蓄電池選びで失敗したくない!失敗の原因と解決するための方法を公開
2021/07/25
最近、「蓄電池って何をどうやって選んだら良いか分からない」など、蓄電池に関するお問い合わせを頂くことが増えてきました。
蓄電池選びは他の電化製品とは違い、作っているメーカーも種類もたくさんあります。
分からないことがあって当然です。
今回は、蓄電池選びで失敗してしまう理由や迷ってしまった時の解決策をご紹介します!
目次
蓄電池選びに失敗!多くの理由について
「蓄電池を購入しようと思っているけど、高い物だし失敗したくない!」と思っておられる方がほとんどだと思います。
蓄電池選びに失敗してしまう理由について、独自の調査を行ったのでみなさんお伝えしておきましょう!
設置スペースが失敗
蓄電池を設置するためには、スペースが必要です。
大容量の蓄電池になると高さが1mを超え、重さが200kgを超える商品もたくさんあります。
契約をして工事当日に、設置場所が無いという方も居られます。
そのようなトラブルが起きる原因は、業者側にもお客様側にもあります。
家の中で商談することが多いため、業者も設置スペースの説明を省いてしまったり、お客様の方も自分の選んだ蓄電池の性能や価格に興味があるので、設置スペースの質問を忘れてしまう方が多いようです。
商談をする時は、必ず設置場所の話をしましょう!
設置金額が高すぎて失敗
蓄電池を設置するための費用は高額です。
蓄電池は、さまざまな機能を組み合わせて力を発揮するので、どの機能を選ぶかによって価格は変わってきます。
費用で失敗された方の多くは、「本体以外にいろいろな部品代が請求されて以上金額が高くてびっくりした。」と言って居られる方がほとんどでした。
○設置金額が高すぎて失敗しないようにするためのポイント
・業者から貰った見積書の初期費用の中に、蓄電池本体以外にどんな費用が掛かっているかを確認する。
・総合計金額だけではなく、細かい内訳まで確認する。
・相見積もりを取って、適正な金額か確認する。
施工不良によるトラブル
太陽光発電と同様に蓄電池でも、ときどき施工不良があるようです。
○蓄電池の施工不良例
・蓄電池を設置場所に搬入するための養生が不十分だったため、家の外壁が剥がれてしまった。
・配線工事にミスがあって、蓄電池本来の性能が発揮出来なかった。
・元々あったパワーコンディショナーを撤去してもらう予定だったが忘れられてしまった。
などが多いようです。
○施工不良を防ぐためのポイント
・業者と工事前や工事後にしっかりコミュニケーションを取る。
・信頼出来る業者を探す。
今はネットで業者を探す時代になっているので、施工実績などを多く更新しているところは業者は、施工件数も多いので安心できます!
電気料金が思ったよりも安くならない
蓄電池を導入したのに、「電気代が安くならない」という失敗は多いようです。
それは、なせでしょうか?
答えは、料金プランが変更されていないからです。
蓄電池は、太陽光発電で出来た電気を昼間使いながら貯めて、電気代の安い夜間の電気を貯めて使うシステムになっています。
つまり、昼間の電気代と夜間の電気代に差を作る「時間帯別電灯契約」に切り替える必要があります。
エコキュートや太陽光発電を導入されている方は、「時間帯別電灯契約」になっているので、電気代の安い夜間の電気を貯められるので電気代が安くなります。
蓄電池を付けてから料金プランを変更していない方は、昼間は太陽光発電の電気を蓄電するので良いのですが、発電しない夜間の電気代は安い状態なっていないので、思ったより電気が安くならない原因です。
○電気代が安くならなかった方の対策は、
・エコキュートや太陽光発電を設置させていない方は、設置した業者に料金プランの変更を依頼しましょう!
・蓄電池を設置する前に、業者と電力プランについて話をしておきましょう!
使わないくらい大容量の蓄電池を選んでしまう
蓄電池は、さまざまな種類があるので「価格が高い」からと言って良いとは限りません。
大容量になればなるほど、本体価格は高額になるため導入コストを回収できない可能性も出てます。
例えば、4kW発電出来る太陽光発電で、年間発電量約4400kWhとした場合、1日の発電量は約12kWhになります。一日の電気使用量が3kWhだったとしたら残りは9kWhになります。
この余った電気を全部蓄電池に貯めようと思うと、蓄電容量が9kWhの蓄電池が必要です。
太陽光発電の発電量に合わして蓄電池を選ぶことが重要です。
発電量に合わせた蓄電池の容量について表にしていますので参考にしてみてください。
発電量 | 蓄電容量 |
3kW以下 | 7kWh以下 |
3~5kW | 7~10kWh |
5kW以上 | 10kWh以上 |
蓄電池選びで失敗しないために
蓄電池には、さまざまなメーカーや種類があります。
蓄電容量だけでは、蓄電池を決めることは難しいです。
みなさんが蓄電池選びに失敗しないためには、何を意識すれば良いかお話します!
蓄電池を設置する目的をはっきりさせる
○蓄電池を設置する目的を大きく分けると次のようになります。
・電気代の節約
・停電した時の対策
が主な目的です。
太陽光発電を設置してから10年経つと売電価格が下がるので、「太陽光発電で発電した電気を全て自分の家で使いたい」「売電期間は残っているけど深夜電力と太陽光発電で発電した電気を貯めて電気代を節約したい」と考えている方に向いている商品です。
停電になればすべての電化製品使えなくなるので、高齢の方や小さなお子様が一緒にお住まいのご家庭では、「電気が無いと不安」と思う方がたくさんおられると思います。
「停電の時も電気が使えるようにしておきたい」と考えている方におすすめの商品と言えます。
つまり、どちらを主な目的として蓄電池を購入するかによって、蓄電池の選び方は変わってきます。
目的をはっきりさせてから検討することをおすすめします。
蓄電池の仕組みや相場を知っておく
蓄電池は、「単機能型」「ハイブリッド型」の2種類に分けることができます。
単機能型は、太陽光発電のパワーコンディショナーとは別に蓄電池用のパワーコンディショナーを設置するので、太陽光発電を設置して10年未満の方におすすめです。
ハイブリッド型蓄電池よりも初期費用を抑えることが出来ます。
2種類のパワーコンディショナーを経由して蓄電池に電気を貯めるので、「変換ロス」が多くなります。
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電を設置してから10年以上の方におすすめです。
太陽光発電のパワーコンディショナーの寿命は約10~15年と言われています。
そのタイミングで、ハイブリッド型蓄電池を購入すれば太陽光発電のパワーコンディショナーと蓄電池用パワーコンディショナーを別々に買う必要がなくなりますので、将来的にはハイブリッド型蓄電池の方が経済的にメリットが出やすくなっています。
1つのパワーコンディショナーを経由して、蓄電池に電気を貯めるので「変換ロス」は少なくなります。
単機能型蓄電池と比べると、ハイブリッド型蓄電池の方が初期費用は高いです。
蓄電池の機能が決まったら次は、「停電時の動作」です。
「停電時の動作」は「全負荷対応」「特定負荷対応」に分けることが出来ます。
「全負荷対応」とは、停電時に家中の電気が使えます。
「特定負荷対応」とは、停電時に一部の部屋でしか電気を使うことが出来ません。
「停電時の動作」が決まれば、次は「200v対応」にするかどうかです。
「200v対応」とは、200vの電源を必要とするエアコンやエコキュート、IHクッキングヒーターを停電時に使えるようにするかどうかで「200v対応」にするかしないかを決めます。
○もう一度簡単にお伝えすると、
・「ハイブリッド型」か「単機能型」のどちらかを決める。
・「全負荷対応」か「特定負荷」のどちらかを決める。
・「200v対応」にするかどうかを決める。
種類を絞っていけば、みなさんのご自宅にあった蓄電池を選んで頂くことが出来ます。
蓄電池の販売価格はメーカーによって違いますが相場は約100~200万円です。
これ以上高かったり安かったりすると怪しい業者かもしれないのでご注意を!
蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】蓄電池とは?仕組みや種類メリットデメリットを徹底解説!
設置場所を想定しておく
蓄電池は、「屋内」に設置出来るタイプと「屋外」に設置できるタイプの2種類あります。
蓄電容量が大きい物になると高さ約1m 幅約1.3m 奥行約30cm 重さ約230kgになる蓄電池もあるので、屋内に設置することは難しくなってきます。
屋外に設置するとなった場合は、「どこにスペースがあるのか」「どこにおけば邪魔にならないか」を前もって調べる必要があります。
商談しているときは、自分で選んだ蓄電池の性能や価格に目が行きがちですが、設置できないと始まらないですからね!
設置場所は思っている以上に大切です!
今現在の電気使用量を調べる
太陽光発電を付けている方は、電気使用量を太陽光発電の発電モニターを見れば分かります。
蓄電池は、太陽光発電で発電出来た電気を昼間使いながら貯めて、深夜電力の電気も貯めるシステムになっていますので、日中の電力使用量と夜間の電力使用量を知っておいた方が、ご自宅にあった蓄電池を選ぶことが出来ると思います。
信頼できる業者に相談する
蓄電池業界は、まだまだ新しい業界です。
蓄電容量や蓄電池の仕組みなど知らない業者が居ることも事実です。
1人で悩むよりも、専門家に相談して業者を選んでいきましょう!
蓄電池の業者選びで失敗しないためには
蓄電池は、高い買い物になるので販売してくれる業者選びは失敗したくないですよね!
失敗を防ぐ方法についてお伝えしておきましょう!
実績の有無で選ぶ
本格的に蓄電池業界がスタートしてまだ数年しか経っていません。
本当に信頼できる業者を見つけるの難しいかもしれません。
その中で信頼できる業者を見つけるために必要なのは、「実績が有るか無いか」です。
ホームーページを見ると、蓄電池の施工している業者であれば、必ず「施工実績」があるはずです。
「施工実績」が何件もあれば、信頼できる業者だと言えるでしょう!
安売りする業者は慎重に
「国からの補助金が出るので、今のうちに蓄電池設置しませんか?」「期間限定○○万円です」など、蓄電池を販売しようとする業者がいます。これは非常に怪しいです!
確かに国からの補助金は出ますが、工事完了後に申請をしてから何か月も掛かるので、今すぐ手元にお金が入る訳ではありません。
そもそも蓄電池は、安売りできる商品ではありません。
「少しでも安い方が良い」と思うのは当然ですが、本体の価格が安くても他の部品が高い場合もあります。
場合によっては、工事費用が入っていなかったり、保証年数が短かったり、修理は有償など蓄電池本体が安くする方法はいくらでもありますので、即決はせずに必ず「相見積もり」を取りましょう!
契約を急がせる業者は怪しいです!
メリットしか教えない業者は要注意
どんな電化製品にもデメリットはあります。
蓄電池の場合は、「設置場所が必要」「価格高い」などのデメリットがあります。
メリットだけを伝える業者は良い業者ではありません。メリットもデメリットしっかりと説明できる業者が本当の良い業者です!
蓄電池の失敗のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
蓄電池選びで失敗してしまう理由と解決策は、
蓄電池業界は、新しい業界なのでみなさんも業者も「知識不足」「説明不足」が主な原因でした。
みなさんも蓄電池を検討する時は、設置スペースやご自宅の料金プランなどはみなさんの方で確認できることなので事前に準備しておきましょう!
蓄電池が高価になるのは、「必要以上の容量や機能が付いた蓄電池を選ぶ」からです。
みなさんのご自宅にどの蓄電池が合うかを業者としっかりと話をして決めましょう!
1社で決めるのではなく、必ず相見積もりを取って販売価格は正しいのか見比べて、「この業者なら大丈夫!」と思える業者にお願いしましょう!
この記事を読んで、みなさんのご自宅にあった失敗しない蓄電池選びの手助けになればうれしいです。
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