
【2025年最新版】オール電化の値上げがきつい!?理由や節約方法を徹底解説!
2025/02/28
「オール電化にしてからここ1年~2年ぐらいの値上がりきつい。」、「オール電化の値上がりがきついので料金プランや設備の変更を検討しています。」など、最近オール電化の電気代高騰に関する問い合わせが増えています。
給湯から調理、冷暖房まで全て電気で賄うオール電化は、ガス併用や灯油併用と比べると電気代が高くなりがちです。
そこで今回は、オール電化にするとなぜ電気代が高くなる理由や、節約方法を詳しく説明いたします!
目次
オール電化とは?
オール電化とは、自宅内の給湯や調理、冷暖房の熱源を全て電気で賄うことを指します。
機器名称としては、給湯部分はエコキュート、調理はIHクッキングヒーター、エアコンなどがあります。
この他にも、自宅で使う電気を作る家庭用太陽光発電システム、家庭用太陽光発電システムの余剰電力や深夜電力を貯めておける家庭用蓄電池、電気自動車に貯められている電気を自宅で使えるようにするV2Hシステム、トライブリッドシステムなども含まれます。
オール電化に関する詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】オール電化とは?メリット・デメリットを徹底解説!
V2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?その歴史や基礎知識・メリットなどを一挙公開!
トライブリッドシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのトライブリッドとは?すべてをまとめた新しいシステム
オール電化が値上がりしている理由とは
近年、新しくオール電化にしたり既にオール電化を設置していたりすると「値上がり幅が非常に大きい。」と言われています。
みなさんは、なぜオール電化にすると電気代が値上がりしているかご存知でしょうか?
オール電化が値上がりしている理由は全部で3つあるので詳しく説明します!
世界的な情勢
オール電化が値上がりしている原因の1つとして挙げられるのが、世界的な情勢です。
2022(令和4)年から始まったロシアによるウクライナ侵攻や、日本の歴史的円安や世界的な物価高が原因で日本の電気代に大きな影響を与えています。
2011(平成23)年3月11日に起きた東日本大震災以降、原子力発電所がストップし、石炭・石油・天然ガスを燃やして電気を作る火力発電に依存しています。
火力発電の中でも天然ガスを使った方法が最も多く、天然ガスの多くをロシアから輸入しています。
また、世界的な物価高と日本の歴史的円安があって、輸入するための費用が以前と比べて高くなりました。
その結果、大手電力会社も基本料金や各電力プランの単価を引き上げたためオール電化のみならず全ての電気が値上がりしています。
今回は、関西電力のオール電化プランである「はぴeタイムR」値上げ幅を紹介します。
<電力プランの値上がり幅>
※値上げ幅は電力会社によって異なります。
※税込価格で表記しています。
※デイタイム・・・平日午前10時~午後5時
※リビングタイム・・・平日午前7時~午前10時および午後5時~午後11時
※土曜日、日曜日、「国民の祝日に関する法律」に規定する休日、1月2日、1月3日、4月30日、5月1日、5月2日、12月30日および12月31日の午前7時~午後11時はリビングタイム扱い
※ナイトタイム・・・午後11時~翌朝午前7時
※夏季・・・7月1日~9月30日までの期間
参考資料:関西電力HP
再エネ賦課金の上昇
再エネ賦課金という言葉をみなさんはご存知でしょうか?
再エネ賦課金とは、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の略称で、太陽光発電システムをはじめとする再生可能エネルギーで発電した電気を各電力会社が買い上げる時の費用を全家庭に負担してもらう課金制度です。
この制度は、毎月電力使用量に毎年5月~翌年4月までの1KWhあたりの再エネ賦課金を掛けた金額が電気代として請求されます。
どの電力会社に加入していても支払う課金制度なので、各家庭への負担は大きくなっています。
この制度が始まった2012(平成24)年の1kWhあたりの価格は0.22円でスタートし、そこから毎年値上がりし続けて2022(令和4)年には、1kWhあたり3.45円まで上昇しました。
2023(令和5)年5月~2024(令和6)年4月までが値下がりして1kWhあたり1.40円になりました。このまま値下がりするかとも見られていましたが、2024年5月~2025(令和7)年4月までが1kWhあたり3.49円と再び高騰しました。
毎月の電気使用量が300kWhの家庭の場合だと毎月1,047円、1年間で12,564円の再エネ賦課金が電気代に上乗せされるため電気代が高くなっています。
今後も再エネ賦課金は値上がりすると見込まれており、電気代への影響は少ないと言えるでしょう。
※税込価格で表記されています。
再エネ賦課金に関する詳しい動画はこちら⇒【知らないと絶対損する】再エネ賦課金って何?これから電気代はもっと高くなる?
燃料調整額の上昇
燃料調整額も電気代高騰の大きな原因となっています。
そもそも燃料調整額とは、「燃料費調整制度」の略称で火力発電に使う石炭・石油・天然ガスを各電力会社が買い上げる時に使われる制度です。
この制度は、過去3ヵ月間の燃料を購入するために使った費用の平均を割り出し、それに基づいて各家庭に負担させる制度です。
こちらも再エネ賦課金と同様に、電気使用量に応じて課金されるため燃料調整額が高いと毎月の電気代が高くなる仕組みです。
過去3ヵ月間の平均を割り出して負担されるため私たちに影響するまでには時間が掛かるため、「先月は安かったけど今月は高かった。」や「先月より今月のほうが安い。」といった形になります。
以前と比べると燃料調整額の値上がり幅は少なくなりましたが、それでも毎月1円~3円程度で燃料調整額は推移しているので今後の推移にも注目です。
※税込価格で表記しています。
オール電化の値上げはいつまで続く?
ここでオール電化をすでに設置している人やこれからオール電化を設置したい人たちからすると「オール電化の値上げはいつまで続くの?」と感じていると思います。
電気代のみならず日本全国で食料品やガソリン代などは高騰し続けているなかで、オール電化の値上がりがいつ終わるかについて分からないのが現状です。
世界情勢が大きく関わって電気代が高騰しているので値下がりするまでには時間が掛かりそうです。
政府の補助金が2025(令和7)年まで続きますが4月以降は再び電気代が値上がりする可能性が高いですし、オール電化は冬場の電気代が高くなる傾向があるので、電気の使い方を注意したほうが良いでしょう。
オール電化の値上げがきつい!ガスや新電力に変えるべき?
電気代全体の高騰に伴い、出てくる話題が「オール電化を辞めてガスに戻すべき。」なのか「新電力するべき」という内容です。
では、実際に「オール電化のままが良いのか。」、「オール電化を辞めてガスに戻すべきなのか。」、「新電力にするべきなのか。」について詳しく説明します!
新電力への切り替え
2016(平成28)年4月からはじまった「電力自由化」によって大手電力会社以外の事業者が電気を販売していることを新電力と言います。
有名なのが「ソフトバンクでんき」、「auでんき」、「楽天でんき」などがあり、なかにはガス会社が電気代とガス代の支払いを一本化してしますプランもあります。
基本的にオール電化用プランや深夜電力が使える料金プランは、大手電力会社が主に取り扱っていますが新電力のなかにもオール電化用のプランを取り扱っているところもあります。
実際、金額を比較してみると毎月数100円程度もしくは同じの電電力会社が多いです。
ですが、新電力会社のなかにはガソリン代の1リットルあたりの金額を値引きしたり、動画や漫画などのサブスクが無料になったりするところもあります。
電気代以外のサービスに魅力を感じた場合は、新電力にも変更して良いでしょう。
ガスへの切り替え
料金プランだけでは設備そのものをガスに変更した場合についても考えてみます。
「オール電化からガスに変更できるの?」という疑問を持った人もいるでしょう。
答えとしてはオール電化からガスへの変更は可能ですが、いくつかの注意点があります。
まず、ガスにはLPガス(プロパンガス)と都市ガスの2種類があります。
LPガスは、ガスの入った容器を自宅に設置して、ガス残量が少なくなった場合は新しいボンベに交換してくれます。
ボンベとガス器具さえ設置できればすぐに使用可能ですし、基本的には日本全国どこでも契約できますが使用料金は都市ガスよりも割高です。
都市ガスは、地下に敷設してあるガス管を自宅に引き込んでガスの供給を受けます。
LPガスと比べると費用を抑えられるというメリットがありますが、ガス会社の対応エリア外になると使用できないというデメリットもあります。
もともとガスを使っていてリフォームなどでオール電化にした場合は、ガス栓を開けるだけで使用できるのに対して新築住宅でオール電化を設置していて、自宅までガス管が来ていない場合はガス管を引き込み工事代金に20万円~30万円程度掛かりますが費用を自己負担になります。
条件によっては、節約よりも設備投資のほうが高くなる可能性が高いです。
ガスへの変更に掛かる費用は、今までのガス使用量や住んでいる地域などに変わります。
最近は、電気代が値上がりしていることばかりが注目されていますが、ガス代も着実に値上がりしています。
オール電化をガスへ変更は可能ですが、「光熱費」のことばかりに目が行ってしまい、下調べをしないままガスに変更すると余計な費用が掛かりかねません。
長期的に見てガスが良いかオール電化が良いかを調べておくほうが良いでしょう。
オール電化とガスに関する詳しい記事はこちら⇒【2025年最新版】オール電化とガスならどっちを契約するべき?費用やメリット・デメリットを紹介
オール電化の電気代を抑える方法5選
みなさんが一番気になっているのが「オール電化で電気代を抑える方法。」だと思います。
オール電化で電気を抑える方法は全部で5つあるので詳しく説明します!
深夜電力を有効活用する
オール電化の最大メリットは、深夜電力の活用です。
オール電化にすると昼間の電気代が高くなって夜間の電気代が安くなる時間帯別電灯契約に切り替わります。
そのため電気を使うなら電気代が安い深夜帯に使うことをおすすめします。
「タイマー設定できる電化製品は夜に動くようにする。」、「日中に使わない照明や空調は消しておく。」、「充電は夜に行い、昼間はコンセントから抜いておく。」などの工夫をすれば同じ生活をしていても電気代が変わってくるので試してみて下さい!
電化製品の使い方を見直す
光熱費はやはり夏や冬に高くなる傾向にあります。オール電化の場合は給湯も空調も全て電気で行うため冬場の電化製品の使い方は重要です。
多くの電気を使うエコキュートの設定を見直すところから始めてみると良いでしょう。
エコキュートは電気代の安い深夜帯(23時~翌朝7時)の電気を使ってお湯を沸かします。ですが、湯量が足りなくなると自動で電気代が高い昼間に沸き増しを行います。
昼間に沸き増しすると電気代が高くなってしますので、夜沸かす湯量で一日賄えるように夜間の沸き上げ量を増やしたり昼間の沸き上げを制限したりすると電気代が節約できます。
また、頻繁にお湯が無くなる(湯切れ)が起きる場合は、1サイズ大きいタンクに交換すれば夜の時間帯に沸かしたお湯で足りるので電気代が節約できます。
エコキュートの選び方について詳しい記事はこちら⇒【2024年最新版】エコキュートの選び方!後悔しないためのポイントを徹底解説!
省エネ性能が高い電化製品に買い替える
10年以上前の電化製品を使っている人は、最新機種に買い替えのも1つの方法です。
まだ、使えている電化製品を買い替えるのもったいないかもしれませんが、電化製品も設置してから10年以上が経過すると燃費も悪くなりますし、最新機種のほうが省エネ性能も高いので電気代節約にも繋がります。
電気代が安くなるだけでなく、便利な機能も追加されているなど買い替えによるメリットもあるので、タイミングが合えば新品への交換も検討してみましょう。
節電グッズを活用する
2025(令和7)年2月現在、多くの節電グッズが販売されています。
LEDを使った電球や蛍光灯は長持ちするだけでなく省エネ性能が高いことで有名です。
その他にも冷暖房の効率を上げるために窓の外に貼る「冷気ガードシート」や、保温や断熱効果が高いカーテンを季節によって使い分けるの節電効果を期待できます。
1度購入すると長い間使えて電気代削減もできるので今回を機に節電グッズを活用してみてはいかがでしょうか。
太陽光発電や蓄電池を設置する
最もオール電化と相性が良く電気代を節約できるのが家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を設置することです。
家庭用太陽光発電システムが発電している日中とオール電化で電気代が高い時間帯はほとんど同じです。
そのため、家庭用太陽光発電システムがあれば昼間の電気使用量が抑えられるので、再エネ賦課金と燃料調整額を削減できます。
家庭用太陽光発電システムの余剰電力を家庭用蓄電池に貯めて夜間放電すれば、夜の電気を買う必要も無くなるのでさらに電気代が節約できます。
「太陽光発電や家庭用蓄電池の設置費用が高い。」と思っている人も多いですが、家庭用太陽光発電システムに関しては設置費用は10年前の約半額にまで下がりましたし、工事件数も増えたことによって工事技術も向上して雨漏りなどもありません。
家庭用蓄電池は、みなさんのご認識の通り依然として設置費用は高いですが、国や地方自治体からの補助金もあるので設置費用は安くなりました。
初期費用を安くできれば元を取るまでの期間も短くなります。自治体によって申請方法が異なるため事前に確認しておくと良いでしょう。
エコキュートと家庭用太陽光発電システムとの相性に関する詳しい記事はこちら⇒エコキュートと太陽光発電の相性が良いって本当!?相性が良いと言われている理由について説明!
まとめ
オール電化の値上げについてお話しをさせて頂きました。
今回のオール電化の値上げは日本国内というよりも世界情勢が大きく影響しています。
政府も補助金を出していますが、尻切れトンボ感が強いのでなかなか効果が見えにくくなっていますし、根本的なところが解決してないため今後も電気代は高騰していくと見られています。
私たちができることは、「電気使用量を減らす。」、「節電意識を高めて生活する。」から始まって家庭太陽光発電システムや家庭用蓄電池の設置するなど費用が掛かるなどさまざまです。
このまま電気代が安くなるのを待つのは、現実的な方法ではありません。
エコの王様では、オール電化の効率的な使い方や電気代節約に方法を分かりやすく説明しておりますし、機種の買い替えの相談も気軽に乗らせて頂いておりますので、これからオール電化の設置を検討していたりオール電化の交換を希望されている人は是非1度エコの王様に問い合わせ下さい!
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