【2024年最新版】オール電化とは?メリット・デメリットを徹底解説!
2024/10/03
「オール電化が良いって聞くけど本当ですか?」、「オール電化のメリット・デメリットを教えて下さい。」、「オール電化の設置費用はどれくらい掛かるんですか?」など最近オール電化に関する問い合わせが増えています。
オール電化は、支払いを電気に一本化できたり、光熱費が削減できる可能性が高くなる製品です。
そこで今回は、オール電化のメリット・デメリットだけでなく設置費用や上手く使う方法なども詳しく説明します!
目次
オール電化とは
オール電化とは、給湯・台所製品を全て電気で賄っている自宅を指します。
一般的には、台所や風呂場などのエネルギーは、都市ガスや灯油、プロパンガスが使われています。
オール電化の代表的な製品としては、「エコキュート」と「IHクッキングヒーター」の2種類があります。
エコキュートとIHクッキングヒーターについて詳しく説明します。
エコキュート
エコキュートの正式名称は、「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」です。
空気中の熱をヒートポンプ技術を用いて集めて圧縮しその熱で水を温めて貯湯タンクに貯めて使う給湯器です。
2001(平成13)年に電子部品メーカーであるデンソー(DENSO)が開発したヒートポンプ技術を使って給湯器メーカーであるコロナが世界ではじめて家庭用エコキュートの販売を開始しました。
販売直後から出荷台数も伸びていき2023(令和5)年8月には出荷台数が900万台を超えました。
オール電化には無くてはならない製品です。
<エコキュートの仕組み>
<エコキュート出荷台数>
エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートのメリット・デメリットとは?仕組みやおすすめを紹介!
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターとは、「インダクションヒーティング(Induction Heating)」の頭文字を取ったもので、日本語直訳をすると「電磁誘導加熱」と言います。
IHクッキングヒーターは、磁力発生コイル(誘導加熱コイル)に流れると磁力線が発生し、磁力線が金属製の鍋を通るときにうず電流に変わり金属の電気抵抗によって発熱する仕組みになっています。
「温まりは早いのはどうせガスなんでしょう?」という声も良く聞かれますが、IHは200Vのハイパワー用いることに高い熱交換率を達成した結果、立ち上がりが早く高火力を一気に出せるためカスコンロよりもIHのほうが温まりが早いです。
<IHクッキングヒーター>
<IHクッキングヒーター仕組み>
参考資料・引用画像⇒三菱IH HP
オール電化のメリット
オール電化にすることよって得られるメリットは全部で5つあるので詳しく説明します!
支払いを一本化できる
オール電化にすれば支払いを電気に一本化できます。
ガスを併用している自宅の場合、ガスを使わなかったとしても基本料金を支払わなければなりません。
ですが、オール電化にすればガス代の基本料金を支払う必要は無くなりますし、電力会社によっては一部のガス料金も電気代に含められる料金プランもあります。
支払いを電気に一本化することによって今まで言われてきた「今月の電気代はいくら?」、「今月のガス代はいくら?」といったこともなくなり光熱費の管理がしやすくなりました。
光熱費を削減できる
オール電化の最大メリットは、「光熱費の削減です。」
オール電化にすることによってガスの基本料金が無くなるだけでなく、今までガスを使って生活していた「給湯」・「ガスコンロ」のガス代も無くなります。
ガスをメインに使っている家庭のガス代の約6割~約8割程度が給湯に使われているとされています。
オール電化に交換することによって今までお湯を沸かすためのガス代を0に無くなります。
給湯に使うエコキュートは、電気代の単価が安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使ってお湯を沸かして貯湯タンクに貯めて使うため電気代の節約ができます。
IHに交換することによってガスコンロに使っていたガス代も無くなります。
ガスメインの生活からオール電化にすることによって、電気やガスの使い方によって異なりますが光熱費全体が3割~4割程度削減できる家庭が多いです。
火事の確率が低い
ガスメインに使わている家庭では、場合によっては火災になるケースがあります。
特に多いのがガスコンロからの出火です。
ガスコンロの寿命は、使用頻度によって異なりますが約10年と言われています。
寿命が近づいてくると点火するまでに時間が掛かったり、不完全燃焼、ガス漏れと言ったトラブルが起きたりします。
それが原因になって火災こともありますし、それだけでなく料理中に目を離したタイミングだったり揚げ物をしている時に油が飛んで引火したり、ガスの消し忘れなども火災の原因の1つです。
IHは火を使わないためガス漏れなどもありませんし、電源を切れ忘れた場合は自動で電源が切れる仕組みなので火事の可能性は限りなく0に近いです。
災害時に使える
「えっ?停電したらオール電化は使えないからガス器具もあったほうがいんじゃないの?」と考えている人も多いのではないでしょうか。
停電したらガス給湯器のリモコンは使えませんし、お湯を沸かすこともできません。
それに対してオール電化で使われているエコキュートは、貯湯タンク式の給湯器になっているため水やお湯が余っていれば飲料水としては使用できませんが、身体を拭いたり食器を洗ったり、トイレ用水として活用できます。
貯湯タンクの中には、タンク容量によって異なりますが2Lペットボトル約185本~約225本程度の水やお湯が貯められているため、2日~4日程度の生活ができるようになっています。
エコキュートと災害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートは災害対策に最適って本当!?災害時の使い方やポイントを紹介!
手入れしやすい
ガス給湯器やガスコンロの手入れ(メンテナンス)は自分でするのは非常に大変です。
給湯器は、専門業者を呼んで定期点検をしてもらったり、ガスコンロは付属品を全て取り外して頑固な油汚れを落としたりしなければならないのに対して、オール電化の手入れはやりやすいです。
特にIHは、表面がガラスコーティングされているため跳ねた油なども布巾などすぐに拭き取れますし、エコキュートも簡単に水抜きなどのメンテナンスもしやすいためオール電化は便利です。
エコキュートのメンテナンスについての詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートとエコジョーズの違いとは?それぞれのメリット・デメリットを紹介!
やけどをする可能性が低い
オール電化にすればやけどをする可能性が低くなります。
やけどが多く発生するのはキッチン周りです。
人間は年齢が高くなればなるほどガスコンロから出る青い炎が見えにくくなります。
青い炎は最も温度が高く部分になるため、そこに触れてしまうとやけどします。
それに対して、IHは炎が出ないためやけどする可能性は低いです。
※IHの電源を切った直後は表面が熱くなっているため不用意に触るとやけどする可能性があります。
オール電化のデメリット
オール電化のデメリットは全部で3つあるの詳しく説明します!
停電時に使えなくなる可能性がある
オール電化は熱源を電気にまとめているため停電時使えなくなり可能性があります。
ですが、停電などが起きると家中の電気が使えなくなるため、IHやエコキュートも使えなくなります。
これは、ガスをメインに使っている家庭でも同じことが言えます。
給湯器はガスを使って沸かしていますが、電源は電気のため停電時は動かせませんがガスコンロは電源が乾電池を使っているためガス配管に問題なければ害時にでも使えます。
オール電化も便利な製品ですが、万が一備えて卓上のガスボンベを使ったコンロや非常用水などを用意しておくと不安無く生活を送れます。
電気代が高くなる可能性がある
オール電化にすると電気代が高くなる可能性があります。
オール電化にして電気代が高くなる理由は、「電気料金プラン」です。
オール電化にすると、料金プランが昼間の電気代単価が高くなって夜の電気代単価が安くなる「時間帯別電灯契約」に変わります。
ということは、電気代単価が高い昼間に在宅時間や消費電力の多いエアコンなどを使うと電気代が高くなります。
昼間の電気代対策で有効とされているのが家庭用太陽光発電システムです。
家庭用太陽光発電システムが発電している日中であれば単価の高い電気を買う必要がなくなりため有効です。
オール電化の導入を検討している人は、家庭用太陽光発電システムの導入も合わせて検討するのも良いでしょう。
エコキュートと家庭用太陽光発電システムの相性に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートと太陽光発電の相性が良いって本当!?相性が良いと言われている理由について説明!
調理器具に制限がある
ガスコンロを使う場合は、調理器具に制限がありませんでした。
IHを使用する場合は磁石がひっつく素材でなければならないですし、底面がIHのガス面に密着する器具でないという制限もあります。
また、ガスコンロでは使えた土鍋や陶磁器といった器具も使えません。
ですが、2024(令和6)年10月現在では、ガスコンロでもIHでも使える調理器具も販売されているため不都合は少なくなっています。
金額はガスコンロで使える調理器具よりかは購入費用は高めに設定されています。
オール電化の設置費用はいくら?
ここで気になるのが「オール電化」の設置費用だと思います。
ガス給湯器とガスコンロを合わせて設置すると給湯器の性能やガスコンロの性能によって異なりますが、330,000円~550,000円程度で設置出来るのに対して、オール電化の場合は、エコキュートの容量・性能、IHの性能によって異なりますが、550,000円~880,000円程度で設置可能です。
「オール電化は高い。」と感じられた人も多いと思いますが、光熱費の削減額などを考えると設置費用の回収は、ガス器具よりも早いです。
オール電化の上手い使い方
オール電化を上手く活用するために重要なことは「時間」です。
オール電化を導入すると夜(23時~翌朝7時)の電気代が安くなる料金プランになります。
この夜の時間帯に消費電力が大きく使用時間が長い電化製品(洗濯機・食器乾燥機・エアコン)などを使えば昼と比べても3分の1程度の電気代で使用できます。
もし、昼間の在宅時間が長い自宅の場合は、家庭用太陽光発電システムの導入もオール電化を上手く使う方法の1つです。
まとめ
今回は、オール電化のメリット・デメリットについてお話しさせて頂きました。
オール電化は、支払いが一本化できることによって管理しやすくなったり、光熱費の削減が見込めることだったり様々なメリットがあります。
場合によっては光熱費が安くならなかったり災害時に使えなかったりするデメリットがあるのも事実です。
ですが、2年~3年光熱費の上昇を考えると総合的にはオール電化はおすすめです。
エコの王様では、各メーカーのエコキュート・IHクッキングヒーターを取り扱っております。
また、オール電化の不安点なども専門スタッフが分かりやすく伝えています。
オール電化を初めて設置・交換を検討している人が是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!