エコキュートの室外機はうるさい?騒音トラブルの原因と対処方法をお教えします!
2022/06/14
こんにちは!エコの大臣です。
現在、国としても推進している新築ZEH住宅。その中でも最も採用率の高い給湯設備と言えばエコキュートです。
深夜電力を利用して、給湯にかかるコストを安く抑えることが出来るということで導入数も年々増加しています。
エコキュートの省エネ性能などメリットの部分に注目されがちですが、実はデメリットもあります。
その1つがエコキュートの室外機から出る運転音によるトラブル。
エコキュートを設置してしまったばっかりに、ご近所とトラブルになってしまうことも…。
そこで、今回はこのエコキュートから室外機から出る音の原因とその対処方法をお伝えします!
目次
エコキュートの音は室外機から出ている
エコキュートは沸かしたお湯を貯めておくための大きなタンクがあり、その横にエアコンの室外機と似たような機械がセットで付いています。
大きなタンクの方は中に水が溜まっているだけの様子。近くを通っても特に物音はしませんね。
一方、室外機の方はと言うと…。こっちはファンが付いていて、中でくるくる回って冷たい風が出てきます。どうやら音の出元はこの室外機みたいな機械のようですね。
室外機の正体はヒートポンプ
エコキュートのタンクとセットになっているこの機械は「ヒートポンプ」といいます。ヒートポンプはファンを回して空気を取り込みます。取り込んだ空気はヒートポンプの中で圧縮され高温にされます。この室外機はその熱を水に伝えてお湯を作るという働きをしています。
ヒートポンプ式を採用することで、従来の電気温水器よりもエネルギー効率が良くなりました。ただ、その分デメリットとして、貯湯タンクの隣にヒートポンプを設置する必要があります。
ヒートポンプに搭載されているファンが回るときに運転音が発生してしまいます。
エコキュートの室外機から音が出るのはいつ?
昼間にエコキュートの近くを通っても、音もなく静かだと感じることも多いと思います。エコキュートも四六時中ずっとうるさいというわけではありません。実はエコキュートから音が出る時間帯はある程度決まっているのです。
基本的には深夜から明け方
エコキュートは大きなタンクの中に沸きあがったお湯を一旦ためておき、そのお湯を一日を通して使っていく仕組みになっています。エコキュートは電気の給湯器ですので、お湯を沸かすとその分電気代がかかります。
エコキュートやオール電化を利用している家庭では、基本的には時間帯別に電気代が分かれているプランを契約しています。このオール電化向けの電力プランでは、深夜の時間帯の電気代が安くなる代わりに昼間の電気代は少し割高になっています。
そのため、エコキュートは電気代が安くなる深夜から明け方の時間帯に運転します。特に沸き上げが終わる直前の明け方4時~6時の時間帯には運転音が少し大きくなります。
日中はほとんど気にならない
日中はエコキュート以外の生活騒音も多いこともあって、エコキュートの運転音が気になることは少ないと言えるでしょう。更に、エコキュートが運転するのは夜間がメインです。逆に日中はほとんど動くこともなく、音もほとんど出ないので静かだと感じることが多いでしょう。
冬の方がうるさくなりやすい
エコキュートは給湯器です。お湯を沸かす機械になりますので、水温も外気温も低い冬場には、運転する時間も長くなりますので、音の出る長さや、音の大きさも大きくなります。
室外機からの音が原因で起こるトラブル
・室外機からは音が出ている。
・昼よりも夜中の方が音が大きくなりやすい。
・冬の方が運転音が大きくなる
ということはお伝えしました。実際にエコキュートから出る運転音でトラブルになった事例はどんなものがあるのでしょうか。具体例をもとにリアルなところをお伝えしていきます。
睡眠障害
エコキュートが運転する時間は主に23時~6時にかけての時間帯です。多くの方がお休みになられている時間にエコキュートが運転しているので、設置場所によってはエコキュートの運転音が睡眠の妨げになります。
実際にあった事例としては、エコキュートの設置場所が隣家の寝室の正面になっており、そこに住んでいる住人が不眠などの健康障害を訴えたという事例です。
中には、訴訟にまで発展し、判決でエコキュートの撤去が命じられた事例も存在します。
共振により家全体が揺れている感覚になる
音は、空気が振動することで伝わっていきます。エコキュートから音が出ているということは、室外機自体が振動しているということになります。
エコキュートの建付けが悪かったり、周辺に物がたくさん置いてあったりすると室外機の振動が家に伝わってしまい「共振」という現象を引き起こしてしまうことがあります。
地震が終わった後もしばらくは建物が揺れているような感覚がしばらく続くことがありますが、それと同じことがエコキュートの運転中にずっと続いてしまいます。
振動が続くと、頭痛やめまいなどの症状を引き起こすこともあります。
ご近所との関係が悪化する
室外機からの音で悩まされるのは自分の家族だけとは限りません。エコキュートの設置場所によっては被害の対象になるのは、隣家の住人になってしまう場合もあります。設置する前に事前に説明をして、理解を得られてから設置を決定するのが望ましいでしょう。
お隣の寝室に近い場所などに設置することは避けた方が良いでしょう。
また、室外機から出る空気は、外気温よりも低い空気が出てきます。そのため、隣の家の壁や車に当たって霜が付いたり、結露しやすくなってしまうこともあります。騒音以外にもこういったトラブルが発生することがあるということは知っておきましょう。
騒音トラブルの対処法
万が一、設置しているエコキュートがトラブルの原因になってしまったときには、どのように対処すれば良いのでしょう?
実際に皆さんが取られている対処方法をご紹介します。
耳栓や寝る場所を変える
「エコキュートの室外機から出る音が気になって眠れない…。」という場合には、耳栓をして寝るというのが、一番簡単に出来る対処法です。また、音に関して発生場所から距離を取るというのが最も効果的な対処方法になります。耳栓でカバーしきれないという場合には、違う部屋で寝るようにすることは必要になると思います。
防音フェンスや防振ゴムなどを付ける
室外機の正面に防音フェンスを付けたり、室外機の下に防振ゴムを敷いてエコキュートが振動するのを抑えることで騒音を抑えることが出来ます。
費用はかかりますが、騒音によるトラブルを防ぐ有効な手段として検討する余地はあるでしょう。
昼間にエコキュートを運転させる
夜間の就寝時の音が気になるという場合には、エコキュートを昼間に運転させるように設定してみるのも1つの手段です。エコキュートから出る音はエアコンなどの室外機と同じくらいの大きさです。そのため、深夜、就寝時などは特にうるさく感じるかもしれませんが、日中活動している時間帯であれば気にならない可能性も高いです。
エコキュートを移動させる
様々な対策をしても問題が解消しない場合には、エコキュートそのものを移設するという方法がございます。
エコキュートを移動させるのに十分なスペースがある場合には、設置場所を変えて対策してみるのも1つの手段です。場合によっては、基礎を打ち直したり、配管を延長したりする必要があるので、費用がかかることが多いです。
物理的に距離を取るというのが、騒音には最も効果的です。様々な対策をおこなっても症状が改善しないという場合の最終手段として検討してみて下さい。
エコキュートの設置前にご近所への説明をしておこう
自宅で出た被害はまだ対処が容易ですが、ご近所からのクレームは対処が難しいですよね。特に、エコキュートの場合は一度設置してしまうと簡単に動かすことが出来ません。そのため、取り付け工事前にご近所様への説明をして、理解を得ておくことが重要でしょう。場合によっては設置を依頼する施工業者にも協力してもらって、設置場所付近の住人の方に説明してもらいましょう。
既に設置したエコキュートを移設、撤去するとなると大きな費用もかかりますし、ご近所と関係が悪化してしまうと、今後生活していくうえでも何かとストレスになりますよね。
失敗しないためにも事前に、近隣住民の方にもきちんと理解を得ておくのが重要です。
エコキュートの室外機から異音がする場合は故障の可能性
エコキュートの運転音は40~50dbと、それ単独ではそこまで気になる大きさの音ではありません。しかし、内部の部品が劣化すると、室外機から出る音が大きくなることもあります。
音が大きくなる以外にも普段聞きなれないような「ガガガッ」と何か引っかかるような音や、「キーキー」と何かこすれてるような音がする場合には、内部で何かトラブルが起こっている可能性が高いです。
継続して異音が出続けているという場合には、点検や修理を依頼することをおススメします。
10年以上経っている場合は交換が必要な場合も
メーカーによる点検や修理をしても、異音がおさまらないという場合にはエコキュート本体丸ごとの交換が必要な場合もございます。
エコキュートからの異音は、交換時期を知らせるサインでもあります。10年以上経過しているエコキュートの場合は、異音以外の不具合も見られるようであれば、交換も視野に入れて検討することもおススメします。
エコキュートの室外機うるさいのまとめ
今回はエコキュートの室外機から出る音がうるさくて気になるという方向けに、音の原因や対処方法などについて解説していきました。
室外機からの騒音はエコキュートのデメリットの1つです。騒音によるトラブルを避けるために一番重要なのは「設置前の確認」です。
設置前に周辺環境をきちんと確認し、場合によってはエコキュートの設置自体を取りやめるということを視野に入れて考えて下さい。後々、トラブルが発生してからの対処となると費用も手間も余計にかかることになります。
便利なエコキュートにもデメリットはあるということをあた
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