蓄電池とは一体何?蓄電池が予想以上に便利な理由とは
2020/03/29
こんにちは!エコの大臣です!
2009年から始まった太陽光発電の余剰電力の固定買取制度(FIT)。契約期間の10年の満期を迎えるご家庭が2019年の11月から現れ始める(いわゆる2019年問題)にあたって、固定買取期間が終了した後にどのように対策していくのが良いのかということで、様々な情報が錯綜していましたね。
その中でも、一番多く話題に上っているのが、やはり家庭用蓄電池に関する情報ではないでしょうか。
蓄電池自体は昔からあるものですが、この2019年問題のタイミングで急に注目を集めることになったので、蓄電池のことをよくご存じないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回から蓄電池に関する情報を何回かに分けてご紹介していきたいと思います!
第一回のテーマとしては、蓄電池の種類や蓄電池を使うメリット・デメリットに関してお伝えしていきたいと思います!最後までお付き合いのほどよろしくお願いします!
目次
蓄電池とは?
蓄電池とは二次電池や充電池とも呼ばれ、電気をためて繰り返し使うことの出来る電池のことです。
実は電気は作るよりも一定の場所にためておくことの方が難しいと言われています。発電所で作った電気やご家庭の太陽光パネルで発電した電気も、作った端から送電線を通ってどんどん流れていってしまいます。
蓄電池があれば発電した電気を蓄えておけるので、いつでも自由に使えるようにしておくことが出来ます。
蓄電池は何処で使われているの?
蓄電池にも使われている原料や仕組みによっていくつか種類があります。
家庭用蓄電池はリチウムイオン電池という種類の電池になるのですが、同じ種類の電池として身近なところで使われているのは、スマートフォンなどのバッテリーですね。
従来の二次電池と違い小型で充電にかかる時間も短くて済むので、急速に普及しています。
最近では電気自動車やハイブリッドカーにも使われるような大容量のバッテリーも開発されています。
原料のコバルトが産出量が少なく、原料費が高いことと、スマートフォンや電気自動車なども含めたリチウムイオン電池自体の需要の高まりもあって値段がなかなか下がらないというのが現状です。コバルトの代替原料の開発というのが今後の課題といったところでしょうか。
家庭用蓄電池が急に注目されているわけ
今までは屋根に載せている太陽光パネルで発電した電気はお家の中で使える分は使って、余った電気は電力会社に売電しておけば、1kwhあたり48円といった高い金額で買い取ってもらえました。固定買取制度が適用されている間は、自分たちが電力会社から買う電気よりも高い金額で買い取ってもらえる仕組みでしたので、発電して余った電気はどんどん電力会社に送電していれば良かったのです。
固定買取制度が始まったときに電力会社と売電契約を結ばれたご家庭様は、2019年11月をもって期間満了となりました(いわゆる卒FIT)。直前に発表された期間満了後の余剰電力の買取金額はなんと1kwhあたり8円~10円。今までの売電価格と比べると約6分の1に!
今までは太陽光でつくった作った電気は売る方が価値が高かったのですが、これからは「作った電気は自宅で使えるだけ使う」いわゆる「自家消費」に回した方が経済的にもメリットが大きいのでは?というように考える方が増えてきました。
太陽光パネルだけでは作った電気を蓄えておくことは出来ません。そこで、この2019年問題に対する1つの解答として、作った電気を一時的にでも蓄えておける蓄電池が注目されるようになりました。
2019年11月に卒FITを迎えた太陽光ユーザーは全国で約53万件もいますし、これからも毎年どんどん増えていきます。これからも蓄電池の需要は高まっていくのは間違いないでしょう。
蓄電池の種類は大きく分けて2種類
蓄電池は大きく分けて「単機能型」と「ハイブリッド型」の2種類に分けられます。
単機能型は、今の太陽光パネルのシステムはそのままに設置出来ます。こちらのタイプは太陽光パネルを設置していないご家庭様でもご利用いただけます。
ハイブリッド型は太陽光発電のパワーコンディショナーと蓄電池が一体型になっているものです。電気の変換効率も良いですし、太陽光発電の古くなったパワーコンディショナーも交換できるという点で優れています。
ただ、既存の太陽光パネルとの相性によっては設置出来ないタイプのものがあったり、太陽光パネルの保証期間中の場合は保証が切れてしまうこともあるので、設置にあたって注意が必要です。
蓄電池を使うデメリット
さて、ここからは蓄電池を使っていくうえでのデメリットを見ていきましょう。
設備費用がかかる
蓄電池の設置費用も年々下がりつつありますが、まだまだ大きな費用をかけないと設置出来ないのが現状です。
いつかは壊れる
蓄電池にはサイクル寿命というのがあります。100%充電された状態からと電気を放電して0%まで使い切ることをを1サイクルとします。
最新の家庭用蓄電池のサイクル寿命は約6,000回~12,000回と言われています。一日一回は充放電すると考えると、完全に使えなくなるのは15年~30年程度でしょうか。
スマートフォンや携帯電話などで経験があると思いますが、年数が経過すると電池の容量が少しずつ減ってきますよね?故障はしなくても、蓄電池の容量が少しずつ減ってきてしまうところも蓄電池のデメリットと言えるでしょう。
設置スペースが必要
低容量の蓄電池は屋内設置型のものが多いです。ブレーカーなどの位置を確認しながら蓄電池を設置するのに最適な場所を見付けて設置する必要があります。
大容量のものになると屋外設置になります。大きさはエアコンの室外機よりも少し大きいくらいのものです。オール電化でエコキュートを設置されているご家庭様では、問題なく設置出来るくらいの大きさですが、エコキュートでいっぱいいっぱいという場合には設置出来ないという可能性もあります。
蓄電池を使うメリット
続いて、蓄電池を導入することのメリットをお伝えしていきます!
使い方次第では電気代を削減できる
オール電化やエコキュートをお使いになられているご家庭様では、蓄電池にためた電気を使うことで昼間の電気代が高い時間帯の電気を買わなくて良くなるので、電気代を削減することが出来ます。
また、電力会社から購入する電気の量が減るので、将来的に電気代が高騰していってもあまり影響を受けなくて済みます。
太陽光パネルの発電量が多ければ、夢の電気代0円生活も実現可能です。
災害時に使える
蓄電池を設置する一番大きなメリットは災害などで停電してしまったときでも、蓄電池にたまっている電気を使うことが出来るので、普段と変わらない生活をすることが可能だという点です。
大容量の蓄電池であれば1~2日は停電前と変わらずに生活できるようなものもございます。非常時の備えとして、とても頼もしい存在だということは間違いないです!
電気代が安くなる深夜に充電できる
パネルの発電量が少なかったり、太陽光発電を設置していないご家庭様でも、単価の安い深夜電力を蓄電池に充電して、昼間の電気代が割高な時間には蓄電池にたまった電気を使うようにすることで電気代の節約に繋がります。
蓄電池とはのまとめ
蓄電池についての簡単な説明と、設置した際のメリット・デメリットについてまとめていきました。
簡単にまとめますと・・・
・太陽光発電の固定買取期間が終わったご家庭を中心に蓄電池を導入するご家庭が増えてきている
・蓄電池を導入すると、電力会社から買う電気の量を減らすことが出来る。電気代が高騰したとしても大きな影響を受けなくて済むので、結果的に電気代の節約になる可能性大!
・経済的なメリットだけでなく、災害時の備えとして非常に優れているという大きなメリットがある
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第二回⇒家庭用の蓄電池の耐用年数はどれくらい?長く使うためにやるべきこと
第三回⇒蓄電池の種類っていくつあるの?最適な蓄電池の選びかた
第四回⇒蓄電池の価格はどれくらい?メーカー別で調査してみた!
第五回⇒蓄電池の寿命って何年が限界?長く使い続けるためのとっておきの方法
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