【初心者必見!】エコキュートと蓄電池を併用する意味はある?メリット・デメリットを紹介!
2024/11/23
「エコキュートがあるからやっぱり蓄電池もあったほうがいいですか?」、「エコキュートと蓄電池を併用するメリット・デメリットはなんですか?」、「エコキュートと蓄電池を併用して使ったほうが良い人はどんな人ですか?」、「エコキュートと蓄電池を併用して使いたいけど少しでも安く購入する方法はないですか?」など、電気代の上昇や災害対策を考えてエコキュートと家庭用蓄電池の併用したい人たちから問い合わせが増えてきています。
エコキュートと家庭用蓄電池を併用して使うと得られるメリットは非常に多いです。
ですが、併用して使う事によって発生するデメリットもあります。
そこで今回は、エコキュートと家庭用蓄電池を併用するメリット・デメリットだけでなく、併用したほうが良い人や少しでも安く購入する方法について詳しく説明します!
目次
エコキュートとは?
エコキュートとは、2001(平成13)年に給湯メーカーであるコロナが、電子部品メーカーであるデンソー(DENSO)が開発した技術をもとに家庭用エコキュートとして販売を開始した電気給湯器(自然冷媒ヒートポンプ給湯器)を指します。
エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプの2つのシステムが構成されていて、ヒートポンプユニットは大気中の熱を集めて二酸化炭素などの冷媒と呼ばれる物に熱を伝えて、ヒートポンプユニット内の圧縮機で圧縮した熱を放出する役割を担っています。
ヒートポンプユニット内で作られた熱を使ってお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めて使うのが主な使い方です。
エコキュートが販売される前に主力だった電気温水器よりも約3分の1の電気でお湯が作れるようになって日本全国に普及しました。
2023(令和5)年8月には総出荷台数が900万台を超えるなどこれからも普及していくと見られている給湯器の1つでもあります。
エコキュートと電気温水器に違いに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年度】エコキュートのと電気温水器の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説!
蓄電池とは?
家庭用蓄電池とは簡単に言えば、充放電できる2次電池を指します。
仕組みは、電解液という液体のなかに+極と-極と呼ばれる電極があってそれら科学反応を起こすことで充放電ができます。
家庭用太陽光発電システムで発電された電気を高額な売電単価で買い取ってくれる固定価格買取(FIT)制度が、2019(令和元)年11月頃から順番に終わり始める2019年問題をきっかけに普及し始めました。
売電単価が最も高い時と比較すると、約3分の1~約7分の1まで下がる家庭が増えたため、売電よりも家庭用蓄電池に家庭用太陽光発電システムの余剰電力を貯める家庭が増え始めました。
2024(令和6)年11月現在では、多くのメーカーが家庭用蓄電池を販売しており、家庭用太陽光発電システムの総発電量や余剰電力などを考えて様々な蓄電池が選べるようになっています。
エコキュートと蓄電池を併用するメリット
エコキュートと家庭用蓄電池を併用するメリットは全部で3つあるので詳しく説明します!
電気代が節約できる
エコキュートと家庭用蓄電池を併用して得られる1番のメリットは電気代の節約です。
給湯器をエコキュートに変更すると、電気の料金プランが今までの「従量電灯契約」から昼間の電気が高くなって夜間(23時)~翌朝7時までの電気代は安くなる「時間帯別電灯契約」に切り替わります。
関西電力のはぴeタイムRにおける昼間の電気代は約29円に対して、夜間の電気代は約15円のため金額差は約半分です。
夜間の安い電気代でお湯を沸かせたり、家庭用蓄電池の充電したりできます。
安い電気で充電された電気を家庭用太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降や発電量が不十分な時に放電すれば電力会社から電気を買う必要なくなるため電気代を節約できます。
家庭用蓄電池に貯められている電気をエコキュートに使えば夜間の電気も買う必要もなくなるためさらに電気代を節約できる可能性が高くなります。
<関西電力はぴeタイムRの価格表>
参考資料;関西電力はぴeタイムR HP
災害時でもお湯が使える
エコキュートは貯湯式の給湯器のため災害発生時にお湯や水が残っていれば、飲料水としては使用できませんが生活用水としては使用できます。
エコキュートをはじめとする全ての給湯器は電気で動いているため、停電が発生すると使用できなくなります。
ですが、家庭用蓄電池に貯められている電気をエコキュートでも使えるようにしておくと、災害時でもお湯を沸かして入浴可能も可能です。
災害時でもお湯を使いたい人には、エコキュートと家庭用蓄電池の併用はおすすめです。
両方とも太陽光発電との相性がいい
エコキュートを設置すると昼間の電気代が高くなる料金プランに切り替わるため、昼間の在宅時間が長くなったり消費電力の多い電化製品を使うと必然的に電気代は高くなります。
ですが、家庭用太陽光発電システムがあれば昼間の高い電気を電力会社から買う必要が無くなるため電気代の節約ができますし、余剰電力がたくさんあれば昼間に沸きまして、深夜電力を買う必要がなくなるのでどちらにしても経済効果は出やすいです。
また、2022(令和4)年からは家庭用発電システムの余剰電力に特化した「おひさまエコキュート」が販売されるなど相性の良さが伺えます。
家庭用太陽光発電システムは、「電気を作ることが出来ても電気を貯めることはできない。」製品です。
余剰電力を貯めておくために必要なのが家庭用蓄電池です。
余剰電力をしっかり貯めることができれば1日を通して電気の自給自足ができますし、家庭用蓄電池の電気をエコキュートに放電すれば深夜電力か買わずにお湯を沸かせるため1日を通して電気代も抑えられるので、エコキュートと家庭用蓄電池は家庭用太陽光発電システムとの相性が良いと言えます。
エコキュートと家庭用太陽光発電システムの相性に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】オール電化と太陽光発電の相性が良いって本当?相性が良いと言われている理由を徹底解説!
エコキュートと蓄電池を併用するデメリット
エコキュートと蓄電池を併用すると電気代が節約できたり、災害時でもお湯が使えたりするなどのメリットがある反面デメリットもあります。
エコキュートと蓄電池を併用するデメリットは全部で6つあるので詳しく説明します!
設置費用が高い
エコキュートと蓄電池を併用して使う最大のデメリットは、設置費用の高さです。
エコキュートは、メーカーや性能、容量などによって異なりますが工事代込で40万円~80万円が相場です。
家庭用蓄電池は、メーカーや容量、災害時の電気を使う場所によって異なりますが、工事費込みで130万円~220万円が相場です。
そのため、同時に設置する場合200万円~300万円の費用が掛かります。
将来のことや災害時のことを考えると高くはない投資かもしれませんが、いつ起きるか分からない自然災害に投資するのは躊躇してしまいますよね。
設置費用が高いため家庭用太陽光発電システムがあっても蓄電池やエコキュートを設置できない理由の1つになっています。
エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
設置スペースが必要
エコキュートと家庭用蓄電池を設置する場合、ある程度の設置スペースが必要です。
2024(令和6)年11月現在販売されている戸建て用エコキュートで容量が一番小さい370Lの大きさはメーカーによっても異なりますが幅760mm×高さ1,820mm×奥行630mmの大きさがありますし、狭小地域にも設置可能な薄型エコキュートのサイズもメーカーによって異なりますは幅1,080mm×高さ1,890mm×奥行450mmあります。
どちらのエコキュートを設置するためにも今の給湯器周辺に1m程度のスペースが必要です。
2024(令和6)年現在販売されている家庭用蓄電池のなかには、小型軽量化されて屋内設置できる製品もありますが、容量が大きくなれば大きくなるほど重量も上がりサイズも大きくなります。
家庭用蓄電池業界で最も容量が多いニチコンの「ESS-U4X1」の容量は16.6kWhです。
ESS-U4X1のサイズは、幅1,060mm×高さ1,250mm×奥行300mmで重さは236kgあります。
家庭用蓄電池の設置場所は直射日光が当たらない北面が望ましいとされているため、自宅の北側に70cm~80cmの設置スペースが必要です。
エコキュートも家庭用蓄電池も設置するスペースが無ければ設置を断念しなければならないのがデメリットと言えます。
ニチコンの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池ニチコンの特徴は?寿命や価格・口コミを解説!
騒音問題になる可能性がある
エコキュートも家庭用蓄電池の問い合わせを頂くなかで時々質問されるのが「音は大丈夫ですか?」という内容です。
エコキュートは、大気中の熱を集める時にヒートポンプが稼働して音が出ますし、家庭用蓄電池も貯められている直流電流を各電化製品で使えるように交流電流に変換する時に音が発生します。
エコキュートも家庭用蓄電池も稼働している時の音は40db(デシベル)~50db(デシベル)と言われています。
これを私たちの身近な音に例えると、「静かな事務所」、「図書館」、「閑静な住宅街」、「エアコンの室外機の稼働時の音」などです。
日常の出来事に置き換えてみると「そこまで心配?」と思うかもしれませんが、エコキュートの稼働時間は電気代単価が安くなる23時~翌朝7時、家庭用蓄電池は放電時間が就寝時間帯になると気になる人も少ないはずです。
騒音問題にも発展しかねないため、エコキュートと家庭用蓄電池を設置する場合は、「音が反響しにくい場所」、「住宅密接していない場所」に設置すると良いでしょう。
エコキュートの設置場所に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの適切な設置場所とは?後悔しない設置場所をプロが解説!
寿命がある
エコキュートも家庭用蓄電池もテレビや冷蔵庫などと同じ電化製品のため、いつかは壊れて使えなくなります。
エコキュートの寿命は、設置場所や使用頻度によって異なりますが10年~15年と言われていて、寿命が近づいてくると不具合が起きて修理が必要になったり完全に壊れて使えくなったりします。
家庭用蓄電池の寿命もメーカーや設置場所や充放電頻度によって異なりますが10年~15年と言われていますが、エコキュートの寿命とは意味合いが異なります。
家庭用蓄電池の寿命とは、完全に壊れて使用できなくなるのではなく「充電性能の低下。」を指します。
充電機能低下するだけであって完全に壊れて使えなくなる訳ではないので安心してください。
ですが、エコキュートも家庭用蓄電池もずっと同じ状態で使えないことを考えるとデメリットと言えます。
エコキュートの寿命に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートの寿命は何年!?少しでも寿命を伸ばすための方法を詳しく解説!
蓄電池の選択肢が限られる
エコキュートと家庭用蓄電池を併用して使う場合は、選べる家庭用蓄電池の製品が限られるデメリットがあります。
併用して使う場合の家庭用蓄電池は「全負荷 200V対応」のみに限定されます。
全負荷とは、停電時に家中の電気をバックアップ出来る機能を指します。
また、200V対応とは200V電源を必要とする電化製品も動かせる性能を指します。
エコキュートは200 V電源が必要ですし、200V対応の家庭用蓄電池は全負荷の製品しかないため選択肢が限られます。
全負荷200V対応の家庭用蓄電池は、その他の性能を持っている家庭用蓄電池と比べて設置費用が高いというデメリットもあります。
電気が無くなる可能性が高い
エコキュートと家庭用蓄電池を併用して使うデメリットとして家庭用蓄電池に貯められている電気がすぐに無くなってしまう可能性が高いことです。
家庭用蓄電池は、満充電の状態であれば電気の使い方や容量によっても異なりますが、1日~4日間は電気が賄えます。
ですが、エコキュートはテレビや照明器具、冷蔵庫などと比べると消費電力が大きいため長期間に渡って家庭用蓄電池に貯められている電気を使うと電気が早く無くなる可能性が高いです。
エコキュートを5時間使った場合の消費電力は次の通りです。
1,500kW×5時間=7,500kWh(キロワットアワー)
エコの王様で番人気があるダイヤゼブラ電機の容量は、「7.04kWh」のため満充電になって使ったとしても約4時間~約5時間しか使えないと考えておいたほうがいいでしょう。
「充電されている電気が無くなったら再充電すればいいじゃない!」と考える人もいるかもしれませんが、すぐには満充電にはならないので、災害時などは家庭用蓄電池の使い方を考える必要があります。
※エコキュートの消費電力は1,500kWhで計算しています。
※エコキュートのみを使用した消費電力で計算しているため、その他の電化製品を使った場合は貯められている電気は早く無くなる可能性が高いです。
エコキュートと蓄電池を併用するべき人とは
家庭環境や家庭用蓄電池の使い方によってエコキュートと併用するべき人とそうでない人がいます。
エコキュートと家庭用蓄電池を併用するべき人の共通点は全部で2つあるので詳しく説明します!
災害対策がしたい
2024(令和6)年1月1日にあった能登半島沖地震をはじめ、日本では地震や大雨、大雪といった自然災害で停電が良く発生します。
災害対策としてエコキュートと家庭用蓄電池は効果が得られやすいです。
エコキュートは貯湯タンク式の給湯器のため、災害時にお湯や水が貯湯タンクに残っていれば飲料水としては使用できませんが生活用水であれば使用可能です。
家庭用蓄電池に貯められている電気をエコキュートに繋いでおけばお湯も沸かせますし入浴も可能です。
家庭用蓄電池があれば電気が復旧するまでの電気を賄えますし、電気の使い方によっては普段と変わらない生活を送れます。
災害対策をしたい人は、エコキュートと家庭用蓄電池を併用すると良いでしょう。
電気やお湯をたくさん使う
エコキュートを設置している人は、料金プランが時間帯別電灯契約という、昼間が高くなって夜間が安くなるプランに切り替わります。
エコキュートは貯湯タンク式の給湯器のためお湯を使い過ぎると湯切れします。
湯切れは沸き増しすれば問題は解決しますが、昼間に沸き増しすれば電気代が高くなりますが、家庭用蓄電池に貯められている電気を使えば電気代を抑えられます。
家庭用太陽光発電システムを設置していても毎月の電気代が高い家庭の場合、家庭用蓄電池を設置すると電気代の節約が可能です。
家庭用蓄電池の充電は家庭用太陽光発電システムに余剰電力と電気代単価が安い深夜電力を使って充電します。
その安い電気を家庭用発電システムが発電しなくなった夕方以降や発電量が気候や天気によって発電量が思わしくないときに放電すれば電力会社から電気を買う必要がなくなるため電気代が節約できます
お湯も電気もたくさん自宅で使う家庭では、エコキュートと家庭用蓄電池を併用して使うと良いでしょう。
少しでもエコキュートと蓄電池をお得に購入する方法
エコキュートは性能やメーカーや性能によって異なりますが40万円~80万円、家庭用蓄電池はメーカーや容量、性能によって異なりますが130万円~300万円の費用が掛かります。
安い買い物ではないので多くの人は、「少しでも安く買いたい。」と考えています。
エコキュートと家庭用蓄電池を少しでも安く購入する方法は、全部で2つあるので詳しく説明します!
見積もりを取る
エコキュートも家庭用蓄電池を少しでも安く購入するためには、2社以上から相見積もりを取りましょう。
相見積もりを取ることによって、金額だけでなく保証内容も比較できます。
「保証なんていらない。」と思っていてもエコキュートは水漏れや本体のエラーが家庭用蓄電池と比べて起きやすいです。
水漏れ修理だけでも2万円~5万円掛かりますし、本体のエラーで修理すると修理箇所にもよりますが2万円~20万円の費用がかかります。
保証があれば修理代金は無償なるので必ず保証を付けましょう。
また、相見積もりを取ることによって購入金額が適正かどうかも分かります。
あまりにも安過ぎると工事当日に見積金額に書いていない金額を請求されたり、黙って型落ち品を設置されていたりすることもあります。
良い物を安く安心して購入する為には相見積りを取ることは非常に重要です。
補助金を活用する
エコキュートや家庭用蓄電池を購入するとき補助金を使って購入すると設置費用を抑えられます。
2024(令和6)年現在、実施されている補助金は次の通りです。
エコキュートの補助金であれば、メーカーや性能によって異なりますが、8万円~13万円まで取得できますし、DRやDER補助金は50万円以上を補助して貰えます。
各種補助金は、先着順なので補助金を使いたい人は早めの検討をおすすします。
※給湯省エネ2024支援事業の電気温水器撤去加算は終了しています。
※Siiとは、一般社団法人環境共創イニシアチブの略称です。
まとめ
今回はエコキュートと家庭用蓄電池の併用に話をさせて頂きました。
エコキュートと家庭用蓄電池があれば災害対策ができたり光熱費の削減ができたりする優れた省エネ商材です。
逆に購入費用が高かったり、騒音問題が起きたりするデメリットがあります。
ですが、デメリットを補って余りあるメリットがエコキュートと家庭用蓄電池を併用することによって得られます。
エコの王様では、各メーカーのエコキュートと家庭用蓄電池を取り扱っておりますし、各種補助金申請ができる専門店でもあります。
今からエコキュートと蓄電池も購入を検討している人や寒くなる冬に向けてエコキュートの交換を検討している人は、是非一度エコの王様に問い合わせ下さい!
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