蓄電池とV2Hどっちがおすすめ?最適な使いかたについて解説!
2022/06/18
「最近、蓄電池やV2Hってよく聞くけど、実際にはどっちのほうが良いの?」、「V2Hと蓄電池を両方設置すると何かメリットやデメリットはあるの?」などエコの王様にも、家庭用蓄電池やV2Hシステムに関するお問い合わせが増えています。
家庭用蓄電池にもV2Hシステムにもメリット・デメリットがあります。
今回は、家庭用蓄電池とV2Hシステムのメリット・デメリットについて詳しくお話します。
目次
蓄電池とは?
充電や放電を何千回も繰り返しできる電池のことを蓄電池や二次電池と言います。
携帯電話やスマートフォン・ノートパソコン・デジタルカメラなどのバッテリーに使われています。
また、今注目されている電気自動車やプラグインハイブリッド車のバッテリーにも、蓄電池が使われています。
太陽光発電で発電された電気や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を貯めて、電気代の節約や停電対策ができるとして家庭用蓄電池は注目されています。
家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
V2Hとは?
V2Hとは、「Vehicle to home」(ビークル トゥ ホーム)の略称で、日本語直訳すると「クルマから家へ」という意味です。
V2Hは、電気自動車やプラグインハイブリッド車に貯められた電気を自宅で使えるようにしたシステムを指します。
V2Hシステムの役割は、電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電する時に交流電流を直流電流に変換することです。
貯められている直流電流を交流電流に変換して各電化製品で使えるようにする役割も担っています。
V2Hシステムの動きは、太陽光発電システムや家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーと同じ動きをしているため、別名「電気自動車・プラグインハイブリッド車用パワーコンディショナー」とも言われています。
V2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hとは?家庭用電気にしてくれるその仕組みについて徹底解説!
蓄電池とV2Hは両方必要なの?
家庭用蓄電池とV2Hシステムは両方あったほうが経済的です。
家庭用蓄電池もV2Hシステムも太陽光発電システムの余剰電力や電気代の安い深夜電力(23時~翌朝7時)を貯められます。
家庭用蓄電池を太陽光発電システムの余剰電力と深夜電力で満充電にしたあとに、太陽光発電システムの余剰電力が余っていればV2Hシステムを経由して電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電を行います。
太陽光発電システムが発電しなくなった夕方以降は、家庭用蓄電池に貯められた電気を電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電に回せば、深夜電力を電力会社から買わずに済むので、電気代が節約できます。
ニチコンが販売しているトライブリッド蓄電システムであれば、停電時に電気自動車やプラグインハイブリッド車を使ったとしても、トライブリッド蓄電池があるので、家中の電気が使えます。
V2Hシステムと電気代に関する詳しい記事はこちら⇒V2Hで電気代が節約できるって本当?その真実に迫る!
トラブリッド蓄電システムに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのトライブリッドとは?すべてをまとめた新しいシステム
蓄電池とV2Hの両方のメリット
家庭用蓄電池とV2Hシステムのメリットは、2つあるのでそれぞれご紹介します。
電気代の節約ができる
家庭用蓄電池もV2Hシステム対応車種も、太陽光発電システムの余剰電力と電気代の安い深夜電力を貯められます。
太陽光発電システムの余剰電力により、電気代を0円に抑えられます。
関西電力のはぴeタイムRをご利用されているご家庭の料金形態は、デイタイム(午前10時~午後5時)が1kWhあたり約26円(税込)に対して、ナイトタイム(23時~翌朝7時)の1kWhあたり約15円(税込)です。
11円(税込)の金額差を利用して電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電すれば経済的です。
安い電気で充電された電気を電気使用量の多い時間帯に放電することによって、ピークカットができるため電気代が節約できます。
参考資料:関西電力 はぴeタイムR HP
停電対策ができる
2022(令和4)年現在販売されている、家庭用蓄電池の容量は4kWh~16.6kWhまであります。
蓄電容量が10kWhを超える家庭用蓄電池であれば、性能や停電時に使う電化製品の消費電力・数によって多少の違いはありますが、約2日~3日分の電気を賄えます。
V2Hシステム対応車種のバッテリー容量は、8kWh~62kWhまであるため、停電時に使う電化製品の消費電力・数によって多少の違いはありますが、約3日~約4日分の電気を賄えます。
2022年現在6月現在、最も売れているニチコンのV2Hシステムは、スタンダードモデルを除いて全負荷200V対応です。
全負荷200V対応になっているので、停電時に家中の電気がバックアップできてエアコンやIHといった200Vの電源を必要とする電化製品も安心して使えます。
ニチコンV2Hシステムに関する詳しい記事はこちら⇒ニチコンのV2Hってどう?「EV・パワーステーション」について解説
全負荷に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】家庭用蓄電池とは?メリットやデメリットを完全網羅!
蓄電池とV2Hの両方のデメリット
家庭用蓄電池とV2Hシステムの両方があることによって、電気代の節約や停電対策ができるといったメリットがあります。
その反面、デメリットもあります。
家庭用蓄電池とV2Hシステムのデメリットは、全部で2つあるのでそれぞれご紹介します。
設置費用が掛かる
2022(令和4)年現在販売されている家庭用蓄電池は、メーカーや容量・性能によって多少の違いはありますが、工事代込みで100万(税込)~250万円(税込)以上掛かる製品もあります。
V2Hシステムもメーカーや性能によって多少の違いはありますが、工事代込みで88万円(税込)~175万円(税込)程度の費用が掛かります。
家庭用蓄電池とV2Hシステムの費用を合わせると400万円(税込)以上の費用が掛かります製品もあります。
両方一度に設置するのが難しい場合は、V2Hシステムか家庭用蓄電池のどちらを先に導入するかを決めておくと良いでしょう。
V2Hシステムの設置費用に関する詳しい記事はこちら⇒V2Hの価格はどれくらい?設置費用について徹底解説!
対応機器が少ない
2022(令和4)年現在販売されているV2Hシステムの中で、最も売れているニチコンV2Hシステムに対応している家庭用蓄電池は、同じニチコン製しかありません。
2022年現在V2Hシステムに対応している家庭用蓄電池は、次の通りです。
・ESS-H2L1(蓄電容量12kWh)
・ESS-U4M1(蓄電容量11.11kWh)
・ESS-U4X1(蓄電容量16.6kWh)
・ESS-U3S1(蓄電容量4.1kWh)
・ESS-T3シリーズ(トライブリッド蓄電システム)
V2Hシステムに対応している家庭用蓄電池が少ないだけでなく、V2Hシステム対応の電気自動車とプラグインハイブリッド車も少ない現状です。
2022年現在V2Hシステム対応車種は、次の通りです。
日産
・リーフ
・リーフe+
・e-NV200
・アリア(2022年6月追加)
・サクラ(2022年6月追加)
三菱自動車
・エクリプスクロス
・アウトランダーPHEV
・i-MiEV
・MINICAB-MiEV VAN
・MINICAB-MiEV TRUCK
トヨタ自動車
・プリウスPHV
・MIRAI(水素自動車)
・bZ4X(2022年6月追加)
ホンダ
・Honda e
ビーワイディ―
・e6(2022年6月追加)
ヒョンテ
・IONIQ5(2022年6月追加)
SUBARU
・SOLTERRA(2022年6月追加)
V2Hシステムが販売され始めた頃は、国内の一部メーカーの電気自動車やプラグインハイブリッド車だけしか対応していませんでした。
2022年5月に販売が開始された韓国の自動車メーカー「ヒョンテ」のIONIQ5やSUBARUといった国内メーカーの電気自動車やプラグインハイブリッド車なども対応車種になってきているので、今後は更にV2Hシステム対応車種は増える見込みです。
V2Hシステム対応車種に関する詳しい記事はこちら⇒【2022年最新版】V2Hの対応車種を完全網羅!メーカーや車種を解説
V2Hシステムのメリット・デメリットに関する詳しい記事はこちら⇒V2Hのメリット・デメリットは?蓄電池と同じくらいに便利な理由
ニチコン蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒ニチコンの蓄電池とは?選ばれる理由と選びかたについて徹底調査!
参考資料:EVパワー・ステーション HP
蓄電池とV2Hどっちのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・V2Hシステムと家庭用蓄電池は両方あったほうがいい!
・V2Hシステムと家庭用蓄電池を併用するメリットは、全部で2つある!
・V2Hシステムと家庭用蓄電池を併用するデメリットは、全部で2つある!
V2Hシステムにも家庭用蓄電池にもメリットもあればデメリットもあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で導入をご検討することをおすすめします。
とは言いながら、自分でV2Hシステムと家庭用蓄電池のメリット・デメリットを調べるのには限界があります。
分からないことは専門家に聞くのが一番です!
エコの王様には、V2Hシステムと家庭用蓄電池に詳しいスタッフがおりますので、分からないことがあればお気軽にお問い合わせ下さい!
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