パナソニックの蓄電池の特徴は?価格や寿命を解説!
2023/11/13
「今、Panasonicの太陽光発電を使っているので、蓄電池もPanasonicが良いですか?」、「Panasonicの蓄電池の特徴を教えてください。」、「エコの王様がおすすめするPanasonicの蓄電池を教えてください。」など、Panasonicの家庭用蓄電池に関する問い合わせが増えています。
Panasonicは、家庭用蓄電池だけでなく家庭用太陽光発電システムや乾電池・テレビなど日本を代表する電機メーカーです。
日本を代表する電機メーカーであるPanasonicが作った家庭用蓄電池は、性能も高く多くの家庭で設置されています。
今回は、Panasonicの家庭用蓄電池の特徴や性能などについて詳しくお話しします!
目次
パナソニック蓄電池の特徴は?
テレビなどの電化製品が有名なPanasonicですが、家庭用蓄電池の分野でも日本でトップシェアを誇ります。
Panasonicの蓄電池研究・開発は第二次世界大戦前の1931(昭和6)年から始められていて、日本における家庭用蓄電池の先駆者的存在です。
Panasonicは、電化製品だけでなく家庭用太陽光発電システムの設置件数でも日本トップシェアの実績があります。
ここで気になるのが、「Panasonic家庭用蓄電池」の特徴だと思います。
Panasonic蓄電池の特徴は全部で5つあるので、詳しく説明します。
種類が豊富
Panasonicの家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムの総発電量や設置場所の条件から選べるように種類が豊富です。
2022(令和4)年10月現在販売されているPanasonicの家庭用蓄電池は、本来であれば設置できないマンションや集合住宅などにも設置できる壁掛けタイプや、移動先でも使えるポータブル蓄電池なども合わせると10種類以上が販売されています。
販売されている家庭用蓄電池の中には、家庭用太陽光発電システムの発電量や停電時に使いたい時間などによって増設できる製品もあります。
Panasonicの家庭用蓄電池はライフスタイルに合わせた製品を選べます。
<壁掛けタイプリチウムイオン蓄電盤>
長期保証
Panasonicは、世界でも有名な日本代表する家電メーカーの1つです。
そのため、家庭用蓄電池の保証制度も充実しています。
2022年10現在販売されている日本の家庭用蓄電池メーカーが出している保証は、本体保証とパワーコンディショナーなどの周辺機器に関する保証が10年というのが基本です。
Panasonicの家庭用蓄電池の保証年数は、蓄電システム全体で10年となっています。
年数だけを見ると他の家庭用蓄電池メーカーと同じですが有償にはなりますが15年まで蓄電システム全体の保証を伸ばせます。
家庭用蓄電池は、設置してから長い製品になりますので保証年数は1年でも長いほうがいいです。
保証期間内であればメーカーの基準以下に容量が下回ると無償で家庭用蓄電池本体やパワーコンディショナーを交換してくれます。
※延長保証の金額は容量や型番によって変わります。
※延長保証ができるのは、創蓄連携システムの家庭用蓄電池のみです。
参考資料:Panasonic蓄電池HP
選べる運転モード
Panasonic家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムの設置年数や家庭用蓄電池の使い方によって「環境優先モード」、「経済優先モード」、「蓄電優先モード」の3種類から選べます。
それぞれの特徴は次の通りです。
参考資料:Panasonic蓄電池HP
高出力
家庭用蓄電池における出力とは、家庭用蓄電池から出せる電気の大きさを指します。
数字が大きければ大きいほど一度に多くの電化製品が使えます。
2022(令和4)年10月現在、販売されている家庭用蓄電池の出力は、メーカーや容量・性能によって多少の違いはありますが、3,000W~5,900Wです。
Panasonicの家庭用蓄電池は、グレードや容量などによって多少の違いはありますが、2,000W~4,000Wまで出力できます。
そのため、停電時でも一度に多くの電化製品が使えます。
家庭用蓄電池の出力に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
創蓄連携システム対応
創蓄連携システムとは、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を設置して、さらに家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を連携させるシステムを指します。
創蓄連携システムを使うためには、「系統連系」ができる家庭用蓄電池を選ぶ必要があります。
系統連系とは、「電力会社から送られてくる電気」・「家庭用太陽光発電システムで発電された電気」・「家庭用蓄電池に貯められた電気」が全て使えるシステムを指します。
Panasonicの家庭用蓄電池は、Panasonicの家庭用太陽光発電システムと組み合わせて使うことによって力を発揮します。
2022(令和4)年10月現在販売されているPanasonic家庭用蓄電池のなかで最もラインナップが多いのが創蓄連携システム対応になっている製品です。
ラインナップが多いため各家庭のライフスタイルに合わせて容量を選べます。
また、HEMS(Home Energy Management System)を同時に設置すれば、電気の見える化ができて節電意識を高めることもできますし、電気代の節約もできます。
HEMSに関する詳しい記事はこちら⇒V2HとHEMSって何?関連性や特徴についてを解説
パナソニック蓄電池の寿命は?
家庭用蓄電池の寿命は、サイクル数で表記されていることが多いです。
サイクル数とは、充電量が0の状態から満充電になって使い切るまでの期間を指します。
Panasonicの家庭蓄電池のカタログを見ても寿命サイクル数が書かれていないため、はっきりと寿命は言えない状態です。
ですが、本体の保証年数を見ると無償で10年、有償で15年にまで延長できるということは、寿命としては10年~15年の間と考えておくと良いでしょう。
※家庭用蓄電池の寿命は、設置場所や充放電の頻度によって変わります。
家庭用蓄電池の寿命に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の寿命・耐用年数は?メーカー別・長期間使用するための5つのポイント
パナソニック蓄電池が選ばれる理由
Panasonicの家庭用蓄電池が多くの家庭で選ばれている理由は、全部で2つあるので説明します。
太陽光発電の設置件数がトップクラス
Panasonicは家庭用太陽光発電システムは、本格的に販売され始めた頃から設置件数で日本トップシェアを誇ります。
Panasonicの太陽光パネルにはHITと呼ばれる独自の太陽光パネルの製造方法で発電効率が最も落ちると言われている、夏場でもしっかり発電できるということで多くの家庭で設置されています。
性能が高い太陽光パネルを販売していることもあって、2015(平成27)年には国内シェアが1位になりました。
2021(令和3)年に太陽光発電事業から撤退するまでトップシェアは守り続けました。
多くの家庭で導入されているPanasonic家庭用太陽光発電システムを設置している家庭向に家庭用蓄電池は開発されました。
Panasonicの家庭用太陽光発電システムを設置している人たちからすると、「太陽光もPanasonicだし蓄電池もPanasonicのほうが良い。」ということから多くの家庭で設置されています。
Panasonicの家庭用太陽光発電システムに関する詳しい記事はこちら⇒パナソニックの太陽光発電の特徴は?撤退理由や価格・口コミを解説!
小型軽量化されている
2022(令和4)年10月現在販売されている家庭用蓄電池のサイズは、メーカーや容量などによって多少の違いはありますが、エアコン1台~2台分程度です。
重さもメーカーや容量によって多少の違いはありますが、約100kg~約260kg程度です。
反対に、Panasonicの家庭用蓄電池は蓄電容量が小さい製品が多いため、エアコン室外機の半分~1台分程度です。
重さも約35kg~約60kg程度なので、他のメーカよりも小型軽量化されているため屋外に設置場所が無かったとしても屋内設置可能です。
家庭用蓄電池の大きさに関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の大きさはどれくらいが理想?目安についてを解説!
パナソニック蓄電池を選ぶデメリット
Panasonicの家庭用蓄電池を選ぶデメリットは全部で2つあるので詳しく説明します。
容量が小さい
Panasonicの家庭用蓄電池を設置していない理由として最も多いのが「容量が小さい」ことです。
家庭用蓄電池メーカーが、2022(令和4)年10月現在販売している家庭用蓄電池の容量は、6.5kWh~16.6kWhが主です。
それに対して、Panasonic家庭用蓄電池は、3.5kWh~6.3kWhを主力商品と販売しているため容量は小さいです。
総発電量が5kW以上の家庭用太陽光発電システムを設置している自宅の場合、Panasonicが現在販売している家庭用蓄電池では発電された電気が余ってしまう可能性があります。
もちろんPanasonicの家庭用蓄電池の中にも状況に応じて増設できる製品もあります。
ですが、増設するための費用が掛かったり、増設できる期間が決まっていたりするためPanasonicの家庭用蓄電池を導入していない家庭もあります。
家庭用蓄電池の容量に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
初期費用が掛かる
商品のラインナップが多く、性能が高いということから人気のPanasonic家庭用蓄電池ですが、ここで気になるのが価格だと思います。
2022(令和4)年10月現在販売されているPanasonicの家庭用蓄電池の蓄電容量は、3.5kWh~6.3kWhが主力商品です。
メーカーの小売希望価格を見てみると約230万円(税込)~約310万円(税込)になっています。
Panasonicの家庭用蓄電池を取り扱っている販売店の平均販売価格は、約150万(税込)~約161万円(税込)で販売されています。
同性能の家庭用蓄電池を販売しているオムロンの場合、蓄電容量が6.5kWhで135万(税込)程度で販売されています。
平均販売価格から見ても、Panasonicの家庭用蓄電池は高めの価格設定になっています。
※延長保証は費用が掛かります。
※延長保証は蓄電池本体を増設するたびに費用が掛かります。
家庭用蓄電池の価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2023年最新版】家庭用蓄電池の価格や相場はいくら?少しでも安く購入するための方法
設置スペースが必要
2023(令和5)年現在販売されている家庭用蓄電池は、エアコンの室外機1台~2台程度の大きさがありますし、重量も100kgを超える製品もあるため設置場所は屋外が基本です。
屋外に設置スペースがない場合は、家庭用蓄電池を設置できません。
2023年現在販売されているPanasonic家庭用蓄電池は、容量によって異なりますが幅480mm×高さ610mm×奥行230mmのサイズで重量は約46kg~約68kgあります。
<幅480mm×高さ610mm×奥行230mmの商品イメージ>
上のような商品を設置するためのスペースが必要になるため、Panasonic家庭用蓄電池を購入しない人がいます。
パナソニック蓄電池のおすすめ3選
ラインナップが多いPanasonicの家庭用蓄電池のなかでエコの王様がおすすめしたい機種は全部で3機種です。
それぞれの製品の特徴などについてお話しします。
LJB1256
創蓄連携システムS+と呼ばれるPanasonicの家庭用蓄電池の主力商品です。
ハイブリッド型として販売されているため、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置する人や、家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上が経過した自宅におすすめです。
また、全負荷対応になっているため停電時に家中の電気がバックアップできてエアコンやIHといった200V電源を必要とする電化製品も使えます。
設置後3年以内であれば増設して蓄電容量を増やせます。
LJB1256の性能は次の通りです。
LJB1235
こちらの商品もLJB1256と同じで創蓄連携システムS+の主力商品です。
LJB1235の特徴は、蓄電容量が3.5kWhとPanasonicの家庭用蓄電池で最も小さいことです。
蓄電容量が小さいため、家庭用太陽光発電システムの発電量が少ない自宅や家庭用蓄電池を停電対策としてではなく、自家消費用に使いたい人のおすすめです。
また、LJB1256と同様に必要に応じて増設可能です。
LJB1235の性能は津語の通りです。
LJB1156
こちらの商品は、創蓄連携システムRの主力商品です。
LJB1156は、紹介してきた2機種とは違い、ハイブリッド特定負荷対応になっています。
特定負荷対応は、停電時にあらかじめ決められた場所の電気しか使えないシステムです。
停電時に家中の電気をバックアップできる全負荷対応よりも使える場所も電化製品も少ないため、停電時に必要最低限の生活ができれば良いと考えている人におすすめです。
紹介した2機種同様に増設が可能です。
LJB1156の性能は次の通りです。
参考資料:Panasonic家庭用蓄電池HP
蓄電池パナソニックのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回は、Panasonic家庭用蓄電池について詳しくお話しさせて頂きました。
Panasonicと言えば誰もが一度は聞いたことがあるメーカーの1つです。
家庭用太陽光発電システムの分野においても日本トップシェアを誇るメーカーでもあります。
日本全国で普及したPanasonic家庭用太陽光発電システムユーザー向けに開発されたのがPanasonicの家庭用蓄電池です。
老舗電機メーカーあるPanasonicが開発した家庭用蓄電池は、性能も高く小型軽量化されているため多くの家庭で設置されています。
その反面、設置費用が高かったり設置スペースが必要だったりするなどのデメリットがあるのも確かです。
昨今の電気代高騰や停電対策用として家庭用蓄電池を設置している人が増えています。
Panasonicの家庭用蓄電池の設置を検討されている人は、是非1度エコの王様にお問い合わせ下さい!
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