蓄電池ニチコンの特徴は?寿命や価格・口コミを解説!
2023/09/29
「ニチコンの蓄電池が良いって聞くけど、そもそもニチコンはどんな会社?」、「ニチコンの蓄電池の特徴は?」、「エコの王様で人気のニチコンの蓄電池を教えて欲しいです。」など、ニチコン家庭用蓄電池に関するお問い合わせが増えています。
日本でもトップクラスの家庭用蓄電池メーカーであるニチコンが開発した家庭用蓄電池は性能が高く、多くの家庭で導入されています。
そこで今回は、ニチコン家庭用蓄電池の特徴とおすすめ製品について詳しくお話しします!
目次
ニチコンってどんな会社?
ニチコン(nichicon)株式会社とは、京都府京都市に本社を置く電子機器メーカーです。
1950(昭和25)年に株式会社関西二井製作所として設立されたのがニチコンの始まりです。
アルミニウム電解コンデンサという電子回路部品を開発して会社として発展しました。
ニチコンのアルミニウム電解コンデンサの次に準主力製品となっているのが、小形リチウムイオン電池です。
小形リチウムイオン電池とは、何千回~何万回の充放電に耐えられるように設計された二次電池のことで、携帯電話・スマートフォン・デジタルカメラ・ノートパソコンなどのバッテリーとして使われています。
小形リチウムイオン電池開発の技術を生かして、家庭用蓄電池の開発も盛んに行われています。
ニチコンは、2022(令和4)年9月販売している家庭用蓄電池メーカーの中で最も早く開発を始めています。
蓄電池ニチコンの特徴は?
家庭用蓄電池を検討されている人たちからすると、「ニチコンの蓄電池の特徴ってなに?」と思っている人も多いはずです。
ニチコン家庭用蓄電池の特徴は、全部で5つあるので詳しくお話しします!
販売台数がトップ
ニチコン家庭用蓄電池は、大きく分けると据置家庭用蓄電池とポータブル(移動式)蓄電池の2種類があります。
さらに据置型家庭用蓄電池は、単機能型・ハイブリッド型に分類できます。
ニチコン家庭用蓄電池は、他の蓄電池メーカーよりもラインナップが多いためさまざまな条件の自宅に設置可能です。
ラインナップが多いだけでなく製造品質も高いことから2020(令和2)年度には、出荷台数が日本1になりました。
※ハイブリッド型とは、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になったシステムを指します。
※単機能型とは、家庭用太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になったシステムを指します。
家庭用蓄電池の種類に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の種類は?特徴や用途・家庭用産業用についてを比較!
高性能
ニチコン家庭用蓄電池は、高性能で大容量(蓄電容量10kWh以上)の製品が多いです。
ニチコンが2021(令和3)年に販売したU4・H2シリーズには、AI(人工知能)が搭載されているため、停電が発生するような気象警報がされた場合は、万が一に備えて満充電したり毎日の電気使用量を学習して充電量や放電量を自動制御したりします。
AI機能が付いている家庭用蓄電池であれば、翌日の気象情報とリンクして家庭用太陽光発電システムの余剰電力を調整します。
翌日が雨の場合は、電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使った充電量を増やします。
翌日が晴天の場合は、深夜電力を使った充電量を減らして家庭用太陽光発電システムの充電量を増やします。
全負荷・特定負荷型に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
オムロン家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒オムロン蓄電池の特徴は?相場や口コミを解説!
トライブリッド
トライブリッド蓄電システムとは、家庭用太陽光発電システム・家庭用蓄電池・V2Hシステムを一台のパワーコンディショナーで制御できるシステムを指します。
V2Hシステムとは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気を自宅の電化製品に使えるようにしたシステムです。
トライブリッド蓄電システムは、1台のパワーコンディショナーで全てを制御できるため、電気の変換ロスも少なくできます。
V2Hシステムもトライブリッド蓄電システムも世界で初めて製造販売したのはニチコンです。
トライブリッド蓄電システムがあれば、停電時でも家庭用蓄電池に貯められた電気と電気自動車に貯められた電気を使えるので、停電時でも安心して暮らせます。
ニチコンは、時代の最先端をいくメーカーと言えます。
トライブリッド蓄電システムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのトライブリッドとは?すべてをまとめた新しいシステム
V2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?家庭用電気にしてくれるその仕組みについて徹底解説!
モード選択可能
ニチコン家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムの設置年数によって運転モードを選択できます。
ニチコンの運転モードは、2種類あるのでご紹介します。
経済モード
経済モードとは、電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使って充電するよりも家庭用陽光発電システムの余剰電力を使って充電する運転モードです。
家庭用太陽光発電システムの余剰電力で充電された電気を、夕方や夜間に放電することによって電気代が節約できます。
家庭用太陽光発電システムを設置して10年間は、国が定めた売電価格で電力会社が買い取ってくれる固定価格買取(FIT)制度があります。
設置してから10年が経過すると売電価格が1kWhあたり7円(税込)~10円(税込)にまで下がり、電力会社から買う電気のほうが高くなります。
そのため、買取期間が終了した家庭では売電せずに家庭用蓄電池に電気を貯めて自家消費する動きが高まりました。
経済モードは、家庭用太陽光発電システムを設置して10年以上が経過して、売電価格が下がり発電された電気を自家消費したい人におすめです。
※経済モードに設定した場合でも、深夜電力を使っての充電は可能です。
グリーンモード
グリーンモードとは、家庭用太陽光発電システムの余剰電力よりも電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を使った充電量を増やす運転モードです。
買取期間が残っている状態であれば家庭用蓄電池に余剰電力を貯めて自家消費するよりも売電するほうが経済効果が出ます。
そのため、電気代の安い深夜電力で充電して電気使用量が増える時間帯に放電することによって電気代を節約します。
グリーンモードは、家庭用太陽光発電システムを設置して10年未満の自宅におすすめです。
参考資料:ニチコン家庭用蓄電池HP
停電でも安心
ニチコン家庭用蓄電池は、大容量のラインナップが多いため停電時でも安心して電気が使えます。
ニチコンで最も容量が大きい製品の蓄電容量は、16.6kWhです。
これぐらいの蓄電容量があれば停電時に使う電化製品によって違いはありますが、約2日~約3日分の電気を賄えます。
ニチコン家庭用蓄電池は、性能によって多少の違いはありますが停電時に2,000W~5,900Wまで出力できるので、一度に多くの電化製品を使えます。
全負荷型の家庭用蓄電池を導入すれば、停電時に家中の電気をバックアップできてIHやエアコンといった200V電源を必要とする電化製品も使えます。
※一度に多くの電化製品を使うと充電は早くなります。
家庭用蓄電池の出力に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
蓄電池ニチコンの寿命はどれくらい?
家庭用蓄電池の寿命は、「サイクル数」で表記されていることが多いです。
サイクル数とは、充電量が0の状態から満充電になって使い切るまでの期間を指します。
1日1回このサイクルを繰り返すと1サイクルになり、1日2回このサイクルを繰り返すと2サイクルになります。
例えば、12,000サイクルの家庭用蓄電池を1日1サイクルで稼働した場合の寿命は約33年です。
1日2サイクルで稼働した場合の寿命は約16年です。
サイクル数を寿命年数に直す場合の式は次の通りです。
サイクル数÷365日(2サイクルの場合は730日)=寿命年数
ニチコン家庭用蓄電池は、10,000サイクル~11,000サイクルが寿命と言われています。
ここで気になるのが、「ニチコン蓄電池は、寿命が来ると壊れて使えなくなるのか。」だと思います。
家庭用蓄電池の寿命とは、壊れて使えなくなるのではなく蓄電能力の低下を指します。
家庭用蓄電池内のリチウムイオン電池は、経年劣化で少しずつ蓄電能力が下がります。
ニチコン家庭用蓄電池は、蓄電池本体に15年の保証が付いています。保証期間内であればメーカーの基準以下の蓄電容量になった場合は、無償で本体を交換してくれます。
機種によって変わりますが他のメーカーでは別途費用が必要になる自然災害補償が10年間を付けています。
保証制度も充実しているため、寿命が来たとしても安心してニチコン家庭用蓄電池が使えます。
※ニチコン家庭用蓄電池の本体保証は、10年+有償5年の製品と最初から15年の製品があります。
※延長保証の価格は、55,000円(税込)です。
※家庭用蓄電池の寿命は、設置場所・使用頻度によって変わります。
家庭用蓄電池の寿命に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の寿命は何年?種類別と長持ちさせる方法を解説!
蓄電池ニチコンの価格は?
ニチコン家庭用蓄電池の価格相場は、容量や性能・販売店によって多少の違いはありますが、工事代込みで約130万円(税込)~約270万円(税込)程度です。
2022(令和4)年9月現在販売されている家庭用蓄電池には適正価格があります。
1kWhあたりの販売価格は訪問販売で25万円前後、インターネット販売で1kWhあたり20万円前後です。
適正価格よりも明らかに高かったり安かったりする場合は、購入しないほうがいいでしょう。
家庭用蓄電池は決して安い買い物ではないので、適正な価格で品質の高い工事・サービスを提供してくれる販売店で購入することをおすすめします。
※税込価格で表記しています。
家庭用蓄電池の価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池の価格や相場はいくら?少しでも安く購入するための方法
家庭用蓄電池の適正価格に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池を見積りする際の注意事項について徹底解説!
蓄電池ニチコンの選び方
蓄電池ニチコンの選び方は、全部で2つあるので詳しく説明します。
蓄電池の容量は使用量に応じたものを選ぶ
ニチコンに限ったことではありませんが、家庭用蓄電池を選ぶ時に最も重要なのが蓄電容量選びです。
蓄電容量を選び間違えると、思った経済効果が得られなくなったり停電発生時に思った以上に早く貯められている電気が無くなってしまう可能性が高くなります。
家庭用蓄電池の蓄電容量を選ぶときは、家庭用太陽光発電システム発電量と電気使用量を参考すると良いです。
例えば、1年間で5,500kWh発電する家庭用太陽光発電システムを設置していて、電気使用量が4,300kWhの場合の適正蓄電容量は次の通りです。
・1年間の自家消費量:5,500kWh×40%=2,200kWh・・・(1)
・1年間の余剰電力:5,500kWh-2,200kWh=3,300kWh・・・(2)
・1日の余剰電力:(2)÷365日≒9.04kWh
※年間自家消費量は40%で計算しています。
この家庭の場合は、9kWh以上の家庭用蓄電池があれば充分電気を賄えます。
9kWh未満の家庭用蓄電池になると、余剰電力が有効活用できない可能性があります。
家庭用蓄電池の検討をする時は、設置費用もそうですが家庭用太陽光発電システムの発電量と1年間の電気使用量を事前に知っておきましょう。
家庭用太陽光発電システムの発電量に関する詳しい記事はこちら⇒太陽光の1日の発電量はどれくらい?期間や時間について解説!
参考資料:環境省HP
単機能かハイブリッドかのどちらかを選ぶ
こちらも蓄電容量に同じでニチコンに限ったことではありませんが、「単機能」か「ハイブリッド型」のどちらかを選ぶ必要があります。
「単機能型とハイブリッド型の違いは何?」、「選ぶ基準は何?」と感じている人もいるはずです。
単機能型とは、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっているシステムを指します。
パワーコンディショナーが別々になっているため、太陽光パネルメーカーや設置年数に関係無く設置できますし、家庭用太陽光発電システムを設置していなくても設置可能です。
単機能型の家庭用蓄電池は、家庭用太陽光発電システムを設置して10年未満や家庭用太陽光発電システムを設置していない家庭におすすめです。
ハイブリッド型とは、家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になったシステムを指します。
パワーコンディショナーの交換時期とされている10年~15年あたりでハイブリッド型の家庭用蓄電池を設置すれば新しいパワーコンディショナーに交換すれば家庭用太陽光発電システムの発電量が確保できます。
また、これから家庭用太陽光発電システムと家庭用蓄電池の同時設置を検討されている人にも、ハイブリッド型の家庭用蓄電池はおすすめです。
選ぶ基準としては、「太陽光発電の設置年数」を基準に考えると良いでしょう。
ですが、家庭用蓄電池を自分で選ぶには限界があるため、情報や知識がある専門店に任せるのが一番です。
エコの王様にも家庭用蓄電池の容量や単機能・ハイブリッド型に詳しいスタッフが数多く在籍しておりますので、分からないことがあれば気軽に問い合わせ下さい!
家庭用蓄電池の種類に関する詳しい記事はこちら⇒家庭用蓄電池とは?仕組みやメリット・デメリットを初心者向けに解説!
蓄電池ニチコンの口コミ
ニチコン家庭用蓄電池を検討している人たちからすると、実際にニチコン家庭用蓄電池を導入している人の感想が知りたいと思います。
今回は、エコの王様でニチコン家庭用蓄電池のご契約を頂いたお客様からの声を3点紹介します。
エコの王様でニチコン家庭用蓄電池をご契約頂いたお客様の多くは、「大容量」・「ラインナップ」という理由から導入を決めておられます。
ニチコン家庭用蓄電池は、大容量で停電に強い製品が多いことやV2Hシステムに対応している家庭用蓄電池はニチコンだけということもあって多くのご家庭で普及しています。
蓄電池ニチコンのおすすめ
エコの王様でもニチコン家庭用蓄電池は人気商品です。
エコの王様がおすすめするニチコン家庭用蓄電池を4機種ご紹介します!
業界最高容量のハイブリッド型蓄電池ESS-H2L1
ESS-H2L1は、ニチコンが唯一販売しているハイブリッド型全負荷対応蓄電池です。
蓄電容量も12kwhあるため家庭用太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力をしっかり貯められるので自家消費や停電時の非常用電源としても最適な製品です。
ESS-H2L1の性能は次の通りです。
ESS-H2L1の商品ページはこちら⇒ニチコン ESS-H2L1 工事費込みセット
単機能全負荷型の中で最高性能ESS-U4M1
ESS-U4M1は、2021(令和3)年に販売を開始した単機能型家庭用蓄電池です。
最大の特徴は、単機能型全負荷対応になっていることです。
ESS-U4M1が販売されるまでのニチコン家庭用蓄電池の主力製品は、単機能型特定負荷対応でした。
単機能型なので、家庭用太陽光発電システムの設置年数や太陽光パネルメーカーに関係なく設置できます。
全負荷対応になっているので、停電時でも家中の電気が使えて200V電源を必要とするエアコンやIHも使えます。
ESS-U4M1の性能は次の通りです。
ESS-U4M1の商品ページはこちら⇒ニチコン ESS U4シリーズ ESS-U4M1 工事費込みセット
業界最大容量ESS-U4X1
ESS-U4X1は、主力の単機能型蓄電池の1つです。
ESS-U4X1は、ESS-U4M1と同様に停電時に家中の電気がバックアップできる全負荷200V対応の製品です。
全負荷200V対応なので、特定負荷型とは異なり200V電源を必要とするエアコンやIHといった電化製品も使えます。
停電時の最大出力も3,000Wまで出力できるので一度に多くの電化製品を使えます
ですが、その分貯められた電気が長く使えるため安心して生活できるメリットがあります。
ESS-U4X1の性能は次の通りです。
ESS-U4X1の商品ページはこちら⇒ニチコン ESS U4シリーズ ESS-U4X1 工事費込みセット
ニチコン最新蓄電池ESS-T3シリーズ
こちらの家庭用蓄電池は、2022(令和4)年に販売が開始されたトライブリッド蓄電システムの蓄電ユニット部分です。
容量は、4.9kWh・7.4kWh・9.9kWh(4.9kWh×2台)・14.9kWh(7.4kWh×2台)の4種類です。
どの容量もハイブリッド型全負荷200V対応です。
従来品よりも小型軽量化されているため、屋内設置や壁掛設置も可能になりました。
停電時も容量は少ないですが、4,000W~5,000Wまで出力できるため一度に多くの電化製品が使えて安心して生活できます。
ESS-T3シリーズの性能は次の通りです。
引用元:ニチコントライブリッドHP
蓄電池ニチコンのまとめ
ニチコン家庭用蓄電池についてお話させて頂きました。
ニチコンは、2019(令和元)年に、家庭用蓄電池の出荷台数で日本一になった有名メーカーです。
10kWh以上の製品が多く、家庭用太陽光発電システムの余剰電力や電気代の深夜電力をしっかり貯められるので電気代節約や停電対策ができることから日本全国で普及しました。
10kWh以上の製品だけでなく、蓄電容量は少ないですが電気自動車やプラグインハイブリッド車と併用できる製品も販売するなど、各家庭のさまざまなニーズにあった製品が設置できるのが魅力でもあります。
そういったこともあって、ニチコン家庭用蓄電池はエコの王様でも人気商品の1つです。
ニチコン家庭用蓄電池に詳しい専門スタッフが数多く在籍しております。
ニチコン家庭用蓄電池で分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせください!
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