エコキュートの電気代は高い?1カ月のランニングコストを解説!
2022/10/16
こんにちは!エコの大臣です。
オール電化で採用されている給湯器であるエコキュート。省エネ性能の高い給湯器の1つとして有名で、光熱費がお得になると言われていますが、実際のところどうなんだろう?と疑問に思われている方もいらっしゃいますよね。
今回はそんなエコキュートの毎月の電気代はいくらくらいなのか?電気代を節約するためにはどんな使い方をすれば良いのか?ということについて解説していきます。
目次
エコキュートの電気代は高い?
給湯器は熱源によってさまざまな種類があります。ガス給湯器ならガス、灯油ボイラーなら灯油を使いますが、エコキュートの場合は電気の力を使ってお湯を作ります。
「だったら、電気代は逆に高くなるんじゃないの?」と考える方も多いはず。実はその通りで給湯器をエコキュートに切り替えることで、お家の電気使用量は増えます。そのため、毎月の電気代はエコキュートの分だけ高くなります。
ただし、電気代が高くなる代わりに、今まで給湯器にかかっていたガス代や灯油代が安くなります。一般的に、ガス代や灯油代よりもエコキュートにかかる電気代の方が安く済むと言われています。結果として光熱費の支払い総額を抑えられるご家庭が多いので、給湯器をエコキュートに切り替えるご家庭も増えています。
今では年間で約50万台ものエコキュートが販売されています。
1カ月あたりのエコキュートの電気代
それでは、気になるエコキュートの1か月あたりの電気代について調べてみましょう。
エコキュートの製造メーカーの中でも高いシェアを誇っているパナソニックが各地域ごとの電気代の平均を発表しているので、そちらで確認してみましょう。
地域 | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 | 電力プラン |
北海道電力エリア | 約2,700円 | 約32,400円 | eタイム3プラス |
東北電力エリア | 約1,800円 | 約21,600円 | よりそう+シーズン&タイム |
北陸電力エリア | 約1,700円 | 約20,400円 | くつろぎナイト12 |
東京電力エリア | 約2,000円 | 約24,000円 | スマートライフL |
中部電力エリア | 約2,000円 | 約24,000円 | スマートライフプラン |
関西電力エリア | 約1,700円 | 約20,400円 | はぴeタイムR |
中国電力エリア | 約1,900円 | 約22,800円 | 電化Styleコース |
四国電力エリア | 約2,200円 | 約26,400円 | でんかeプラン |
九州電力エリア | 約1,500円 | 約18,000円 | 電化でナイト・セレクト21 |
沖縄電力エリア | 約900円 | 約10,800円 | Eeホームホリデー |
全国平均 | 約1,840円 | 約22,080円 | ― |
引用:低ランニングコスト | 特長 | エコキュート | 給湯・暖房 | Panasonic
1か月のエコキュートの電気代の一覧表です。一番安いのが沖縄電力エリアで1か月あたり約900円、一番高いのは北海道エリアで1か月あたり約2,700円となっています。
エコキュートは従来の電気温水器と比べても約3分の1の電力でお湯を沸かすことが出来るようになったので、こんなに安い金額でお湯を沸かせます。
エコキュートがお湯を沸かす仕組みについての詳しい記事はこちら⇒エコキュートとは?仕組みと給湯器の違いやメリットデメリットを解説!
ガスからエコキュートに変更したら電気代はどうなる?
エコキュートの電気代が高いのかどうかを別の角度から検証してみましょう。給湯器にはエコキュート以外にもガスや灯油など他の熱源を用いるものもあります。比較のために、給湯器の種類ごとの1年間の電気代をまとめていきました。下に一覧表でまとめましたので確認していきましょう。
地域 | エコキュート | 電気温水器 | ガス給湯器(都市ガス) | 灯油給湯器 |
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 | 約109,200円 | 約81,600円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 | 約104,400円 | 約73,200円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約82,800円 | 約118,800円 | 約72,000円 |
東京電力エリア | 約24,000円 | 約102,000円 | 約78,000円 | 約67,200円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 | 約87,600円 | 約68,400円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 | 約81,600円 | 約64,800円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 | 約112,800円 | 約68,400円 |
四国電力エリア | 約26,400円 | 約126,000円 | 約99,600円 | 約67,200円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 | 約108,000円 | 約66,000円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | ‐ | 約54,000円 | 約56,400円 |
引用:低ランニングコスト | 特長 | エコキュート | 給湯・暖房 | Panasonic
こうして一覧表にして比べてみるとエコキュートのランニングコストの安さがよくわかりますね。
毎月の電気代が、電気温水器と比べると約4分の1以下、ガス給湯器と比べても3~4分の1以下に抑えられるようですね。特にガス給湯器は都市ガスを使用した場合の金額で比較しているのもポイントです。都市ガスよりも単価の高いプロパンガスの地域ではこの表の金額よりもガス代が高くなるので、エコキュートの節約効果もより大きくなるでしょう。
エコキュートの電気代が高くなるのはなぜ?
先ほど、一覧表で他の種類の給湯器と比較してみましたが、エコキュートの電気代は実は結構安いんですよね。ただ、想定していたよりも電気代が高いと感じておられる方もいらっしゃるようです。
そこで、エコキュートを使用していて電気代が高くなってしまう3つの原因をお伝えしていきます。
プランが合っていない
エコキュートを設置した場合、深夜電力が安くなるプランに変更して、安い時間帯の電気を使用してお湯を沸かすのが一般的です。一般家庭でよく利用されている従量電灯契約(電気を使えば使うほど電気代の単価も高くなるプラン)のままでエコキュートを使用することもできますが、電気使用量が増えるので却って電気代が高くなってしまうことが多いです。
エコキュートを導入するときに忘れずにプランの変更をすることをおススメします。
沸き増しの利用が多い
エコキュートの料金シミュレーションは深夜の安い時間帯の電気を使用することを前提としています。そのため、夜間以外の電気代が割高な時間帯にエコキュートを運転させてしまうと電気代が高くなってしまいます。
エコキュートの設定を切り替えて深夜の沸き上げ量を増やしたり、途中で沸き増ししなくてすむようにお湯を使う量を気を付けましょう。
エコキュートの機能を使いこなしていない
エコキュートは深夜の沸き増しの量を変えて、お湯を無駄に沸かしたり、お湯が途中でなくなったりすることのないように調整する機能が付いています。季節によってエコキュートの設定を変更すれば、電気代を節約できます。メーカーによっては昼間の沸き上げを停止する機能が付いているものもございます。どうしてもという場合には、昼の沸き上げを停止して電気代を節約することもできます(お湯切れにはくれぐれもご注意ください。)
また、旅行などで数日間家を空けるのでお湯を使わないという場合には、エコキュートの沸き上げを中止しておきましょう。そのままにしておくと、家に誰もいない間も毎日お湯を沸かすので電気代が無駄になってしまいます。
エコキュートの電気代を下げるためには?
ほんの少しの使い方の工夫や設定の切り替えで、エコキュートの電気代を節約することができます。
要点を絞ってお伝えしていきますので、参考にしてみてください。
適切なプランを選ぶ
電気代の節約のためには、まず契約している電力会社や契約プランを見直すことから始めてみましょう。
地方の大手電力会社以外だけでなく、新電力会社も含めて定期的にチェックして条件の良さそうなプランがあれば切り替えてみましょう。
用途に合ったエコキュートを選ぶ
エコキュートにも様々な種類の製品が発売されています。その中でも重要なのがエコキュートのタンク容量です。お湯が途中で足りなくならないように家族人数やお湯の使用量に合わせて適切な容量のエコキュートを選ぶことが一番大切です。
電気代を気にしてエコキュートを選ぶなら、保温材の材質や省エネ機能が豊富なエコキュートを選ぶことをおススメします。
エコキュートのカタログには「年間給湯保温効率」という数値が記載されており、この数値が高ければ高いほど省エネ性能が高い=毎月の電気代が安いエコキュートということになります。
一般的に出回っているエコキュートよりも少し本体価格が高めに設定されていますが、ランニングコストは安く抑えられるのでトータルでの出費は抑えられる可能性が高いです。
これから新しくエコキュートを購入するという場合や、古くなったエコキュートを買い替えるときにはこの数値に注目して商品を選んでみるのも良いでしょう。
季節に合った設定の変更を行う
エコキュートには学習機能が付いているため、ご家庭の毎週の使用状況に応じてお湯を沸き上げる量を自動で設定してくれます。
季節によってはお湯が足りなくなったり、お湯が余ったりする日が出てくると思います。お湯が余ればその分の電気代がもったいないですし、お湯が足りなくなってしまうと安い時間帯以外の電気でお湯を沸かすことになり、こちらも電気代が高くなることにつながります。
毎日設定を変更する必要はないですが、季節の変わり目にはエコキュートの沸き上げ設定を見直して、効率よくお湯が沸かせるように注意してみるのも良いでしょう。
時間帯を考慮する
エコキュートは、時間帯別に電気料金が分かれているプランとセットで利用することが一般的です。時間帯別の料金プランの場合、基本的には夜間以外の時間帯は電気代が高くなるということを頭に入れておきましょう。
昼間や夕方の時間帯に沸き増しをおこなうとその分、電気代が割高になりますのでご注意ください。
太陽光発電とのセット利用
ご自宅に太陽光発電を設置されているのであれば、余剰電力を利用してエコキュートを沸き上げるのも1つの手段です。最新のエコキュートには、太陽光発電と連動し、日中発電した電気を使用して沸き上げる機能が付いている物もあります。
10年間の固定買取期間が終わった後は、余剰電力を電力会社に売るよりも、自家消費の割合を増やした方が経済的メリットが大きくなります。
新たに蓄電池を導入するご家庭も増えてきていますが、そこまでは費用的にちょっと…。という方はエコキュートの昼間沸き上げの機能を有効活用してみてはいかがでしょうか。
エコキュートの電気代のまとめ
今回はエコキュートの電気代を節約する方法についてまとめていきました。
エコキュートの給湯コストは他の給湯器と比べても安く抑えられるようになっています。そのため、普通に使用していても安い状態を維持できることが多いです。
ただ、頻繁にお湯が足りなくなったり、沸き増しの時間設定を間違えたりすると電気代が高くなってしまう可能性があります。
最近電気代が高くなったかな?と感じている方はお湯の使い方やエコキュートの設定を見直してみるなどしてみてください。
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