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エコキュートの水圧が弱いのはなぜ?原因や対策法

2023/03/09

こんにちは!エコの大臣です!

「エコキュートに変えたらシャワーがちょろちょろしか出ない!弱い!」という不満の声やレビューを見かけることも少なくありません。個人の体感もあるので、あまり気にしたことがないという方ももしかすると居るかもしれませんが…。

実は他の給湯器と比べてエコキュートのシャワーの水圧が弱いというのは、きちんとデータで示されており、エコキュートのデメリットの1つなのです…。

「オール電化に興味はあるけど、水圧が弱いのは困る」とエコキュートを不便に思っている方も意外に多いようです。ただ、機種選びや工夫次第では改善することも出来る問題なのです。

そこで、今回はエコキュートの水圧が弱い原因や、対策法などについて詳しくお伝えしていきます。

 

エコキュートの水圧が弱いのはなぜ?

まずは、どうしてエコキュートの水圧が弱いのか。その謎について迫っていきましょう。エコキュートの水圧が弱い理由はエコキュートがお湯を作る仕組みそのものに関係があるのです。

そもそも給湯器がお湯を出す仕組みは大きく2つに分けられます。水道水を強い火力で瞬間的にお湯にしてそのまま出湯する「水道直圧式」と呼ばれるものと、一度沸かしたお湯を大きなタンクに貯めておき、それを水道水と混ぜて適温にしながら使う「貯湯式」の給湯器の2つに分かれます。ガスや灯油式の給湯器は「水道直圧式」、エコキュートは「貯湯式」を採用しています。

通常、水道水の圧力は500kPaほどあるのですが、エコキュートの貯湯タンクはそこまでの圧力に耐えられない仕様になっており、減圧弁という部品を使って強制的に180~190kPaまで水圧を抑えています。

そのため、エコキュートからお湯を出すときはどうしても水圧が低くなってしまうのです。

 

エコキュートの水圧が弱いとダメなの?

エコキュートがいくら水圧が弱いとはいえ、お湯は沸かせるし、お風呂にお湯を張ることは問題なくできます。水圧が弱いことを不便に感じる場面をいくつか確認しておきましょう。

 

シャワーが弱い

「エコキュートにしたらシャワーが弱くなった」という不満が一番多く聞かれます。先ほどもお伝えした通り、ガス給湯器と比べると半分くらいの圧力しかありませんので、勢いのあるシャワーは出づらいです。水圧が弱すぎると毛穴に詰まった汚れや髪に付いたシャンプーなども洗い流しにくくなるため、不快に感じるかもしれません。

 

作業に時間がかかる

お湯の勢いが弱いので、ジャーっと勢いよく洗い流したりするのには向いていませんね。そのため、お風呂や食器などを洗った後の泡を流すのに時間がかかってしまいます。あまり時間が無くて「早く済ませたいのに!」と思っているときほど嫌になりますよね…。

せっかちな人には特に不便に感じるかもしれません。

 

エコキュートとその他給湯器の水圧は違う?

エコキュートとその他の給湯器とでは、根本的な水圧も違います。エコキュートのように1度沸かしたお湯をタンクに貯めておく「貯湯式」の給湯器は、タンク自体が水道水の水圧に耐えられるように減圧弁という部品を使って水圧を抑えています。

そのため、水道水を直接温めてそのまま出湯するガスや灯油式の給湯器と比べるとどうしても水圧は劣ります。エコキュートと貯湯式給湯器の水圧の違いを表にしてみました。

給湯器の種類エコキュートガス給湯器
給湯方式貯湯式水道直圧式
最大水圧180~190kPa500kPa

数字で見ると結構違いますよね。エコキュートの方はガス給湯器の半分以下の水圧しかないことになります。シャワーの水圧にもこだわりたいという方はエコキュートは避けた方が無難かもしれません。

 

住まいによってエコキュートの水圧は異なる?

水圧は給湯器だけで決まるわけではありません。ガス給湯器が最大で500kPaの圧力が出せるのは事実ですが、元から家に引き込まれている水道の圧力が低い場合はその性能を十分に発揮することが出来ません。もともとの水道の圧力自体はお家の立地条件によって左右される部分が大きいです。

一般的に水源地からの距離が遠かったり、高台にあるお家などでは水圧が弱くなってしまうことがあります。また、住宅密集地や飲食店街などが近くにあると、時間帯によっては水圧が下がってしまう可能性もあります。立地の問題で水圧が低くなっている場合は、お風呂のシャワーだけでなくトイレや台所など家全体で低い水圧でしか水が出ないようになっています。

このような住宅事情が原因で水圧が下がっている場合は給湯器を交換したとしても症状が改善する可能性は低いので、ご注意ください。あまりにも気になる場合は、水道局に問い合わせてみましょう。

 

エコキュートの水圧を改善する7つの方法

「エコキュートの水圧が低くて不満」、「エコキュートを導入しようと思っているが、水圧が低いなら対策したい」というお考えをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。エコキュートの水圧が低くてお困りの方へ、試してほしい有効な対策方法を7つお伝えします。

 

設定温度をあげる

まず、一番手軽に出来るのがリモコンの設定温度を上げることです。設定温度が低い状態だと、エコキュートから出てくるお湯の温度が高くなります。エコキュートからは減圧弁があるので、低い圧力のお湯しか出ませんが、お湯の温度が高いと温度調整のために水道水を混ぜる割合が増えます。水道水の方が圧力が高いので、シャワーの圧力も若干改善します。

ただし、給湯温度を上げるとお湯の消費量が多くなるので、電気代が高くなります。また、高温のお湯が出てくるので小さいお子様や高齢者の方がいらっしゃる場合はご注意ください。

 

シャワーヘッドを変更

エコキュートのシャワーの水圧が気になるという場合には、低水圧用のシャワーヘッドに交換するというのもおススメです。低水圧用のシャワーヘッドはヘッド部分が小さかったり、穴の大きさを小さくしたり、減らしたりすることで圧力が高くなり、勢いよくシャワーが出るように設計されています。

いろいろな種類のシャワーヘッドがありますので、ホームセンターやネットの口コミなどを見て良さそうなものを購入しましょう。

 

給湯加圧ポンプの活用

どうしてもエコキュートの水圧が弱いという場合には、給湯加圧ポンプを取り付けて圧力をアップさせることも可能です。場合によっては本来難しいとされている3階部分でのシャワーなども可能になります。エコキュートの種類によっては加圧ポンプと併用できない製品もありますので、詳しいことはエコキュートを取り付けた工務店やメーカーに問い合わせてみるのが良いでしょう。

 

フィルターの詰まりを解消する

シャワーヘッドの目詰まりやフィルターの汚れが原因でシャワーが出づらくなっている場合もあります。定期的に内部を清掃して清潔な状態を保っておきましょう。

 

止水栓の調整

蛇口の水漏れや給湯器の点検や修理の際に、止水栓と呼ばれる水道の元栓を閉めてから作業をすることがあります。作業後に止水栓を開けきっていなかったりすることで以前より水の出が悪くなってしまうことがあります。最近、こういった作業をしてもらった記憶がある場合には、一度確認してもらった方が良いでしょう。

 

複数箇所でお湯を使わない

お湯を2か所以上で同時に使うと勢いが弱まる可能性が高いです。例えば、お風呂でシャワーを使っているときに、台所でお湯を使って洗い物をしようとするときです。給湯器から出たお湯は最初一本の配管から出ていますが、複数箇所で同時にお湯を出すと、それを2か所、3か所と分岐したところにお湯を分けるかたちになるので、それだけ元の水圧よりも弱くなったり、どちらかはお湯が出ないということが起こります。

水圧を保ちたい場合は、時間帯をずらしてなるべく同時にお湯を使わないように意識しておきましょう。

 

エコキュートの交換

最終手段としてはエコキュートを交換してしまうしかないでしょう。10年以上前につくられたエコキュートと比べて水圧の強い「高圧力型」のエコキュートも登場しています。今まで180kPaほどしかなかったエコキュートの水圧が280~320kPaと約1.8倍にまで上昇しています。

もし、今使っているエコキュートの圧力が低くて悩んでいるという場合は、買い替えの際に「高圧力」と書いてあるエコキュートをお選び頂く事をおススメ致します。

 

突然エコキュートの水圧が弱くなったら?

昨日まで普通だったのに、突然水圧が弱くなってちょろちょろしかシャワーが出ないということがあります。

考えられる原因としては、「どこかで水漏れしている」、「止水栓が閉まっている」などが挙げられます。水漏れの場合は、リモコンにエラーが表示されたり、エコキュートや配管の周辺に水が溜まっていることが多いです。放っておくと水圧が弱くなるだけでなく、エコキュート本体の故障につながる場合もありますので、気が付いたらすぐに専門の業者に連絡して点検・修理を依頼しましょう。

止水栓に関しては、トイレのリフォームや修理などの際に、止水栓を閉めてから作業をすることがあります。そのときに閉めた止水栓が開ききっていなくて、以前よりも水圧が下がっているように感じることがあります。近々にそういった作業を行なった場合には、再点検してもらうように依頼しましょう。

エコキュートの水漏れに関する詳しい記事はこちら⇒給湯器の水漏れは何が原因?大惨事にならないためにやるべきこととは

 

水圧が強いエコキュートおすすめ3選

エコキュートも導入され始めて約20年が経ちます。その間に、改良を重ねており水圧が高いタイプのエコキュートも販売されています。

水圧に着目して選ぶ場合のおススメエコキュートを3つご紹介します。

 

日立エコキュート ナイアガラ出湯シリーズ

日立のナイアガラ出湯シリーズの最大の特徴は、ガス給湯器などと同じく「水道直圧式」を採用しているところ。そのため、初めてエコキュートを導入される方でも、シャワーの水圧などに違和感を感じることなく使用することが出来るようになっています。

また、水道直圧式を採用している利点の1つとして、水道から出てくるお湯を飲用に用いることが出来るようになっています。一般的なエコキュートから出るお湯は一度沸き上げているので、水道水として飲用には適していないとされています。しかし、水道直圧式を採用している日立のエコキュートは水道水を直接温めて出湯するので飲用も可能です。エコキュートの中で水道直圧式を採用しているのは日立だけです。

 

ダイキンエコキュート パワフル高圧タイプ

貯湯式のエコキュートの中で最も水圧が高いのがダイキンのエコキュートになります。最大水圧は320kPaで、通常タイプのエコキュートの約1.8倍となっています。

3F部分でのシャワーも使えるようになっています。水道直圧式ほどではありませんが、十分な水圧が確保できるでしょう。

と、カタログには書いてあるのですが、ダイキンエコキュートはあまり高低差に強くないイメージなんですよね…。設置の際に配管うねるとすぐにエラー出る気がする…。

お風呂が2階とかになるとダイキンエコキュートは避けた方が良いかもしれません…。

 

東芝エコキュート パワフル高圧タイプ

シャワーの水圧にこだわりたいなら東芝エコキュートもおススメです。最大水圧は300kPaとダイキンと比べるとやや落ちますが、東芝エコキュートは高低差があってもきちんとお湯が出るのが特徴です。

2F部分にお風呂があっても問題なく使用することが出来ます。パワフル高圧タイプはお風呂のお湯張りのスピードも通常タイプと比べるとスムーズに出来るようになっています。

水圧にほとんど違いはありませんが、高低差があるとエラーが出る場合があるので、お湯を使うところが1Fに集中している場合はダイキン、2F以上でもお湯を使ったりする場合には東芝の方がおススメです。

 

エコキュートの水圧のまとめ

今回はエコキュートの水圧に関する情報をお伝えしていきました。

簡単にまとめますと…

・エコキュートの水圧はガスや灯油の給湯器と比べると落ちる。

・シャワーヘッドを交換したり、設定温度を上げたりすることで多少は調整可能。ただ、最終的にはより圧力の高いタイプのエコキュートに交換するのが良い

・エコキュートの水圧TOP3は日立、ダイキン、東芝。

水圧に関しては感じ方に個人差も大きいので、通常タイプのエコキュートでも違和感なく使えるという方もいれば、どうしても耐えられないと不満に思う方もいるようです。

今のエコキュートの水圧が低くてお困りの場合は、買い替えの際に高圧力型のエコキュートに切り替えるのが良いでしょう。

 

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この記事を監修した人: 清家 和馬
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