シャープのV2Hってあるの?蓄電池型パワーコンディショナーについて
2022/06/09
「シャープがV2Hの販売を始めたって聞いたけど本当?」、「シャープのV2Hの特徴ってなに?」など、2022(令和4)年の6月に入ってシャープが4月1日から販売を開始した商品についてお問い合わせが増えています。
シャープと言えばテレビや空気清浄機といった電気製品、太陽光発電システムや家庭用蓄電池などが多くのご家庭で設置されています。
そのシャープが、電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及をきっかけにV2Hシステムの開発を始めました。
今回は、シャープが2022年4月1日に販売した製品について詳しくお話します!
目次
シャープはV2Hを販売しているの?
シャープ(SHARP)は、太陽光発電システムや家庭用蓄電池の販売台数では、パナソニックと並んで国内でトップシェアを誇ります。
日本を代表するシャープですが2022(令和4)年現在、V2Hシステムは販売していません。
2023(令和5)年~2024(令和6)年の間に電気自動車・プラグインハイブリッド車用コンバーターとV2Hシステムを商品ラインナップに加えることを計画しています。
今後販売予定のV2Hシステム・電気自動車・プラグインハイブリッド車用EVコンバーター・家庭用蓄電池・太陽光発電システムを1台で制御可能なパワーコンディショナーが、2022年4月から販売されました。
名称は、「JH-55NF3」と「JH-40NF2」です。
パワーコンディショナーとは、太陽光発電システムで発電された直流電流を各電化製品に使えるように交流電流に変化したり、売電する時にパワーコンディショナーとは側の電圧を高くして、電気を電力会社に送り返す逆潮流を起こしたりする役割を担っています。
今までは、V2Hシステム・家庭用蓄電池・太陽光発電システムを1台のパワーコンディショナーで制御できていたのは、ニチコントライブリッド蓄電システムだけでした。
シャープの新型パワーコンディショナーが販売されたことによってシャープ製の太陽光発電システムや家庭用蓄電池を使っていた人たちからの注目を集めています。
2022年4月に販売されていたパワーコンディショナーも今後は、「JH-55NF3」と「JH-40NF2」に統合されていく予定です。
<シャープ新型パワーコンディショナー NFモデル>
※コンバーターとは、電気の変換器を指します。
V2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?その歴史や基礎知識・メリットなどを一挙公開!
パワーコンディショナーに関する詳しい記事はこちら⇒太陽光発電の仕組みってどんなの?発電方法や必要な機器・売電方法までを公開!
トライブリッド蓄電システムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのトライブリッドとは?すべてをまとめた新しいシステム
参考資料:SHARP HP
シャープの蓄電池連携型パワーコンディショナーの詳細
シャープの新型パワーコンディショナー、「JH-55NF3」と「JH-40NF2」は、今販売されてきたパワーコンディショナーとは違うところが全部で4つあるので、詳しくお話します。
停電対策可能
今回販売されたパワーコンディショナーは、2つともハイブリッド型全負荷対応です。
ハイブリッド型全負荷とは、太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になっているシステムを指します。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置される人や、太陽光発電システムを設置して10年以上が経過した人におすすめします。
全負荷200V対応にもなっているので、停電時に家中の電気をバックアップできますし、エアコンやIHといった200V電源を必要とする電化製品も使えます。
「JH-55NF3」は最大5,500W、「JH-40NF2」は最大4,000Wまで出力できるため、停電時でも一度に多くの電化製品を使えます。
全負荷に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
選べる蓄電池
2022(令和4)年現在販売されているシャープの家庭用蓄電池は、4.2kWh~13kWhまでの多くのラインナップがあります。
今回販売されたパワーコンディショナーに接続できる家庭用蓄電池の容量は、6.5kWh・9.8kWh・13kWh(6.5kWh×2台)です。
4.2KWhと8.4kWh(4.2kWh×2台)の家庭用蓄電池には、今回販売されたパワーコンディショナーは接続できません。
蓄電容量のラインナップの多いシャープの家庭用蓄電池ですが、新しいパワーコンディショナーには6.5kWhと9.8kWhの家庭用蓄電池への接続が多いと見込まれています。
シャープの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒シャープの蓄電池は超高性能で使いやすい?人気の理由や基礎情報について解説
太陽光発電の入力枚数
太陽光発電システム用のパワーコンディショナーは、太陽光パネルの枚数によって電気を入力できるかとどうかが決まります。
今までシャープで販売されていた太陽光発電システム専用のパワーコンディショナーは、太陽光パネルを5枚設置しないとパワーコンディショナーに電気を送れませんでした。
今回販売された「JH-55NF3」は、太陽光パネル3枚からパワーコンディショナーに電気を送れるようになったので、狭い屋根でも太陽光パネルを設置できて発電量が確保できます。
設置環境の拡充
シャープ製のだけでなく、どの太陽光パネルメーカーのパワーコンディショナーも、重塩害(海外線から500m以内)地域、塩害(海岸線から2km以内)に、設置できませんでした。
設置できなかった理由は、潮風や波しぶきによってパワーコンディショナーが錆びてしまったり、故障してしまったりするためです。
シャープの新しいパワーコンディショナーは、重塩害地域にも対応できるようになったので、海の近くに住んでいる人たちでも設置できるようになりました。
シャープ製の家庭用蓄電池は、重塩害・塩害地域に対応していないため、屋内設置する必要があります。
シャープの蓄電池と後からV2Hの連携が可能
シャープが今回販売したパワーコンディショナーの最大の特徴は、V2Hシステムと連携できることです。
今まで太陽光発電システム・家庭用蓄電池・V2Hシステムを1台のパワーコンディショナーで制御できるのは、ニチコンのトライブリッド蓄電システムだけでした。
新しいパワーコンディショナーは、最初に太陽光光発電システムを設置して将来的に家庭用蓄電池や電気自動車やプラグインハイブリッド車の導入をご検討されているお客様におすすめです。
そのため、シャープ製の太陽光発電システムを導入する際は、今回販売された新しいパワーコンディショナー「JH-55NF3」か「JH-40NF2」を選ぶと良いでしょう。
シャープの太陽光発電システムに関する詳しい記事はこちら⇒【2022年】太陽光パネルのメーカーについて!おすすめできるメーカーを公開
V2Hシャープのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・シャープが2022年(令和4)年4月に販売したのは、V2Hシステムではなく電気自動車やプラグインハイブリッドと連携できるパワーコンディショナー!
2023(令和5)年~2024(令和6)年に電気自動車・プラグインハイブリッド車用コンバーターとV2Hシステムを販売する予定です。
・シャープの新型パワーコンディショナーの特徴は、全部で4つある!
・シャープの新型パワーコンディショナーは将来、家庭用蓄電池と電気自動車やプラグインハイブリッド車の導入を検討している人におすすめ!
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