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エコキュートの水抜きで寿命がのびるって本当?その理由とは

2021/03/09

こんにちは!エコの大臣です!

オール電化住宅には欠かせないエコキュート、ご利用いただいている方も非常に多いと思います。

エコキュートも設置した当初は「ずいぶん大きいなぁ」とか「長持ちしたら良いなぁ」など色々なことをお感じになられたと思います。

ただ、エコキュートはお家の外に設置することがほとんどなので、しばらくするとあまり気にかけることもなくなってそのまま放置しているという方も少なくないようです。

実はエコキュートも定期的にメンテナンスをしないと、調子が悪くなったり、お湯の中に汚れが混ざったりしてしまいます。

今回はそんなエコキュートのメンテナンスの1つである「水抜き」について、その方法と効果についてお伝えしていきます。

 

エコキュートの仕組みについて知っておこう

エコキュートは「貯湯式」の給湯器になります。「ヒートポンプ」と呼ばれる熱交換器を利用して、空気中の熱を集めて、その熱を使って「貯湯タンク」の中にある水を温めてお湯を沸かします。

一日中お湯を沸かしているわけではなく、深夜電力を活用して、設定した量のお湯を夜間に沸き上げをしてタンクにためておき、そのお湯を一日を通して家の中で使っていくという仕組みになっています。

ヒートポンプは空気中の熱を「集めて」お湯を作るので、0から熱を生み出す仕組みの電気温水器と比べてもエネルギーの効率が良く、省エネ性能が高いので置き換えがどんどん進められています。

従来の電熱線のヒーターを使った電気温水器と比べて、お湯を作る効率が良く、約3分の1の電気代でお湯を沸かすことが出来るようになっています。

 

エコキュートを水抜きしないといけない理由

定期的に貯湯タンクやヒートポンプの「水抜き」をおこなわないといけないのは何故なのでしょうか。水抜きを行なわずに使い続けると一体どういうことが起こるのかということを詳しく見ていきましょう。

 

不純物がたまる

エコキュートはタンクの中にお湯をためて使う仕組みになっています。タンクにためる水は基本的には水道水ですから、衛生的にはほとんど問題がありません。

ただ、水道水の中にもわずかに不純物が混ざっておりますので、長年利用し続けることでタンクの底に不純物がたまっていきます。

言ってみれば、エコキュートのタンクは電気ポットと同じような感じになっています。5年も10年も掃除をしていない電気ポットとなるとさすがに汚れがたまっているだろう…。というのは、簡単に想像できますよね…。

 

お湯張りの際に汚れが浮くようになる

タンクの内部に不純物がたまることで、新しいお湯を浴槽に張ったのに、湯垢などの汚れが混ざったお湯が出てくることがあります。

水道水をお使いの方よりも井戸水をご利用されているご家庭様の方が、タンクや配管に汚れがたまりやすいです。

 

お湯の中に黒いゴミが混ざる

設置してから年数が経ってくると、お湯の中に黒い粉のようなゴミが混ざってしまうことがあります。これは、配管の接続部分に使われているゴムパッキンが経年劣化してはがれた物です。

タンクの清掃を行うことも大切ですが、水抜きをしてもあまり変化が見られない場合には、配管の接続部分の部品の交換などが必要になる場合もございます。

エコキュート自体の経年劣化による症状でもありますので、設置してから10年以上経っている場合には本体の交換時期が近づいているサインでもあります。

エコキュートの寿命や交換時期に関しての詳しい記事に関してはこちら⇒エコキュートの寿命は10年が目安?修理や交換の時期について解説

 

エコキュートの寿命が短くなる

タンクの中にたまった汚れが配管を通って出てくるようになると、浴槽のフィルターの詰まりの原因にもなります。フィルターが詰まると、正常にお湯張りや追い炊きなどお湯の循環が出来なくなったり、効率が悪くなるので電気代が余計にかかるようになったりします。

タンクはヒートポンプユニットとも繋がっていますので、タンクの中の汚れがヒートポンプの故障の原因になってしまうことも…。

エコキュートの寿命を縮める原因にもなりますので、定期的なメンテナンスをおススメ致します。

 

エコキュートを水抜きすることで寿命がのびる

タンク内の水抜きをすることでタンク内を清潔に保つことが出来ます。タンク内が清潔な状態に保たれることで、配管や浴槽のフィルターなども汚れがたまりにくい状態を保ちやすくなります。

フィルターの詰まりは普段からお手入れしやすい部分になりますが、配管やタンク内に関しては中を目で見ることも出来ませんし、知らないうちに古くなって故障してしまうことも考えられます。

タンクとヒートポンプの間もお湯が循環しています。タンクと比べるとヒートポンプユニットの方が構造が複雑なので、故障も発生しやすいです。タンクの中が汚れているということはヒートポンプユニットの配管周りにも汚れがたまりやすく、故障が起こりやすい状態になっています。

本来、エコキュートの寿命は12~13年ほどと言われていますが、使い方次第では10年も経たないうちに故障してしまうこともございます。日頃からきちんとメンテナンスをしながらお使い頂くことをおススメします。

 

したことない人でも大丈夫!エコキュートの正しい水抜き方法

それでは、エコキュートの水抜きのやり方をお伝えしていきます。

貯湯タンク側とヒートポンプユニット側、両方で少し方法が違いますので、順番に解説していきます。

 

貯湯タンクの水抜き

貯湯タンクから水抜きをする手順をお伝えします。

  1. 貯湯タンクの下部に付いている脚部カバーを取り外します
  2. 給水配管に付いている止水栓を閉める(下図参照)
  3. 貯湯タンク上部に付いている「逃し弁」カバーを開け、中に入っているレバーを手前に引く
  4. 排水栓を開き、約1~2分間、水を出し続ける
  5. 排水栓を閉じて、給水配管の止水栓を開ける
  6. 排水口から水があふれるようになったら、逃し弁のレバーを元に戻す

タンクの底にたまった汚れを、水と一緒に一気に洗い流すことが出来ます。

 

ヒートポンプユニットの水抜き

ヒートポンプユニットも水抜きを行なうことで中の汚れを洗い流し、長持ちさせることが出来るようになります。

ヒートポンプユニットの方が故障が発生しやすく、交換費用も高額になりますので合わせて行うようしましょう。

  1. ヒートポンプユニットの側面にある「水抜き栓」を1回転させる
  2. 1~2分間排水させる
  3. 排水が終わったら水抜き栓を閉める

※水抜き栓を回し過ぎて抜いてしまわないようにご注意ください!

 

水抜きに関しては半年~1年に1度は行うことをおススメ致します。お盆やお正月の長期休暇の際にタンクとヒートポンプ合わせて行なうと良いでしょう。

エコキュートのその他の部分の点検やメンテナンス方法に関しましてはこちらの記事をご参考下さい⇒エコキュートは点検しないと壊れるって本当?その理由と正しい点検方法

 

エコキュートの水抜きはどれくらいの頻度でやるべき?

エコキュートのタンクの水抜きはどれくらいの頻度で行なったらよいのでしょうか?

こちらに関しては、各メーカーの取扱説明書にも記載があります。メーカーとしては年に2~3回は水抜きをおこなうのが望ましいとしています。

水抜きされているご家庭で多いのが、お盆と正月の2回に水抜きをするご家庭ですね。もちろん、お忙しいようでしたら年末の大掃除の時に1回だけするということでも大きな問題はありません。

 

水抜きにかかる時間は?

水抜きは、初めての方が説明書を見ながら行ったとしても、一回あたり30分程度あれば終わります。

慣れてきて手順を覚えてしまえば。もっと早く済ませることも出来ます。

 

 

エコキュートの水抜きのまとめ

エコキュートの水抜きの方法や、水抜きの効果についてお伝えしていきました。エコキュートのタンクは、普段利用しているときは中が見えないので、気づかないうちに汚れがたまってしまっています。

特に設置してから何年も経っていて、一度も水抜きをしたことがないという場合には、一度の水抜きでは十分な効果が見られないこともございます。

定期的にメンテナンスをすることで、より長く、より快適にエコキュートをご利用いただくことが出来ます。

 

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監修:中尾信一
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