
【2025年最新版】オール電化とガスならどっちを契約するべき?費用やメリット・デメリットを紹介
2025/02/16
「オール電化とガス併用のどちらにするかを悩んでいるのですが、どっちが良いですか?」、「オール電化とガス併用のメリット・デメリットについて教えて欲しいです。」などオール電化とガス併用に関する問い合わせが増えています。
オール電化もガス併用もどちらもメリット・デメリットがあります。
そこで今回は、オール電化とガスならどちらを契約するべきなのかやそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく説明します!
目次
オール電化とガスならどちらを契約するべき?
まずはじめにみなさんにお伝えしたいのが、「オール電化住宅でもガス併用住宅でもどちらが100%正しい。」という事はありません。
家族人数も違えば、在宅時間、お湯を使う量など各家庭によって環境が異なるため一方的にメリットだけを聞いてすぐ契約してしまうのは避けた方が良いでしょう。
どんな製品にもメリット・デメリットは存在するので、デメリットも聞いた上で契約することをおすすめします。
オール電化のメリット・デメリットに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】オール電化とは?メリット・デメリットを徹底解説!
オール電化のメリット
オール電化のメリットは全部で4つあるので詳しく説明します!
光熱費が削減できる
オール電化最大のメリットは、光熱費の削減にあります。
ガス併用している場合は、ガス代の約7割~約8割が給湯が占めていると言われています。
給湯部分を同じ給湯器であるエコキュートに交換するだけで、今まで給湯に掛かっていたガス代が無くなるのでガス代を抑えれられますし、ガスコンロをIHに交換すると調理に使っていたガス代も0円になります。
エコキュートは、ヒートポンプユニットを使って空気中の熱を集めて圧縮し、その熱を使ってお湯を沸かすので電気温水器と比較して約3分の1の電気代でお湯を作れるので電気代も節約できます。
エコキュートにすると時間帯別電灯契約に切り替わるため、深夜帯(23時~翌朝7時)の電気代が安くなります。
深夜帯にお湯を沸かすので、電気代とガス代を合わせて3割~4割が削減できる可能性が高いです。
火事のリスクが低い
オール電化は、ガスや灯油をエネルギーにしてお湯を作りませんし、台所をIHにすれば火を使うことがないので屋内で何かを燃やすことが無くなります。
そのため、火事になること可能性も0に近いですし、物を燃やさないため不完全燃焼などが原因で起きる一酸化炭素中毒や二酸化炭素中毒などのガス中毒も発生しません。
また、ガスコンロから出る青い炎は最も温度が高いところでありながら、高齢者になるとその青い炎が見にくくなり火傷してしまう可能性もあります。
高齢者や小さな子どもが居る自宅や新築住宅ではオール電化の普及が進んでいます。
参考資料:福岡市介護実習普センターHP
ガスの基本料金が不要
オール電化は、一切ガスを使わなくなるのでガスの基本料金が不要になります。
支払先が電気一本化できるため管理が容易になったと多くのお客様からお声を頂いております。
新築住宅でガスを使用する場合は、自宅近くの太いガス管から自宅にガス管を引き込む必要があります。
引き込み工事には、立地条件などによって異なりますが数十万円の費用が掛かりますが、オール電化であれば建築段階で配線なども作れますので費用を抑えられます。
災害時の早期復旧が期待できる
「オール電化は電気だから災害に弱いから嫌だ。」とおっしゃっておられるがいます。
勘違いしないで頂きたいのが、エコキュートだけでなくガス給湯器や灯油ボイラーも動力源は電気のため停電が発生するとガス給湯器も灯油ボイラーも使えなくなります。
また、私たちの生活に欠かせない電気・ガス・水道の中で最も早くするのは電気です。
それに付け加えてエコキュートの貯湯タンク内には、タンク容量によって異なりますが2Lペットボトル約185本~約275本分のお湯が貯められていますので、2日~4日分の生活用水を賄えます。
エコキュートと災害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートは災害対策に最適って本当!?災害時の使い方やポイントを紹介!
オール電化のデメリット
オール電化にはもちろんデメリットもあります。
オール電化のデメリットは全部で3つあるので詳しく説明します!
昼間の電気代が高い
オール電化にすると昼間の電気代単価が高くなって夜の電気代単価が安くなる「時間帯別電灯契約」に切り替わります。
この深夜帯(23時~翌朝7時)の電気を使ってお湯を沸かすので光熱費削減ができるわけです。
関西電力のオール電化用料金プランである「はぴeタイムR」の昼間の電気代単価は1kWhあたり26.24円に対して、深夜帯は1kWhあたり15.37円と約11円の価格差があります。
電気代単価が高い時間帯に長い時間在宅したり消費電力が大きい電化製品などを使うと電気代は高くなるのがオール電化のデメリットと言えます。
<関西電力はぴeタイムR料金表>
※昼間の電気代と夜間の電気代の価格差は電力会社によって異なります。
※円・税込価格で表記しています。
参考資料:関西電力HP
設置費用が高い
オール電化のデメリットは、ガス給湯器やガスコンロと比べると高額であるということです。
ガス給湯器の購入費用は性能が良い物でも20万円~30万円、ガスコンロ11万円~14万円なのに対して、エコキュートは容量や性能によって異なりますが40万円~70万円、IHも性能によってことなりますが10万円~25万円の費用が掛かります。
総額にすると10万円~50万円程度違いが発生するためのがオール電化のデメリットと言えます。
エコキュートの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
停電時は電気以外の準備が必要
オール電化のみならずガス併用住宅の場合も停電時の備えが必要です。
特にオール電化の場合は、IHも電気で動いてるためガス併用住宅よりも大変さが増します。
万が一に備えてカセットコンロや懐中電灯やモバイルバッテリーの充電を満充電にするなどの備えをしておきましょう。
オール電化と停電に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】オール電化で停電して困ることとは?対策や準備物を解説!
ガス併用のメリット
ガス併用住宅のメリットは、全部で3つあるので詳しく説明します!
時間帯を気にせず電気が使える
ガス併用住宅の場合、従量電灯と言われる日本で最も利用されている料金プランです。
そのため、オール電化のように昼間の電気代が高くなって夜の電気代が安くなるようなことが無いので時間帯に関係なく電気を使用できます。
オール電化で電気代を節約するためは電気の使用時間帯を考えなければなりませんが、ガス併用住宅であればそういった縛りも無いため好きな時間帯に電気を使いたい人は、ガス併用住宅でメリットを感じるでしょう。
火力や水圧が強い
ガス併用住宅とオール電化住宅を比較した時に設置費用の次に比較されるのが「火力や水圧」です。
ガスコンロの場合は、直火で鍋やフライパンを温めるので揚げ物や煮物などを自宅で良くする人は、ガスコンロを好んで使われています。
また、ガス暖房器具は電気の暖房器具と比較すると暖まるのも早いですし、洗濯物をガス乾燥機に入れると電気より早く乾きます。
給湯部分に目を向けると、ガス給湯器は水道水を直接温めて出湯する水道直圧給湯方式を採用しているので蛇口やシャワーから出てくるお湯の水圧は500kPs(キロパスカル)なのに対して、エコキュートは貯湯タンクが500kPの水圧に耐えられないため減圧弁を使って出湯されるお湯の水圧は、180kPs~190kPsなので非常に弱いです。
2025(令和7)年2月現在販売されている、エコキュートの中には高圧タイプと言うのも販売されています水圧は最大でも330kPsまでしか無いのでガス給湯器には及ばないためガス併用のメリットと言えます。
エコキュートの水圧に関する詳しい記事はこちら⇒【初心者必見】エコキュートの水圧が弱いのはなぜ?理由や水圧を強くする方法を紹介!
都市ガスは安い
オール電化は光熱費やランニングコストの安さがピックアップされていますが、都市ガスを使用している場合はそこまで差は出ません。
都市ガスからオール電化へ切り替える場合は、メリットを感じにくいので注意が必要です。
特にここ数年間電気代が上昇し続けているので、オール電化にしていて冬場の電気代が今までよりも数万円高くなったというご家庭様も少なくありません。
ガス併用のデメリット
オール電化住宅と同じようにガス併用住宅にもデメリットはあります。
ガス併用住宅のデメリットは、全部で4つあるので詳しく説明します!
火事の可能性がある
オール電化住宅とは異なりガス併用住宅は、ガスや灯油を燃やしてエネルギーを作り出すため使い方を間違えると火事になる可能性が高くなります。
最近では、各ガス会社も火事対策としてガス漏れ報知器や安全装置などを各家庭に設置するようになったので以前と比較すると大惨事になることは少なくって来ています。
ですが、台所でガスを使用していて不注意で衣服に燃え移って火事になったり油に引火して台所が燃えたりするなどの報告はいまでも後を絶ちません。
小さな子どもや高齢者が同居している家庭で火の気が気になる人はオール電化にしたほうが良いでしょう。
ガスと電気の基本料金が掛かる
オール電化は支払い先が電気1本になるため光熱費の管理が楽になる人が多いです。
それに対して、ガス併用住宅の場合はガスを使用しなくても基本料金が掛かりますし、使用すれば使用料も掛かります。
金額にすれば小さいかもしれませんが、光熱費削減を強く意識したいのであればオール電化にするほうが良いでしょう。
プロパンガスは高い
「いまどきプロパンガスを使っているの?」と感じた人もいるかもしれませんが都市ガスが普及していない地域では今でも多くの家庭でプロパンガスを使用しています。
プロパンガスは、都市ガスとは異なり販売業者が自由に販売価格を決められるため、都市ガスと比較すると割高な料金設定になっています。
ガス代が高いため長い目で見るとオール電化にしているほうがメリットが得られやすいです。
オール電化が多く普及している地域では、家を建てる段階で都市ガスが通っていないためオール電化にしているかプロパンガスが高くてオール電化に切り替えたかのどちらかです。
プロパンガスは、知り合いや昔からの付き合いで設置している人が多いですが、勧められるままに契約して割引も少ないそうです。
ケース別!オール電化とガスどちらがおすすめ?
ここまでオール電化住宅のメリット・デメリット、ガス併用住宅のメリット・デメリットについてお話しましたが、多くの人はおそらく「結局のところどっちがおすすめ?」と感じていると思います。
そこで「オール電化が向いているご家庭。」と「ガスが向いているご家庭。」の2つのケースに分けて説明します!
オール電化に向いているご家庭
オール電化住宅が向いているご家庭の特徴は次の通りです。
・昼間に電気を使うことがない
・火事の可能性を0に近づけたい
・都市ガスが引けない
・太陽光や蓄電池を近々設置する予定がある
が挙げられます。
オール電化にすると昼間の電気代が高くなって夜間の電気代が安くなる時間帯別電灯契約に切り替わります。
そのため、オール電化でメリットを感じて生活するためには、電力プランを上手く使えるかどうかに掛かっています。
また、都市ガスが引けない地域の場合は、オール電化にしたほうが工事代も安くできますし光熱費を抑えられる可能性も高くなっています。
エコキュートの貯湯タンクには、2Lペットボトル約185本~約275本分のお湯が貯められているので災害時の生活用水として使えるます。
家庭用太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入もしくはすでに設置している場合は、1日を通して電気の自家消費ができるので災害対策としてオール電化住宅を検討している人には良いでしょう。
ガスが向いているご家庭
ガスが向いているご家庭の特徴は次の通りです。
・昼間に電気をたくさん使うことが多く、お湯の使用量が少ない
・ガスの暖房器具を使いたい
・初期費用を抑えたい
が挙げられます。
オール電化にすると昼間の電気が高くなってしまうため、昼間の在宅時間が長く電化製品をたくさん使うや一人暮らしでお湯の使用量が少ない場合は、ガス給湯器で十分でしょう。
また、ガスファンヒーターやガス床暖房といった電気よりも強い暖房器具を使いたい人は絶対にガスの方がいいです。
都市ガスが引けるような地域で初期費用を抑えたいのであれば、ガス給湯器とガスコンロがいいでしょう。
まとめ
今回は、オール電化とガスどっちを契約するべきについてお話させて頂きました。
一番最初にもお伝えしましたが、オール電化やガス併用のどちらかが100%正解という訳ではありません。
どちらの住宅もメリット・デメリットがあります。一度どちらかに決めると変更するには時間も費用も掛かります。
メリットだけでなくデメリットも理解して導入するようにしましょう。
エコの王様では、オール電化のメリット・デメリットだけでなくガス併用のメリット・デメリットもお伝えしています。
オール電化にするかガス併用にしているかを悩んでいる人は、是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!
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