災害時で蓄電池が大活躍!?停電しても安心して暮らせる方法
2022/05/22
2022(令和4)年になって、エコの王様にも家庭用蓄電池に関するお問い合わせが増えています。
主な問い合わせ内容は、「災害時に安心して電気が使える蓄電池はどれですか?」、「蓄電池を災害時に上手く使うポイントは何ですか?」など、災害が発生した時の家庭用蓄電池の使い方です。
日本では近年、巨大台風や巨大地震などの影響で停電が増えています。
災害時に普段と変わらない生活を送るために必要なのが、家庭用蓄電池です。
今回は災害時に家庭用蓄電池を使って、安心して生活できる方法についてお話します。
目次
地震や台風など災害が増えている現状
東日本大震災や西日本の大豪雨、北海道や北陸地方で起きた大豪雪など停電だけでなく、人の命を奪う自然災害が2010年代に入って日本各地で起きています。
国土交通省の資料を見てみると1990(平成2)年~1999(平成11)年の間に起きた自然災害は、1年平均1,046件です。
それに対して、2010(平成22)年~2019(令和元)年の間に起きた自然災害は、1年平均1,476件です。
人命に関わる自然災害が、この20年間で400件以上増えています。
30年以内で起きると言われている南海トラフ大地震など、今後も人命に関わる自然災害が増えると言われています。
参考資料:国土交通省「国土交通白書」
災害時は停電の可能性がある
地震や台風・大雪によって停電が発生したという報道をテレビや新聞などで、みなさんも一度は見たことがあるはずです。
自然災害が起こると、停電が発生しやすくなる理由を災害別にご説明します。
台風
台風の暴風・大雨によって停電が起こる可能性は非常に高いです。
台風で停電が起きる理由は次の通りです。
・台風の暴風で飛ばされた物体が電線に当たって電線が切れてしまうため
・大雨で地盤が緩くなり電柱や電線などが倒壊するため
・電気設備そのものが浸水してしまうため
地震
地震が発生したことによって、電柱や電線が倒壊したり地中に電線が埋設されている場合は、電線が損傷して停電が起きます。
地震の場合は、電柱や電線の倒壊だけでなく発電所そのものが操業をストップする可能性があります。
特に原子力発電所は、2011(平成23)年に発生した東日本大震災の経験から震度5以上の地震を感知した場合、自動で発電所の操業を停止します。
原子力発電所だけでなく2022(令和4)年現在、最も多くの電気を作っている火力発電所も震度5以上の地震を感知した場合、自動で操業を停止します。
被害が広範囲に広がった場合、発電所・電線・電柱が大きなダメージを受けている可能性があります。
そのため、復旧までに時間が掛かるケースが多いです。
大雪
雪が降り続いて電線に大きな雪の塊ができると、想像以上の重量になります。
その重量に耐えきれなくなった電線が損傷したり、重みで垂れ下がった電線どうしがぶつかりあって損傷したりして停電が発生します。
この他にも、電線近くの高い樹木の枝が雪の重みに耐えきれなくなって折れてしまい、折れた枝が電線に当たってしまったり樹木そのものが倒木したりして停電が発生することもあります。
災害時に蓄電池があるだけで全然違う!
太陽光発電システムを設置しているご家庭であれば、発電している日中は非常用電源として発電された電気を使えます。
ですが、太陽光発電システムのパワーコンディショナーの性能上、最大出力は1,500Wまでです。
また、パワーコンディショナーを停電が発生したとしても、「自立運転機能」への切り替えを自動で行う必要があります。
太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降は、停電状態になります。
家庭用蓄電池があれば、容量や使う電化製品などによって多少の違いはありますが、2日~3日分の電気を賄えます。
家庭用蓄電池があることによって災害時も安心して生活できます。
太陽光発電システムの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒太陽光発電の仕組みってどんなの?発電方法や必要な機器・売電方法までを公開!
災害時に蓄電池をたくさん使う方法
家庭用蓄電池を災害時に最大限使うためには、全部で5つの方法がありますのでそれぞれご説明します。
蓄電池の容量と出力を確認
災害時に最も重要なことは、蓄電容量と停電時の最大出力を確認しておくことです。
家庭用蓄電池の容量が多ければ多いほど、太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)をしっかり貯められるので、災害時でも安心して電気が使えます。
蓄電容量の多い家庭用蓄電池を最大限活用するためには、停電時の最大出力が重要です。
家庭用蓄電池の最大出力が大きければ大きいほど、一度に使える電化製品の数が増えます。
購入する時に必ず容量と最大出力を確認しておくと良いでしょう。
家庭用蓄電池の容量と最大出力に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
全負荷と特定負荷
家庭用蓄電池には、全負荷と特定負荷という停電時の動作があります。
全負荷とは、停電時に家中の電気がバックアップできて200V電源を必要とするエアコンやIHなども使えるシステムを指します。
家中の電気を使えるため、普段と変わらない生活を送れます。
その反面、停電時に使える電気が多いため、蓄電池に貯められている電気は早くなくなる可能性があります。
特定負荷とは、あらかじめ決められた場所でしか電気が使えないシステムを指します。
電気の使える範囲が限られているため、普段と同じ生活は送れないというデメリットがあります。
ですが、電気が使える範囲が限られているため、家庭用蓄電池に貯められた電気を長い間使えるというメリットがあります。
全負荷と特定負荷に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
自動切り替えのチェック
太陽光発電システムで発電された電気を停電時に使うためには、パワーコンディショナーを自立運転機能に手動で切り替える必要があります。
家庭用蓄電池の場合は、停電が発生した場合に電気が自動で切り替わる設定にしておけば手動で切り替える必要はありません。
家庭用蓄電池を購入したあとは、必ず停電時に電気が自動で切り替わる設定になっているかを必ず確認しておきましょう。
太陽光発電との併用
家庭用蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせることで、家庭用蓄電池を災害時に最大限使えます。
家庭用蓄電池の主な充電先は、太陽光発電システムの余剰電力と深夜電力です。
太陽光発電システムの余剰電力を使って家庭用蓄電池を充電することによって、災害時でも充電が無くなることなく安心して生活できます。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池との組み合わせに関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池と太陽光発電を組み合わせる意味は?仕組みや基礎知識についてを解説
V2Hとの併用
V2Hシステムと家庭用蓄電池があれば停電時に電気自動車の充電ができます。
V2Hシステム対応車種は、家庭用蓄電池よりもバッテリー容量が大きいため、非常用電源として活躍します。
逆にV2Hシステム対応車種から家庭用蓄電池への充電もできるため、災害時に電気自動車やプラグインハイブリッド車を使ったとしても、家庭用蓄電池に貯められたを自宅で放電することによって、家の電気が使えます。
V2Hシステムと家庭用蓄電池に組み合わせに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのメリット・デメリットは?蓄電池と同じくらいに便利な理由
蓄電池の災害時のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・日本では、自然災害が増加している!
・災害時には、家庭用蓄電池は大活躍する!
・災害時に家庭用蓄電池を最大限使うための方法は全部で5つある!
近年、日本では地震や巨大台風の影響で停電が増えています。
私たちは、普段電気を使っているため停電が発生すると生活が不便になります。
災害時に普段通りの生活をするために必要なのが、家庭用蓄電池です。
家庭用蓄電池は、貯められたら電気を使うことによって停電時でも普段と変わらない生活を送れます。
また、太陽光発電システムやV2Hシステムと組み合わせることによって、さらに安心して生活ができます。
エコの王様では、各メーカーの家庭用蓄電池を取り扱っておりますので、家庭用蓄電池選びでお悩み中の人は是非1度、エコの王様にお問い合わせ下さい!
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