくく、毛穴に詰まった汚れが取れにくかったりや身体や髪の毛に付いた石鹸が完全に流れ落ちるまでに時間が掛かるため不快な思いをする可能性があります。
お湯張りに時間が掛かる
シャワーの水圧だけを気にしている人も多いですが、水圧が弱くなるとお湯張りにも時間が掛かります。
エコキュートの水圧は減圧弁によってガス給湯器の約3分の1に抑えられています。
簡単に考えるとガスい給湯器ならお湯張り時間が12分だったのがエコキュートに交換すると、20分以上掛かることになります。
また、お湯張りだけなく食器洗いや風呂掃除などにも時間が掛かります。
「寒い冬だから早くお風呂に入りたい!」や「急いでいるのに!」という人にはエコキュートは不向きかもしれませんね。
エコキュートはメリットのほうが多い
ここまでの内容を読んでいたら「エコキュートは水圧が弱いから辞めたほうがいい。」と感じている人もいるかもしれませんが、水圧を上回るメリットがエコキュートにはあります。
代表的なメリットを2つ紹介します!
光熱費が削減できる
エコキュートを設置すれば光熱費を大幅に削減できる可能性が高くなります。
エコキュートを設置すると料金プランが時間帯別電灯という、夜間(23時~翌朝7時)の電気代が安くなります。
夜間の安い電気でお湯を沸かすため、給湯代を抑えられます。
それだけでなく、大気中の熱を集めて圧縮してさらに高温になった熱を使ってお湯を沸かすため電気温水器の約3分の1の電気代済みます。
また、ガス代や灯油代の約7割~約8割は、給湯に使われているためエコキュートに交換するだけで給湯代が削減できます。
電気代とガス(灯油)代を合わせて3割~4割程度、光熱費が削減できる可能性が高いのでエコキュートは設置したほうがいいでしょう。
災害時でも使える
エコキュートのみならず全ての給湯器は、電気で動いているため災害などで停電が発生した時は使えなくなります。
ですが、エコキュートは貯湯タンク式の給湯器のため、タンク内には容量によって異なりますが2Lペットボトル約135本~約225本分のお湯や水が貯められているため食器を洗ったり身体を拭いたりするといった生活用水として使えます。
災害対策としては、ガス給湯器や灯油ボイラーよりも優れていると言えます。
エコキュートと災害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートは災害対策に最適って本当!?災害時の使い方やポイントを紹介!
住んでいるところによって水圧は変わる?
水圧は「給湯器だけで決まっている。」と思っている人も多いですようですが、実際のところは違います。
多くは給湯器に起因しますが、住んでいる場所や立地条件によっても変わります。
一般地で水源地などが遠い地域に住んでいる場合や、高台に住んでいる場合は水圧が弱くなるケースがあります。
住宅密集地や大型商業地域、飲食店が立ち並んでいる場所では、水道の使用量が多いので水圧が弱くなるケースもあります。
立地条件などによって自宅の水圧が弱い場合はエコキュートを新しくしても水圧問題は解消しない可能性があるので覚えておきましょう。
エコキュートの水圧を上げるための方法7選
「エコキュートの水圧を少しでも上げる方法はないですか?」と聞かれることがあります。
ガス給湯器や灯油ボイラーと比べると構造上、どうしても水圧が弱くなってしまうエコキュートですが工夫すれば水圧を上げられる可能性はあります。
エコキュートの水圧を上げるための方法は、全部で7つあるので説明します!
設定温度を上げる
一番簡単にできる水圧改善方法は、「設置温度を上げる。」ことです。
設定温度が低いとエコキュートから出てくるお湯の温度は高い状態出て来ます。
設定温度が低い状態で出湯すると減圧弁によってお湯の水圧は、180kPs~190kPsに制限されます。
設定温度を上げると水道水の水圧の方が強いためでで若干水圧は改善されます。
シャワーヘッドを交換する
エコキュートに交換してシャワーの水圧が弱いと感じたらシャワーヘッドを交換すると水圧が良くなる可能性があります。
交換する時には、「低圧用シャワーヘッド」に交換すると良いです。
低圧用シャワーヘッドは、ヘッドが小さかったりお湯が出てくる口が小さくなっていたり、お湯が出てくる穴を減らしたりすることによって水圧が高くなり、勢いよくシャワーが出るような設計がされています。
さまざまな低圧用シャワーは販売されているため、ネットの口コミなどを見て購入すると良いでしょう。
価格も3,000円~5,000円程度まで購入できるので一度試してみるのも良いでしょう。
加圧ポンプを設置する
「やっぱり今の水圧では不便だ。」と感じる人は、水圧を高くする加圧ポンプを設置すると良いでしょう。
加圧ポンプはエコキュート本体と給湯配管の間に設置することによって、お湯の水圧を上げられます。
加圧ポンプを設置することによってエコキュートの構造上、難しいとされる3階部分でのシャワーも使用可能です。
ですが、メーカーによっては加圧ポンプを設置できないエコキュートもあるのでメーカーや販売店に確認してもらうと良いでしょう。
フィルターを清掃する
エコキュートは、メンテナンスすることによって長持ちして水圧も改善する可能性が高くなります。
シャワーヘッドや浴槽内のお湯が出る丸いアダプター、エコキュートの貯湯タンク内にある給湯ストレージの掃除をすることによって配管の良くなりお湯の流れが良くなります。
エコキュートのメンテナンスに関する詳しい記事はこちら⇒【初心者必見】エコキュートはメンテナンスが必要って本当?理由や方法を一挙公開!
止水栓を調整する
止水栓とは、水道管と給水用具との間に設置されている緊急時などに給水を止める栓を指します。
エコキュートを設置する時に販売店や工務店が水を止めるために止水栓を閉めて作業していることがあります。
ここ数か月で止水栓を止める工事があった場合は、施工店や販売店が止水栓を開け忘れて帰っていることもありますので一度確認してみると良いでしょう。
複数箇所でお湯を使わない
エコキュートのみならず各給湯器は、複数箇所でお湯を使うと水圧が弱くなります。
特にエコキュートは、減圧弁によって出湯するときの水圧は180kPs~190kPsなので、複数箇所でお湯を使うと更に水圧は低くなります。
水圧が弱くなる理由は、給湯器から出るお湯は1つの配管から出ていますが、複数箇所でお湯を使うと2カ所・3カ所分岐してお湯を分けるかたちなり、水圧が弱くなったり、場合によってはどちらかがお湯が出なくなったりする場合もあります。
お湯を複数使いたい場合は、時間をずらすなどするようにしましょう。
高圧タイプのエコキュートに変更する
2024(令和6)年11月現在、販売されているエコキュートには通常圧(180kP~190kPs)と高圧タイプが販売されています。
通常圧では物足らない人は高圧タイプのエコキュートをおすすめします。
高圧タイプのエコキュートの水圧は、メーカーによって異なりますが290kPs~330kPsまでありますので通常圧と比べると快適にお湯を使えます。
ですが、高圧タイプはお湯が出る量も多いので通常圧と比べてお湯の減りが早くなるので、使い方については注意が必要です。
突然エコキュートの水圧が弱くなるのはなぜ?
「昨日までは普通に使えていたのに今日の朝からシャワーや蛇口から出るお湯が少しずつしか出てこない。」という問い合わせが時々あります。
エコキュートの水圧が突然弱くなる理由はさまざまありますが、理由として多いのは「水漏れ」や「メンテナンス不足」などがあります。
水漏れの場合は、配管や貯湯タンク、ヒートポンプユニット周辺に水溜まりのような物ができています。
水漏れを放置しておくと水圧が落ちるだけでなく、水道代も高くなりますしエコキュート本体の故障にも繋がるので、販売店に連絡して修理・点検をしてもらいましょう。
メンテナンスすればフィルターの目詰まりも無くなりますし、水圧も維持できます。逆にメンテナンスしなければ水圧も落ちますし、エコキュート本体のエラーも発生します。
少しでも長く清潔に使いたい場合は、メンテナンスをしっかりしましょう。
エコキュートの故障に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの故障にはどんなのがあるの?症状や対処方法、修理費用を紹介!
おすすめ高圧エコキュート
2024(令和6)年11月現在、多くのエコキュートが販売されています。
各メーカーの技術進歩もあって多くの高圧タイプエコキュートが販売されています。
そこで今回は、エコの王様がおすすめする「日立」、「ダイキン」、「パナソニック」の高圧タイプエコキュートを紹介します!
日立
日立エコキュート最大の特徴は、「ナイアガラ給湯」と呼ばれるガス給湯器などと同じ「水道直圧給湯」を採用していることです。
水道直圧給湯を採用しているため、初めてガス給湯器からエコキュートに交換される人も違和感なく使えます。
日立以外のエコキュートは、夜に作られたお湯を貯湯タンクに貯めて使う製品のため、衛生上飲料水として使用できません。
それに対して日立エコキュートは、水道水を直接温めるため蛇口から出たお湯を飲料水と使えるので災害対策をしたい人にもおすすめです。
2024(令和6)年11月現在、水道直圧給湯を採用しているのは日立のみです。
日立エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】日立エコキュートの特徴とは?評判やおすすめを紹介!
日立エコキュートの商品ページはこちら⇒日立エコキュート 商品ラインナップ
参考資料:日立エコキュートHP
ダイキン
エコキュートの水圧と言えば「ダイキン」と言われるほど水圧が強いのが特徴です。
ダイキンの高圧タイプは「パワフル高圧」と名付けれられています。
パワフル高圧タイプのエコキュートの水圧は、2023(令和5)年度まで320kPsでしたが2024(令和6)年8月に販売された新モデルでは330kPsまで増えました。
水圧が強くなったことによって3階部分へも充分な水圧でお湯を提供できます。
ですが、ダイキンエコキュートは高低差に強くないというデメリットもありますので、いくら水圧が強いダイキンエコキュートと言えども購入は控えたほうが良いででしょう。
ダイキンエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】新型ダイキンエコキュートの特徴とは?おすすめと販売価格について一挙公開!
ダイキンエコキュートの商品ページはこちら⇒ダイキンエコキュート 商品ラインナップ
参考資料;ダイキンエコキュートHP
パナソニック
パナソニックは、三菱と並んでエコキュート業界でトップシェアを誇るメーカーです。
商品ラインナップも多く、さまざまな住宅環境に合った製品を選べることから多くの家庭で導入されているのが理由です。
その中でも人気があるのが、高圧タイプの「J」と「JP」シリーズです。
パナソニックの高圧タイプ「ウルトラ高圧」と呼ばれていて、その水圧は325kPsです。
ダイキンの次に水圧が高く、ガス給湯器から交換しても遜色なく使えるためエコの王様でもおすすめしています。
パナソニックエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】Panasonicエコキュートの特徴とは?口コミやおすすめを紹介!
パナソニックエコキュートの商品ページはこちら⇒パナソニックエコキュート 商品ラインナップ
参考資料:パナソニックエコキュートHP
まとめ
今回は、エコキュートの水圧に関して詳しく説明させて頂きました。
エコキュートは、構造上どうしてもガス給湯器や灯油ボイラーに比べると水圧が弱くなるというデメリットがあります。
ですが、工夫やメンテナンスをすれば若干水圧改善しますし、エコキュート自体の寿命を伸ばすことも可能です。
また、2024(令和6)年11月現在販売されているエコキュートには、高圧タイプも販売されていますので、水圧の強い製品を選ぶのも1つの方法です。
エコの王様では、各メーカーの高圧タイプを取り扱っておりますし、通常圧の取り扱いも数多く御座います。
これからエコキュートの導入を検討している人は、是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!>
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