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太陽光がないけれどV2Hは使えるの?正しい方法について解説

2021/12/24

「V2Hの購入を検討しているんですが、太陽光発電システムを設置していないのでどうしようか迷っています。」、「V2Hと太陽光発電を設置することによって得られるメリットってなに?」などV2Hシステムに関するお問い合わせは、日に日に増えています。

電気自動車の普及と注目されているのがV2Hシステムです。

V2Hシステムは太陽光発電システムと併用することによってさらに力を発揮します。

今回は、V2Hシステムと太陽光発電システムを併用することによって得られるメリットや設置費用について詳しくお話します!

 

V2Hだけではなく太陽光発電の両方があれば理想

V2Hシステムは、電気代の安くなった深夜電力を使って電気自動車を充電します。

場合によっては、夜間に充電するだけではなく昼間に電気を充電することもあります。

深夜電力が安くなっているご家庭では、その分昼間の電気代が高くなっているので昼間に電気自動車を充電すると電気代が高くなります。

太陽光発電システムを設置してあれば、昼間の高い電気を使わなくても電気自動車を充電できるので、電気代の節約できます。

V2Hシステムと太陽光発電システムを連携させたい場合は、系統連携タイプのV2Hを選ぶ必要があります。

※系統連携とは、太陽光発電システム・蓄電池などの電気を同時に使えるタイプのことを指します。

V2Hの種類に関する詳しい記事はこちら⇒V2Hの機器はいくつあるの?詳しい種類について徹底解説!

 

そもそもV2Hは電気をためるものではない

V2H本体には、蓄電機能が無いことはみなさんご存じだったでしょうか?

まだ、V2Hが本格的に販売されて年数が浅いので世の中に情報が出回っていないのが現状です。

ここでV2Hについてご説明します。

 

V2Hについて

V2Hとは、「Vehicle to home」(ビークル トゥ ホーム)の略称で、直訳すると「クルマから家へ」という意味です。

今までは、自宅のコンセントを使って電気自動車を充電することはできても、電気自動車に貯められた電気を自宅で使うことはできませんでした。

電気自動車に貯められた電気を自宅で使えるように開発されたのがV2Hシステムです。

V2Hシステムは、別名「EV用パワーコンディショナー」とも呼ばれています。

電気自動車に貯められた電気は直流電流です。

私たちが普段使っている電気は交流電流のため、電気自動車に貯められた電気を直接電化製品に使うことはできません。

V2Hシステムは、直流電流を交流電流に変換します。

また、自宅で電気自動車を充電する時も交流電流から直流電流に変換する役割もV2Hシステムが担っています。

V2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?家庭用電気にしてくれるその仕組みについて徹底解説!

 

V2Hと太陽光発電の両方あると良い理由

 

V2Hシステムは、太陽光発電システムがあればより力を発揮します。

V2Hシステムと太陽光発電システムの両方があった方が良いと言われている理由は、全部で3つあるのでそれぞれご紹介します。

 

停電の長期化によるサポート

V2Hシステムがあれば、電気自動車のバッテリー容量によって多少の違いはありますが、停電時でも3~4日分の電気を賄うことができます。

太陽光発電システム設置があれば昼間の電気は太陽光発電システムで賄って、発電しなくなった夕方以降は電気自動車に貯められた電気を使うことによって停電時であっても1日中電気を使えます。

 

電気自動車が使える

停電になれば、家の電気が使えないため電気自動車を充電できませんが、太陽光発電システムがあれば停電時でも電気自動車を充電できます。

また、太陽光発電システムで発電して余った電気を電気自動車に貯められます。

停電時でも電気自動車を使って買い物に行くことが可能です。

 

電気自動車の電力が使える

V2Hシステムの最大のメリットは、電気自動車に貯められた電気を自宅で使えることです。

今までは、自宅で電気自動車を充電することはできても、電気自動車に貯められた電気を自宅で使うことはできませんでした。

V2Hシステムは、電気自動車に貯められた電気を自宅で使うために開発されました。

家庭用蓄電池の蓄電容量は最大で16.6kWhです。本来であれば最も大きな蓄電池を開発することができるのですが、蓄電池内のリチウムイオン電池が高温に弱いことや過充放電することによって火災を引き起こす可能性があるため、消防法によって蓄電容量は20kWhまでと決められています。

電気自動車のバッテリー容量は、メーカーや車種によって多少の違いはありますが、8~62kWhまであります。

バッテリー容量が最も多い、日産リーフe+(バッテリー容量62kWh)は、3~4日分の電気を賄えます。

全負荷型タイプのV2Hシステムにすると停電時に家中の電気バックアップできますし、200vの電源を必要とするエアコンやIHクッキングヒーターなども誓えます。

V2Hシステムは、家庭用蓄電池よりも最大出力が多いので停電時に一度に多くの電化製品が使えます。

 

経済的メリットが得られやすい

太陽光発電システムを設置してから10年以上経過すると各電力会社が、高額な売電価格で電気を買い取ってくれる固定価格買取制度(FIT)制度が終了すると売電価格が7~9円に下がります。

太陽光発電システムで発電された電気を売電せずに自家消費することによって電気代の節約できます。

太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降は、電気自動車に貯められた電気を必要に応じて放電することによって、夜間の電気代の節約ができるので1日中電気を自家消費できます。

V2Hシステムと電気自動車を併用することにガソリン代も節約できます。

日産リーフe+のバッテリ容量62kWhを満充電するために必要な電気代は、関西電力のはぴeタイムR(昼間の電気代が1kWhあたり26円)をご利用されているご家庭の場合で考えると、

62kWh×26円/1kWh=1,612円です。

日産リーフe+と同じ量のガソリンが入る自動車の燃料代は1リットル150円で考えると、

62×150円/1L=9,300円です。

9,300円-1,612円≒7,700円が1ヵ月で削減できます。

1年間にすると92,400円が削減できます。

電気代の削減と燃料代を合わせると1年間にすると20万円以上の経済メリットを得られるご家庭もあります。

V2H対応車種に関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】V2Hの対応車種を完全網羅!メーカーや車種を解説

電気自動車に関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?その歴史や基礎知識・メリットなどを一挙公開!

 

V2Hと太陽光発電の費用について

太陽光発電システムが既設されており、V2Hシステムを設置する場合の費用とV2Hシステムだけを設置する場合では設置費用は大きく違います。

V2Hシステムだけを設置する場合とV2Hシステムと太陽光発電システムの両方を設置する場合の費用についてそれぞれご説明します。

 

V2Hだけ

V2Hシステムだけを設置する場合には、V2H本体と工事代金が掛かります。

V2Hシステムだけを設置する場合は、メーカーや性能・販売店によって多少の違いはありますが、工事代金を合わせると60万円(税込)~90万円(税込)です。

 

V2Hと太陽光発電のセット

太陽光発電システムとV2Hシステムを同時設置する場合は、V2Hシステムと工事代金に加えて太陽光発電システムの設置費用が掛かります。

太陽光発電システムの場合は、太陽光パネルの枚数やメーカー・販売店によって多少の違いはありますが1 kWhあたり27.5万円(税込)です。

4kW発電できる太陽光発電システムを設置した場合に掛かる代金は、110万円(税込)です。

V2Hシステムと太陽光発電システムを同時設置した場合の費用は、170万円(税込)~200万円(税込)。

同時設置する場合は、多少の値引きがあるかどうかは各販売店にお問い合わせ下さい。

※太陽光発電システムの設置費用は、太陽光パネル1kWあたりで表示されます。

太陽光発電システムの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒【2021年】太陽光発電の設置費用はいくら?導入前にチェックするべきこと

V2Hシステムの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒V2Hの価格はどれくらい?設置費用について徹底解説!

 

V2Hと太陽光発電のまとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

今回のお話をまとめると、

V2Hシステムと太陽光発電システムを併用した方が良いと言われている理由は全部で4つある!

V2Hシステムの設置費用は、太陽光発電システムの有無によって変わる!

V2Hシステムだけを設置する場合は、メーカーや性能・販売店によって多少の違いはありますが60万円(税込)~90万円(税込)です。

V2Hシステムと太陽光発電システムを同時設置した場合の費用は、メーカーや性能・販売店・太陽光パネルの設置枚数によって違いはありますが170万円(税込)~200万円(税込)です。

太陽光発電システムとV2Hシステムを同時設置することによって得られるメリットは非常に大きいです。

太陽光発電システム設置していなくても十分なメリットが得られるのV2Hシステムです。

今後もV2Hは普及していく見込みです。エコの王様にもV2Hシステムに詳しいスタッフが居りますので、V2Hシステムの導入をご検討されているお客様は是非1度エコの王様にお問い合わせ下さい。

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この記事を書いた人: 清家 和馬
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