エコジョーズとエコキュートはぶっちゃけどちらがおすすめ?どこよりも徹底比較してみた
2020/02/24
こんにちは!エコの大臣です!大臣は最近某ステーキチェーン店に通うのにはまっています。若い頃は焼肉一択だったんですが、だんだん量が食べられなくなってしまったので、1人ではなかなか行かなくなりましたね…。皆さんはどっち派ですか?
で、今日は何の話かと言うと。エコジョーズとエコキュート、よく2つの給湯器は比較されて交換の際にどちらが良いのかという話になります。
この2つがそもそもどういうものなのか、どこが違って、どういうところを基準にして選んだら良いのかということをお伝えしていきたいと思います。どちらの商品にも良いところ、悪いところがあります。読み終わる頃にはあなたも「給湯器マスター」になって頂けるような内容に仕上がっていると思いますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
目次
エコジョーズとは?
給湯器のことを調べると必ず出てくる「エコジョーズ」という言葉。「エコジョーズ」とは主流になってきているガスの給湯器です。「潜熱回収型ガス給湯器」をメーカーの間で統一して「エコジョーズ」と呼んでいます。
昔の給湯器はガスを燃焼させたときに発生する約200度にもなる熱をそのまま放出していました。エコジョーズは今までそのまま放置されていた熱を取り出して、お湯を温めるのに再利用する機能が搭載されています。
従来のガス給湯器と比べると、熱効率が約15%向上しています。消費するガスの量や排出する二酸化炭素の量も約15%削減されておりいます。また、待機中の消費電力も約70%カットされており光熱費全体の削減に大きく貢献してくれます。
環境にも優しいエコな給湯器として既存のガスの給湯器からの置き換えが進められています。2020年には累計販売台数が1,000万台を突破。年間100万台ペースで出荷されています。
エコキュートとは?
エコキュートはエアコンなどにも使われているヒートポンプと呼ばれる機械を使って、空気の熱を利用してお湯を作る給湯器です。
ヒートポンプが空気中にある熱を集めて、その熱でお湯を作ってタンクにためます。タンクにたまったお湯を一日の間に使っていくようなイメージです。エコキュートの仕組みは、ダイキンさんのHPのこの画像を見て頂くのが一番わかりやすいと思います。
火おこしで熱を作るときには大きなエネルギーが必要になるのですが、ヒートポンプは空気中に存在している熱を集めて運ぶだけなので、使うエネルギーが少なくて済みます。
今まで使われていた電気温水器はタンクの中に電気ヒーターが付いていて、その熱でお湯を作っていました。ヒーターの熱だけでお湯を作る従来の電気温水器と比べて、毎月の電気代は約3分の1~4分の1で済むようになります。
給湯器をエコキュート、調理器具にIHクッキングヒーターを導入したオール電化住宅で広く採用されています。2022年の⑧月で累計出荷台数も800万台を超え、年間約50万台が販売されています。
エコジョーズとエコキュートの決定的な違い
エコジョーズとエコキュートの違いを以下の表にまとめました。
エコジョーズ | エコキュート | |
熱源 | ・ガス | ・空気の熱(電気) |
本体の大きさ | ・コンパクト | ・設置にスペースが必要 |
設置費用 | ・20万円~50万円 | ・35万円~60万円 |
ランニングコスト | ・高い | ・深夜電力で安く使える |
耐久年数 | ・8年~10年 | ・10年~15年 |
飲用 | ・そのまま飲める | ・基本的に飲めない |
停電したとき | ・使用不可 | ・タンクにあるお湯は使用可能 |
使えるお湯の量 | ・制限なし | ・タンクの容量が決まっている |
水圧 | ・水道と同じ | ・少し弱い |
安全性 | ・火事や不完全燃焼の可能性有 | ・火の気がないので安全 |
その他 | ・ドレン排水の工事が必要 ・10年で部品の交換が必要 | ・低周波トラブルの可能性がある ・太陽光発電との相性が良い |
エコジョーズとエコキュート、燃料以外の部分で大きく違うのが初期費用とランニングコストですね。
エコジョーズの方が15~20万円程度安く購入することが出来ます。その分、毎月のランニングコストはエコキュートの方が安くなるように作られています。
また、耐用年数もエコキュートの方が少し長いので、コスト面を重視して切替を検討中の方はそこも含めて比較して下さい。
注目したいエコジョーズとエコキュートの比較ポイント
一般的なエコジョーズ、エコキュートに関しては上記の表の通りです。何点か補足で説明していきますね!
エコジョーズはドレン排水のための工事が必要!
エコジョーズはエコキュートと比べて大きさが小さいので、設置スペースが狭くても大丈夫というのがメリットですよね!
ただ、エコジョーズは使っていると本体からドレン排水と呼ばれる給湯器の汗みたいなものが出ます。給湯器の内部で処理されて出てくるので無害なのですが、一日に500ml~1,500mlほどの量が出ます。そのためこのドレン水を下水に流したりするための工事をしないといけません。
ドレン排水のために追加で工事費用が発生することもございますので、見積の際にはその点ご注意いただければと思います。
エコジョーズは排気の処理にも注意が必要!
エコジョーズから出るドレン排水も排気も酸性です。ドレン排水は給湯器の内部で処理されて無害な状態で排出されるので問題ないですが、排気ガスは酸性のままです。
エコジョーズの排気でお隣の家の壁やアルミサッシなどを腐食させてしまう可能性があるので、設置場所やエコジョーズの排気口の向きなどは事前に確認をしておいた方が良いでしょう。
エコキュートは寝室の近くには設置しない方が良い!
エコキュートは夜間に安い深夜電力を使ってお湯を作る給湯器です。ですので、エコキュートが動作するのはみなさんが寝静まった後になります。エコキュートの動作音は約40dbと言われています。
音の大きさは静かな図書館の中や小鳥の鳴き声と同じくらいの大きさと言われているので、騒がしいという訳では決してないのですが、少しの音でも気になってしまうというような方は設置場所にはご注意ください。
エコキュートの騒音に関しての詳しい記事はこちら⇒エコキュートの騒音って気になるレベル?近所トラブルにならないために
床暖房をされている場合は既存の給湯器をそのまま継続するのがおススメ!
温水式の床暖房をお使いになられているご家庭では、給湯器の種類を変更する際には注意が必要です。床暖房の設置面積によっては性能が十分に発揮できなくなってしまったり、光熱費が高くなってしまう場合がございます。
日立のエコキュートは水道直圧式で飲める!
一般的なエコキュートは夜間にタンクに貯めたお湯を使うので、飲用には適していません。
しかし、日立の「水道直圧式」と呼ばれるタイプのエコキュートであれば水道水を直接温めて出湯するので、ガスの給湯器と同じように蛇口から出てきたお湯をそのまま飲むことが出来ます。
しかも、シャワーの水圧もエコジョーズと同じように使って頂けますので、「飲めるお湯が出てくる方が気分的に良い!」、「シャワーの水圧にもこだわりたい!」と言う場合には日立のエコキュートがおススメです。
電気の方が災害時の復旧が早い
震災などで電気、ガスなどのライフラインがストップしてしまった場合には復旧するのは電気の方が早いと言われています。先日の大阪の地震のときにも、高槻市ではガスの復旧が遅くて、電気とガスを併用されているご家庭では2週間以上もガスが使えないような地域もあったようですね。
ちなみにエコジョーズもエコキュートも、排気のファンなど電気で稼働させる部分が動かないので、停電時にはどちらも使えなくなってしまうことは頭に入れておきましょう。
ただ、エコキュートに関しては停電時にすでにタンクに貯まっているお湯に関しては取り出して使うことが出来ます。
非常時にも数百リットルのお湯が使えるのは良いことですよね!
交換までにかかる年数も考慮して!
耐久年数はエコジョーズが平均10年程度、エコキュートで15年程度は使えると言われています。仮に今後30年お住まいになられるとしたら、エコジョーズであれば3台、エコキュートであれば2台購入する計算になります。
一回の交換にかかる費用はエコジョーズの方が安いですが、その分耐用年数は短く設定されているので、新築で給湯器を取り付ける際にはその点も考慮した方が良いでしょう。
エコジョーズがおすすめなご家庭
さて、正直な話エコジョーズが向いていると思うポイントをいくつかお伝えしていきます!
エコキュートの設置スペースがない
物理的に設置スペースがない、エコキュートの搬入経路がなくて設置出来ないというパターン。特に大阪市内や神戸市内などにお住まいのお客様に多くいらっしゃいます。
設置自体は出来るけど、消防法の関係で通路を塞いでしまうので、設置許可が下りない場合もあります。エコジョーズであればコンパクトなので狭いスペースでも設置出来ます。
お湯をたくさん使う
ご家族の人数が8人以上のご家庭様や、お風呂に入るタイミングがばらばらで追い炊きをしたりシャワーも使うのでお湯を使う量が多いご家庭様ではお湯を使う量を気にしなくても良いエコジョーズの方が良いでしょう。
エコキュートもお湯が足りなくなると自動で沸き増ししてくれるのですが、昼間は電気代が割高になってしまい、お湯切れが続くとかえって電気代が高くなってしまうということも…。お湯の量を気にせず使いたいという方にはやっぱりエコジョーズがおススメです。
床暖房も合わせて使いたい
広い面積で床暖房も使っていきたいというご家庭様では、給湯も暖房も一台でできるエコジョーズがおススメです。お部屋を暖めるスピードもヒートポンプ式の床暖房よりも早く、寒い冬場を暖かく乗り切りたいというご家庭様にはエコジョーズがおススメです。
昼間にずーっと電気を使う生活をしている
最近は在宅でお仕事をされている方も珍しくないですよね。エコキュート、オール電化をご利用いただく場合は深夜電力のプランをご利用になる方がほとんどです。オール電化向けの電力プランは23時~7時までの時間が安くなっている分、お昼間の電気代は割高に設定されています。
お昼間にもずーっとご自宅で何かの教室をされていたりですとか、デスクワークをされているといったご家庭様では、オール電化にしても光熱費的なメリットを感じて頂けないこともございます。その場合は従来通りガスと電気併用で生活される方が良いかもしれませんね。
エコキュートがおすすめなご家庭
今度はエコキュートをお選びいただく際のポイントを見ていきましょう。
光熱費を節約したい!
エコキュートに切り替える一番のメリットはやっぱりこれじゃないかと思いますね。エコキュートにかかる毎月の電気代は約2,000円~3,000円と言われています。他の給湯器と比べてもランニングコストの面で非常に優れています。
安価で設置してくれる販売店を見つけられれば初期費用も抑えて、毎月の光熱費もグッと抑えて生活することが出来ます。
オール電化をご利用中、またはオール電化への切り替えを検討している方
オール電化を既にご利用している、もしくはこれからオール電化にリフォームを検討中のご家庭様においては、給湯器は断然エコキュート一択です。オール電化向けの電力プランと、夜間にお湯を沸かすエコキュートの相性がばっちりで光熱費を大幅に削減することが可能です。
プロパンガスをお使いのご家庭様
地域によっては都市ガスが通っていないので、プロパンガスをお使いになられているというお客様も多くいらっしゃるかと思います。給湯器をエコジョーズに切り替えても多少ガス代は安くなります。
ただ、そもそものプロパンガスの利用料金自体が高いので、エコキュートに切り替えてガスを使うのを止める方が、安く使えるようになる可能性が高いです。
火の気がないので安全性が高い
エコキュートは火が出ないので安全性が高く、小さいお子様やご年配の方が一緒にお住まいになられているご家庭様でも安心してお使い頂くことが可能です。
火災に対しての安全性も高いので、一部保険会社では火災保険の割引が受けられたりもします。
エコジョーズとエコキュートのまとめ
今回はエコジョーズとエコキュート、それぞれの特徴とどういったところをみて選んでいったら良いのかというポイントをお伝えしていきました。
どちらが優れているのということではく、実際にお使いになられる皆様の暮らしにあっていて、便利にお過ごし頂ける方を選んで頂くのが一番良いと思います。
エコの王様はあくまでもエコキュートの販売店なので、もちろんエコキュートを選んで頂ければ一番嬉しいですが、すべてのお客様にエコキュートが一番だという訳ではないということは重々承知しています。
この記事が、皆様が給湯器をお選びになる際の1つの参考になれば幸いでございます。
この記事を読んでエコキュートにご興味を持って頂いた方はぜひエコの王様にお問い合わせ下さいませ!
⇓⇓⇓エコキュートに関するお問い合わせは下のバナーをクリック!⇓⇓⇓