蓄電池「スマートスター」は本当に良いの?価格やメーカーを解説!
2022/09/26
「スマートスターという名前の蓄電池を良く聞くけど、どこの会社が作っているの?」、「スマートスターの特徴はなんですか?」など、家庭用蓄電池の普及と共にスマートスターに関するお問い合わせが増えています。
スマートスターは、多くの人が「どこのメーカーが作っているかが分からない。」と思っています。
今回は、スマートスターを作っている会社がどこかや特徴・エコの王様がおすすめする機種について詳しくお話しします。
目次
蓄電池スマートスターのメーカーは?
蓄電池スマートスター(Smart Star)と言われてもどこの会社が作っているかが分からない人が多いです。
スマートスターは、伊藤忠商事が販売している家庭用蓄電池です。
伊藤忠商事と言えば、金融・資源・繊維・食品などの幅広いビジネスを展開する日本を代表する総合商社の1つです。
販売した時に企業戦略として、「伊藤忠商事」という名前を出さないでスマートスターという商品名を前面に押し出したためにスマートスターがメーカー名だと思っている人も多いです。
スマートスターは、伊藤忠商事が独自で開発したわけでなく、株式会社NFブロッサムテクノロジーと共同開発で2017(平成28)年に販売を開始しました。
NFブロッサムテクノロジーは、スマートスターだけを販売しているわけではなくネクストエナジーの「iedenchi」やDMMの「DMM.Make Smart」なども開発しています。
そのため、スマートスターの基本性能は、iedenchiやDMM.Make Smartと同じです。
iedenchiの施工実績こちら⇒ネクストエナジー蓄電システムNXS-MHESS001の設置工事
※NFブロッサムテクノロジー、東京都新宿区に本社を置く電子機器メーカーで伊藤忠商事が株式を保有する企業を指します。
蓄電池スマートスターの価格は?
スマートスターが販売され始めた頃は、多くの訪問販売業者が好んで販売していたためかなり高額な商品だったのですが、2021(令和3)年頃から値下がり傾向にあって200万(税込)を切っている販売業者もあります。
各販売店によって多少の違いはありますが、スマートスターL250万円(税込)程度でスマートスター3が300万円(税込)程度です。
家庭用蓄電池の販売価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池の価格や相場はいくら?少しでも安く購入するための方法
蓄電池スマートスターの特徴について
スマートスターの特徴は全部で6つあるのでそれぞれご紹介します。
AI対応
スマートスターには、AI(人工知能)が搭載されています。
AIは、クラウド上で天気予報と連携して家庭用太陽光発電システムの余剰電力の充電量や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使った充電量を調整します。
天気予報が晴れの場合は、家庭用太陽光発電システム充電量を増やして深夜電力の充電量を減らします。
天気予報が雨の場合は、前日の夜に深夜電力の充電量を増やします。
気象警報が発令された場合は、万が一に備えて家庭用蓄電池を満充電状態にします。
スマートスターのAIは毎日の電気使用量を学習して、48時間先までの家庭用太陽光発電システムの発電量と消費量を予測して適切な充放電計画を立てます。
生活を便利にしてくれるスマートスターのAIですが、月額1,320円(税込)の費用が掛かります。
AI機能が必要無くなった場合でも、スマートスターを設置してから2年間は解約できないというデメリットがあります。
ポイントが貯まる
スマートスター3のAI機能は、家庭用太陽光発電システムで作った電気を自家消費した量と家庭用蓄電池に貯めた量をモニタリングします。
自家消費量を二酸化炭素削減とみなして排出枠を各企業に提出して、独自ポイントであるグリッドシェアポイントを付与します。
付与したグリッドシェアポイントは、各会社のポイントに交換できます。
グリッドシェアポイントを交換できる企業は次の通りです。
・楽天ポイント
・Tポイント
・Pontaカード
・nanacoポイント
・Amazonポイント
・PayPal
参考資料:グリッドシェアジャパンHP
停電時も活躍
スマートスターは、単機能型全負荷対応蓄電池と販売されています。
単機能型とは、家庭用太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっているシステムを指します。
パワーコンディショナーが別々になっているため、「家庭用太陽光発電システムの設置年数」・「太陽光パネルメーカー」を気にすることなく設置できますし、家庭用太陽光発電システムを設置していない自宅でも設置可能です。
単機能型の家庭用蓄電池の多くは、停電時にあらかじめ決められた部屋の電気しか使えない特定負荷対応です。
ですが、スマートスターは停電時に家中の電気がバックアップできて200V電源を必要とするエアコンやIHなども使える全負荷対応になっているので、多くの家庭で普及しました。
また、停電時も自動で電気を給電するため、余計な操作も必要ありません。
スマートスターは、蓄電容量が大きいだけでなく、家庭用太陽光発電システムを最大限活用できます。
スマートスター以外の家庭用蓄電池は、停電時が発生すると家庭用太陽光発電システムの「自立運転モード」で1,500Wまでしか出力できないのに対して、スマートスターは最大で6,000Wまで出力できます。
家庭用蓄電池に貯められた電気を使いながら、家庭用太陽光発電システムの余剰電力を使って充電できるため電気がなくなることもありません。
スマートスターは、2022(令和4)年9月までに「スマートスターL」と「スマートスター3」を販売しています。
後継機種であるスマートスター3は、停電時に電気自動車の充電ができるシステムも搭載されるなど、次世代の家庭用蓄電池として注目されています。
家庭用蓄電池の種類に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の種類は?特徴や用途・家庭用産業用についてを比較!
家庭用太陽光発電システムの自立運転に関する詳しい記事はこちら⇒太陽光発電の仕組みってどんなの?発電方法や必要な機器・売電方法までを公開!
電気自動車に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年8月版】V2Hの対応車種!全メーカーと詳細を解説!
初期費用0円から
スマートスターを開発した伊藤忠商事が提供している「Beeフラット」は、スマートスターシリーズだけでなく家庭用太陽光発電システムも初期費用・工事費用0円で設置できます。
もちろん家庭用太陽光発電システムを設置している自宅の場合は、家庭用蓄電池単体でも利用可能です。
Beeフラットは、簡単にいうと家庭用蓄電池のリースになります。
Beeフラットは、家庭用蓄電池の代金を15年間支払う形になります。
設置してから15年間は、「商品保証が15年間(通常10年に無償で5年延長)」・「5年に1回の定期メンテナンス」などのアフターサービスが受けられます。
また、設置してから15年が経過すると無償でスマートスターシリーズを譲渡してもらえます。
スマートスターシリーズを初期費用なしで設置したい人たちにおすすめです。
※Beeフラットを利用するためには事前に審査があります。
家庭用蓄電池のリースに関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池はレンタルするべき?購入とどちらがお得なのかを検証
参考資料:Smart StarHP
長期保証
スマートスターシリーズは、他の家庭用蓄電池メーカーと比べても保証期間が長いです。
家庭用蓄電池本体とパワーコンディショナーの保証が10年間付いています。
家庭用蓄電池本体とパワーコンディショナーの保証年数は、他のメーカーと同じです。
スマートスターシリーズは、リモコンにも10年保証が付いているのでリモコンに何かがあったときもメーカーが無償で対応してくれます。
また、無償で自然災害補償が最初から10年間付いているため、災害が発生して家庭用蓄電池が壊れたとしてもメーカーが無償で修理・交換してくれます。
また、インターネット環境がある自宅の場合は、インターネット回線を使った「見守りサービス」で充放電などを監視するサービスもあります。
長期保証が付いているスマートスターシリーズは、保証内容などを気にする人にはおすすめ商品です。
※自然災害補償が適応される自然災害は、火災・破裂や爆発・落雷・台風・大雨・洪水・外部からの衝突・積雪・窃盗です。
※地震が原因で発生した津波・火災・倒壊などは自然災害補償対象外です。
参考資料:SmartStarHP
スピード充電
スマートスターシリーズだけでなく他の家庭用蓄電池もそうですが、停電時などに電気を使い過ぎると充電量は0になります。
充電量が0の状態から満充電になるまでの時間は、メーカーや家庭用太陽光発電システムの発電量・家庭用蓄電池の容量によって多少の違いはありますが、約5時間~約6時間です。
それに対して、スマートシリーズは停電時でも家庭用太陽光発電システムの余剰電力を最大で5,500Wまで取り込めます。
そのため、停電時でも3時間もあれば満充電になります。
蓄電池スマートスターのおすすめ2選!
スマートスターシリーズは、2022(令和4)年9月現在までに、「スマートスターL」と「スマートスター3」の2機種を販売しています。
エコの王様では、スマートスターLとスマートスター3の両方をおすすめしています。
スマートスターLとスマートスター3の特徴を詳しくお話しします。
スマートスターL
スマートスターLは、2017(平成27)年にスマートスターシリーズの最初の機種として販売されました。
特徴は、大容量だ単機能型全負荷対応として販売されていることです。
単機能型なので、家庭用太陽光発電システムの設置年数やメーカーを気にすることなく設置できます。
また、停電時に家中の電気をバックアップできますし、エアコンやIHといった200V電源を必要とする電化製品も使えます。
蓄電容量は9.8kWhあるため家庭用太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)をしっかり貯められるので、停電時対策だけでなく電気代節約にも役立つ製品です。
スマートスターLの性能は次の通りです。
蓄電池名 | スマートスターL |
蓄電容量 | 9.8kWh |
パワーコンディショナーの種類 | 単機能型 |
停電時の動作 | 全負荷200V対応 |
停電時の最大出力 | 3,000W |
サイズ | 幅761mm×高さ1145mm×奥行440mm |
重さ | 195kg |
寿命 | 6,000サイクル |
スマートスター3
スマートスター3は、スマートスターLの後継機種として2021(令和3)年5月に販売されました。
スマートスター3は、蓄電容量が13.16kWhになり停電時に最大出力も5,500Wまで増えたためスマートスターLよりも使いやすくなりました。
また、スマートスター3は停電時に電気自動車の充電ができるようにEV充電用コンセントも標準装備されています。
AI機能を使って、家庭用太陽光発電システムで作った電気を自家消費した量と家庭用蓄電池に貯めた量をモニタリングし、自家消費量を二酸化炭素削減とみなして排出枠を各企業に提出して、独自ポイントでグリッドシェアポイントを獲得できます。
スマートスター3の性能は次の通りです。
蓄電池名 | スマートスター3 |
蓄電容量 | 13.16kWh |
パワーコンディショナーの種類 | 単機能型 |
停電時の動作 | 全負荷200V対応 |
停電時の最大出力 | 5,500W |
サイズ | 幅1,182mm×高さ1,008mm×奥行392mm |
重さ | 195kg |
寿命 | 6,000サイクル |
蓄電池スマートスターのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・スマートスターシリーズは、伊藤忠商事が販売している家庭用蓄電池!
・スマートスターの特徴は全部で6つある!
・エコの王様がおすすめする蓄電池スマートスターは、「スマートスターL」と「スマートスター3」の2機種!
伊藤忠商事が販売したスマートスターシリーズは、今まで販売されてきた単機能型家庭用蓄電池と比べると大容量で高出力です。
そして、家庭用蓄電池業界では初めてとなるAI機能を塔載し、独自のグリッドシェアポイントをもらって私たちが普段から使っているポイントカードで使えるようなりました。
スマートスターシリーズは、時代の最先端を行く家庭用蓄電池と言えます。
エコの王様でもスマートスターシリーズを取り扱っております。
スマートスターシリーズの購入を検討している人は是非1度エコの王様にお問い合わせ下さい!
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