
【2025年最新版】オール電化は辞めとけって言われるけど本当?理由やメリットを紹介!
2025/03/03
「ネットでオール電化は辞めておけと書かれているんですけど、本当ですか?」、「オール電化をなぜやめておけと言われているを知りたい。」、「オール電化のメリットを教えてください。」など、オール電化についての問い合わせが増えています。
ネット書き込みなどを見ると「オール電化は辞めておいたほうが良い。」と書かれていることがあります。
オール電化を数多く販売しているエコの王様としましてが、非常に耳が痛い話です。
そこで今回は「オール電化は辞めておいたほうが良いと言われている理由。」や「オール電化のメリット。」について徹底解説します!
目次
オール電化とは
オール電化とは、給湯・調理・冷暖房の全て電気で賄うシステムを指します。
どのような製品があるかというと給湯はエコキュート、台所のコンロはIHクッキングヒーター、エアコンや電気の暖房機器があります。
この他にも自宅で使う電気を作る家庭用太陽光発電システム、電気を貯められる家庭用蓄電池、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められている電気を自宅で使えるようにするV2Hやトライブリッドシステムなどもオール電化に入ります。
オール電化に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】オール電化とは?メリット・デメリットを徹底解説!
オール電化は辞めとけと言われる理由とは
「オール電化にして良かった。」と思っている人が反面、「オール電化は辞めておけばよかった。」、「オール電化は辞めておいておいたほうが良い。」と言っている人も事実です。
オール電化は辞めておけと言われている理由は、全部で7つあるので詳しく説明します!
電気代が高い
2022(令和4)年後頃から大手電力会社の料金プラン見直しは行われて、基本料金などが引き上がりました。
オール電化最大メリットであった深夜電力も値上がりしたためオール電化にしても電気代が高くなったと感じている人が多いです。
そもそも日本では2011(平成23)年3月11日に起きた東日本大震災をきっかけに原子力発電の割合が減って火力発電の割合が増えました。
2025(令和7)年3月現在では、火力発電は全発電量の約8割を占めています。
日本では火力発電に燃料となる石油・石炭・天然ガスを海外からの輸入に依存しています。
そのなかでも最も多く使われている天然ガスは、ロシアから輸入しています。
ですが、2022年からはじまったロシアによるウクライナ侵攻によって原油価格が一気に高騰しました。
それに加えて日本の歴史的な円安や世界中の物価高の影響を受けて電力会社が燃料を買い上げるために使った費用である「燃料調整額」を全家庭に負担させた結果、電気代も高くなりました。
それだけでなく、各電力会社が家庭用太陽光発電システムなどをはじめとする再生可能エネルギーの電気を買い上げる費用の補助となる「再エネ賦課金」を2023(令和5)年5月~2024(令和6)4月までの1kWhあたり1.40円から2024年5月~2025(令和7)年4月を1kWhあたり3.49円に引き上げたので電気代はさらに高くなりました。
その結果、オール電化にしている人たちからすると「オール電化にしても電気代が安くならないので、辞めておいたほうが良い。」と言っています。
オール電化の電気代値上がりに関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】オール電化の値上げがきつい!?理由や節約方法を徹底解説!
※税込価格で表記しています。
設置費用が高い
オール電化はガス給湯器・ガスコンロの設置費用を比較すると高額です。
エコキュートは、メーカー、性能、タンク容量・形状によって異なりますが、40万円~70万円程度工事代込で販売されていますし、IHはメーカー、性能によって異なりますが、工事代込で8万円~25万円程度で販売されています。
それに対して、ガス給湯器は号数によって異なりますが工事代込で20万円~30万円程度、ガスコンロは8万円~10万円程度で販売されています。
オール電化の場合は、現状の電気設備(幹線やブレーカー)などがオール電化に対応していない場合は、追加の工事代金が掛かる可能性もあります。
総合計するとオール電化は100万円を超える可能性があります。
電気代がそこまで安くないなかでオール電化にした人たちからすると「設備投資が高いし電気代も高いから元を取るまでに時間が掛かるからオール電化は辞めておけ。」と言っています。
エコキュートの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
設置スペースが必要
オール電化のなかでも設置スペースが必要なのがエコキュートです。
エコキュートは、満水時には500kgを超える貯湯タンク式給湯器のため、自宅敷地内の基礎がしっかりした場所に設置する必要があります。
2025(令和7)年3月現在、一般家庭で多く設置されている角型370Lのサイズはメーカーによって多少異なりますが、幅630mm×高さ1,900mm×奥行760mmあります。
ということは、自宅の敷地内に80cm四方のスペースが必要です。
狭小地域にも設置できる薄型エコキュートでもメーカーによって多少異なりますが幅1,900mm×高さ1,120mm×奥行430mmあります。
薄型の場合、自宅敷地内に50cm四方のスペースが必要です。
それに対して、ガス給湯器は最も大きい24号でも横幅350mm×高さ530mm×奥行124mmで重さも18.0kgなので壁掛けも設置可能です。
物理的に設置スペースがないところ設置出来ませんし、スペースぎりぎりに設置すると次回エコキュートを交換する時に搬出入に別費用が掛かる可能性もありますし、メンテナンススペースが作業できなかったり、通路が取れなかったりする可能性があります。
オール電化にして設置スペースや搬出入に費用が掛かった人からすると「オール電化にしたらエコキュートの搬出入のお金が掛かったり、通路が通れなくなるので辞めたほうが良いです。」と言っています。
エコキュートの設置スペースに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの適切な設置場所とは?後悔しない設置場所をプロが解説!
薄型エコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】エコキュートの薄型ってなに?特徴やデメリット、おすすめを紹介!
参考資料:三菱エコキュートHP
水圧が弱い
ガス給湯器や灯油ボイラーは、水道水を直接を温めて出湯する「水道直圧給湯方式」を採用しているため、蛇口から出てくるときの水圧は500kPs(キロパスカル)です。
それに対して、エコキュートの貯湯タンクは、500kPsの水圧に耐えられないの構造になっているので、減圧弁という部品を使って出湯時の水圧を180kPs~190kPsに抑えています。
水圧だけを見るとガス給湯器や灯油ボイラーの約3分の1に抑えられていますので物足りなく感じる人も居ます。
2025(令和7)年現在販売されているエコキュートの中には、「高圧タイプ」と呼ばれる出湯時の水圧が290kPs~330kPsまで出せる製品もありますがそれでもガス給湯器に及びません。
ガスからオール電化にした人からすると「エコキュートにすると水圧が弱くなるからで不便になるから辞めておいたほうが良い。」と言っています。
エコキュートの水圧に関する詳しい記事はこちら⇒【初心者必見】エコキュートの水圧が弱いのはなぜ?理由や水圧を強くする方法を紹介!
騒音問題や健康被害の可能性がある
エコキュートには、ヒートポンユニットと呼ばれる空気を集めて熱を作る機械が設置されています。
ヒートポンプユニットは、稼働中には音がどうしても発生します。稼働中に発生した音の大きさは50db(デシベル)程度と言われていてます。
50dbの大きさを身近な事象で例えると、静かな会議室や日常会話やエアコンの室外機が稼働中音と同じぐらいのため、日常生活をしている間は気にならない程度の大きさではありますがヒートポンプユニットの稼働が深夜帯(23時~翌朝7時)になると気になる人もいるかもしれません。
また、ヒートポンプユニットから出るごくわずかな低周波で健康被害を訴える人がいた事例も報告されていますし、自宅内で使うIHから出る電磁波は国際的な基準を満たしているため健康被害が発生することは0に近いのですが、なかには「電磁波過敏症」という人が家族にいた場合は、IHを取り外した人がいるのも事実です。
このように近隣住民からの「室外機の音がうるさい。」と言われたり、騒音問題や健康被害が発生した人たちからすると「オール電化にしたら近隣住民とトラブルになったし家族で体調を悪くする人はいたので、辞めたほうが良い。」と言っています。
停電時に使えない
ガスコンロなどであれば乾電池式の製品であれば停電が発生しても使用可能ですが、オール電化の場合は全てを電気で賄っているため給湯もIHも使えなくなります。
そのため、常日頃から停電に備えた準備がガス器具以上に必要になります。
そういったことから「オール電化は停電の時に全く使えなくなるから辞めておいたほうが良い。」と言っています。
オール電化と停電に関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】オール電化で停電して困ることとは?対策や準備物を解説!
IHで使えない調理器具がある
IHクッキングヒーターの正式名称は、「Induction Heating(インダクションヒーティング)」の略称で、電磁波を使って熱を発生させ調理する器具です。
ガスコンロのように直火を当てるのでなくトッププレートと呼ばれる平らな面に置いて調理するため、使える調理器具に制限があります。
IHで使えない調理器具は、次の通りです。
・底面が平らではないもの
・土鍋・陶磁器
などがあります。
2025(令和7)年3月現在では、IH対応の土鍋や陶磁器も販売されていますが、通常の製品と比べると購入は高めになっています。
そのため、ガスコンロからIHに変えた人からすると「IHは今まで使っていた調理器具が使えなくなるから辞めておいたほうが良い。」と言っています。
<IHの仕組み>
引用画像:三菱IHクッキングヒーターHP
オール電化のメリット
オール電化はやめておいたほうが良いと言われている理由についてお話しをさせて頂きました。
ですが、オール電化を導入した多くの人は、「オール電化にして良かった!」と言っています。
ここではオール電化のメリットについて詳しく説明します!
光熱費が削減できる
オール電化最大のメリットは、光熱費が削減できる点です。
確かに電気代自体が値上がりしているなかで、光熱費全体が安くならないと考えている人も居るかもしれませんが、オール電化にすれば昼間の電気代が高くなって深夜の電気代が安くなる時間帯別電灯契約に切り替わります。
関西電力のオール電化プランである「はぴeタイムR」は、昼間(10時~17時)までが1kWhあたり26.44円に対して、深夜(23時~翌朝7時)までが1kWhあたり15.30円なので価格差は約11円あります。
この価格差を利用してお湯を沸かして使います。
ガス代や灯油代の約8割が給湯に使われています。
給湯部分を電気に変えるだけで給湯に使っていたガス代や灯油代が無くなりますし、台所もIHにすればガス代を支払う必要が無くなるので、電気代とガス代・灯油代を合わせて3割~4割程度の光熱費削減ができる可能性が高くなる家庭が多いです。
支払先を一本化できる
オール電化にする前は、光熱費の支払いが家庭の状況で給湯部分は灯油、台所はガス、そして電気と3種類の人がいたとするとオール電化にすれば支払先が全て電気になるため、「光熱費の管理や支払いが楽になった。」と言っている人が多いです。
支払いを一本化したことによって毎月の光熱費の変動が分かりやすくなり、節電意識も高められるのでオール電化は良いと言っている人が多いです。
停電時でも使える
「オール電化にすると、停電時に使えなくなるから辞めておいたほうが良い。」と言っている人がいると話をさせて頂きましたが、そこは大きな間違いです。
確かにIHは停電になると使えなくなりますが、エコキュートのみならずガス給湯器も灯油ボイラーも電気で動いてるので停電が発生すると使えなくなります。
ですが、エコキュートは貯湯タンク式給湯器のため停電で発生する前に満水であれば、2Lペットボトル135本~275本分のお湯が貯められているのでお湯を取り出せば飲料水としては使用できませんが生活用水として使用可能です。
災害対策としてエコキュートが最近注目されていることからオール電化は良いと言われています。
火事の可能性が低い
オール電化は、ガス給湯器や灯油ボイラーのように何かを燃やすわけでないので、屋内で炎が出ることはありません。
ガスコンロから出る青い炎は、最も高温である場所にもかかわらず年齢が進むと見えにくくなるため高齢者が青い炎を確認することができす火傷する事例も実際に報告されています。
IHにすれば、炎が出ないので小さいな子どもや高齢者が火傷などをする可能性は低くなります。
小さいな子どもや高齢者がいる家庭では「オール電化は火を使わないので安心。」と言って喜んでおられます。
※IHの余熱で火傷する可能性があります。
ガスと比べると工事代金が抑えられる
近年では、新築住宅を建てる場合は、ガスよりもオール電化にする家庭が圧倒的に多いです。
オール電化の方が多い理由は、ガスの引込工事代金を削減するためです。
プロパン(LP)ガスを使用する場合は自宅にボンベを置いてガス器具を取り付ければすぐに使用できます。
それに対して、都市ガスは自宅近くの道路に敷設されているガス管を自宅に引き込んで使用します。
オール電化の場合は、自宅を建てる段階で電気設備なども整えて施工するためそこまで費用は掛かりませんが、ガスを引き込む場合は道路までの距離などによって多少異なりますが、20万円~40万円程度の費用が掛かります。
逆のケースも同じで、オール電化からガスに切り換える際も自宅にガス管が引き込まれていない場合は同様の費用が掛かります。
新築住宅でオール電化にした人からすると「オール電化にしたおかけで工事代が安くなった。」と言っています。
※税込価格で表記しています。
IHのメンテナンスが楽
IHクッキングヒーターの表面はトッププレートと呼ばれる凹凸のない強化ガラスが設置されています。
凹凸のない分、ガスコンロのように器具を取り外して掃除したりメンテナンスしたりするのが楽です。
メンテナンス方法として柔らかい布で拭き取れるだけなので多くの人が「IHのほうがメンテナンスが楽。」とおっしゃっておられます。
太陽光や蓄電池との相性が抜群
オール電化は家庭用太陽光発電システムや家庭用蓄電池との相性が抜群と言われています。
オール電化にすると昼間の電気代が高くなって夜の電気代が高くなる時間帯別電灯契約に切り替わります。
ですが、電気代が高くなる昼間の時間帯は、季節によって多少の違いはありますが家庭用太陽光発電システムの発電時間に当たるの昼間の電気を買わなくて済むので電気代を抑えられます。
また、自家消費して余った電気は売電できますし、家庭用蓄電池があれば電気を貯めて家庭用太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降に放電すれば夕方の電気や深夜電力も買わなくて済みます。
家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池、オール電化を設置している人は、「電気の地産地消が出来て電気代がとても安くなって売電収入もあるので大満足です。」とおっしゃっておられます。
オール電化と家庭用太陽光発電システムに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】オール電化の電気代っていくら?高くなる理由や節約する方法を紹介!
まとめ
今回は、「オール電化はやめておけ。」についてお話しさせて頂きました。
オール電化のみならずどんな製品やシステムにもメリット・デメリットはあります。
オール電化は給湯・調理・冷暖房といった私たちの生活に深く関わっているためどうしても不便さを感じると「オール電化にしなきゃ良かった。」、「オール電化は辞めておいたほうが良い。」と言っています。
もちろんデメリットはありますが光熱費が大幅に削減できる可能性があったり、災害時の生活用水として使用できたり、メンテナンスが楽といった大きなメリットがあるのも事実です。
メリット・デメリットを知った上で契約することをおすすめします。
エコの王様では、オール電化の問い合わせ件数や施工件数も多いため、お客様に最適なオール電化商材や使い方をアドバイスしております。
今からオール電化の導入を検討している人やオール電化の交換を検討している人は是非エコの王様に問い合わせ下さい!
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