【2022年】蓄電池メーカー13社を徹底調査!シーンごとで選ぶべきポイント
2022/04/18
「蓄電池ってメーカーがたくさんあり過ぎて、どのメーカーが良いかが分からない!」、「各メーカーの特徴は?」、「自分たちの家に合っている家庭用蓄電池を見つけるためのポイントは?」など、家庭用蓄電池メーカーの特徴や選び方に関するお問い合わせを毎日のように頂いております。
家庭用蓄電池は同じメーカーでも容量や性能は違います。
そこで今回は、人気13社の家庭用蓄電池の性能とシーン別の家庭用蓄電池の選び方について詳しくお話します!
目次
蓄電池のメーカーって何社あるの?
今では、国内の蓄電池メーカーと国外の蓄電池メーカーを合わせると、数十社以上が家庭用蓄電池を製造・販売をしています。
今回は、その中でも人気メーカーを一挙にご紹介します!
ニチコン
ニチコンは、1950(昭和25)年に関西二井製作所として創業を開始しました。
1961(昭和36)年に日本コンデサ工業に社名を変更し、1987(昭和62)年に現在の社名になりました。
本社は京都府京都市にあって、主な製造品は小形リチウムイオン二次電池、アルミ電解コンデンサ、家庭用蓄電システムなどを作っています。
小形リチウムイオン電池は、家庭用蓄電池だけでなく、スマートフォン・携帯電話・パソコンやデジタルカメラのバッテリーとしても使われており、私たちの生活に密接に関係している電子部品を開発しているメーカーです。
ニチコンの家庭用蓄電池は、今まで単機能型特定負荷型で大容量な製品が多かったのですが、2021(令和3)年にニチコンでは初めてのハイブリッド型全負荷対応蓄電池が発売されたこともあって、多くのご家庭で導入が進んでいます。
ニチコンは家庭用蓄電池だけでなくV2H(電気自動車に貯められた電気を自宅で使える)システムやトライブリッド(太陽光発電システム・家庭用蓄電池・電気自動車の充放電がコントロールできる)蓄電システムを開発するなど、省エネ機器を販売する日本最先端を行く企業です。
その中でも、人気商品がESS-H2L1・ESS-U4M1・ESS-U2M1です。
ニチコン家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
ESS-H2L1 | 12.0kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
ESS-U4M1 | 11.1kWh | 単機能型 | 全負荷200V対応 |
ESS-U2M1 | 11.1kWh | 単機能型 | 特定負荷型 |
※単機能型とは、太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっていることを指します。
※特定負荷型とは、停電時にあらかじめ決められた部屋でしか電気が使えないシステムを指します。
※ハイブリッド型とは、太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になっていることを指します。
※全負荷とは、停電時に家中の電気が使えるシステムを指します。
ニチコン家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒ニチコンの蓄電池とは?選ばれる理由と選びかたについて徹底調査!
ESS-H2L1の商品ページはこちら⇒ニチコン ESS-H2L1 工事費込みセット
ESS-U4M1の商品ページはこちら⇒ニチコンESS-U4M1 工事費込みセット
ESS-U2M1の商品ページはこちら⇒ニチコンESS-U2M1 工事費込みセット
オムロン
オムロン株式会社は、京都府京都市に本社を置く電子機器メーカーです。
1933(昭和8)年にオムロンの創業者である立石一真氏がレントゲン機材を開発する「立石電機製作所」としてスタートしました。
その後、1990(平成2)年に現在の社名に変更しました。
オムロンの主な製品は、体温計・体重計・血圧計をはじめとする家庭用医療機器、家庭用太陽光発電システム用パワーコンディショナー、家庭用蓄電池です。
体温計や体重計などの家庭用医療機器は、日本全国に広まっています。
家庭用血圧計に関しては、全世界の約50%をオムロン製が占めています。
オムロンが販売している家庭用蓄電池の特徴は、小型軽量化されていることです。
2022(令和4)年現在販売されている家庭用蓄電池の大きさは、エアコンの室外機を設置できるぐらいのスペースが屋内外に必要です。
重さもメーカーによって多少の違いはありますが、約100kg~約230kgぐらいの重さがあります。
オムロンの家庭用蓄電池は、どのメーカーよりも小さく重さも最も重い製品で約150kgなので、壁掛けできたり室内設置もできたりするため多くのご家庭で導入が進んでいます。
また、オムロン家庭用蓄電池は、他のメーカーとは違い重塩害地(海岸から500m以内)、塩害地(海岸から2km以内)のご自宅にも設置可能です。
2021(令和3)年に販売されたマルチ蓄電プラットフォームシリーズは、太陽光発電設置年数や停電時の電気の使い方によって、仕様が変更できるようにもなっています。
オムロン蓄電池中でも人気商品が、KPBP-A-SET-HYB98-TとKPBP-A-SET-HYB164-Tです。
オムロン家庭用蓄電池の特徴は次の通りです
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
KPBP-A-SET-HYB98-T | 9.8kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
KPBP-A-SET-HYB164-T | 16.4kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
オムロン家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒オムロンの蓄電池は超優秀!?その特徴や人気の理由についてご紹介
KPBP-A-SET-HYB98-Tの商品ページはこちら⇒オムロン マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-A-SET-HYB98-T 工事費込みセット
KPBP-A-SET-HYB164-Tの商品ページはこちら⇒オムロン マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-A-SET-HYB164-F 工事費込みセット
長州産業
長州産業株式会社は、1980(昭和55)年に住宅関連機器の販売を目的に設立されました。
創業当時は、太陽熱温水器(天日)・灯油ボイラー・電気温水器などの給湯設備などを製造・販売していました。
1998(平成10)年からは、産業用(総発電量が10kW以上)太陽光発電システムの販売を開始しました。
2009(平成21)年からは、本格的に家庭用太陽光発電システムの販売を開始し、太陽光パネルやパワーコンディショナー・架台といった製品を国内工場で製造する純国産メーカーの1つです。
長州産業の家庭用蓄電池は、他のメーカーとは違いOEM製品を使っているため、購入費用を抑えられるのが特徴です。
家庭用蓄電池も太陽光発電システムと同様に、蓄電システムに関わる全ての製品を国内工場で製造しています。
純国産メーカーとして有名な長州産業の家庭用蓄電池の中で人気があるのが、CB-LMB98AとCB-LMB164Aです。
この2つの家庭用蓄電池は、オムロンのOEM製品として販売されており、性能はオムロンのマルチ蓄電プラットフォームと同じです。
長州産業家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
CB-LMB98A | 9.8kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
CB-LMB164A | 16.4kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
※OEM製品とは、他社ブランドを自社で製造販売することを指します。
長州産業家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒長州産業の蓄電池は評判が良い?特徴やおすすめポイントを解説
CB-LMB98Aの商品ページはこちら⇒長州産業 Smart PV MUlti CB-lMP98 工事費込みセット
CB-LMB164Aの商品ページはこちら⇒長州産業 Smart PV Multi CB-LMP164A 工事費込みセット
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)
田淵電機株式会社は、大阪府大阪市淀川区に本社を置く電子機器メーカーです。
田淵電機の主な製造品は、太陽光発電システムに欠かせないパワーコンディショナーやトランスミッション(電気の変換器)を製造しています。
パワーコンディショナーを主に製造していた田淵電機が2020(令和2)年に販売した家庭用蓄電池が、EIBS(アイビス7)です。
アイビス7は販売されてから爆発的に売れ行きを伸ばし、2020年度販売された家庭用蓄電池のなかで販売台数が1位になりました。
爆発的に売れた理由は、ハイブリッド型全負荷対応として販売されたためです。
アイビス7が販売されるまでは、ハイブリッド特定負荷の家庭用蓄電池があってもハイブリッド全負荷対応の家庭用蓄電池がありませんでした。
ハイブリッド型全負荷対応として販売されたアイビス7は、太陽光発電システムを10年以上が経過した、ご自宅や太陽光発電システムと家庭用蓄電池を同時に設置するご自宅で導入が進んでいます。
太陽光発電システムの発電量や回路数によってパワーコンディショナーを5.5kW・8kW・9.9kWの中から選べます。
停電時の出力も5,500Wまで出せるので、一度に多くの電化製品を使えます。
アイビス7は、長州産業やCanadian Solarの家庭用蓄電池のOEM製品として使われるなど、他社からも性能が認められています。
田淵電機家庭用蓄電池の特徴は次の通りです
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
アイビス7 | 7.04kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
田淵電機の家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒田淵の蓄電池は評価が高い?低い?その特徴や種類について紹介
アイビス7の商品ページはこちら⇒田淵電機 EIBS7 EHF-S55MP3B 工事費込みセット
伊藤忠
伊藤忠商事株式会社は、伊藤忠兵衛氏が1858(安政5)年に麻布卸売問屋として始めたのが始まりです。
2022(令和4)年現在では、繊維・金属・金融・資源・食品などを取り扱う、日本を代表とする総合商社の1つです。
伊藤忠商事は、2017(平成29)年にスマートスターLを発売しました。
スマートスターLは、伊藤忠が独自で開発した製品ではなく、NF回路設計ブロックと共同開発しました。
NF回路設計ブロックは、伊藤忠だけでなくネクストエナジーの「iedenchi」やDMMの「DMM Smart」も開発しているので、基本性能は同じです。
伊藤忠の家庭用蓄電池は、単機能全負荷対応です。
単機能型蓄電池は、太陽光発電システム用のパワーコンディショナーと家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっているため、太陽光パネルメーカーや設置年数を気にすることなく設置できます。太陽光発電システムを設置していないご家庭でも家庭用蓄電池の設置が可能です。
全負荷200V対応になっているので、停電時に家中の電気をバックアップできますし、エアコンIHなど200V電源を必要とする電化製品を使えます。
AI(人工知能)も搭載されているので、日々の電気使用量を学習して必要な分の電気を貯めたり、気象警報と連携して充電量を調整したりします。
スマートスターLの後継機種として2021(令和3)年に販売を開始したのが、スマートスター3です。
スマートスター3は、スマートスターLよりも蓄電容量が増え性能が良くなったので、伊藤忠の家庭用蓄電池が普及し始めています。
伊藤忠家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
スマートスターL | 9.8kWh | 単機能型 | 全負荷200V対応 |
スマートスター3 | 13.16kWh | 単機能型 | 全負荷200V対応 |
伊藤忠の家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒伊藤忠の蓄電池「SmartStar」とは?AIと連携した最新鋭の蓄電池
スマートスターLの商品ページはこちら⇒伊藤忠商事 スマートスターL LL3098HOS/Y 工事費込みセット
スマートスター3の商品ページはこちら⇒伊藤忠商事 スマートスター3 LL513HOS 工事費込みセット
※NF回路設計ブロックとは、神奈川県横浜市に本社を置く産業用電源・各種電子計測機・電子部品を製造開発を行う会社のことです。
シャープ
シャープ(SHARP)株式会社は、大阪府堺市に本社を置く世界を代表する電機メーカーです。
「シャープ」と言えば、液晶テレビのAQUOSや空気清浄機のプラズマクラスターが有名だと思われがちですが、家庭用太陽光発電システムの設置件数も日本ではトップクラスです。
1994(平成6)年に日本で始めての家庭用太陽光発電システムSUN BISTA(サンビスタ)を販売しました。
現在の主力太陽光パネルは、BLACK SOLARと呼ばれるもので、変換効率も高く、太陽光パネルの表面が黒くなっているため、自宅に屋根に設置しても景観を損なわないことや積雪地域でも十分な発電量が確保できるといった点から、日本全国でSHARP製の太陽光発電システムが導入されました。
2016(平成28)年には、家庭用太陽光発電システムの設置件数で1位になりました。
シャープの家庭用蓄電池は、自社の太陽光発電システムを設置しているご自宅に向けに開発されました。
2022(令和4)年現在販売されているシャープの家庭用蓄電池は、全機種ハイブリッド型全負荷対応です。
シャープの家庭用蓄電池は、8,000サイクル~12,000サイクルという高寿命の製品は多く、安心して使えるとのことで多くのご家庭で導入が進んでいます。
シャープ家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
JH-WB2021 | 9.5kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
JH-WB1821 | 8.4kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
JH-WB1921 | 6.5kWh(増設時13kWh) | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
シャープの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒シャープの蓄電池は超高性能で使いやすい?人気の理由や基礎情報について解説
パナソニック
パナソニック(Panasonic)は、大阪府門真市に本社を置く、世界を代表する電機メーカーの1つです。
1927(昭和2)年に松下電機からナショナル(NATIONAL)に社名を変更し、2008(平成20)年に現在の社名になりました。
パナソニックは、乾電池のエボルタ(EVOLTA)や液晶テレビのビエラ(VIERA)などみなさんが一度は見たことのある電化製品を製造しているメーカーです。エコキュートやIHクッキングヒーターなどの住宅設備機器の人気も高く、エコキュートに関しては国内でトップシェアを誇ります。
エコキュートと同じように太陽光発電システムも日本でトップシェアを誇ります。
パナソニックの太陽光パネルは、HITと呼ばれる独自の太陽光パネルを開発しており、高出力・高効率で限られた屋根面積でも充分な発電量を確保できます。
太陽光パネルの表面温度が高くなって発電効率が落ちると言われている夏場でも、発電効率が落ちにくいとのことで多くのご家庭でパナソニックの太陽光発電システムの普及しました。
パナソニックの家庭用蓄電池は、シャープと同様に自社の太陽光発電システムを使われているご家庭向けに開発されました。
現在販売されているパナソニックの家庭用蓄電池は、ハイブリッド型全負荷対応です。
最大出力も機種や性能によって多少の違いはありますが、3,000W~5,900Wまで出せるので停電時でも1度に多くの電化製品を使えます。
家庭用蓄電池が設置できないマンションや集合住宅にも設置できる蓄電容量1kWhのリチウムイオン蓄電盤の販売しています。
パナソニック家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
LJB1156 | 5.6kWh(増設時11.2kWh) | ハイブリッド型 | 全負荷200V |
パナソニック家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒パナソニックの蓄電池ってどうなの?特徴や選ばれる理由について解説
京セラ
京セラ(KYOCERA)株式会社は、京都府京都市に本社を置く世界を代表する電機メーカーの1つです。
会社の起源は、1959(昭和34)年に稲盛和夫氏が「京都セラミック株式会社」を創立したのが始まりです。
1982(昭和57)年に現在の社名になりました。
京セラは、携帯電話や産業用(総発電量が10kW以上)・家庭用太陽光発電システム・家庭用蓄電池など製造しています。
京セラの太陽光発電システムの歴史は古く、1975(昭和50)年に太陽電池の研究を開始しました。その後、研究と開発を繰り返しながら1993(平成5)年に日本で初めての家庭用太陽光発電システムを発売されました。
京セラの家庭用太陽光発電システムは、長州産業の太陽光発電システムと同様に太陽光パネル・パワーコンディショナー・架台などを国内で製造する純国産メーカーです。
2006(平成18)年にドイツの検査機関が行う太陽光パネルの製品テストで世界1位の評価獲得しています。
1992(平成4)年に北海道で設置した太陽光発電システムが、26年経った2018(平成30)年になっても故障も無く稼働しているとのことで、世界からもその耐久性が評価されています。
家庭用太陽光発電システムを発売して以来、順調に売れ行きを伸ばして1998(平成10)年には、太陽光パネルの生産数で世界1になりました。
京セラの家庭用蓄電池は、シャープやパナソニックと同様に、自社の太陽光発電システムを設置しているご家庭向けに開発されました。
2019(令和元)年には、パナソニックと並んでトップシェアを獲得しています。
京セラの家庭用蓄電池は、蓄電容量が6.5kWhの商品が主力でしたが2019(令和元)年に販売が開始された単機能型蓄電池の「Enerezza(エネレッツァ)」は、蓄電容量を5kwh・10kWh・15kWhの中から選べます。
2021(令和3)年には、京セラ家庭用蓄電池としては初となる、蓄電容量が12kWhのハイブリッド型全負荷対応蓄電池を販売を開始するなど、各ご家庭のニーズにあった製品を選べるようになりました。
京セラ家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
EGS-LM500 | 5kWh | 単機能型 | 特定負荷 |
EGS-LM1201 | 12kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
京セラの家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒京セラの蓄電池は人気!?その基礎情報やポイントについてを解説
住友電気工業
住友電気工業株式会社は、大阪府大阪市に本社を置く大手の非鉄金属(鉄以外の金属を取り扱う)を取り扱っている企業です。
世界でNO1のシェア率を誇る製品も多く、世界で40以上の国と地域に支社があり従業員数28万人を超える日本を代表する企業です。
住友電気工業の起源は、1897(明治30)年に「住友伸銅場」を創設したのが始まりです。
その後、日本で初めての高圧地下電線(地中に埋める電線)の製造するなど、高い技術力を持っていました。
2000年代に入って住友電機工業も蓄電池の開発に着手しました。
住友電気工業が初めに開発したのは、家庭用ではなく産業用蓄電池です。
住友電気工業が開発した産業用蓄電池は、レドックスフロー電池と呼ばれる火災が起きにくい蓄電池として開発されました。
産業用蓄電池を開発したノウハウを生かして、家庭用蓄電池では住友電気工業独自の変換方式(MSC:Minimum Switching Conversion)を採用しています。
他のメーカーには無い電気の変換方式を採用することによって、電力会社から送られてくる交流電流を直流電流にして、家庭用蓄電池に貯める際の変換ロスを最小限に抑えることに成功し、不要な冷却装置や無駄なスペースを省くことにも成功したので、小型軽量化が実現しました。
そのため、従来の家庭用蓄電池の設置工事で行われる基礎工事も無くなったため、工事も半日程度で終了します。
設置場所も屋外だけなく、室内や軒下・ベランダなどにも設置可能です。
住友電気工業蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
POWER DEPO Ⅳ | 3.3kWh(増設時6,6kWh) | 単機能型 | 特定負荷 |
住友電機工業家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒住友電気工業の蓄電池は超小型!?室内設置もできて長時間使用可能
ELIIY POWER
ELIIY POWERは、東京都品川区に本社を置く電子機器メーカーです。
会社の設立は、2006(平成18)年で、産業用・家庭用蓄電池や大型のリチウムイオン電池などを製造・販売する日本で唯一の蓄電池専門メーカーです。
ELLIY POWERの家庭用蓄電池は、どの機種も12,000サイクルと高寿命です。
10年間1日3サイクルで充放電したとしても、蓄電容量の80%を保持できるとしています。
2022(令和4)年現在販売されているELIIY POWERの家庭用蓄電池の最大出力は、平常時で8,000W、停電時5,500Wまで出せる機種もあります。
高寿命のELIIY POWERの家庭用蓄電池は、ドイツの国際的な安全性を検証するテュフラインランドが策定した11項目を全てクリアして、世界ではじめてTUV-Sマークを取得しました。
ELIIY POWER家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
POWER iE5 GRID(パワー イエ ファイブ リンク) | 5.4kWh | ハイブリッド型 | 特定負荷 |
POWER iE5 GRID(パワーイエ ファイブ グリッド) | 5.4kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
POWER YIILE HEYA(パワーイレ・ヘヤ) | 1.3kWh | 単機能型 | 特定負荷 |
ELIIY POWER家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒ELIIY POWERの蓄電池は安全性が高い!?その理由や特徴について
村田製作所
株式会社村田製作所は、京都府長岡京市に本社を置く電子機器メーカーです。
電子部品を主に取り扱っているメーカーとしては、世界トップクラスの技術力とシェア率を誇ります。なかでも村田製作所が作るWiFiモジュールは、全世界で1位のシェア率を誇ります。
村田製作所はロボット開発にも力を入れており、2005(平成17)年に自社で製造している電子部品を使って制作した全自動ロボット「ムラタセイサク君」は、電子部品の性能の高さを全世界に認めさせました。
家庭用蓄電池の開発は、2018(平成28)年にソニーの電池事業を買収してから始められました。
2020(令和2)年に販売が開始されたのが、「FORTELON」です。村田製作所の家庭用蓄電池は、All-in-one蓄電システムと呼ばれており、全機種がハイブリッド型全負荷対応蓄電池です。
蓄電容量も小さいな家庭用蓄電池が多く、大容量の家庭用蓄電池が必要でないご家庭で設置が進んでいます。
村田製作所家庭用蓄電池は必要に応じて、「HVCD蓄電池ユニット(蓄電容量3.5kWh)」を増設することによって、蓄電容量を5.8kWh~7.0kWhまで増やすことができます。
村田製作所家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
MPR01S5535MR | 3.5kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
MPR01S4023MR | 2.3kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
村田製作所家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒村田製作所の蓄電池の特徴とは?選ばれている理由について公開
Looop
株式会社Looopは、再生可能エネルギーで発電された電気を売ったり、太陽光発電システムや家庭用蓄電池を販売したりする会社です。
Looop誕生きっかけは、2011(平成23)年に発生した東日本大震災で停電状態になった東北地方に太陽光発電所を設置したのが始まりです。
2015(平成27)年には、Looopでんきという新電力事業を開始し、2021(令和3)年2月末に契約世帯が30万世帯を超えるなど新しいエネルギービジネスを展開する企業として注目されています。
Looop家庭用蓄電池の最大の特徴は、Looopでんきと自社の家庭用太陽光発電システムを組み合わせることによって、電気代が大幅に削減できることです。
Looopでんきは、基本料金が0円という破格の価格設定がされています。
自社の太陽光発電システムとLooop家庭用蓄電池をセットで使うことによって、年間で30,000円(税込)程度の電気代が削減ができるご家庭もあります。
Looop家庭用蓄電池には、AI(人工知能)が搭載されているので、効率的な充放電が可能です。
そのため、蓄電容量が小さなLooopでんち(蓄電容量4.0kWh)でも8kWh分の働きをします。
Looop家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
ループでんち | 4.0kWh | ハイブリッド型 | 全負荷200V対応 |
Looop家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒家計にやさしいLooop蓄電池とは?その特徴や選ばれる理由について
テスラ
テスラ(TESLA)は、アメリカのテキサス州に本社を置く自動車メーカーです。
ガソリン車だけでなく、電気自動車をはじめとするクリーンエネルギーの普及を目指して、家庭用蓄電池の販売にも力を入れています。
テスラの家庭用蓄電池は、電気自動車のバッテリーを開発するなかで誕生しました。
2015(平成27)年に販売されたのが、パワーウォール(Power Wall)です。
パワーウォールは、全世界で先行販売されて爆発的に売れ行きを伸ばしました。
2016(平成28)年にはパワーウォールの後継機種である、パワーウォール2(Power Wall2)が販売されました。
日本では、2019(令和元)年にパワーウォールの販売が開始されました。
日本で販売されたパワーウォールは、海外で販売されているパワーウォール2と同じ性能です。
パワーウォールは、国内の蓄電池メーカーのように販売するまでの間に、商社などを介さない直販モデルを採用しているため、設置費用を抑えられます。
小型軽量化されているので、室内設置・屋内外の壁掛けも可能です。
テスラ家庭用蓄電池の特徴は次の通りです。
蓄電池名 | 蓄電容量 | パワーコンディショナーの種類 | 停電時の動作 |
パワーウォール | 13.5Wh | 単機能型 | 全負荷200V対応 |
テスラ家庭用蓄電池に関する詳しい記事はこちら⇒テスラの蓄電池「パワーウォール2」ってどんなの?スペックについて解説!
蓄電池のメーカーが多すぎる!どれを選ぶべき?
2022(令和4)年現在、家庭用蓄電池を販売しているメーカーは国内外を合わせると数十社以上あります。
メーカーが多いだけでなく、種類や性能もたくさんあります。
今、家庭用蓄電池の購入を検討されている人のなかには、「メーカーが多過ぎて、何を選べば良いかが全然分からない!」と思っている人も多いはずです。
そのような人たちのために、どんな家庭用蓄電池を選べば良いかをシーン別でご紹介します!
太陽光発電の組み合わせで効率よく使いたい
太陽光発電システムと組み合わせて家庭用蓄電池を効率よく使いたい人には、ハイブリッド型蓄電池がおすすめです。
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電システム用と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になっているため、余剰電力を家庭用蓄電池に貯める際の変換ロスを少なくできます。
電気の変換ロスが少ないため太陽光発電システムの余剰電力を効率よく貯められます。
雨や曇りの日が続いて太陽光発電システムの発電量が不十分な時は、家庭用蓄電池に貯められた電気を放電することによって、電力会社から買う電気が減るので電気代の節約もできます。
長期間蓄電池を使いたい
家庭用蓄電池は、電気代の節約だけではなく災害時の非常用としても活躍します。
停電時に少しでも長く家庭用蓄電池を使えるようにするためには、家庭用蓄電池の停電時の動作が重要です。
家庭用蓄電池の停電時の動作は、2種類あります。
・全負荷200V対応・・・停電時に家中の電気をバックアップできて、エアコンやIHなど200V電源を必要とする電化製品を使えるシステムを指します。
・特定負荷型・・・停電時にあらかじめ決められた場所でしか電気が使えないシステムを指します。
全負荷200V対応蓄電池は、停電時に賄える部屋の数や電化製品の数が多い分、家庭用蓄電池に貯められた電気が早く無くなってしまうケースが多いです。
特定負荷型は、停電時にあらかじめ決められた場所の電気しか使えないため、使える電化製品の数も制限されます。
使える電化製品が制限される分、全負荷200V対応蓄電池と比べて停電時に長い時間、貯められた電気を使えます。
家庭用蓄電池は、容量に限りがあるので停電時に貯められた電気を使うためには、容量も重要になりますので、停電時にどの場所でどの電化製品をどれくらい使いたいかをあらかじめ決めておくと良いでしょう。
家庭用蓄電池の容量に関する詳しい記事はこちら⇒蓄電池の容量はどれくらいが適切?失敗しない蓄電池の選びかた
スペースがないため室内に設置したい
家庭用蓄電池は、電気代の節約や災害時の停電対策として有効ですが、設置スペースの問題があります。
重さもサイズも大きいため、基本は屋外設置ですが家の外に設置するスペースが無いご家庭の場合は、屋内設置することもあります。
屋内設置できる家庭用蓄電池は、屋外設置用に比べると種類は少ないです。
屋内設置ができる家庭用蓄電池があったとしても、屋内のどこでも設置できるわけではありません。
家庭用蓄電池は、電気を変換する際に音が出ますので、寝室や勉強部屋などには設置しないほうがいいでしょう。
屋内設置する場合は、家のどこに家庭用蓄電池を設置するかを考えておきましょう。
非常時や緊急時に使いたい
家庭用蓄電池を非常時や緊急時に使いたい場合は、停電時の出力が多い製品を選ぶと良いでしょう。
太陽光発電システムも停電時の自立運転機能を使えば、発電された電気を使えます。
太陽光発電システムの自立運転機能は、パワーコンディショナーの性能上、1,500Wまでしか出力できません。
家庭用蓄電池は、メーカーによって多少の違いはありますが、2,000W~5,900Wまで停電時に出力できます。
最大出力が大きければ大きいほど一度に多くの電化製品を使えます。
停電時に一度に多くの電化製品を使うと家庭用蓄電池に貯められた電気が早く無くなってしまうので、電気の使い過ぎには注意が必要です。
蓄電池のメーカーのまとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回のお話をまとめると、
・2022(令和4)年現在、家庭用蓄電池を販売している蓄電池メーカーは、国内外を入れると数十社以上ある!
・家庭用蓄電池選び方のポイントは、全部で3つある!
家庭用蓄電池が本格的に販売され始めて約3年が経過しました。
家庭用蓄電池は、各メーカーによって容量も性能もさまざまです。
自分ひとりで色々調べても詳しいことまでは分からないと思います。
エコの王様には、家庭用蓄電池のメーカーや性能について詳しいスタッフがおりますので、「どの蓄電池を選べば良いか分からない!」と思われている人は、是非1度エコの王様にお問い合わせください!
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