王様のためになる話

V2Hとは?その歴史や基礎知識・メリットなどを一挙公開!

2021/09/03

「V2Hってなんですか?」、「家に電気自動車があるのですがV2Hを設置した方がいいですか?」、「太陽光発電との相性はどうですか?」など、電気自動車の普及と共に注目されているのがV2Hです。

V2Hの歴史はまだ浅く、情報が出回っていないのが現状です。

今回は、今大注目のV2Hの基礎知識と導入することによって得られるメリットにご紹介します!

 

V2Hとは?いつから利用されているの?

V2Hとは、「Vehicle to home」(ビークル トゥ ホーム)の略称で、日本語訳すると「車から家へ」という言葉を意味します。

具体的には、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に貯められている電気を自宅でも使えるシステム・仕組みのことをV2Hと呼びます。

通常、電気自動車を自宅の電源を使って充電することはあっても、電気自動車に貯められた電気を自宅に送ることが出来ませんでした。

電気自動車に貯められた電気を自宅に送るためのシステムとして開発されたのがV2Hです。

V2Hの歴史はまだ浅く、2012年にニチコンがV2HシステムEVパワー・ステーションとして世界で初めて販売を開始しました。2021年現在、国内で製造しているのがニチコン・デンソー(ニチコンのOEM)・東光高岳の3社です。2021年の3月までは三菱も販売していましたが撤退しています。

※OEMとは、他社製品を製造することです。

※東光高岳は、東京に本社を置く電機機器メーカーです。

 

V2Hの役割

V2Hの役割は、電気自動車に貯められた電気を自宅に送る以外にも役割を担っています。

その役割についてご説明します。

 

電気の変換

電気自動車に貯められた電気は乾電池と同じ直流電流です。

私たちが普段電力会社から買っている電気は、交流電流なので電気自動車に貯められた電気を直接各電化製品に使う事が出来ません。

V2Hが直流電流を交流電流に変換してくれる役割を担っています。

逆に、自宅から電気自動車を充電するために交流電力から直流電流に変換してくれるのもV2Hの役割です。

 

電気の振り分け

V2Hの役割は、電気自動車と家を繋ぐだけが役割ではありません。

機種によっては、自宅の太陽光発電で作られた電気や電力会社から送られてきた電気を、条件によって振り分けてくれます。

各ご家庭のV2Hの使い方の目的・条件によっていくつかの運転モードを設定・選択すると、条件に応じて充放電をしてくれます。

 

V2Hのメリットについて

V2Hを導入するメリットは、電気自動車の充電だけでなく様々なメリットがあります。

どのようなメリットがあるのかをご紹介します。

 

充電時間が短い

V2Hが販売されるまでの電気自動車の充電方法は、100vか200vの電源を使って充電されていました。

そのため、充電時間が掛かっていました。

例えば、電気自動車で有名な日産リーフ(40kWhバッテリー)を、200vの通常電源でフル充電にする場合に掛かる時間は16時間です。

V2Hを使って充電をすると、200v通常電源を使って行う充電時間の半分の8時間で済みます。

リーフe+(62kWhバッテリー)も同様で、200v通常電源でフル充電する場合に掛かる時間が25時間に対して、V2Hを使って充電すると12.5時間でフル充電にすることが可能です。

※各ご家庭の契約アンペア数や電力使用量によって充電可能な電力量は変わります。

急速充電することにより心配されるのが、ブレーカーが落ちることです。

ニチコンのV2Hの場合、インテリ充電という機能が搭載されているため家庭の電力消費量を常時モニターし、使用電力に合わせ充電可能な電力に調整するので、充電時にブレーカーが落ちることはありません。

 

電気代の節約ができる

V2Hを設置することで期待されているのが電気代の節約です。

では、V2Hを設置してどのようにすれば電気代が節約出来るのでしょうか。

その答えは、深夜電力の活用です。

例えば、関西電力のはぴeタイムRをご利用されているご家庭の場合、デイタイム(10時~17時)までの1kWhあたりの単価は26円に対して、ナイトタイム(23時~翌朝7時)までの1kWhあたりの単価は15円です。

深夜電力の安いナイトタイムに電気自動車を充電して、電力使用量の多い昼の時間帯に放電すればピークカットが出来るので電気代の節約に繋がります。

 

 

容量が大きい

V2Hは、蓄電池として使える容量が家庭用蓄電池よりも大きいのが特徴です。

現在、家庭用蓄電池の容量は2~16kWhで販売されており、20kWh以上の家庭用蓄電池の製造・販売は消防法により規制されています。

V2H対応の電気自動車の蓄電容量は10~62kWhです。

V2H対応の電気自動車は大きな蓄電池として考えて良いでしょう。

 

補助金が使える

今世界中で「脱炭素」を目指す動きが強まっています。

日本でも温室効果ガスを2030年までに2013年度より46%の削減すると国際会議で表明しています。

そのような中で、今V2Hを設置するための補助金があります。

V2Hに関する主な補助金は次の3つです。

クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(CEV補助金)

災害時にも利用可能なクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金

再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したカーボン ライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業

各電気自動車のグレードによって受給できる金額は違いますが、いずれの補助金も数十万円の補助金が出るのでお得にV2Hを設置することが出来ます。

電気自動車のみでの補助金、V2Hや太陽光発電も同時に導入することで受給できる補助金など、補助金によって適用条件によって違うので事前に確認しておきましょう。

自治体からV2Hの補助金が出ている場合、国からと自治体からの補助金の両方を受給出来ます。

 

非常用に使える

V2Hがあれば、電気自動車に貯められた電気を非常時に使う事が出来ます。

家庭用蓄電池の場合、蓄電容量・停電時の動作・停電時に使う電化製品によって多少の違いはありますが約1~2日程度です。

日産電気自動車リーフe+(62kWhバッテリー)の場合、停電時に使う電化製品によって多少の違いはありますが3~4日分相当の電力を賄うことができます。

※変換損失・電池残量設定があるため電気自動車に貯められた電気を100%ご自宅へ供給できるわけではありません

各電化製品の消費電力に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた

 

蓄電池とV2Hどちらを利用するべき?

蓄電池もV2Hも蓄電機能があるためどちらを利用するべきか悩みますよね。

V2Hは家庭用蓄電池に比べるとサイズが小さいため設置しやすい製品です。

家庭用蓄電池と比べるとV2Hの方が設置費用も安いので、家庭用蓄電池を導入されていない方にはV2Hをおすすめします。

ですが、V2Hにもデメリットはあります。

V2Hに対応している電気自動車が少ないことや、電気自動車を走行のみに使う場合と走行だけでなく家庭に電気を送るためにV2Hを使っている場合の電気自動車の寿命を比べると、走行だけでなく放電も行っている電気自動車の方が寿命は短いです。

V2Hも電気自動車の活用方法によって役割が変わってきますので、電気自動車の活用方法を決めてからV2Hを導入することをおすすめします。

 

V2Hの設置費用について

V2Hの設置費用は一体どれくらいなのでしょうか?

日本で最も良く売れているニチコンV2Hの本体価格は、EVパワーステーションプレミアム(型番:VCG-666CNG7)が798,000円(税抜)、EVパワーステーションスタンダート(型番:VCG-663CN3)が398,000円(税抜)で販売されています。これに工事代が約13~15万円程度なので本体価格に工事代を足すと約60~約100万円程度になります。

各種補助金が入るとV2Hの設置費用は変わります。

<EVパワーステーションプレミアム>

 

 

V2Hはすべての車種に使えるわけではない

今、販売されている電気自動車の全てがV2H対応になっている訳ではないので、電気自動車を購入される前にV2H対応になっている車種かどうか確認しておきましょう!

2021年現在で、V2H対応になっている車種を表にまとめましたので参考にして下さい。

メーカー車種名
日産リーフ,リーフe+,e-NV200
三菱アウトランダー,エクリプスクロス,アイ・ミーブ

ミニキャブ・ミーブバン

トヨタプリウスPHV,MIRAI・FCV
ホンダHonda e

 

引用:EVパワーステーション

 

V2Hまとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

今回のお話をまとめると、

V2Hとは、「Vehicle to home」の略称で、電気自動車に貯められた電気を自宅で使用可能にしてくれる設備のこと!

V2Hの役割は2つ!

電気の変換と電気の振り分け。

V2Hのメリットはたくさんある!

充電時間の短縮や電気代の節約、非常時に使えるなど。

今、販売されている電気自動車がすべてV2Hに対応している訳でない!

電気自動車を購入する前に、V2Hに対応している電気自動車か確認しておきましょう。

V2Hは、今後需要が伸びる可能性が高い製品です。

家庭用蓄電池よりも容量が大きいため、停電時の対策としても最適の製品と言えます。

これからV2Hの価格の変動やV2H対応の電気自動車がどれくらい販売されるかなど注目して見ておきましょう!

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