V2Hの寿命はどれくらい?長期間使い続けるためにやるべきこと
2022/05/19
「V2Hの寿命って何年ぐらい?」、「高い買い物をするから少しでも長く使いたい。」、「V2Hを長くつかうための方法は無いの?」など、V2Hシステムの寿命や長く使うための方法などに関するお問い合わせが、エコの王様でも増えています。
V2Hシステムが販売されて10年未満のため寿命に関する情報が無いのが現状です。
ですが、V2Hシステムの使い方や本体の選び方によって、思っている以上に長く使える可能性があります
そこで、今回はV2Hシステムの寿命やV2Hシステムを少しでも長く使うための方法について、詳しくお話します!
目次
V2Hと蓄電池との違いは?
V2Hシステムと家庭用蓄電池は全部で2つあるので、それぞれご紹介します。
V2Hには蓄電機能が無い
V2Hシステムは、そもそも家庭用蓄電池のように蓄電機能ありません。
その理由は、V2Hシステム自体が電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気を自宅で使えるように開発されたシステムのためです。
電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気は直流電流のため、自宅の電化製品にすぐ使える訳ではありません。
V2Hシステムは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた直流電流を各電化製品に使えるようにするために、交流電流に変換します。
電気を変換する役割は、太陽光発電システムや家庭用蓄電池のパワーコンディショナーと同じなため、V2Hシステムは電気自動車用パワーコンディショナーと呼ばれています。
容量
家庭用蓄電池に内蔵されているリチウムイオン電池は、爆発する可能性があるため消防法の規制によって容量は17kWhまでと決められています。
2022(令和4)年現在販売されている家庭用蓄電池の容量は、4kWh~16.6kWhまでです。
それに対して、V2Hシステム対応車種のバッテリー容量は、8kWh~62kWhまであります。
電気自動車やプラグインハイブリッド車をお持ちでV2Hシステムと家庭用蓄電池のどちらを購入するかを悩んでおられる人は、V2Hシステムの購入をおすすめします。
おすすめする理由は次の通りです。
・購入費用を抑えられる
・家庭用蓄電池よりもコストパフォーマンスがいい
・家庭用蓄電池は定置型に対して、V2Hシステムは充電ケーブルが届く範囲内であれば移動できるため
・電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電が早くできる
V2Hシステムの仕組みに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?家庭用電気にしてくれるその仕組みについて徹底解説!
V2H対応システム対応車種に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】V2Hの対応車種を完全網羅!メーカーや車種を解説
V2Hの寿命はどれくらい?
V2Hシステムが販売されて始めて2022(令和4)年で8年が経過しました。
販売が開始されて8年しか経過していないため、故障の頻度や寿命についての詳しいデーターが揃っていません。
そもそもV2Hシステムは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた直流電流を交流電流に変換したり、自宅から電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電する時に、交流電流を直流電流に変換したりするパワーコンディショナーの役割を担っています。
太陽光発電システムや家庭用蓄電池のパワーコンディショナーもV2Hシステムと同じ働きをして、寿命が約10年~約15年と言われているためV2Hシステムの寿命も約10年~約15年と考えておくと良いでしょう。
※V2Hシステムの寿命は、充放電の回数などによって変わります。
V2Hの寿命をのばすためには?
V2Hシステムを購入する場合、本体価格と工事代を合わせて約800,000円(税込)~約1,500,000円(税込)程度の費用が掛かります。
高い費用を掛けて設置するため、少しでも長くV2Hシステムを使いたいと思っている人がほとんどです。
V2Hシステムの寿命を伸ばす方法は、全部で2つあるのでそれぞれご紹介します。
メーカー保証の確認
2022(令和4)年現在販売されている、V2Hシステムのメーカー保証は2年~5年がほとんどです。
本格的にV2Hシステムが販売された2014(平成24)年~2022年に至るまでの間で最も多くV2Hシステムを販売しているのが、ニチコンです。
ニチコンのV2Hシステムは、スタンダードモデル・プレミアムモデル・プレミアムPlusモデルの3種類があります。
ニチコンのV2Hシステムの保証年数は、次の通りです。
・スタンダードモデル・・・2年
・プレミアムモデル・・・5年
・プレミアムPlusモデル・・・5年(UPSは7年)
V2Hシステムの保証年数はメーカーや性能によって違いますので、メーカー保証年数が気になる人はカタログなどをよく見て購入すると良いでしょう。
※UPSとは、無停電電源装置を指します。
※メーカーによっては、有償で延長保証を付けられる可能性があります。
V2Hメーカーに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのおすすめメーカー3選!人気売れ筋商品や選びかたを紹介!
用途に合ったV2Hを選ぶ
V2Hシステムには、大きく分けると2種類あります。
全負荷対応
全負荷対応とは、停電時に家中の電気がバックアップできて、200V電源を必要とするエアコンやIHなども使えます。使える電化製品が多い分、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気が早くなります。
全負荷対応は使える電化製品が多い分、V2Hシステム内のパワーコンディショナーへのダメージが増えるため、寿命が短くなる可能性があります。
特定負荷対応
特定負荷型とは、停電時にあらかじめ決められた場所の電気しか使えないシステムを指します。
停電時に使える電気が限られているため、電化製品の使用に制限が掛かります。
使える電化製品が少ない分、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気を長い時間使えます。
逆に停電時にあらかじめ決められた場所の電気しか使えない特定負荷型であれば、使える電化製品が限られているためパワーコンディショナーへのダメージは少なくなります。その分寿命は長くなる可能性あります。
また、V2Hシステムを充電専用として使うのか、給電も充電も行うかによって寿命は変わります。
V2Hシステムの使い方をよく考えて購入すると長持ちさせることができるでしょう。
全負荷と特定負荷に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池の価格や相場はいくら?少しでも安く購入するための方法
V2H寿命のまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・V2Hシステムと家庭用蓄電池の違いは2つある!
・V2Hシステムの寿命は、約10年~約15年ぐらい!
もちろん、使用頻度や設置場所によって変わります。
・V2Hシステムの寿命を伸ばす方法は2つある!
電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及と共に注目されているV2Hシステムですが、販売されて10年未満のため寿命や耐用年数などの詳しいデーターや情報が世の中に出回っていないのが、現状です。
V2Hシステムの使い方や設置場所によっては、10年以上使える可能性が高いです。
情報が無い中で一人で寿命や使い方などは、自分ひとりで調べるのには限界があります。
エコの王様にもV2Hシステムに詳しいスタッフがおりますので、V2Hシステムの導入を検討中の人は是非1度エコの王様にお問い合わせ下さい!
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