関西電力のオール電化プランは「はぴeタイムR」にするべき!その理由とは
2021/10/25
こんにちは!エコの大臣です。
2016年から日本では電力自由化が導入され、一般家庭でも自由に電力会社や料金プランを自由に選ぶことが出来るようになりました。
自由化がなされる前は東京電力や関西電力など全国でも10社ほどしかなかった電力会社が、現在では700社以上の事業者が電力小売り事業に参入しています。凄い増え方ですよね!
各電力会社が料金プランはもちろん、加入時の特典やサービスなどで差別化をはかってしのぎを削っています。
通常のガスと併用している住宅の場合は、そういったサービスなどを重視して新電力会社に切り替えても問題はないですが、オール電化住宅の場合は電力会社や契約プランの変更には注意が必要です。
オール電化住宅の場合は、一般家庭と比べると電気の使用量が多くなりますので、新電力の契約プランだとかえって電気代が高くなってしまう可能性があります。
そこで、今回はオール電化向けの電力プランとして、関西電力に「はぴeタイムR」というプランをご紹介します。
目次
関西電力のオール電化向け「はぴeタイムR」とは?
「はぴeタイムR」とは、関西電力が販売している電灯契約のプランです。
「はぴeタイムR」は新電力などで提供されている従量電灯契約と異なり、デイタイム・リビングタイム・ナイトタイムの3つの時間帯が設定されていて、時間帯によって電気の単価が異なっています。
オール電化住宅は、お家のエネルギーをすべて電気でまかなうので、ガスと併用している住宅と比較すると電気の使用量は多いです。そのため、新電力などで一般的に提供されている従量電灯契約では逆に電気代が高くなります。
そのため、オール電化住宅では「はぴeタイムR」のように時間帯で電気代が固定されている「時間帯別電灯契約」になっているプランを選択するのが一般的です。
もともとオール電化自体が、深夜でも稼働を止めることが出来ない原子力発電の弱点を補うために推進されていたものですからね。余った深夜電力を垂れ流してしまうよりは、安値で電気を卸して、エコキュートや蓄熱暖房機などを活用してもらった方が電力会社にもご家庭にもメリットが大きかったということです。
前身であった「はぴeプラン」や「はぴeタイム」といったプランは2021年現在では新規加入を停止していますので、今からオール電化に切り替えされる場合には、こちらのはぴeタイムRの方に加入することになります。
はぴeタイムRを提供しているエリア
関西電力のはぴeタイムRに加入できるエリアは限られています。基本的には関西二府四県ですが、それ以外の一部地域では加入することが出来るようになっています。
京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県(赤穂市福浦を除く)、奈良県、和歌山県および福井県(三方郡美浜町以西)、三重県(熊野市、南牟婁郡紀宝町、南牟婁郡御浜町)、岐阜県(不破郡関ケ原町の一部)
はぴeタイムRの料金体系について
はぴeタイムRの電気料金は以下の図表のようになっています。
単位 | 料金単価 | |||
基本料金 | 最初の10kWまで | 1契約 | 2200.00 | |
10kWをこえる1kWにつき | 1kW | 396.00 | ||
電力量料金 | デイタイム(昼間時間) | 夏季 | 1kWh | 28.96 |
その他季 | 26.33 | |||
リビングタイム(生活時間) | 22.89 | |||
ナイトタイム(夜間時間) | 15.20 |
はぴeタイムRでは、昼間の時間帯に比べて夜間の電気代が安く使えるようになっています。
オール電化で使われているエコキュートや蓄熱暖房機などは夜間の安い電気を使って運転する仕組みになっていますので、こちらのプランとの相性も良く、電気代を安く抑えることが出来るようになっています。
その分、昼間の電気代は少し高くなるように設定されていますが、関西電力の従量電灯プラン(電気とガスをがっちゃんこみたいなプランのことです)で電気代を毎月1万円以上お使いになられているようなご家庭様では電気を使う時間帯に気を付ければ電気代が安くなる可能性もあります。
過去プランの「はぴeプラン」や「はぴeタイム」は申し込み不可
はぴeタイムRにはその前身となる「はぴeプラン」や「はぴeタイム」という料金プランがありました。こちらのプランは2019年の4月1日をもって新規加入を停止しております。これからオール電化に切り替えをするお客様は「はぴeタイムR」にしか加入することが出来ません。
既に「はぴeタイム」や「はぴeプラン」にご加入されている方は継続して利用することが可能です。ただし、一度他のプランや電力会社に変更してしまうと再加入することは出来ませんので、ご注意ください。
関西電力のオール電化向けプラン「はぴeタイムR」はどうやって申込むの?
はぴeタイムに加入するためには、以下の条件を満たす必要があります。
加入条件
低圧で電気の供給を受け、電灯または小型機器を使用し、デイタイムからリビングタイムまたはナイトタイムへの負荷移行が可能で、かつ、総容量が原則として1kVA以上の夜間蓄熱式機器(エコキュート等)またはオフピーク蓄熱式電気温水器(多機能型ヒートポンプ給湯機等)を使用されるお客さま
・電化割引
エコキュート等の電気給湯機を設置され、「はぴeタイムR」にご加入いただけるお客さまで、IHクッキングヒーター等※を設置していただけるお客さま
※据え付けて使用する電磁誘導加熱調理器等のクッキングヒーター
わかりやすくお伝えすると、エコキュートや電気温水器を設置しないとこちらのプランには加入が出来ません。
合わせて、IHクッキングヒーターも設置してオール電化にすることで、毎月の電気代が5%割引になります。
太陽光発電や蓄電池だけを設置する場合は対象外となってしまうので、ご注意ください。
関西電力のはぴeタイムRでお得にオール電化を使いこなすためには
オール電化に切り替えるだけでも、光熱費を安くすることは十分可能ですが、もっと電気代をお得に使うためには電気の使い方にちょっとしたコツがあります。
オール電化を上手に活用して電気代をさらに節約するためのコツをお教えします。
23時から翌7時までに電気を使う
はぴeタイムRで一番電気代が安く使えるのは23時~翌朝の7時までの時間帯です。この時間帯に、エコキュートや蓄熱暖房機はもちろん、洗濯機や炊飯器などの比較的消費電力の大きい電化製品も使うようにしておくと、より電気代を節約することが出来ます。
エコキュートの昼間の沸き上げを停止する
オール電化で使われるエコキュートは基本的には夜間に沸かしたお湯を、一日を通して使っていくように設計されています。
途中でお湯が足りなくなると、昼間の高い電気を使ってお湯を沸かし直しますので、その分だけ電気代が余計にかかってしまいます。
お湯の使い過ぎや沸き上げの設定を見直して、途中でお湯が足りなくならないようにエコキュートを使用するように心がけましょう。
購入の際には余裕をもった大きさのタンクを選ぶのを忘れないようにしておいてくださいね。
エコキュートのお湯切れを防ぐ方法に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートのタンクが空でお湯が出ない?お湯切れを防ぐためにやるべきこと
エコキュートのサイズ選びに関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートには容量があるって本当?最適なサイズを徹底調査!
オール電化の関西電力のまとめ
今回は関西電力のオール電化向け電力プラン「はぴeタイムR」について、その料金体系や加入条件などについて詳しくお伝えしていきました。
オール電化住宅にお住まいになる場合には、はぴeタイムのような深夜電力を安く使える料金プランに加入するのお忘れなく。
リフォームの際には、工事をしてくれた業者が電力会社に申請をしてくれるので合わせてお願いしておきましょう。
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