
テスラ蓄電池の性能は?パワーウォールの価格や口コミを解説!
2022/09/19
「CMでよくテスラの蓄電池の紹介を見るけど、テスラはどんな会社?」、「テスラの蓄電池の特徴は何?」、「テスラの蓄電池の価格はどれくらい?」など、テスラが販売した家庭用蓄電池に関する問い合わせが増えています。
そこで今回は、テスラが開発した家庭用蓄電池の特徴などについて詳しくお話しします!
目次
テスラってどこのメーカー?
テスラ(Tesla)は、アメリカのテキサス州に本社を置く世界最大の電気自動車メーカーです。
電気自動車関連商品などに特化した時代の最先端の製品を開発する企業として注目されています。
テスラは、電気自動車関連だけでなくエネルギー分野などさまざまな事業を展開する企業でもあります。
テスラの電気自動車は、2012(平成24)年に販売が開始されました。
順調に売り上げを伸ばしていき、2021(令和3)年度の販売台数は93万6,172台となり過去最高になりました。
最先端を行くテスラの家庭用蓄電池は、電気自動車用のバッテリーを開発するなかで誕生しました。
テスラの電気自動車に関する詳しい記事はこちら⇒V2Hはテスラに対応している?していない?事実と将来について
蓄電池テスラパワーウォールの特徴は?
テスラが2022(令和4)年現在販売している家庭用蓄電池は、パワーウォール(Power Wall)です。
パワーウォールは、2015(平成27)年に販売されました。
パワーウォールは、世界で先行販売されて爆発的に売れました。
2016(平成28)年には、後継機種であるパワーウォール2(Power Wall2)が販売されました。
日本では、2019(令和元)年にパワーウォールが販売されました。販売されたパワーウォールは海外で販売されているパワーウォール2と同じ製品です。
日本では、初代パワーウォールが販売されていなかったので、2という数字を抜いて販売しました。
パワーウォールはCMなどでも良く宣伝されているため、特徴などが気になっている人も多いはずです。
パワーウォールの特徴は、全部で6つあるので詳しくお話しします。
配線や排熱口がない
日本国内で販売されている家庭用蓄電池を設置する場合は、多くの配線工事が必要なため設置したあとも配線の影響で充電量・放電量が少なくなったりします。
家庭用蓄電池に貯められる電気は直流電流ですが、充電につかう家庭用太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)は、交流電流です。
家庭用蓄電池に電気を貯めるときにパワーコンディショナーが交流電流を直流電流に変換します。
電気を変換する時は熱が発生します。
家庭用蓄電池に使われているリチウムイオン電池は、熱に弱いという特性を持っているため電気を変換した時に発生した熱を逃がす必要があります。
熱を逃がすために家庭用蓄電池には排熱口が付いています。
パワーウォールには余計な配線工事がありませんし、熱を逃がすための排熱口もありません。
そのため、パワーウォールは小さいな子どもやペットがいる自宅にも設置可能です。
防水性・耐久性が高い
パワーウォールは、防水防塵構造になっているため全天候対応で屋内外に設置可能です。
家庭用蓄電池が稼働できる温度も-20℃~50℃になっているため沖縄や北海道といった地域にも設置可能です。
日本の家庭用蓄電池メーカーが販売している家庭用蓄電池は、浸水してしまうと故障して使えなくなりますがパワーウォールは防水防塵構造になっているため、自然災害などである程度浸水したとしても故障せずに使えます。
※パワーウォールは、海岸線から1,000m以内の塩害地域には設置できません。
節約を最大化する
パワーウォールは、家庭用太陽光発電システムの設置年数で運転モードを選ぶことで、節約を最大化できます。
パワーウォールの運転モードは、全部2つあるのでご説明できます。
自家消費モード
家庭用太陽光発電システムを設置してから10年間は、電力会社が国の定めた売電価格で電気を買い取ってくれる固定価格買取(FIT)制度があります。
家庭用太陽光発電システム設置してから10年が経過すると買取期間が終了して、売電価格が1kWhあたり7円(税込)~10円(税込)程度にまで下がります。
売電価格が下がると電力会社から買う電気のほうが高くなってしまうため、売電をせずに家庭用蓄電池に電気を貯めて自家消費する家庭が増えはじめました。
パワーウォールは、蓄電容量も大きいため家庭用太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力をしっかり貯められます。
貯められた電気を電気使用量の多い時間帯に放電してすることによって電気代を節約できます。
自家消費モードは、家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上の自宅か売電せずに自家消費するために家庭用蓄電池を設置したい人におすすめです。
時間帯別制御モード
時間帯別制御(旧名節約モード)とは、電気代が「時間帯別電灯契約」になっている自宅が使う運転モードを指します。
時間帯別電灯契約とは、簡単に言えば昼間(午前10時~午後5時まで)の電気代が高くなって夜間(23時~翌朝7時)の電気代が安くなる料金プランです。
例えば、関西電力のはぴeタイムRを使用している自宅の料金は、デイタイムが1kWhあたり26.33円(税込)に対して、ナイトタイムが1kWhあたり15.2円(税込)です。
中部電力のスマートライフプランを使用している自宅の料金は、デイタイムが1kWhあたり38.71円(税込)に対して、ナイトタイムが1kWhあたり16.3円(税込)です。
電気代の安い深夜電力を使ってパワーウォールを充電して、家庭用太陽光発電システムの余剰電力を売電できれば経済効果も出やすいですし、パワーウォールに貯められた電気を放電することによって、電気代の節約ができます。
時間帯別制御モードは、家庭用太陽光発電システムを設置して10年未満で売電価格が高い自宅におすすめです。
家庭用太陽光発電システムの売電に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年】太陽光発電の買取価格はいくらくらい?年々下がり続けている理由について
参考資料:はぴeタイムRHP
参考資料:スマートライフプランHP
常に状況を監視
パワーウォールは、蓄電池本体とは別にBackup Gateway(別売)を設置することでパソコンやタブレットなどの情報機器あれば家の外からでも充放電量を監視できます。
また、スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで充放電の制御・監視ができます。
<スマートフォン専用アプリ>
高出力
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池のて出力は、メーカーや性能によって多少の違いはありますが2,000W~5,900Wです。
パワーウォールは、停電時でも連続運転時で5,000W(ピーク時で7,000W)まで出力できるため一度に多くの電化製品を使えます。
また、全負荷200V対応になっているので停電時でも家中の電気が使えますし、エアコンやIHといった200V電源を必要とする電化製品も使えます。
参考資料:テスラ ジャパンHP
テスラパワーウォールの価格は?
パワーウォールの販売価格は、販売店によって多少の違いはありますが、本体価格が1,207,800円(税込)で工事費用が440,000円(税込)の合計で1,700,000円(税込)程度になります。
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池は、メーカー・容量・性能によって多少の違いはありますが、約1,300,000円(税込)~約3,000,000円(税込)程度です。
パワーウォールは、他の家庭用蓄電池よりも価格が安いと言えます。
パワーウォールの価格が安い理由は、卸業者や商社を介さず販売する「直販モデル」を採用しているため、仲介料がなくなった分本体費用抑えて購入が可能になりました。
家庭用蓄電池の価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池の価格や相場はいくら?少しでも安く購入するための方法
蓄電池テスラを設置する際に気を付けるべきこと
パワーウォールは、設置費用が安いことや停電時でも高出力が出せるなどメリットが多いです。
その反面、設置する際に注意しなければならないことがあります。
パワーウォールを設置する際に注意するべきところは、全部で2つあるのでご説明します。
外壁工事が必要な可能性がある
パワーウォールを設置するときに住宅によっては、外壁の補強工事が必要な場合があります。
パワーウォールは、「壁掛け設置」を前提として設計されています。
アメリカなどのようにコンクリートで作られた住宅に設置することを前提に設計されているため、日本の木造住宅の壁では強度が足りない可能性があります。
そのため、日本でパワーウォールを設置する時は、壁掛けではなく「床置き設置」が推奨されています。
床置きにしてしまうと、台風や地震などで倒れてしまう可能性があります。
壁掛け設置するか床置き設置するかは各自宅の立地条件によって変わりますが、壁掛け設置する場合は補強工事が必要になる可能性があることを頭においておきましょう。
補助金が受け取れない
家庭用蓄電池は、安い買い物ではないので少しでも設置費用を安くするためには補助金を利用するのが一番です。
家庭用蓄電池の補助金を受給するためには、家庭用蓄電池のJET認証が必要です。
国内の蓄電池メーカーが販売している家庭用蓄電池の全てにJET認証が付いているのに対して、パワーウォールはJET認証が取れていません。
JET認証とは、電化製品の安全を保証する第三者機関が品質や技術を検査して、基準を満たした電化製品にだけに与える認証です。
日本は台風や地震などの自然災害が多い国のため、JET認証を受けるためには欧米諸国よりも厳しい条件が設けられています。
そのためパワーウォールをはじめとする海外製の家庭用蓄電池はJET認証が取りにくい現状です。
現時点でパワーウォールは、JET認証申請中であり認可されないと補助金対象にはなりません。
補助金を使ってパワーウォールの購入を検討されている人は、もうしばらく待つ必要があります。
<JET認証>
家庭用蓄電池の補助金に関する詳しい記事はこちら⇒家庭用蓄電池とは?価格やおすすめメーカー・補助金についてを解説!
蓄電池テスラパワーウォールの口コミ
パワーウォールの導入を検討している人たちからすると「実際に使っての感想」が知りたいとおもいます。
パワーウォールを設置した人の感想を4つ紹介します。
「パワーウォールは、蓄電容量が多いので太陽光の電気や深夜電力をしっかり貯められるので電気代の節約や停電対策にも良いと思いました。」
50代男性
「パワーウォールは、スマートフォンで充放電を毎日にチェックできるので、安心して使えます。」
30代女性
「パワーウォールは、他の蓄電池よりも設置費用が抑えられるので出来るだけ費用を抑えて蓄電池を設置したい人におすすめです。」
40代 男性
「パワーウォールは、日本の蓄電池ではないので補助金が使えないのが残念です。」
40代女性
パワーウォールを設置した人たちは、「蓄電容量の多さ」・「スマートフォンで充放電の管理ができる」といった部分で選んでよかったと思っているようです。
逆に「補助金が使えない」ので高い買い物になってしまったと思っている人います。
家庭用蓄電池はメリットがある反面、デメリットもある商品です。
メリットもデメリットも知った上で購入することをおすすめします。
家庭用蓄電池のメリット・デメリットに関する詳しい記事はこちら⇒家庭用蓄電池とは?仕組みやメリット・デメリットを初心者向けに解説!
蓄電池テスラおすすめ
2022(令和4)年9月現在テスラが販売している家庭用蓄電池は、パワーウォールのみです。
パワーウォールの性能は次の通りです。
蓄電池名 | パワーウォール(PowerWall) |
蓄電容量 | 13.5kWh |
パワーコンディショナーの種類 | 単機能型 |
停電時の動作 | 全負荷200V対応 |
停電時の最大出力 | 5,000W(ピーク時7,000W) |
設置場所/設置方法 | 屋内外に設置可能/壁掛け・床置き ※日本では、床置きが推奨されています。 |
サイズ | 高さ1,150mm×幅753mm×奥行147mm |
重さ | 約113kg |
※単機能型とは、家庭用太陽光発電システム用と家庭用蓄電用のパワーコンディショナーが別々になっているシステムを指します。
<パワーウォール>
蓄電池の種類に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の種類は?特徴や用途・家庭用産業用についてを比較!
蓄電池テスラのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・テスラは、アメリカの電気自動車メーカーの1つ!
・パワーウォールの特徴は全部で6つある!
・パワーウォールの価格は工事代込みで1,700,000円(税込)!
・パワーウォールを設置する時の注意点は全部で2点ある!
・テスラのおすすめ家庭用蓄電池はパワーウォールの1機種!
テスラが開発した家庭用蓄電池であるパワーウォールは、低価格で高性能の製品です。
ですが、補助金対象機種ではないこともあって、高額な買い物になる可能性があります。
テスラだけでなくどのメーカーの家庭用蓄電池もメリット・デメリットがあります。
家庭用蓄電池は、メリット・デメリットを知った上で購入するのが1番です。
エコの王様では、各メーカー家庭用蓄電池を取り扱っております。
各メーカーの家庭用蓄電池のメリット・デメリットを知りたい人は、是非1度エコの王様にお問い合わせ下さい!
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