蓄電池を導入して後悔するのは本当?その真実や回避方法について解説!
2022/03/11
みなさんこんにちは!
2022年になってエコの王様にも家庭用蓄電池に関するお問い合わせを毎日のように頂きます。
お話をお伺いしているなかで、「近所の人が蓄電池を設置したけど、電気代が思っていたよりも安くならなくて失敗した。」、「蓄電池の選び方を間違えて後悔している人がいる。」とおっしゃっておられる人がいました。
家庭用蓄電池は、選び方によって大きなメリットが得られます。
逆に選び方を間違えてしまって後悔した人がいるのも事実です。
今回はこれから家庭用蓄電池の導入をご検討されているご家庭のために、家庭用蓄電池選びで後悔しない方法を詳しくご説明します!
目次
なぜ蓄電池を導入して後悔するの?
SNSやインターネットの書き込みを見ていると、「蓄電池を買って損をしてしまった!」、「蓄電池を導入しても電気代が安くならなかった。」、「停電の時に貯めていた電気がすぐになくなってしまった。」などの書き込みを見ることがあります。
では何故、家庭用蓄電池を導入してこのような書き込みがあるのでしょうか?
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまう理由は、全部で6つあるのでそれぞれ詳しくご説明します。
適当に蓄電池を選んだ
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまった理由の1つ目は、蓄電池を適当に選んだことです。
家庭用蓄電池は、適当に選んでしまうと思っていた効果が得られない場合が多いです。
蓄電池選び中で、最も重要なことは容量選びです。
容量選びを間違えると、太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力をしっかり貯められません。
家庭用蓄電池の容量選びは、太陽光発電システムの発電量や蓄電池の使い道によって変わります。
各ご家庭の電気の使い方によって多少の違いはありますが、自家消費量は約40%と言われています。
1年間の総発電量が5,000kWh発電する太陽光発電システムを載せているご家庭の自家消費量は、2,000kWhです。
自家消費して余った余剰電力は、3,000kWhになり1日あたりの余剰電力量は8kWhです。
一日の余剰電力量の計算式を参考までに載せておきます。
1年間の太陽光発電システムの総発電量×0.4=1年間の自家消費量
1年間の太陽光発電システムの総発電量-1年間の自家消費量=1年間の余剰電力
1年間の余剰電力÷365=1日あたりの余剰電力
このご家庭に必要な家庭用蓄電池の容量は、8kWhあれば充分ということになります。
家庭用蓄電池の容量を選ぶときは、太陽光発電システムの発電量をもとに考えると良いでしょう。
容量選びの次に大切なのが、停電時にどの部屋で電気が使えるかです。
2022(令和4)年現在販売されている家庭用蓄電池は、停電時に家中の電気をバックアップできる全負荷型とあらかじめ決められた部屋のコンセントからしか電気を取ることができない特定負荷型があります。
全負荷型対応蓄電池は、停電時に家中の電気がバックアップできて、エアコンやIHなど200Vの電源を必要する電化製品も使えるため便利です。
便利な反面、電気の使用量が多いため思っていたよりも充電が早く無くなります。
特定負荷型蓄電池は、停電時にあらかじめ決められた場所でしか電気が使えないため、全負荷型と比べて不便ですが電気の使用量が減るので電気を貯められた電気を長く使えます。
家庭用蓄電池を導入する時は、どうしても価格に目が行きがちですが、太陽光発電システムの発電量や停電時にどの部屋で電気を使いたいかによって性能が変わり費用も変わります。
みなさんのご自宅にはどのように家庭用蓄電池を必要かを事前に考えて販売店に相談すると良いでしょう。
設置場所が違う
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまった理由の2つ目は、設置場所が違うです。
家庭用蓄電池は、エアコンの室外機程度の大きさがあって重たいもので200kgを超える製品もあります。
サイズが大きく重さがあるため、屋外設置が基本です。
そもそも、エアコンの室外機を設置するスペースが屋外になければ家庭用蓄電池を設置できません。
商談している時は、自分たちが希望している家庭用蓄電池の性能や価格に目が行きがちです。
営業担当者も説明するのに必死で設置場所の説明を忘れてしまうこと多いようです。
家庭用蓄電池の導入が決まり、工事当日になって思っていた設置場所に設置できなかったというケースがあります。
家庭用蓄電池内にあるリチウムイオン電池は、暑さに弱いという弱点があるため設置場所は、風通しのいい場所や影にならない場所・1日を通して影になる時間が短い場所には設置できません。
メーカによっては屋内設置できる家庭用蓄電池もありますが、玄関に設置すると圧迫感がありますし、電気を変換する時に音が発生するため寝室や勉強部屋には設置は避けた方が良いでしょう。
家庭用蓄電池を設置する場合は、あらかじめ設置場所を販売店と相談しておくと良いでしょう。
業者ともめた
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまった理由の3つ目は、販売業者と揉めてしまったことです。
販売業者と揉めたなかでも多いのが、訪問販売業者とトラブルです。
全国の消費者センターには、年々家庭用蓄電池に関するトラブルが増えています。
家庭用蓄電池が注目され始めた2016(平成28)年頃から増え始めました。
相談件数は年々増加傾向にあって2019(令和元)年には、1,000件を超え、2020(令和2)年度には1,314件でした。
2019(令和元)年から急激に相談件数が増えたのが、太陽光発電システムを設置して10年間は国が決めた売電価格で買い取ってくれる固定価格買取(FIT)制度が終了するご家庭が出始めたです。
FIT制度が終了すると売電価格が電力会社から電気のほうが高くなってしまうため、FIT制度が終了したご家庭では売電せずに蓄電池に電気を貯めて自家消費が高まりました。
販売業者と揉めた内容は次の通りです。
・電気代が安くなると言われて家庭用蓄電を設置したが安くならなかった。
・「太陽光発電システムのパワーコンディショナーを修理するよりも家庭用蓄電池を導入したほうが将来的に良い」と勧誘され、「国からも補助金が出る。」と言われて、200万円を超える家庭用蓄電池を契約した。
後日、販売業者から連絡があって「太陽光発電に悪い所は無かった。」と言われた。
・「今日決めて頂いたらこの金額で工事できます。」と言われて、契約したが工事当日に見積書以外の金額を請求してきた。
・「即決するまで帰らない。」と言われた。
家庭用蓄電池の情報が世間に広まっていないこと良いことに、販売業者は言葉巧みに言い寄ってきます。
家庭用蓄電池を導入する際は、1社からの見積りだけでなく2社以上から相見積もりを取って、最初に見積りを出してきた訪問販売業者の見積りが正しいかを判断できますし、保証内容なども比較できるので販売業者とのトラブルを回避できます。
参考資料:独立行政法人 国民生活センター「家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!事業者の突然の訪問を受けてもその場で契約はせずによく検討しましょう」
保証やサービスを理解していない
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまった理由の4つ目は、保証やサービスを理解していないことです。
家庭用蓄電池は、さまざまな保証やサービスがあります。
家庭用蓄電池の保証は、商品保証と容量保証・自然災害補償があります。
商品保証とは、蓄電池本体やパワーコンディショナーの保証を指します。
容量保証とは、家庭用蓄電池の容量の保証を指します。
家庭用蓄電池内の電池は、充放電を繰り返すことによって蓄電機能が落ちます。
蓄電機能が落ちたときに、メーカーの基準以上に蓄電容量が落ちると無償で蓄電池本体を交換してくれます。
自然災害補償とは、地震や台風などの自然災害で蓄電池が故障してしまった場合、メーカーが蓄電システムを無償で交換してくれます。
保証内容は理解していないと、万が一家庭用蓄電池に故障したときにバタバタするので、保証内容はしっかり覚えておきましょう。
家庭用蓄電池には、各メーカーによってサービス内容も違います。
2022(令和4)年現在販売されている家庭用蓄電池には、AI(人工知能)機能を付けたサービスがあります。
AIを上手く活用すれば効率よく電気を貯められますし、万が一に備えて充電容量を満充電するにする仕組みになっています。
メーカーによっては、蓄電池を導入してを削減できた電気代をポイントに還元して、多くのポイントカードで使えるようなサービスもあります。
施工前にどのような保証やサービスがあるかを販売店やインターネットで確認しておくと良いでしょう。
売電にこだわっている
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまった理由の5つ目は、売電にこだわっているご家庭です。
家庭用蓄電池は、太陽光発電システムのように経済効果が多い製品ではありません。
本来、家庭用蓄電池は太陽光発電システムで発電された電気を自家消費して、余剰電力や電気代の安い深夜電力を貯めて放電することによって電気代の節約ができます。
太陽光発電システムの余剰電力を売電したいご家庭ではあれば、家庭用蓄電池を設置してもメリットが得られにくいので設置しないほうが良いでしょう。
太陽光発電システムを設置して10年未満のご自宅は、売電価格が高いので売電したほうが経済メリットは得られやすいです。
電気代が安くならない
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまった理由の6つ目は、電気代が安くならなかったご家庭です。
家庭用蓄電池は、太陽光発電システムの余剰電力や電気代が安くなった深夜電力(23時~翌朝7時)を貯められるので、電気代の節約ができます。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池があれば電気代の節約ができるのですが、ご家庭によっては電気代が安くならない可能性が高いです。
安くならない理由は、電気の料金プランです。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池を導入しているのご家庭の多くは、オール電化(エコキュートとIH)を設置しているご家庭が多いです。
オール電化を導入しているご家庭の場合は深夜電力が安くなっているため、安い電気を家庭用蓄電池に貯めて電気代が高い昼間に放電することによって、電気代の節約ができます。
深夜電力が安くなっていない料金プランのままで家庭用蓄電池を導入すると高い電気を使って充電しなければならないので電気代が高くなります。
※2022(令和4)年3月現在の深夜電力は、電力会社によって多少の違いはありますが1kWhあたり15円(税込)です。
蓄電池選びで後悔しないためには
家庭用蓄電池選びで後悔してしまったご家庭もあれば、設置して大きなメリットを得られたご家庭もあります。
家庭用蓄電池選びで後悔しないためには、どのようなことに注意すれば良いかを詳しくお話します。
年間の電気代を知る
家庭用蓄電池選びで後悔しないための注意点1つ目は、年間の電気代を知ることです。
オール電化(エコキュートとIH)と太陽光発電システムを設置しているご家庭は、電気代を節約できます。
さらに家庭用蓄電池を設置することによってさらに電気代を節約できる可能性が高くなります。
家庭用蓄電池を設置しても今の電気代以上に安くならないご家庭もあります。
家庭用蓄電池を設置することによって、電気代がさらに節約できるご家庭はオール電化と太陽光発電システムを設置していても電気代が高いご家庭です。
家庭用蓄電池を設置することによって電気代が高いご家庭は、太陽光発電システムの余剰電力と電気代の安い深夜電力を家庭用蓄電池に貯められます。
貯められた電気を電気代の高い昼間に放電することによって電気代を削減できます。
オール電化と太陽光発電システムを設置していて今の電気代が安く、現状に満足しているご家庭は家庭用蓄電池は導入しても電気代が安くなる可能性が低いので、家庭用蓄電池を設置しないほうがいいでしょう。
家庭用蓄電池を設置する前にご自宅の電気代を確認しておくと良いでしょう。
災害時にどれくらいの容量を使うか
家庭用蓄電池選びで後悔しないための注意点2つ目は、災害時にどれくらいの容量を使うかを決めておくことです。
家庭用蓄電池は災害時に力を発揮します。
太陽光発電システムが発電している間は、停電時でも発電された電気を使うことができますが、発電しなくなった夕方以降は停電状態になります。
家庭用蓄電池があれば、太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降も貯められた電気を使えます。
2022(令和4)年現在販売されている家庭用蓄電池の容量は、4~16kWhが主流です。
最も大きな家庭用蓄電池の容量であれば、最大で2~3日分の電気を賄えます。
蓄電容量には、限りがあるので消費電力が大きな電化製品を大量に使えば、思っている以上に充電が早く無くなります。
蓄電容量が5kWhで消費電力が100Wの照明器具・10Wのスマートフォンの充電器を5台・150Wのテレビを使った10時間使った場合の消費電力は次の通りです。
(100W+50W+150W)×10時間=3,000KWh
家庭用蓄電池を導入する場合は、停電時にどの電化製品を使いたいかを調べて容量を決めると良いでしょう。
家庭用蓄電池の容量選びに関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
電力会社のプランを見直す
家庭用蓄電池選びで後悔しないためのポイント3つ目は、電力会社の料金プランを見直すことです。
深夜電力(23時から翌朝7時)が安くなる料金プランであれば、その時間帯の電気を使って家庭用蓄電池に充電するため、充電するための電気代も節約できます。
深夜電力が安くなっていない料金プランは、電力会社や各ご家庭の電気の使用量によって多少の違いはありますが、深夜電力が安い料金プランと比べると1kWhあたり約5円(税込)~約13円(税込)程度違います。
深夜電力が安くなっていない状態で家庭用蓄電池に充電をすると、電気代が高くなります。
家庭用蓄電池を導入する際は、深夜電力が安くなる料金プランになっているかを必ず確認しましょう。
※オール電化を導入されていないご家庭では、電気代が電気使用量に応じて変化する従量電灯Aが使われています。
蓄電池だけに頼らない
家庭用蓄電池選びで後悔しないためのポイント4つ目は、蓄電池だけに頼らないことです。
家庭用蓄電池は、停電時に活躍してくれますがそもそも電気を補充してくれるものです。
特にIHを使われているご家庭は、蓄電池を導入したとしてもカセットコンロとガスボンベを用意しておくことをおすすめします。
IHは、メーカーや性能によって多少の違いはありますが、消費電力が最大で3,000W(3kWh)にもなるため使い続けると、充電が早く無くなる原因になります。
家庭用蓄電池を導入して後悔してしまったご家庭のなかには、「IHを使って思っていた以上に早く充電が切れた。」とおっしゃっているご家庭もあるぐらいです。
また、エアコンや照明器具を使わなくても過ごせる季節もありますので、「蓄電池があるから大丈夫!」と思うのではなく、停電時にどの電化製品をどれくらいの時間使うかを決めておくと良いでしょう。
売電価格を知っておく
家庭用蓄電池選びで後悔しないためのポイント5つ目は、売電価格を知っておくことです。
2022(令和4)年度の家庭用太陽光発電システム(総発電量10kWh未満)の売電価格は、1kWhあたり17円(税込)です。
売電価格は、毎年1~2円ずつ低下していますが、太陽光発電システムを設置して10年間は国が定めた価格で電気を買い取ってくれる固定価格買取(FIT)制度が始まった2009(平成21)年頃は、1kWhあたり48円(税込)で買い取られていました。
売電価格が電力会社から買う電気よりも高い場合は、家庭用蓄電池を導入して自家消費するよりも売電したほうが、経済的メリットは出やすいです。
固定価格買取制度が終了したご家庭では、売電価格が1kWhあたり7円(税込)~10円(税込)程度にまで下がります。
売電価格が電力会社から買う電気よりも安くなるため、家庭用蓄電池を導入して自家消費したほうが経済的メリットは出やすいです。
家庭用蓄電池と太陽光発電システムの売電価格は、密接な関係になっていますので、売電価格をしっておくことは重要です。
太陽光発電システムの売電価格に関する詳しい記事はこちら⇒太陽光発電で売電できるのって本当?買取価格と買取終了後にやるべきこと
蓄電池で後悔しないための導入タイミング
家庭用蓄電池を導入するタイミング間違えて、後悔してしまったご家庭もあります。
家庭用蓄電池を導入するタイミングは2つあるので、それぞれご紹介します。
太陽光発電と同時に設置する
太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に導入すると良いでしょう。
家庭用蓄電池は、メーカーによっては太陽光パネルとの相性が悪く、PID現象を起こして太陽光パネルが故障してしまうケースあります。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池を導入する場合は、各販売店が太陽光パネルと家庭用蓄電池との相性を考えて提案するため、PID現象が起こる心配もありません。
初期費用は、家庭用蓄電池を後付けするよりも高くなりますが、パワーコンディショナーの交換費用などを考えると同時設置するほうが良いでしょう。
太陽光発電システムを設置してから10年後
太陽光発電システムを設置してから10年後に家庭用蓄電池を導入すると良いでしょう。
その理由は、パワーコンディショナーです。
太陽光発電システム用のパワーコンディショナーの寿命は、10~15年と言われています。
パワーコンディショナーだけを交換する場合でも、20万円(税込)~30万円(税込)程度の費用が掛かります。
太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になっている家庭用蓄電池を導入すると、パワーコンディショナーを新しくできます。
太陽光発電システム用とパワーコンディショナーが一体になった家庭用蓄電池を導入することによって、電気の変換ロスも減りますので、今まで以上に電気を効率よく使えます。
太陽光発電システムを設置してから10年以上が経過したご家庭では、固定価格買取(FIT)制度が終了して、売電価格が著しく下がりますので売電をせずに発電した電気を自家消費するために、家庭用蓄電池を導入したほうが良いでしょう。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒太陽光発電と蓄電池は相性抜群って本当?その理由とメリット・デメリットを公開!
蓄電池で後悔しないための選びかた
家庭用蓄電池には、種類・性能がたくさんあって、選び方を失敗するとあとで後悔してしまうケースがあります。
そこで、今回は蓄電池選びで後悔しないためのポイントについて分かりやすくご説明します。
蓄電池の種類
2022(令和4)年現在、販売されている家庭用蓄電池は大きく分けると2つのパワーコンディショナーに分類できます。
太陽光発電システムと蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になったハイブリッド型蓄電池、太陽光発電システムと蓄電用パワーコンディショナーが別々になっている単機能型蓄電池に分類できます。
ハイブリッド型蓄電池は、パワーコンディショナーが一体になっているため、太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置されるご家庭や太陽光発電システムを設置して10年以上経過されているご家庭におすすめです。
ハイブリッド型蓄電池は、パワーコンディショナーが一体になっているため、電気の変換ロスが少なく効率よく充電できます。
設置費用が高いというデメリットがあります。
単機能型蓄電池、太陽光発電システムと蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっているため、太陽光パネルメーカーに関係無く設置できます。
太陽光発電システムを設置して10年未満で売電価格が高いご家庭は、単機能型蓄電池をおすすめします。
単機能型蓄電池は、ハイブリッド型と比べて設置費用が安いというメリットがありますが、パワーコンディショナーを2台経由して蓄電池に充電するため、電気の変換ロスが多いです。
家庭用蓄電池は、パワーコンディショナーの種類だけでなく停電時にどの部屋で電気を使うかによっても選び方が変わります。
2022(令和4)年現在、販売されている家庭用蓄電池には、停電時に家中の電気をバックアップできる全負荷型と停電時にあらかじめ決められた部屋のコンセントからしか電気が取れない特定負荷型の2種類があります。
全負荷型は、停電時に200Vの電源を必要とするエアコンやIHなども使えます。
停電時に家中の電気をバックアップできるため、特定負荷型と比べると充電が早く無くなってしまいます。
特定負荷型は、あらかじめ決めれらた場所のコンセントからしか電気が使えないため、使用できる電化製品が限定されます。
使用できる電化製品が限られているため、全負荷型蓄電池よりも充電された電気を長く使えます。
蓄電池の種類に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
用途
家庭用蓄電池の使い道を決めて購入しないと買ったあとに後悔してしまうケースが多いです。
蓄電池の主な用途は、災害時の備えとして導入するか自家消費用として導入するかのどちらかです。
災害時の備えとして導入する場合は、家庭用蓄電池の最大出力や停電時に使いたい電化製品やどの部屋で電気を使いたいかを決めておく必要があります。
自家消費のために導入する場合は、最大出力の他に蓄電容量や運転モードがたくさんある家庭用蓄電池を選ぶと良いでしょう。
値段
家庭用蓄電池を選ぶ時には、家庭用蓄電池の価格はみなさんが一番気になるところではないでしょうか?
家庭用蓄電池は、メーカーや性能・販売店によって多少の違いはありますが100万(税込)~200万円(税込)以上します。
「少しでも安い蓄電池を買いたい!」と思っている人が多いです。
少しでも安く家庭用蓄電池を導入したいと考えると思いますが、安ければ安いほど良いというものでもありません。
家庭用蓄電池には、適正価格があります。
2022(令和4)年現在の家庭用蓄電池の適正価格は、訪問販売で1kWhあたり25万円(税込)前後、ネット販売で1kWhあたり20万円(税込)前後です。
これ以上安かったり過ぎたり高過ぎたりする場合は、その販売店からどのような割引があっても購入しないほうがいいでしょう。
見積り金額が安過ぎる業者の場合は、お客様に黙って中古品を出してきたり型落ち品を出してきたりすることもありますし、工事当日に見積書以外の金額を請求してくるトラブルも起きています。
家庭用蓄電池選びで後悔しないためには、2社以上から相見積もりをとって金額や保証内容を比較して決めると良いでしょう。
家庭用蓄電池の見積りに関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】家庭用蓄電池を見積りする際の注意事項について徹底解説!
設置場所
家庭用蓄電池を導入する際に意外と多いトラブルが設置場所の問題です。
家庭用蓄電池は、エアコンの室外機ぐらいの大きさがありますし、重さも200kgを超える製品もあります。
メーカーによっては、屋内設置できる家庭用蓄電池もありますが、屋外設置が一般的です。
家庭用蓄電池を導入する前に、設置場所を確認しておく必要があります。
家庭用蓄電池を導入したい人は、自分の希望するメーカーの性能や価格ばかりに目が行きがちですし、営業担当者も製品の説明に必死になって設置場所のことを忘れていることが多いです。
そのため、工事当日に自分が思っていた場所と違うところに家庭用蓄電池を設置されてしまうケースがあります。
家庭用蓄電池内のリチウムイオン電池は、熱に弱いという特性があるため一日を通して影にならない場所や風通しの悪い場所、影になる時間が短い場所には、設置できません。
また、重塩害地域は塩害地域にお住まいの人で、家庭用蓄電池の導入を検討されている場合は、塩害地域対応の家庭用蓄電池にする必要があります。
家庭用蓄電池は、電気を変換する時に音が出るので、寝室や勉強部屋には設置しないほうが良いでしょう。
業者
家庭用蓄電池を購入する時の販売店選びは、重要です。
各販売店のホームページを見ただけではどの販売店が良いかは分からないですよね。
ネットの販売店で家庭用蓄電池を購入する場合は、施工実績を見ると良いでしょう。
施工実績を見れば、各販売店の販売件数が分かります。
施工実績が多い販売店は、問い合わせも多く工事の質も高いです。
良い業者を選ぶためには、施工実績を見るだけでなく2社以上から見積りを取って価格や保証内容も比較すると良いでしょう。
相見積もりを取ることによって、最初に見積りを取った販売店の価格が適正なのかや、保証内容を比較して少しでもお客様の希望に添う販売店から購入すると業者選びで後悔はしないでしょう。
家庭用蓄電池の相見積もりに関する詳しい記事はこちら⇒【2021年最新版】家庭用蓄電池を見積りする際の注意事項について徹底解説!
エコの王様の蓄電池の施工実績はこちら⇒蓄電池の設置・工事実績
蓄電池で後悔!?こんな業者は危険?
家庭用蓄電池を販売している多くの業者は、家庭用蓄電池を買う人のことを考えてさまざまな提案をしてくれます。
ですが、残念なことに「売りたい」だけの業者がいることも事実です。
そこで今回は、危ない業者にはどのような共通点があるかを詳しくご説明します!
即決を求めてくる
家庭用蓄電池は、2社以上から相見積りを取って購入するのが基本です。
危険な販売業者は、その場で契約することを求めてきます。
危険な販売業者は、さまざまな宣伝文句で即決を求めてきます。
エコの王様に相談があった宣伝文句は次の通りです。
・「今日ここで契約してくれたら〇〇万円値引きします。」
・「毎月の電気が〇千円~〇万円安くなります。」
・「今日は契約するまで帰りません。」
・「国からの補助金もあるので買うなら今しか無いです。
契約してから他の販売店の価格を見てみると、割引されたとしても自分たちが買った家庭用蓄電池が高かったり、電気代が安くならなかったケースもあります。
契約するまで帰らないという販売業者は、法律違反などで警察を呼ぶなどして対処しましょう。
補助金は毎年出るかが分からないので、事前に補助金があるかなどは確認しておくと良いでしょう。
質問しても答えてくれない
家庭用蓄電池を購入する側の人は、専門的な知識が無いため販売店に不安なことや気になっていることを聞きたいと思っています。
危険な業者に限ってお客様が聞いていることに答えてくれないことが多いです。
質問しても答えてくれない理由は、自分たちが売る家庭用蓄電池が決まっていて、お客様の希望を聞いても意味が無いからです。
家庭用蓄電池は、太陽光発電システムの発電量や使い道や容量によって、ご家庭ごとに違う蓄電池を提案するものです。
ご家庭に合わない蓄電池を導入した場合、電気代が思った以上に安くならなかったり、停電時に早く充電が無くなったりします。
こちらの質問に答えてくれない業者から何があっても購入しないようにしましょう。
訪問販売で身分を明かしてくれない
訪問販売業者のなかには、身分や会社の情報を提示しない人もいます。
訪問販売業者が自分や会社の身分や情報を提示しないところは、絶対に購入しないほうがいいです。
自分の身分も明かさないような訪問販売業者は、怪しさしかありません。
いくら家庭用蓄電池の性能がよく他の販売店よりも価格が安くても、会社の所在地なども分からないを明かせないようなところから購入しても安心できませんよね。
訪問販売で最初に名前や会社情報を明かせない人とは、話をしないほうが良いでしょう。
蓄電池の後悔のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・家庭用蓄電池選びで後悔してしまうご家庭の特徴は、全部で6つある!
・家庭用蓄電池を設置するタイミングは、太陽光発電システムと家庭用蓄電池と同時設置するか太陽光発電システムを設置して10年以上がベスト!
・家庭用蓄電池選びで後悔しないためのポイントは、全部で5つある!
・危険な訪問販売業者の特徴は、全部で3つある!
家庭用蓄電池は、選び方によっては電気代が思っていた以上に削減できたり、停電時に活躍してくれたりします。
ですが、蓄電池選びで失敗すると電気代が安くならなかったり、停電時に思って以上に早く電気が無くなってしまったりします。
自分ひとりで家庭用蓄電池を選んでも、本当に自分の家にこの蓄電池が合っているかが分からないですよね?
分からないことは、プロに任せるのが一番です!
エコの王様にも、家庭用蓄電池に詳しいスタッフがおりますので、分からないことがあればエコの王様のフリーダイヤルにお問い合わせください!
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