【最新版】エコキュートを設置して後悔した人がいるって本当?後悔したと言われる理由を解説!
2024/11/07
エコキュートとは
2023(令和5)年8月に総出荷台数が900万台を超えたエコキュートですが、名前ばかりが一人歩きして歴史や仕組み、正式名称を知らない人も多いはずです。
エコキュートの正式名称は、「自然冷媒ヒートポンプ給湯機。」と呼ばれていて、2001(平成13)年に電子部品メーカーであるデンソー(DENSO)が開発した技術をもとに給湯器メーカーであるコロナが世界ではじめて家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機を販売しました。
エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプの2種類から構成されていて、ヒートポンプは大気中の熱を集めて二酸化炭素などの「冷媒」と呼ばれる物に熱を伝えてヒートポンプユニット内の圧縮機で圧縮することによって集めた時よりも温度の高い空気が出来るのでそれを使ってお湯を作ります。
ヒートポンプユニットは、エコキュートだけに使われているだけでなくエアコンや自動販売機にも使われている私たちに密接に関わっています。
<エコキュート出荷台数推移>
<エコキュートの仕組み>
エコキュートの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒【2024年度】エコキュートのと電気温水器の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説!
引用画像:日立エコキュートHP
エコキュートを設置して後悔したと言われる理由
エコキュートを設置した人の多くは、「エコキュートにして良かった。」と感じています。
ですが、なかには「エコキュートにして失敗した。」や「エコキュートにして後悔している。」と感じている人もいます。
エコキュートにして「後悔した。」や「失敗した。」と言われる理由は全部で6つあるので詳しく説明します!
設置費用は高い
エコキュートは、他の給湯器と比べると設置費用が高くて後悔した人がいます。
ガス給湯器は、最新モデルでも工事費込で22万円~33万円で設置できますし、ガス給湯器本体(リモコン含)だけだと購入先によっては20万円を切る場合があります。
石油給湯機(灯油ボイラー)は、工事費込で33万円~44万円で設置できます。
それに対して、エコキュートはメーカーや容量、性能、タンク形状、購入先によって異なりますが、工事費込で40万円~80万円の設置費用が掛かりますし、購入先によっては100万円を超える場合もあります。
後悔した人の多くが訪問販売などで高額なエコキュートを購入していますので、エコキュートを購入するときは購入先に注意しましょう。
エコキュートの価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの価格っていくら?価格相場とおすすめを徹底解説!
エコキュートの購入先に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの購入先はやっぱり専門店が1番?専門店が良いと言われている理由について解説
光熱費が安くならない可能性がある
エコキュートを設置した多くの自宅は、光熱費が下がっているところが多いです。
その反面、エコキュートを設置しても光熱費が下がらない自宅があるのも事実です。
エコキュートを設置して光熱費が下がらない理由は、「料金プラン」です。
エコキュートをはじめオール電化を設置すると料金プランが昼間の時間帯が高くなって夜間の時間帯が安くなる「時間帯別電灯契約」に切り替わります。
昼間の電気と夜間の電気代差は、電力会社によって異なりますが1kWhあたり約13円~約15円です。
昼間の時間帯に在宅時間が長くなったり消費電力が多いエアコンなどを使い続けると電気代は必然的に高くなります。
購入した時よりも昼間の在宅時間が長くなったりエアコンなどの使用時間が増えた家庭では、エコキュートにして後悔したと感じています。
<昼間と夜間の電気代差>
エコキュートの電気代に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの電気代どれくらい?少しでも節約できる方法を紹介!
引用画像:関西電力HP
設置スペースが必要
エコキュートは、ヒートポンプユニットの熱で作られたお湯を貯めておく貯湯タンクが必要なため、自宅の外(現在設置している給湯器周辺)に設置スペースが必要です。
エコの王様で1番人気の三菱SRT-S376の貯湯タンクサイズは、高さ1,820mm×幅630mm×奥行760mm、ヒートポンプユニットのサイズが高さ715mm×幅800mm×奥行285mmです。
角型エコキュートを設置する場合は、自宅の壁から80cm程度のスペースが必要です。
狭小地域でも設置できる薄型で人気のダイキンEQA37YFTVの貯湯タンクサイズは高さ1,813mm×幅1,075mm×奥行435mm、ヒートポンプユニットのサイズが高さ635mm×(幅)825mm×(奥行)300mmです。
薄型エコキュートを設置する場合が、自宅の壁から40 cm~50cmの設置スペースが必要です。
この設置スペースで設置すれば問題ありませんが、エコキュートを設置したことによって、「通路が通れなくなる。」といったトラブルが起きるため設置して後悔した人がいます。
エコキュートの設置場所に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの適切な設置場所とは?後悔しない設置場所をプロが解説!
湯切れする可能性がある
エコキュートは、貯湯タンク式の給湯器のためタンク容量以上にお湯を使用すると湯切れする可能性があります。
湯切れした場合は、沸き増しをする必要があるのですがタンク残量0の状態から満水になるまでに3時間~4時間掛かります。
湧き増しが終わるまではお湯を使えないため不便ですし、急にお湯が使う時に対応できないためエコキュートにして後悔したという人がいます。
水圧が落ちる
エコキュートはガス給湯器のように直接ガスでお湯を温めて出湯しないため蛇口から出る時の水圧が弱いです。
ガス給湯器や灯油ボイラーの水圧は500kPs(キロパスカル)に対して、標準圧タイプのエコキュートの水圧はメーカーによって異なりますが、180kPs~190kPsなので数字を見るだけで水圧の弱さが分かります。
もともとエコキュートを使っていれば弱い水圧にも慣れていると思いますが、ガス給湯器や灯油ボイラーからエコキュートに交換された人たちのなかには「水圧がだいぶ下がったのでエコキュートにして後悔した。」と感じている人がいます。
騒音問題がある
エコキュートのヒートポンプユニットはファンを回して大気中の熱を集めます。
熱を集めている時に音が発生します。
ヒートポンプユニットが稼働している時に出る音は、50db(デシベル)程度と言われています。
50dbを私たちの身近な出来事や販売されている製品で例えると、「静かな事務所」、「日常会話」、「エアコンの室外機が稼働している時。」と同じ大きさです。
日中であれば気にならない音も稼働している深夜帯(23時~翌朝7時)であれば気になる人も少なくありません。
「近所の人と騒音でトラブルになった。」人は、エコキュートにして後悔したと感じています。
手抜き工事がされた
エコキュートの取付工事する時は、専門工事が必要です。
そのため、エコキュートを購入する時は「商品」と「工事」をセットで購入するのが基本です。
施工実績が少ない販売店から購入すると、エコキュートはメリットもたくさんある配管を設置した時に雨よけがされていなかったり、自宅の壁に防水加工がされていなかったりするケースもあります。
また、エコキュートは満水になると500kg~700kg程度の重さになります。
非常重くなるため、設置する時にはしっかりした基礎が必要です。
はじめてエコキュートを設置する場合は、土間打ち(コンクリートで基礎を作る)、エコベースを使って設置するのが一般的です。
ですが、販売店によっては基礎工事を行わずに設置して貯湯タンクが傾くなんてことも聞いたことがあります。
エコキュート工事の施工件数が少ない販売店や設置費用が安過ぎるところから購入して手抜き工事された人は後悔しています。
エコキュートはメリットもたくさんある!
エコキュートは設置して後悔している人がいる反面、ほとんどの人がメリットを感じています。
エコキュートを設置して得られるメリットは全部で4つあるので詳しく説明します!
光熱費を削減できる可能性が高い
エコキュートを設置して得られる最大のメリットは、「光熱費を削減できる」ことです。
エコキュートにすると光熱費が削減できる理由が、「お湯の沸かし方」と「料金プラン」です。
同じ電気給湯器である電気温水器は、深夜に通電して貯湯タンク内にある電気ヒーターを使ってお湯を温めて使います。
エコキュートはヒートポンプユニットで集められた熱を使ってお湯を沸かします。
暖かいお湯をエコキュートの貯湯タンク一杯にするのに使う電気を「1」だとすると、電気温水器で同じことをした時に使う電気は「3」だと言われています。
電気ヒーターで水を温めるよりも大気中の熱を集めて温めるほうがエネルギー効率が良いため従来の電気温水器よりも約3分の1の電気で済むので光熱費を抑えられます。
また、ガス給湯器や灯油ボイラーから交換したとしてもガス代や灯油代の約7割~約8割が給湯に使われているため、エコキュートに交換することによって給湯に使っていた電気やガスがいらなくなるため光熱費を抑えられますし、電気代単価が安くなる料金プランに切り替わりますので光熱費全体から3割~4割程度光熱費が削減できる可能性が高いです。
エコキュートと電気温水器に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年度】エコキュートのと電気温水器の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説!
災害時にお湯や水が使える
ガス給湯器や灯油ボイラーもエコキュートを含む電気給湯器も全て電気で動いているため、災害が原因で停電が発生すると動かなくなります。
そのため、ガス給湯器や灯油ボイラーは電気が復旧するまでは使えないのに対して、エコキュートは貯湯タンク式の給湯器のため災害時にお湯がや水が貯まっていれば飲料水としては使えませんが生活用水として使えます。
エコキュートのタンク容量によって異なりますが、1日~4日分の生活用水が入っています。
エコキュートと災害に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートは災害対策に最適って本当!?災害時の使い方やポイントを紹介!
火災の可能性が低い
エコキュートは、電気でお湯を沸かしているためガス給湯器や灯油ボイラーが古くなって起きるガス漏れや灯油漏れなどが原因で火災が起きたり、給湯器自体が爆発するようなことが起きる可能性は限りなく0に近くなるため、安心して使えます。
高齢者や小さいな子どもと一緒に暮らしている自宅でエコキュートが普及している理由は、エコキュートが安心して使えるためです。
補助金が使える
エコキュートを購入する時の補助金が2023(令和5)年から復活しており2024(令和6)年11月現在も続いています。
2023年度は補助額が一律5万円だったのに対して、今年度はエコキュートの性能によって補助額が80,000円~130,000円まで変わります。
また、電気温水器の切り替えであれば基本の補助額に+50,000円、電気蓄熱暖房機の撤去であれば+100,000円の補助金が出ます。
電気温水器から最もエコキュートの補助額の高いエコキュートに交換して、さらに電気蓄熱暖房機を撤去すれば最大で280,000円の補助が受けられます。
高額な補助金を受けられるためエコキュートの普及が加速しています。
エコキュートの補助金に関する詳しい記事はこちら⇒【最新版】今年はエコキュートが安く買える!? 使える補助金を一挙公開!
太陽光発電があれば相性抜群
エコキュートと家庭用太陽光発電システムとの相性は非常に良いと言われています。
その理由は、電気の「料金プラン」と関係しています。
エコキュートやオール電化にすれば、昼間の電気代が高くなって夜間の電気代が安くなる「時間帯別電灯契約」に切り替わります。
ということは、昼間に在宅時間が長くなったり消費電力の大きい電化製品を長時間使用したりすると、必然的に電気代は高くなります。
ですが、家庭用太陽光発電システムがあれば昼間の高い電気を電力会社から買う必要が無くなるため電気代節約ができますし、太陽光パネルの搭載容量が多ければ、余剰電力で沸き増しをして夜間の電気代も節約できます。
2022(令和4)年からは、家庭用太陽光発電システムの余剰電力に特化した「おひさまエコキュート」も販売され始めていますので、エコキュートと家庭用太陽光発電システムとの相性が良いと言えます。
エコキュートと家庭用太陽光発電システムの相性に関する詳しい記事がこちら⇒【2024年最新版】オール電化と太陽光発電の相性が良いって本当?相性が良いと言われている理由を徹底解説!
おひさまエコキュートに関する詳しい記事はこちら⇒【初心者必見】おひさまエコキュートとは?通常エコキュートとの違いやメリット・デメリットを紹介!
エコキュートを設置して後悔しないための方法
「エコキュートを設置して後悔したくない。」と思っている人がほとんどです。
エコキュートを設置して後悔しないための方法は、全部で4つあるので詳しく説明します!
相見積もりを取る
エコキュートを設置して後悔しないための方法の最初は、「相見積もり」を取ることです。
エコキュートの設置費用は、40万円~80万円程度の費用が掛かるため決して安い買い物ではありません。
そのため、設置する時は必ず2社以上から相見積もりを取るようにしましょう。
相見積もりを取ることによって、「どの販売店が適正な価格で販売しているか。」だけでなく「保証内容」も比較できます。
「保証なんて。」と思っている人もいるかもしれませんが、その考えは辞めたほうがいいです。
エコキュートの保証には、「商品保証」と「工事保証」の2種類があります。
商品保証は、メーカーが出しているメーカー保証と同じ内容でエコキュート本体の故障に使います。
各メーカーとも本体とリモコン、ヒートポンプのメーカー保証は、1年~5年が多いです。
ですが、1年~5年でエコキュートが壊れる可能性は低く、故障し始めるのは7年~8年からが多いため、各販売店で有償で延長保証に入るか無料で10年入っている販売店を相見積もりで見つけられます。
また、工事保証とはエコキュート本体以外で工事に使用した部材(配管や配線)に関する施工店側の保証を指します。
簡単に言えば配管からの水漏れなど修理する時に使います。
工事保証は短い年数や付いていないところから購入すると、毎回出張費と修理代金で2万円~5万円の費用が掛かります。
最初の購入費用を抑えられたとしても後々の修理代金が増えて結局高くなってしまうケースもあります。
相見積もりを取るときの価格だけでなく、「10年保証」が付いているかどうかを確認すると後悔することは少なくなります。
エコキュートの修理代金に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの故障にはどんなのがあるの?症状や対処方法、修理費用を紹介!
施工実績が多い販売店から購入する
相見積もりで金額や保証を比較したあとは、選んだ業者がエコキュートの設置工事を数多く行っているかどうかを確認しましょう。
施工件数が多い販売店であればさまざま立地条件でエコキュートを設置していますので、安心して工事を任せられますし工事自体も丁寧です。
また、施工件数が少ないところでは、経験が少ないため搬出入が難しい現場になると追加費用を請求したり、工事自体を断られたりもします。
そのため、エコキュートを購入する際は、施工件数が多い販売店から購入するようにすると後悔することは少なくなります。
エコの王様では、年間で1000件以上の施工実績が御座いますのでエコキュートの購入を検討している人は是非1度問い合わせ下さい!
タンク容量を1サイズ大きくする
エコキュートは貯湯タンク式給湯器のため長期連休などでお湯を使う量が増えたり、蛇口を閉め忘れたりすると湯切れを起こす可能性があります。
湯切れした場合は、沸き増しをすれば使えるようになりますが、満水になるまでに3時間~4時間程度掛かりますし、電気代も高くなります。
「正月やお盆になると家族が帰ってくるからタンク容量をどうしようか悩んでいる。」という人は、1サイズ大きい容量にすることをエコの王様ではおすすめしています。
購入費用としてもメーカーによっても異なりますが、33,000円程度なのでタンク容量を悩んでいる人は1サイズ大きくすることによって「湯切れ」に対する後悔は無くなります。
水圧が強いタイプのエコキュートにする
ガス給湯器や灯油ボイラーからエコキュートに交換すると、「シャワーや蛇口から出てくるお湯の勢いが無い。」と感じる人も少なくありません。
エコキュートは構造上、ガス給湯器や灯油ボイラーのように水圧が高く出湯できなくなっています。
ガス給湯器や灯油ボイラーから出湯されるお湯の水圧は、500kPsと言われているのに対してエコキュートの標準水圧は180kPs~190kPsの製品が多いためどうしても水圧を弱く感じやすいです。
ですが、2024(令和6)年現在、販売されているエコキュートのなかには「高圧タイプ」というのも販売されています。
高圧タイプの水圧は、メーカーやタンク容量によって異なりますが、290kPs~330kPsまであるのでガス給湯器や灯油ボイラーの水圧差を縮められます。
価格差としてもメーカーによって異なりますが、標準圧タイプと比べて11,000円~22,000円なので、水圧を高くしたい人は高圧タイプにすると後悔は少なくなるでしょう。
まとめ
今回はエコキュートを設置した人が後悔したということについて詳しくお話しさせて頂きました。
後悔した人の多くは、「高い買い物をしたのに電気代は安くならないし、自分が思った通りに使えない。」と感じています。
エコキュートは、適正な価格で販売しているところで、エコキュートを専門で工事をしているところから購入すれば後悔をすることは少なくなります。
また、エコキュートは「後悔した。」というよりも「エコキュートにして良かった。」と感じている人がほとんどです。
エコの王様では、エコキュートを設置して「今までよりも良い暮らしになった。」と思って貰えるように機種選びから使い方まで分かりやすく説明しています。
「これからエコキュートを設置したい人。」だけでなく「エコキュートからエコキュートへの交換をする人。」も是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!
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