蓄電池の大きさはどれくらいが理想?目安についてを解説!
2022/09/01
「蓄電池ってメーカーや容量によって大きさや重さが違うって聞いたけど本当?」、「室内設置と屋外設置によって大きさや重さが違って聞いたけど本当?」、「蓄電池が設置できる場所はどこ?」、「蓄電池を設置するために必要な広さはどれくらいですか?」など、家庭用蓄電池の大きさや重量に関するお問い合わせが増えています。
家庭用蓄電池は電気を貯めておくための機械のため、大きさも重量もあります。
大きさや重量をきにせずに家庭用蓄電池を購入すると最悪の場合、設置できない可能性もあります。
今回は、家庭用蓄電池の大きさや重量だけでなく、設置場所のことについても詳しくお話しします!
目次
蓄電池はどれくらいの大きさ?
家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムの売電制度である固定価格買取制度が、2019(令和元)年から終了し始めるご家庭が増え始めたことによって注目されました。
家庭用蓄電池は大量の電気を貯められるように、大型で高重量です。
ここで気になるのが「自分たちの家に蓄電池が設置できるかどうか。」だと思います。
家庭用蓄電池の大きさや重さについて詳しくお話させて頂きます。
大きさ
家庭用蓄電池の大きさは、容量やメーカーによって変わります。
一般的に屋内設置用よりも屋外設置用のほうがサイズは大きいです。
特に容量が大きくなればなるほどサイズは、大きくなる傾向になる傾向にあります。
もちろんメーカーによっては、大容量の家庭用蓄電池でも小型な製品もあります。
大容量で小型化されているのは、オムロンと長州産業の家庭用蓄電池です。
長州産業の家庭用蓄電池は、オムロンのOEM(他社製品を自社で製造販売する)製品として販売しているので性能やサイズは同じです。
オムロンと長州産業の家庭用蓄電池のサイズは次の通りです。
メーカー・型番 | 蓄電容量 | サイズ |
オムロン・KPBP-A-SET-HYB164-T | 16.4kWh | 幅490mm×高さ1.010mm×奥行295mm |
長州産業・CB-LMP164A | 16.4kWh | 幅490mm×高さ1.010mm×奥行295mm |
小型化されているため屋内設置も可能です。
一方で、同じ容量の蓄電池を販売しているニチコン家庭用蓄電池の大きさは、オムロンと長州産業よりも大型です。
そのため、屋外設置しかできません。
ニチコン家庭用蓄電池のサイズは、次の通りです。
メーカー・型番 | 蓄電容量 | サイズ |
ニチコン・ESS-U4X1 | 16.6kWh | 幅1,060mm×高さ1,250mm×奥行300mm |
同じ程度の容量の家庭用蓄電池でもメーカーによってサイズが変わりますので、注意が必要です。
オムロンの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒オムロンの蓄電池は超優秀!?その特徴や人気の理由についてご紹介
長州産業の家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒長州産業の蓄電池は評判が良い?特徴やおすすめポイントを解説
ニチコンの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒ニチコンの蓄電池とは?選ばれる理由と選びかたについて徹底調査!
重量
家庭用蓄電池の重量は、容量が大きくなればなるほど重量も増えます。
2022(令和4)年現在、販売されている家庭用蓄電池の重量は、メーカーや容量・最大出力などによって多少の違いはありますが約60kg~約250kgです。
軽量化が進んでいる家庭用蓄電池もありますが、設置場所に注意を払う必要があります。
2022年現在販売されている家庭用蓄電池のなかで、多くの軽量化が進んでいる家庭用蓄電池を販売しているのはオムロンです。
エコの王様でも人気のオムロンの家庭用蓄電池は重量は次の通りです。
型番 | 容量 | 重量 |
KPBP-A-SET-HYB65-T | 6.5kWh | 約65kg |
KPBP-A-SET-HYB98-T | 9.8kWh | 約102kg |
KPBP-A-SET-HYB164-T | 16.4kWh | 約150kg |
オムロンのように軽量化が進んでいるメーカーもあれば大容量で高重量もメーカーもあります。
大容量で高重量なのが、ニチコンと伊藤忠商事の家庭用蓄電池です。
ニチコンと伊藤忠商事家庭用蓄電池の重量は次の通りです。
メーカー・型番(品名) | 容量 | 重量 |
ニチコン・ESS-H2L1 | 12.0kWh | 254kg |
ニチコン・ESS-U4M1 | 11.1kWh | 190kg |
伊藤忠商事・スマートスターL | 9.8kWh | 180kg |
伊藤忠商事・スマートスター3 | 13.16kWh | 265kg |
家庭用蓄電池を購入する場合は、重量も念頭において選ぶと良いでしょう。
伊藤忠商事の家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒伊藤忠の蓄電池「SmartStar」とは?AIと連携した最新鋭の蓄電池
蓄電池によって大きさは変わるの?
家庭用蓄電池は、屋外設置と屋内設置型の2種類があります。
実は、屋外設置と屋内設置で大きさも重量も変わります。
屋内設置と屋外設置の家庭用蓄電池の大きさについて詳しくお話しします。
屋内設置
屋内設置ができる家庭用蓄電池は、屋外設置用の家庭用蓄電池よりも小型軽量化が進んでいます。
小型軽量化になっていない家庭用蓄電池を設置すると、重量に床が耐え切れなくなって陥没してしまったり圧迫感を与えるためです。
2022(令和4)年現在販売されている屋内設置用の家庭用蓄電池の重さは、メーカー容量によって多少の違いがありますが約20kg~約150kg程度です。
重量がない分大きさも異なります。
エコの王様で人気の室内設置用家庭用蓄電池の大きさは、次の通りです。
メーカー・型番(商品名) | 容量 | 大きさ |
Panasonic・リチウムイオン蓄電盤 | 1.0kWh | 幅650mm×高さ155mm×奥行350mm |
オムロン・KPBP-A-SET-HYB65-T | 6.5kWh | 幅490mm×高さ741mm×奥行147mm |
長州産業・CB-LMP65A | 6.5kWh | 幅490mm×高さ741mm×奥行147mm |
住友電工・POWER DEPO Ⅳ | 3.3kWh | 幅550mm×高さ760mm×奥行275mm |
家庭用蓄電池が屋外設置できないご家庭は、屋内設置ができる家庭用蓄電池をエコの王様でもおすすめしています。
ですが、家庭用太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)の電気を家庭用蓄電池に貯める時に、音が発生するため寝室や勉強部屋など静かな場所には設置しないほうが良いでしょう。
Panasonicの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒パナソニックの蓄電池ってどうなの?特徴や選ばれる理由について解説
住友電工の家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒住友電気工業の蓄電池は超小型!?室内設置もできて長時間使用可能
屋外設置
屋外設置用の家庭用蓄電池は、屋内設置用と比べると大きさも重量もあります。
屋外設置用の家庭用蓄電池は、高重量のため大容量の製品が多いです。
2022(令和4)年9月現在販売されている屋外設置用の家庭用蓄電池の重量は、メーカーや容量によって違いはありますが約100kg~約260kg程度です。
大きさもエアコン1台~2台分の大きさがあります。
2022年現在エコの王様でも人気の屋外設置用の家庭用蓄電池の大きさと重量は次の通りです。
メーカー | ニチコン・ESSU2M1 | ダイヤゼブラ電機・アイビス7 |
容量 | 11.1kWh | 7.04kWh |
大きさ | 幅1,060mm×高さ1,250mm×奥行231mm | 幅580mm×高さ1,070mm×奥行370mm |
重量 | 182kg | 幅580mm×高さ1,070mm×奥行370mm130kg |
屋外設置用の家庭用蓄電池の場合は、重量があるため基礎を作って設置します。
一度、設置すると動かせないため、事前に設置場所を考えておきましょう。
ダイヤゼブラ電機の家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒田淵の蓄電池は評価が高い?低い?その特徴や種類について紹介
蓄電池はどこに設置するべき?
家庭用蓄電池は、大きさも重量もあるので設置場所は重要です。
家庭用蓄電池を設置する時の注意点は全部で3つあるので、それぞれご説明します。
直射日光が当たらない場所
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池に最も多く使われている、リチウムイオン電池は高温に弱いという特性を持っています。
高温に弱いという特性を持っているため、直射日光が当たらない場所に設置する必要があります。
家庭用蓄電池の設置場所は南面よりも北面が望ましいです。
もし、南面に設置しなければならない場合は、日よけなどを設置する必要があります。
家庭用蓄電池の種類に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の種類は?特徴や用途・家庭用産業用についてを比較!
風通しが良い場所
家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムの余剰電力と電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使って充電します。
家庭用蓄電池に貯められる電気は直流電流のため、交流電流である家庭用太陽光発電システムの余剰電力や深夜電力は貯められません。
家庭用蓄電池に電気を貯める時に高温になる可能性が高いです。
そのために家庭用蓄電池を設置する場合は、熱を冷ますために風通しの良い場所に設置する必要があります。
積雪の可能性がない場所
家庭用蓄電池は、高温に弱いだけでなく寒さにも弱い特性を持っています。
積雪がある地域に設置する場合は、積雪の可能性がない場所に設置する必要があります。
積雪の可能性がない場所に設置することによって、家庭用蓄電池の故障を防げます。
蓄電池の設置場所はどれくらいの大きさが必要?
家庭用蓄電池を設置するためにどのくらいの大きさが必要かが気になる人も多いと思います。
少なくともエアコン1台~2台分が設置できるスペースが必要です。
熱を逃がすために家の壁から5cm程度は離して設置します。
また、熱がこもらないようにある程度の隙間は必要です。
家が狭くても蓄電池は設置できる?
自宅の立地条件によっては、屋外にも屋内にも家庭用蓄電池を設置できない可能性もあります。
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池は、どのような立地条件の自宅にも設置できるように多くの製品が販売されています。
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池のなかで、家が狭くても設置できる製品をご紹介します。
ポータブル
ポータブル蓄電池は、移動させられる家庭用蓄電池です。
ポータブル蓄電池は、必要に応じて家庭用ACアダプターに繋いで充電をします。
家庭用ACアダプターからしか充電できないため、蓄電容量は少ないです。
また、エアコンやIHといった200V電源を必要とする電化製品は使えません。
ポータブル蓄電池は、持ち運びができるためキャンプ場などで電灯やスマートフォンの充電用として使えます。
ポータブル蓄電池の大きさは、メーカーなどによって多少の違いはありますが、幅299mm×高さ180mm×奥行162mmで重さは約3kg~約5kg程度が一般的です。
ハイブリッド
ハイブリッド型とは、家庭用太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になった家庭用蓄電池です。
パワーコンディショナーが一体になっているので、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置する人や家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上経過している人におすすめです。
パワーコンディショナーが2台になる単機能型よりも小さな設置場所で設置できます。
ハイブリッド型に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
壁掛け
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池には、壁掛けができるタイプの家庭用蓄電池があります。
壁掛けができる家庭用蓄電池は、地上に設置するスペースがなかったとしても設置できるのが最大のメリットです。
ですが、壁掛けができる家庭用蓄電池は、メーカーが少ないことや設置後に家庭用蓄電池の重みで壁紙や外壁が剥がれるデメリットがあります。
蓄電池の大きさのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・家庭用蓄電池は、容量やメーカーによって大きさも重量も違う!
・家庭用蓄電池は、屋内設置と屋外設置で大きさも重量も違う!
・家庭用蓄電池は、高温なりにくい場所にするほうがいい!
・家庭用蓄電池を設置するためには、エアコンの室外機1台~2台を設置できるスペースがあればいい!
・狭い家でも設置できる家庭用蓄電池がある!
家庭用蓄電池は、他の電化製品とは違い大きさも重量もあります。
そのため、大きさや重量を知っておかないと設置できないケースもあります。
また、設置できる場所できる場所は限られています。
自分で家庭用蓄電池の大きさや重量を調べたとしてもメーカーなどによっては、違いがあるため調べる切ることが難しい場合もあります。
エコの王様には、各メーカーの家庭用蓄電池に詳しいスタッフがおりますので、大きさや重量のことで分からないことがあればお問い合わせください!
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